（とある地下の一角）
（サンドバックを殴る音）
右ストレート左ストレート右フック左フック左の蹴り右の蹴り左回転からの左の甲次は
反対の右の甲
（…音が鳴り響く…）
（滴）ふ～
（シャワーを浴びる音）
(携帯が鳴る音)
滴（…ん誰だ？）
…（こちら株式会社Ｋの面接担当の者の灯坂ですが）
滴（はい…）
灯坂（今日面接予定でしたが到着していないようですので不採用とさせていただきます）
滴（え？）
灯坂（ではこの先の活躍を期待していますので失礼いたします）
滴（ちょっ…）
灯坂（何か？）
滴（いえ）
灯坂（では失礼します）
滴(行かずに不採用とか笑えないし…)
（携帯が鳴る）
香保（この時間に電話に出ると言う事は面接は不採用だな…）
滴(何でそれを知ってるんだ？)
香保(今から少し付き合ってくれないか？)
(とある飲食店)
滴(なんか用？)
香保(実は…明日さ私の会社の社長が誕生日でさ一緒に祝って欲しんだよな)
滴(社長？)
香保(そう)
滴(面識も無いがいいのか？)
香保(あぁいいさ人数を増やしたいんだよな)
滴(なるほど)
香保(それにお前は事務作業何てあって無いよ)
滴(そう思う？)
香保(そう思う)
滴(わかった引き受けよう)
香保(ありがとうな)
(社長の家)
社長(今日はありがとう感謝します…)
香保(いえ社長そんな事ありません)
社長(そしてこの人が？)
滴(こんにちは…)
社長(あぁ話は聞いているよ)
滴(どうも)
社長(頼むな)
滴(何をですか？)
社長(いや…気にしないでくれ)
香保(では社長始めましょう)
社長(はい始めようか)
(食事中)
社長(滴さんは今まで何を？)
滴(たいした事はしていません)
香保(この人は運動がとにかく好きな奴ですよ)
社長(それはいい事だ)
滴(運動と言ってもたいした事はしていませんよ)
真由(誕生日おめでとう…)
社長(ありがとうね)
香保(真由さんお久しぶりです)
真由(お久しぶり今日はありがとうございます)
香保(いえとんでも無い)
滴(初めまして…)
真由(初めまして今日はありがとう)
滴(とんでもない)
香保(今日はお任せください…)
真由(ありがとうございます)
滴(香保ちょっといいか？)
(廊下に出る)
香保(何だ？)
滴(なんか隠してないか？)
香保(…ここまでいったら隠しててもしょうがないな説明しよう)
滴(何かあるのか？)
香保(まぁな実は…)
(ガラスが鳴る音)
滴の右ストレート廃人の顔面に直撃しかし廃人まっすぐ突っ込んでくる廃人の顔面に次は
肘を叩き込む次は滴の左フックを廃人に叩き込む廃人は怯まず突っ込んでくる
滴は蹴りを廃人の腹に叩き込む廃人後ろにある机と一緒に後ろに倒れ込む廃人はすぐに
起き上がる滴は上から近くにあった本で廃人の頭をぶっ叩く廃人が滴の懐に飛び込んで
来た滴は膝で廃人の腹蹴り肘で脊髄に攻撃する…そして机で廃人を思いっきりぶっ叩いた
ここで警察が突入してきた…
滴（てかはじめから警察を呼べは良かったんじゃないか？）
香保（警察何もしてくれなかったんだよ）
滴(だから私を？)
香保(すまん本当に)
滴(なんか私にいい事がおきるのか？)
香保(無いとも言えないからか…)
警察(状況説明をいいですか？)
滴(警察あんた達か何かしらの対処をしてくれたらこんな事にはならなかったそれだけ)
警察（警察を対処できればしたいのだがな）
滴（全く…）
警察（でこの犯人何かおかしくなかったかですか？）
滴（なんか痛みを感じてないような感じがした…）
警察（そうかわかった有難う）
滴（なんかあるんですか？）
警察（いやいい協力有難うございます）
滴（は…）
社長（ありがとう）
滴（すいません机を壊してしまいました)
社長(いいよたいした事無いよ怪我は？)
滴(いえたいした事無いです)
香保(では社長約束の方は？)
滴(約束？)
香保(そう約束)
社長(君を採用しよう問題なし)
滴(採用？)
香保(あー言い忘れてたが不採用にしたの私の友達)
滴(えーお前何を？)
香保(お前に事務作業なんてできないよ)
滴(お前勝手に人生を変えやがって許さん就職は大変なんだぞ)
香保(だから今採用されたいいじゃん―)

(完)