壁の穴 学園

おばか3人組が修学旅行先で見つけた「壁の穴」その先に見えるものは・・・?
葵カズハ 13 0 0 08/16
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第一稿

〇旅館 入口 外(夜)
   老舗旅館。
   ご案内板の文字「鳳高校修学旅行様」


〇同 女湯 外(夜)
   女湯の暖簾。中から女子高生達の
   声が聞こえて ...続きを読む
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〇旅館 入口 外(夜)
   老舗旅館。
   ご案内板の文字「鳳高校修学旅行様」


〇同 女湯 外(夜)
   女湯の暖簾。中から女子高生達の
   声が聞こえてくる。

〇同 女湯 外壁 外(夜)
   落ち着かない様子で辺りを見回す、手
嶋裕也(17)。壁に耳を当てている楠淳
(17)とと柳衛(17)。
   遠くの方から女子高生達のはしゃぐ声。
   顔を見合わせ、小声で笑う楠と柳。
   手嶋、二人を見て慌てる。
手嶋「まずいって」
   手嶋、楠の肩を掴んで揺らす。
   楠、手嶋の手を払いながら、
楠「バレなきゃ平気だって。なぁ?」
柳「バレようないだろ、実際」
   手嶋、辺りを見回す。
手嶋「見回りが来るかもしれないし」
   柳、壁から耳を離し、手島を見る。
楠「お前だってほんとは見たいだろ?」
   男1、にやりと笑い、手嶋の肩を抱く。
楠「(小声で)桜ちゃんの裸」
   手嶋、驚いた顔で楠を突き飛ばす。
   楠、女湯の外壁にぶつかる。
   中から女子高生達のどよめく声。
   柳、慌てて壁から離れ、手嶋の頭を思
い切り叩く。手嶋、声をあげそうにな
る。楠、手嶋の口元を抑え、
楠「(小声で)バレたらどーすんだよ」
   手嶋、もがきながら
手嶋「(小声で)さっきからそう言ってるだろ」
楠「うん。あのね?手嶋君」
柳「おい」
   柳、楠の肩を揺らす。道の先を指
   さす。懐中電灯の明かりがが道を行っ
   たり来たりしているのが見える。
楠「やべ」
楠、柳、身を屈めて走り去る。
   手嶋、懐中電灯の明かりと二人を交互
   に見て、慌てている。
   一瞬女湯の外壁を見る。
手嶋「……」
   懐中電灯の明かりが近づいてくる。
   手嶋、身をかがめて走り去る。

〇同 客室 中(夜)
   勢いよく入口のふすまが開く。
   楠、柳、走って入ってくる。
   遅れて手嶋も入ってくる。
   手嶋、慌てて入口のふすまを閉める。
   部屋中央に布団が3組敷かれている。
   楠、布団の上に倒れ込む。
   柳、フラフラした足取りで部屋の奥
   の椅子に座る。
楠「あぶねー。なんであんな所にいんだよ」
   手嶋、ふすまに背中を付け、安堵のた
   め息。
柳「委員長だな」
楠「かー!またあいつかよー」
手嶋「だから言っただろ、やめようって」
   楠、手嶋を睨みながら立ち上がる。
   手嶋の前まで行き、手嶋の頭を叩く。
楠「おめーのせーだろが!」
手嶋「お前が変なこと言うからだろ!?覗き
 なんて見つかったら犯罪だぞ!?」
楠「とか言いつつ最後ちょっと見てたじゃ
 ねーかよ」
手嶋「み、見てないよ!」
楠「いーや、見てたね。お前が観てたのを
 俺は見てた」
手嶋「真っ先に逃げた癖に!」
   睨み合う楠と手嶋。
   柳、深いため息をついて飽きれ顔。
   立ち上がり、二人の素まで行く。
柳「まーまー」
   柳、二人の肩に手を置く。
柳「大体、女の体なんて見たって何もいい事
 ねーだろ?しかも高校生の女なんか発展途
 上国すぎて子供みたいななもんじゃん」
   手嶋、楠、目を座らせて男2を見る。
楠「お前は二度死ね」」
手嶋「つーか論点そこじゃないし」
   柳、満面の笑み。
柳「二度死ぬのは結構難易度高いかな」
   楠、柳の腹を殴る。柳、苦しそ
   うに屈む。手嶋、屈んだ柳を踏む。
柳「何だよお前まで」
手嶋「なんとなく」
   楠、枕を柳に投げつける。
   柳、楠、手嶋、枕投げを始める。
   × × ×
   灯りの消えた室内。
   楠、柳が眠っている。
   手嶋、布団に入って横になっている。
   目をつむったり開けたりする。
   首を大きく横に振って、布団をかぶる。
   
〇同 食堂 中(朝)
   学生達が朝食を食べている。
   手嶋、食堂に入ってくる。
   開いてる席に座り、深いため息。
   手嶋の向かいに、長澤桜(17)が座って
   食事をしている。
   手嶋、目を見開く。桜、手嶋に気づき
   顔を上げて笑顔で、
桜「おはよー」
手嶋「お、おはよー」
桜「なんか疲れてるね」
手嶋「そ、そう?」
桜「もしかして昨日……」
   桜、目を細めて手嶋を見る。
手嶋「な、なに?」
   手嶋、目をそらして息をのむ。
桜「寝られなかった?枕変わるとダメとか?」
   手嶋、大きく息を吐く。
手嶋「まぁ、そんなとこかな」
桜「意外と繊細なんだね」
   桜、食事を再開する。
   手嶋、桜の胸元を見る。
   大きく頭を振って両頬を叩く。
   桜、驚いて顔を上げる。
桜「なに!?」
手嶋「悪霊を追い出そうと思って」
桜「……変な奴」
   桜、笑う。
   手嶋、笑う。
   
〇同 女湯 外壁 外
   コンビニ袋を片手に歩いてくる手嶋。
   立ち止まり、道の影を見る。
   道の影、一か所丸い光が差している。
   手嶋、首をかしげ女湯の外壁を見る。
   壁に小さな穴が開いている。
   穴の下に「絶景→」の文字。
   手嶋、顔を近づけると女湯が見える。
   女湯には数名の女性が入浴している。
   手嶋、驚いて後ろに飛びのく。
   手嶋、大きく頭を振って両頬を叩く。
手嶋「悪霊退散、悪霊退散」
   手嶋、全速力で走りで去る。

〇同 客室 中(夜)
   手嶋、楠、柳がくつろいでいる。
   壁にかかったアナログ時計8時。
   それを見上げため息をつく楠。
   柳、楠を見る。
柳「お前、諦めわりーな」
楠「俺達はなんの成果もあげていない。
 修学旅行は今日で終わり。未開の地を開く
 事ができるチャンスは今日この時しかない」
   柳、笑う。
楠「笑うなー!」
   手嶋、眉間に皺を寄せて俯いている。
   楠、手嶋の方に寄る。
楠「朝、桜ちゃんの向かいに座ったろ」
手嶋「え」
楠「俺は見てたぞ」
手嶋「何をだよ」
   楠、手嶋の胸元を見て、頭を大きく
   振り、両頬を叩く。手嶋、驚く。
   楠、手嶋の肩に手を回し耳元で
男1「見えたのか?」
   手嶋、楠を突き飛ばす。
手嶋「んなわけないだろ!」
   楠、にやにやと笑う。
柳「そういえば、お前さっきあそこで何
 してたんだ?」
手嶋「え?」
柳「女湯のとこでなんかしてたろ?」
   手嶋、驚いた顔。
手嶋「み、見てたの!?」
   楠、柳、顔を見合わせ驚く。
手嶋「お、俺は別に覗きたくて覗いた訳じゃ」
   楠、柳、同時ににやりと笑う。
   楠、柳、手嶋の両サイドに座って
   手嶋の肩に腕を回す。
楠「誰にも言わないから言ってみろ」
手嶋「道が変に光ってたから気づいただけで」
   楠、柳、頷く。
手嶋「見つけたくて見つけたわけじゃないし」
   楠、柳、頷く。
手嶋「あんな風に書いてあったら、誰だって
 何だろう?って思うだろ!」
柳「君は何を見つけたんだい?」
手嶋「いや、だから、穴が開いてて」
   楠、柳、手嶋を突き飛ばす。
   手嶋、床に投げ出され驚いた顔。
楠「どのあたりだった?」
柳「いや、覚えてない。でもそういう事か。
 暗がりじゃ見つからない。先人の残した伝
説の穴は本当だったんだ」
楠「隠れミッキーみてーなもんか!」
   楠、柳、顔を見合わせて笑い、走って
   部屋を出ていく。
   その後ろ姿を呆然と見ている手嶋。

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