なつのまもの アクション

夏祭りを舞台にした少年と少女のバトルアクション。 初めて書いたアクションものです。どう書けばよいかわからなかったので、自分の好きな夏祭りを組み合わせました。
みちすすき 9 0 0 07/06
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第一稿

○夏祭り・屋台通り(夜)

田舎町の夏祭り。多くの人々で賑わっている。
アナウンスの声「……本日七時より、恒例の花火打ち上げを……」
洋服姿の少女(13)が女児アニメキャラ ...続きを読む
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○夏祭り・屋台通り(夜)

田舎町の夏祭り。多くの人々で賑わっている。
アナウンスの声「……本日七時より、恒例の花火打ち上げを……」
洋服姿の少女(13)が女児アニメキャラクターのお面を頭にかぶり歩いている。
少女がリンゴ飴を噛ろうとした瞬間、持っていた水風船が割れる。危険を察知しリンゴ飴を構えると直後、そこに焼き鳥の串が二本刺さる。
串の飛んできた方角に目をこらすと、人ごみ越しに狐の面に甚平姿の少年(11)と目が合う。
少女、にやっと笑いお面で顔を覆うと、人ごみの上を一足飛びに超えていく。それを見上げる綿あめを手にした子供。大人たちは気がつかない。
一気に距離を詰めた少女は腰から抜いたうちわで少年に切りかかる。少年は吹き戻しでそれを受け止めつつ、尖った太い竹串で攻撃する。
ひらひらかわしながら切りつける少女、少年が目くらましに吹き戻しを吹くが、その紙をスパッと切る。
少女の重い一撃。それを避け、飛び去る少年。斬撃で後ろのチョコバナナが切れたのを不思議そうに見る子供。

○夏祭り・屋台裏(夜)

店裏から表の通りを窺う少年。と、右手からジャリッと足音が。
少年がバッと振り向くと、宙に飛び上がる少女の姿。
空には花火が打ち上がり始め、音が響く。
少女の放った割りばしが地面に刺さる。それを転がり避けた少年は、そばのラムネの空瓶をつかみ少女に向かって投げ飛ばす。花火の打ち上げ音と重なって、少女が構えたリンゴ飴が吹き飛ばされる。
×      ×      ×
金魚すくいの屋台。
金魚をすくう子供たちの頭上にリンゴ飴が降ってきて、水槽の中に落ちる。目を奪われる子供たち。
店の親父は気づかずに煙草を吸っている。
×      ×      ×
少年がラムネ瓶をもう一本投げつけると、避けた少女が体勢を崩し、着地直後に逃げ去っていく。

○夏祭り・屋台通り(夜)

走る少女、追う少年。人々は夢中で花火を見ている。
少女は射的屋の鉄砲を取ると少年に向かって発砲、それが花火の音と重なる。少年はすかさず鉄板屋に駆け寄ると鉄ヘラをつかんでコルク弾を防ぐ。
鉄砲を捨て再び走り出す少女。追う少年がビー玉を取り出して少女に放つと、少女は近くのビール瓶をつかみそれを弾く。弾かれたビー玉は吹き矢の屋台で的の風船を割り、射的の屋台で景品を飛ばす。
×      ×      ×
吹き矢の屋台で、吹き矢を吹く前に風船が割れたことに戸惑う子供。
射的の屋台で、引き金を引く前に景品が倒れたことに戸惑う子供。
通りに設置されたテーブルではビール瓶を奪われたおじさんたちが酔っ払っている。
おじさん「(ビール瓶をつかもうとして)……おん?」
×      ×      ×
少女を追いかけ続ける少年。
少 年「くそ、しぶとい」
と、輪投げの屋台が目に入る。

○空き地(夜)

通りから離れ、人のいない空き地に着いた少女は追って来た少年と対峙する。花火が止み、静かである。
割りばしを少年に放つとともに、その眼前に迫る少女。竹串で鋭い攻撃を繰り出す。
なんとか避け続ける少年。鉄ヘラを握ると隙をつき、少女の手から竹串を叩き落とす。
少女は新しい竹串を持つと、なおも攻撃し続ける。その手に、懐から取り出した輪投げの輪を通し強引に引っ張る少年。少女の体勢が崩れ、体が開く。
少 年「もらった!」
鉄ヘラを振り上げた少年の顔に、少女がペーパーヨーヨーを突き出す。思わずのけぞる少年。
互いにバランスを崩したまま、少女はうちわで、少年は鉄ヘラで相手に切りかかる。
背を向け合って立つ両者。
静けさが広がる中、やがて少年の面が真っ二つに割れる。膝をつく少年。
少 女「(お面を上げて振り返り)ふふ、今年もうちの勝ちやな」
その背後で特大の花火が打ち上がる。
少 年「(地面を拳で叩いて)くそ、今年こそはと思ったのに……」
少 女「全く、いつになったら勝つん。これやから、とおきょおもんは。うちは自分より喧嘩弱い男とは契約せんで」
少 年「わかってる、(強く睨んで)来年、来年は絶対勝つ!」
少 女「(にっと笑い)ほんまけえ? ま、期待せんで待っとるわ」
と、外したお面を少年に投げる。
少 女「あ、せや! 明日のお供え、ベビーカステラにしてな」
少 年「(顔を背けて)……わかってる」
少 女「(くすっと笑うと)ほんならな。また来年」
山へ去る少女。黒い後ろ姿に狐の耳と九尾が見える。
割れた狐の面を前に、少年は拳をぐっと握る。

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