めがねをかけた人々 コメディ

地球に住むお父さん、お母さん、ジュン、ミサ、タク、リコの一家6人が宇宙ツアーに参加し、ホームステイしながらいろいろな星の生活を見て回ります。地球では考えられないような文化や習慣・自然環境があり、驚きの毎日を過ごしながら家族が成長していきます。宇宙を旅するが宇宙SF小説とは違う異色ホームドラマ。アニメならば約10分、1話完結の物語。
トナミKK 41 0 0 11/17
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第一稿

【登場人物】
お父さん 45歳
お母さん 41歳
ジュン 16歳
ミサ 13歳
タク 10歳
リコ 7歳
HF=ホストファーザー
HM=ホストマザー
HB=ホスト ...続きを読む
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【登場人物】
お父さん 45歳
お母さん 41歳
ジュン 16歳
ミサ 13歳
タク 10歳
リコ 7歳
HF=ホストファーザー
HM=ホストマザー
HB=ホストブラザー(ホストハウスの息子) 19歳
HS=ホストシスター(ホストハウスの娘) 16歳


○ホストハウスへの道

地球家族6人が歩いている。
ミサ「ねえ、気づいた? 道を歩いている人、みんなめがねをかけてるよ」
ジュン「しかも、派手なめがねの人が多いね」
タク「あんな小さいな子供までめがねを」
めがねをかけた母親と子供が向こうから歩いてくる。
子供が地球家族のほうを指差し、母親に教える。
子供「ねえ、ほら」
母親「キャッ」
母親、地球家族を一瞬見ると、顔をそむける。
ミサ「え? 私たち、何か変?」

○ホストハウスの玄関

地球家族6人。リコがドアを開ける。
リコ「おじゃまします」
HM「いらっしゃい」
HM、HB、HSが出て来る。みんな同じ派手なめがねをかけている。
HM「あら、そのかっこうで外を歩いていらっしゃったの?」
父「え? このかっこうって?」
HM「この星では、めがねをかけないでいるのは、裸でいるのと同じことです。余っているめがねを持ってきますから、すぐにかけてください!」
HB、HSは目をそらしている。
ミサ「そんな、恥ずかしい・・・」
ミサ、照れながら顔を隠す。それにならって、地球家族全員、顔を手で隠す。

○居間

地球家族6人、派手なめがねを全員かけている。
リコもみんなと同じ大きなめがねをかけており、顔の大きさと合わず、ずれ落ちそうである。
HB「となりの家がめがね屋さんなので、人数分すぐにとりよせられました」
めがね屋の女性「でも、子供用のめがねの在庫がなくて、すみません」
母「あ、いえ、大丈夫です。どうせこの星にいるのは一日だけですから」
めがね屋の女性「またいつでもすぐ来ますので、ご連絡くださいね」
HB「ありがとうございました」
めがね屋、部屋を出て行く。
ジュン「それにしても、派手なめがねですね。ここの流行なんですか?」
HS「そう。そして、この流行を作ったのは、うちの父なのよ」
タク「お父さん?」
HB「父は、国会議員なんです。今ちょうどテレビで国会中継をやっているはずだから、つけてみましょう」
HB、テレビをつける。
テレビで、派手なめがねをかけた政治家の一人がしゃべっている。テレビ画面には、その横に小さく「98」という数字が映っている。
HS「これがうちの父です」
ジュン「へえ、かっこいい。この98という数字は何?」
HS「国民の支持率が98%だってこと。つまり、この数字が大きいほど、国民から信頼されている数字なのよ。この数字はリアルタイムで変化するのよ」
HS、テレビにつながっているキーボードを引っ張り出す。
HB「テレビを見ている人が、このキーボードで、プラスやマイナスのボタンが押すと、支持率に反映するんです」
ミサ「ちょっと、押してみてもいいですか?」
ミサ、マイナスのボタンを押す。
母「ちょっと、ミサ。支持率が下がっちゃうわよ」
HS「大丈夫、国民は何万人もいるんだから、一人がマイナスを押したくらいじゃ、変わりません」
父「なるほど、じゃあ、ここのご主人は、一番人気の政治家なんですね」
HS「そう、だから、父が何年か前にこの派手なめがねをかけてテレビに出始めたとき、国民がみんなまねをして、大ブームになったんです」
タク「なるほど」
HMが部屋に入る。
HM「みなさん、お風呂の準備ができましたよ。大浴場ですから、みなさん一緒に入れますよ」

○大浴場

ジュンとタクが湯船につかっている。めがねが湯気で曇っている。
タク「お風呂に入るときも誰もめがねをとらないなんて、驚きだな。曇って何も見えないよ」
ジュン「それより、めがねをかけていないと恥ずかしいと言いながら、男女一緒にお風呂に入るのは恥ずかしくないなんて、不思議な人たちだな・・・」
タク「やっぱり恥ずかしいんじゃないかな? みんなタオルを巻いて隠しているから・・・」
HSの声「ジュン君、タク君、そんな隅っこにいないで、こっちにいらっしゃいよ」
ジュン「は、はーい」
ジュンとタク、顔を赤らめながら向かう。
一方、ミサも湯船につかっている。
ミサ「(心の中で)めがねをかけた男の人と一緒にお風呂に入るなんて、なんかいやだなあ・・・」
めがねをかけたHBが離れたところから声をかける。
HB「ミサさん、湯加減はどうですか?」
ミサ「は、はい、結構です・・・」

○客間

地球家族6人がベッドに横たわり、寝る準備をしている。
母「ねえ、寝るときはめがねをはずしてもいいんじゃないかしら」
父「そうだな。僕は目が疲れたから、めがねをはずすよ」
父、めがねをはずす。それにならって、他の5人もめがねをはずす。
父「さあ、電気を消すぞ」
ジュン「あ、ちょっと僕、トイレに行って来る」
父「外に出るときはめがねをかけたほうがいいんじゃないか?」
ジュン「すぐ戻るから平気だよ。もうみんな寝ているみたいだし」
ジュン、めがねをかけずに部屋を出る。

○廊下

ジュン、ドアの前に立つ。
ジュン「トイレはここだったかな」
ジュン、ドアを開ける。しかし、そこはHSの部屋。中にいるHSと目が合う。HSもめがねをかけていない。
HS「キャッ」
ジュン「あ、ごめんなさい。間違えました」
ジュン、ドアを閉めようとする。
HS「あ、ちょっと待って」
ジュン「は、はい」
HS「出歩くときは、めがねをかけないと恥ずかしいわ。ジュン君が良くても、こっちが恥ずかしくて・・・」
ジュン「そうだったね・・・。でも、君も今、めがねをかけてないじゃない」
HS「もう朝まで誰にも会わないと思ったから、はずしたのよ」
ジュン「そうか、ごめん。それじゃ」
ジュン、もう一度、HSの顔を見る。
ジュン「めがねをはずした君の顔、とてもきれいだよ」
HS「・・・」
ジュン「・・・」
HS「良かったら、中に入って」
ジュン「え、いいの?」
ジュン、部屋に入り、ドアを閉める。

○HSの部屋

ジュンとHSの二人が座ったまま顔を見つめあう。
ジュン「めがねをかけていなくて、恥ずかしくないの?」
HS「一度見られたら、平気になっちゃった。ジュン君だけ特別よ。家族の前だって、めがねをはずしたことないんだから」
ジュン「(心の中で)このまま時間が止まっていてほしいな・・・」
そのとき、叫び声。
HMの声「大変! 火事よ! みんな外に逃げて!」
ジュン「大変だ!」
ジュン、ドアを開けて外に出る。
HS「めがね、めがね・・・」
HSが部屋の中に戻る。
ジュン「ちょっと、何考えてるんだよ、この際、めがねなんて、どうでもいいだろ!」
HS、めがねをかけて戻ってくる。二人、走って家を飛び出す。煙が二人を襲う。
ジュン「うわ、煙だ。目が痛い! 大丈夫?」
HS「私は、めがねをかけているから平気」
ジュン「あ、そうか」
HMの声「こっち、こっち」

○庭

地球家族6人は、誰もめがねをかけずに立っている。HM・HB・HSはめがねをかけて立っている。
めがね屋の女性もその横に立っている。
めがね屋の女性「火元は、うちの店の倉庫だったようです。大変お騒がせしました」
HM「ボヤで済んで、本当に良かったわ」
HB、地球家族6人を見て驚く。
HB「みなさん、そのかっこうは・・・」
父「あ、突然だったもので、めがねをかけずに飛び出してきてしまいました」
めがね屋の女性「それじゃ恥ずかしいわ。すぐにここにあるめがねをかけて! 焼けこげて売り物にならなくなったから、差し上げるわ。早く、早く!」
めがね屋の女性、レンズが黒くなっためがねを配る。
地球家族6人、サングラスのように黒くなっためがねをみんなでかける。
そのとき、表通りで車が止まる音。1台の車が到着する。
降りてきたのは、国会議員のHF。
HF「おーい」
HS「お父さん」
HF「火事の連絡を聞いて、心配して戻ってきたんだ。無事かね」
HM「みんな無事よ」
HF「おー、良かった、良かった」
HF、黒めがねの地球家族6人に目が留まる。
HF「おー、素晴らしい、そのめがね!」
母「え? これが?」
HF「実に斬新だ、実に良い」
HF、笑いながらその場を去っていく。

○翌朝、居間

地球家族6人とHM・HB・HSが食事をしていると、HFが入って来る。
HF「おはよう」
HFは、サングラスのような黒いめがねをかけている。みんな驚く。
HF「今日から、このめがねにしたよ。実に斬新だ。それじゃ、行って来る」
HF、玄関から出て行く。
母「ここには、サングラスは無いんですか?」
HM「ありません。あんな黒いめがねは初めてです」
父「これは、まずいぞ。彼を止めたほうがいい」
ミサ「え、どうして?」
父「HFさんが黒いめがねをかければ、今度は黒いめがねが大流行するだろう。しかし、黒いめがねは、相手から見ると、目が見えない」
全員「・・・」
父「目は口ほどに物を言うといって、相手の目を見れば、相手が何を考えているのかがよくわかる。しかし、みんなが黒いめがねをかけるようになると、国民みんなが何を考えているのかわからなくなって、とても怖いことになる気がするんだよ」
母「なるほど。確かに、すぐにHFさんを止めたほうがいいわね」
父「国会議事堂に行きたいんですけど、タクシー呼んでもらえますか?」
HS「もう手遅れだと思うわ。国会の場所はすぐ近くだから」
HS、テレビをつける。すぐに、黒めがねをかけたHFが映る。笑顔で何かしゃべりだす。
父「しまった、遅かったぞ」
そのとき、テレビに映っていた98という数字が、97、96、と急に下がっていく。
HB「あ、支持率が・・・」
HM「どんどん下がっていく・・・」
数字は50、49、48、とぐんぐん下がる。
HB「そ、そんな・・・」
HS「33、32、31、もうだめだわ」
ジュン「どういうこと?」
HS「支持率が30%を切ると、議員をやめなければならないの」
テレビに映るHFを、突然二人の警備員が背後から捕まえ、外に連行する。HFはわけのわからないまま外に出されていく。
父「さすが、国民。見る目は確かだったようだ・・・」
HM・HB・HS、うなだれている。

○しばらくして、玄関

HF、黒いめがねをかけたまま、しょんぼりした表情でドアを開けて入って来る。
HF「ただいま。あー、私は今日からどうすればいいんだ・・・」
HM「お帰りなさい」
HM・HB・HSが出迎える。3人とも黒いめがねをかけている。
HM「私たち家族だけは、あなたのことを見捨てないわ。家族みんなで、このめがねでがんばりましょう!」
HF「み、みんな! ありがとう・・・」

○大浴場

ミサが湯船につかっている。
ミサ「(心の中で)黒いめがねをかけた男の人と一緒にお風呂に入るなんて、怖いやら恥ずかしいやら・・・」
黒いめがねをかけたHBが離れたところから声をかける。
HB「ミサさん、湯加減はどうですか?」
ミサ「は、はい、結構です・・・」



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