誕生日 日常

中学生の巧の誕生日のお話。
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第一稿

登場人物
巧…中学生。(14歳)男
●巧の部屋・中(朝)
ベッドから起きる巧(14)
巧、壁に掛かっているカレンダーの日付を見る
カレンダーの日付は巧の誕生日を指している ...続きを読む
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登場人物
巧…中学生。(14歳)男
●巧の部屋・中(朝)
ベッドから起きる巧(14)
巧、壁に掛かっているカレンダーの日付を見る
カレンダーの日付は巧の誕生日を指している
●巧の家のリビング(朝)
階段から降りてくる巧。

●同(回想・9年前)
5歳の誕生日になった巧。
母親の作ったご馳走を頬張っている
巧の表情はとても笑顔。
(回想終わり)
●同(朝)
父親と母親は既に家にいない
机には母親の置き手紙が
置き手紙には「自分で焼いて食べて」と書いてある。
その置き手紙の隣には包装された6枚入りの食パンがある
xxx
巧、自分で焼いたパンを頬張る

●学校の教室・中
授業中。
生徒達はそれぞれの席に座り、担任はテストの答案用紙を持っている
担任「テスト返すぞー」
xxx
担任が生徒達に順番に返していく
歓声を上げる生徒もいれば悲鳴を上げる生徒もいる
巧、テストを受けとる
結果はあまり芳しくなく表情が曇る
●体育館(夕方)
コ一トでバスケのフリースローの練習をしているバスケ部の部員達。
その中には巧の姿がある。
電子タイマーの隣に立つ顧問が大声を上げる
顧問「集合!」
部員達、オッスといい集まる
顧問「今から5vs5のゲームをやる」
xxx
ゲームをやっている部員達。
コート上には巧がプレイしている
巧、ボールを貰い、目の前のディフェンスをビハインドで抜こうとするもあっさりとられ
そのディフェンスに点を決められる
顧問「(その様子を見て)まずはパスやろ!」
と大声で怒鳴る
巧、少し怯えながらもプレイをする
xxx
点数は接戦で凌ぎを削る中、残り数秒で巧がディフェンスのファアルをしてしまう。
巧、しまったという顔をする
そしてフリースローを相手に決められ
負ける
呆然と立ち尽くす巧。

●体育館の廊下(夕方)
帰る準備をしている部員達。
部員aが巧を探している
部員a「あれ巧は?」
部員b「水筒ねえし帰ったんじゃね?」

●道路(夜)
逃げるように走る巧。
その目には涙が浮かび、鼻をすする


●巧の家の玄関前(夜)
到着するも立ち尽くす巧。

●巧の家のリビング(朝・回想)
自分以外誰もいないリビング
一人で食パンを頬張る巧
(回想終わり)

●巧の家の玄関前(夜)
巧、深いため息をつく
涙と鼻水を拭い扉を開く

●巧の家の玄関(夜)
巧が扉を開き家に入る
すると突然パンパンと乾いた大きな音が鳴り響く
巧、驚いて尻餅をつく
巧「わあっ!いてて」
巧、目線を正面に直す
そこにはクラッカーを持った父親と母親が
巧「な、なんだよいきなり」
母「え?何、忘れたの?自分の誕生日」
巧「…え?」
父「ケ一キ食べたくて俺も早く仕事終えて来たんだよ。朝から出勤してさ」
巧「…そうなんだ」
巧、立ち上がる
母「とゆうかさっきの転げよう凄かったよ」
と、笑う
父「昔のギャグ漫画みたいだったな」
と、父も笑う
巧、少しの沈黙の後笑う
巧「いや一あれマジで驚いたんやって。このせいで寿命縮んだわ、絶対」
母「誕生日で寿命縮んだら元も子もないわね」
一同、更に大笑いする
母「早く上がりなさいな。美味しい飯の時間よ」
父「いつもが手抜きだから今日はよりいっそう上手く感じるぞ」
母、父の頭を軽くチョップする
母「色々余計一」
巧、表情がより一層晴れ晴れし靴を脱ぎ、家に上がる

巧M「ありがとう。父さん、母さん」

終わり

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