『HERO-1グランプリ』スピンオフその1 オムニバス

第1話『説明しよう、千葉猛人は改造人間なのだ』 第2話『説明しよう、父親は家族を見守っているのだ』 第3話『説明しよう、西光太郎は地元の星なのだ』
マヤマ 山本 22 0 0 03/17
本棚のご利用には ログイン が必要です。

第一稿

<登場人物>
千葉猛人/ひでお君(22) 第1話主人公/変身後のヒーロー
守村ダン(25) 第2話主人公、故人
守村カナ(27) ダンの妻
守村ヒロ(5) ダンの息子
西 ...続きを読む
この脚本を購入・交渉したいなら
buyするには会員登録・ログインが必要です。
※ ライターにメールを送ります。
※ buyしても購入確定ではありません。
 

<登場人物>
千葉猛人/ひでお君(22) 第1話主人公/変身後のヒーロー
守村ダン(25) 第2話主人公、故人
守村カナ(27) ダンの妻
守村ヒロ(5) ダンの息子
西光太郎(20) 第3話主人公
先輩(40) 西の先輩
ポストマン(35) 郵便配達員
西町子 西の祖母、声のみ



<本編>
○荒野
   やや古めな映像。
   JOKER戦闘員達に囲まれている千葉猛人(22)。
   T「第1話 説明しよう、千葉猛人は改造人間なのだ」
   向かってくるJOKER戦闘員達を次々となぎ倒して行く千葉。
ダンN「千葉猛人は改造人間である」

○(回想)JOKER基地・手術室・外
   洞窟内にある扉。
ダンN「悪の組織JOKERに家族を殺された千葉猛人は」

○(回想)同・同・中
   手足を拘束され、手術台縛り付けられている千葉。周囲には手術道具を持ったJOKER戦闘員が多数。
ダンN「自身も囚われ、強化改造手術を受けたが」
   そこに助けに入ってくる黒い戦闘スーツの戦士、クロガネ(26)。
ダンN「全てを改造される直前、謎の戦士に助け出され事なきを得た」

○荒野
   JOKER戦闘員達と戦う千葉。
ダンN「そして今、その力を正義の為に使い悪と戦うヒーローとなったのだ」
   全てのJOKER戦闘員を倒す千葉。
   そこへ、新たなJOKER戦闘員の一団がやってくる。
千葉「仕方がない、本気を出そう」
   掌サイズのゆるキャラのぬいぐるみを取り出し、天に掲げる千葉。
千葉「トランスフォーム!」

○変身バンク
   ここだけは現代的な映像で。
   千葉がぬいぐるみと同じ姿の二頭身のヒーロー風ゆるキャラ・ひでお君に変身する。

○荒野
   JOKER戦闘員達の前に立つひでお君。
ひでお君「ひでお君だよ!」
   向かってくるJOKER戦闘員達を次々となぎ倒すひでお君。
ひでお君「ヒーロー汁ブッシャー!」
   周囲のJOKER戦闘員達を一掃するひでお君。
ひでお君「このひでお君がいる限り、悪の栄える未来はないよ!」

○公園(夜)
   一人、ブランコに乗る千葉。
千葉「何か、違う……」

○守村家・外観(朝)
   二階建ての一軒家。
   T「第2話 説明しよう、父親は家族を見守っているのだ」

○同・台所(朝)
   料理をしている守村カナ(27)。の隣に立つ守村ダン(享年25)。ダンは幽霊のため、他の人間には見えていない。
   醤油のボトルを手に取るカナ。空。
カナ「あれ、空だ。後で買いに行かなきゃ」
ダン「いやいや、この間買ったでしょ?」
   料理を続けるカナの横で、棚の中を探すダン。
ダン「(醤油のボトルを手に持ち)ほら、あったよ」
   空いているスペースにボトルを置くダン。
カナ「(ボトルに気付いて)なんだ、こんな所にあるじゃん」
   醤油を使うカナ。
カナ「(ドアの向こうに向けて)ヒロ〜、レイ叔父ちゃん起こしてきて〜」
ヒロの声「は〜い」
ダン「いやいや、まだレイは起きないよ。血圧低いんだし」
   言いながら出て行くダン。

○同・階段
   階段を昇っている守村ヒロ(5)。手には特撮ヒーロー・ジャングル仮面の人形を持っている。
ヒロ「行くぞ、ジャングル仮面。レイ叔父しゃんを起こしにいくのだ〜」
   その後ろからやってくるダン。
ダン「おい、ヒロ。よそ見しながら歩いてると落っこちるぜ?」
   階段から足を滑らせるヒロ。
ヒロ「あっ」
ダン「危ないっ!」
   落ちそうになるヒロを抱きしめ、庇いながら階段を転げ落ちるダン。
   駆けつけてくるカナ。
カナ「ヒロ!?」
   傷一つないヒロと、腰を押さえているダン。
カナ「凄い音したけど、大丈夫なの?」
ヒロ「うん、大丈夫」
ダン「こっちは全然大丈夫じゃねぇけど」
カナ「そっか。もしかして……」
ヒロ「どうしたの?」
カナ「ううん。何でもない。ほら、レイ叔父ちゃん起こしてきて。今度は気をつけて昇りなさいよ?」
ヒロ「は〜い」
   階段を上るヒロを見送り、その場を後にするカナ。

○同・仏間
   仏壇の前に座るカナ。その後ろに立つダン。
カナ「また、守ってくれたのかな? ありがとう、アナタ」
ダン「気にすんな、父親として当然の事をしたまでだ」
   カナの肩を叩くダン。気付いて振り返るカナ。そこには誰もいない。
   仏壇に飾られたダンの遺影。

○ボロアパート・外(夜)
   二階建ての古いアパート。
   階段を昇る西光太郎(20)。
   T「第3話 説明しよう、西光太郎は地元の星なのだ」

○同・西の部屋(夜)
   真っ暗な室内。入ってくる西。
西「ただいま……」
   灯りを点けず、ため息をつく西。
先輩の声「どの立場で物言ってんだ?」

○(回想)デパート・控え室
   先輩(40)に説教されている西。先輩の姿はこの時点では見えていない。
先輩「その程度の覚悟しかねぇんだったら、とっとと田舎に帰っちまえ、馬鹿野郎!」

○同・西の部屋(夜)
   荷物を降ろし、灯りを点ける西。
   ドアをノックする音。
   ドアを開けると、郵便局員のポストマン(35)が立っている。
ポストマン「西光太郎だな。郵便だ」
   ポストマンに書留郵便を渡される西。
    ×     ×     ×
   手紙を読む西。テーブルの上には開けられた封筒と現金。
町子の声「まとまったお金が入ったから、ちょっとだけ送るよ」
西「(現金を見ながら)ったく、ばあちゃんも振込くらい出来るようになれって」
町子の声「そっちはどうだい? 俳優ってのにはなれたのかい? 村の皆が、光太郎がテレビに出るのを楽しみにしてるからね。だって光太郎は……」
   手紙の「光太郎はこの村のヒーローなんだから」の文字の部分に西の涙が落ちる。
町子の声「この村のヒーローなんだから」
   涙を拭い、意を決する西。

○デパート・控え室
   カーテン越しに頭を下げる西。カーテンの向こう側には先輩がいる。
西「もう一度、やらせて下さい!」
先輩の声「『こんな仕事、やりたくない』って大見得切ったのはどこの誰だ?」
西「すみませんでした」
先輩の声「お前にとっては下積み時代の黒歴史なのかもしれねぇけど、俺達はこの仕事に命かけてんだよ」
西「僕が間違っていました。だから、もう一度チャンスを……」
   カーテンが開かれる。ヒーロー物の戦闘員の姿をした先輩が姿を見せる。
先輩「だったら、さっさと着替えろ。すぐ本番だぞ、馬鹿野郎」
西「はい!」

○同・屋上・ステージ裏
   ヒーローショーが行われている音(悪者の声や司会者のわざとらしい叫び声など)が聞こえている。
   ジャングル仮面のスーツに身を包む西。最後に面を着ける。
西「よし」
子供達の声「助けて〜、ジャングル仮面〜!」
   ステージに飛び出して行く西。大歓声。
西の声「森の平和は俺が守る。ジャングル仮面、見参!」
               (その1 完)

閉じる
この脚本を購入・交渉したいなら
buyするには会員登録・ログインが必要です。
※ ライターにメールを送ります。
※ buyしても購入確定ではありません。
本棚のご利用には ログイン が必要です。

コメント

  • まだコメントが投稿されていません。
コメントをするには会員登録・ログインが必要です。