スケッチブック ドラマ

 イラストレーターの島田志帆。友人のあきに食事を誘われ、そこで、あきがダンススクールをやっていることを聞かされる。行く気はない志帆だったが、ダンサーの物語の小説の挿絵の仕事が入ったため、仕事の参考にするためにダンススクールに向かう。 そこで志帆が目を惹かれたのが浅岡千里だった。  志帆と千里はスーパーで再会する。そこで千里の手のあざに気付く。  様子がおかしいと感じた志帆は、あきに電話する。すると、これまでもあざを作ってきたことがあるという。志帆は虐待があるのではと考え始める。  
永浜真智 64 0 0 01/28
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第一稿

 ドラマ用シナリオ








    スケッチブック
   
               永浜 真智

 人物
島田志帆(30) イラストレー ...続きを読む
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 ドラマ用シナリオ








    スケッチブック
   
               永浜 真智

 人物
島田志帆(30) イラストレーター
高岡あき(30) あきの友人でダンススク
ールの先生
浅岡千里(15) 高校生

下田ゆりか(25)小説の登場人物
綾口尚(31)  小説の登場人物

岩村友美(27) 小説の登場人物
坂本千春(13) あきのダンススクールに通っている
出水真理子(35)児童相談所に勤めている
東山俊子(43) 児童相談所に勤めている
宮沢祐二(42) 志帆の仕事相手
山内安代(41) 志帆の仕事相手

店員1
芸人1
芸人2
女優1



○アパート・島田志帆(30)の部屋
   島田志帆(30)、ペンタブでイラスト
   を描いている。
   志帆、するめをしゃぶっている。
   ペンタブ画面。
   バスケットのボールをシュートを決
   める男の子のイラスト。
   志帆、色をつけていく。
   志帆、ペンを置いてベッドに向かう。
   ベッドに倒れ込む志帆。
   志帆、スマートフォンを見る。
   スマートフォンの画面。
   不在着信が入っている。
   志帆、体を起こす。
志帆「もしもし」

○マンション・高岡あき(30)の部屋
高岡あき(30)「もしもし?志帆、元気?」
志帆「まあ、ぼちぼちやってるけど。どうし
たの?」
あき「うん、ちょっと志帆の顔が久しぶりに
見たいなーって思って。いつ空いてる?」

○アパート・志帆の部屋
志帆「私は別にいつでもいいけど」
あき「じゃあ、今週の土曜日、いい?」
志帆「うん」

○アパート・あきの部屋
あき「じゃあ、土曜日にね」

○アパート・志帆の部屋
   志帆、体を倒す。

○カフェ・中
   志帆、ペンタブでイラストを描いてい
る。
あき「よっ」
   あき、志帆のそばに立っている。
志帆「わ、びっくりした」
あき「仕事熱心だねー」
志帆「ごめん、ちょっと締め切りやばくて」
あき「うん、いいよ」
   志帆、ペンタブを鞄にしまう。
   あき、椅子に座る。
あき「何にする?」
志帆「私ココア」
あき「ココアね。すいませーん」
   あき、店員1に向かって手を挙げる。
店員1「はい、ご注文お決まりですか?」
あき「ココアとコーヒー一つ」
店員1「コーヒーは砂糖とミルクどうされま
すか?」
あき「あ、ブラックで」
店員1「かしこまりました」
   店員1、戻る。
志帆「あき、元気そうだね」
あき「うん、ばりばり元気よ。志帆はちょっ
と疲れた顔してるね」
志帆「あは、体は元気だよ。ただ夜中まで描いてることも多いから、ちょっとね」
あき「ああ、駄目じゃん。終わってなくても時間決めて止める。大事だよー」
志帆「そうだね。分かってるんだけどさ」
   店員1、テーブルに近づく。
店員1「お待たせしました。ココアと、コーヒーです」
   店員1、ココアを志帆に、コーヒーを
あきに置く。
店員1、伝票をテーブルに置く。
   志帆、ココアを飲む。
志帆「あきはしっかり眠れてる?」
あき「うん。今やってる仕事が体使う仕事だ
からさ、すぐ眠れる」
志帆「へえー。何やってるの?」
あき「ダンススクールの講師やってる」
志帆「えっ、そうなんだ。描く仕事はもうや
ってないの?」
あき「今はね。そのうちまたやるかもだけど」
志帆「ふーん。ダンススクールか。あき、踊れるの?」
あき「言ってなかったけど、小さい頃から習ってたんだよね」
志帆「へえー」
あき「良かったら、今度、見に来てよ。これ、
住所」
   あき、鞄から名刺を取り出す。
   あき、志帆に名刺を手渡す。
   名前と住所が書かれた名刺。
   志帆、名刺を眺めている。
志帆「気が向いたら行く」
あき「待ってるよ」

○アパート・志帆の部屋
   志帆、ペンタブでイラストを描いてい
る。
電話の着信音。
志帆、スマートフォンを持つ。
志帆「もしもし」
宮沢祐二(42)の声「あっもしもし、島田
さんですか?」
志帆「そうですが」
宮沢の声「またお仕事依頼したいんですけど、
大丈夫ですか?」
志帆「はい、えっと内容は……」
宮沢の声「小説の挿絵です。内容は、ダンサ
ーの青春物語ってとこですね。報酬、20
万でお願いできますか?」
志帆「はい、大丈夫です」
宮沢の声「では、小説、あとでお送りします
ので、よろしくお願いします」
志帆「はい」
   志帆、スマートフォンを床に置く。
   志帆、ペンタブでイラストを描き始め
   る。

タイトル「スケッチブック」

○アパート・外(夕)
   志帆、コンビニの袋を持ってアパート
に近づいてくる。
志帆、ポストを開ける。
ポストの中に封筒が入っている。
志帆、封筒を手に取る。
志帆、封筒を持ちアパートに入る。

○アパート・志帆の部屋(夕)
   志帆、部屋に入る。
   志帆、封筒を開ける。
   小説原稿と割り付け表を取り出す。
   志帆、原稿をぺらぺらとめくる。
   原稿と割り付け表を床に置く。
   コンビニの袋から弁当を取り出す。
   弁当を食べる志帆。

○アパート・志帆の部屋(夜)
   スウェット姿の志帆。
   ベッドに横たわって小説原稿を読んで
いる。

○(イメージ)レッスン室・中
   下田ゆりか(25)、踊っている。
   合わせて11人が踊っている。
   綾口尚(31)、一番前で踊っている。
志帆の声「尚さんの踊る姿は宝石のように輝
いている。眩しくて、目を細めてしまう。
私は尚さんの魔法にかかった人形の様に尚
さんの真似をして踊る」
綾口「岩村さん、動きがかたいよ。もっとリ
ラックスして。もっとこう、やわらかく後
ろに倒して」
   綾口、岩村友美(27)の体を後ろに
倒させる。
   その様子を見るゆりか。
志帆の声「嫉妬、嫉妬、嫉妬。心の中がそれ
でいっぱいになった。私もわざと失敗して
みようか。そんなことが頭をよぎった。け
れど、私はプロのダンサーだ。そんなこと
はできない。頭のスイッチを切り替えて、
やわらかく踊る自分の姿をイメージした」
綾口「もう一回今のところからいくぞー」
   綾口、CDプレーヤーのスイッチを押
す。
ゆりか、踊っている。
志帆の声「多分私が一番うまい。ダンスをし
ている私は誰よりも魅力的で、人を惹きつ
ける。尚さんにもっと私を見て欲しい。そ
んな思いを胸の奥に押しつけて、曲の世界
に私は浸っていった」
   (イメージ終わり)
 
○アパート・志帆の部屋(夜)
志帆「ふーん」
   志帆、小説原稿をサイドテーブルに置
く。
志帆、ベッドの上でのびる。
足で布団をベッドの端から持ってき
て、手で自分に布団をかける。

○同・志帆の部屋(朝)
   志帆、ベッドから降りる。
   炊飯器にご飯を盛る。
   志帆、台所に行く。
   志帆、卵を持って居間に戻る。
   志帆、卵を割りご飯にかける。
   ご飯をかきこむ志帆。
   志帆、小説原稿を手に取る。
   ペンタブを起動する。
   ペンタブ画面。
   ダンサーを描く。
   途中で止め、スマートフォンを持つ。
   スマートフォンの画面。
   ダンサーの画像を検索し、何枚か見る。
   ペンタブに再びイラストを描く。
   ペンを置く。
   志帆、鞄を取り、あさっている。
   名刺を取り出す志帆。
   あきの名刺。

○あきのダンススクール・レッスン室
   志帆、ダンススクールに入ってくる。
   あき、一番前に立って生徒を見ている。
   生徒9人、音楽に合わせて踊っている。
あき「はい、ワンツースリーフォー、千春、
遅いよー」
坂本千春(13)「はい!」
   志帆、その様子を見ている。
   音楽、終わる。
あき「志帆!」
   あき、志帆に近寄る。
あき「絶対来ないと思ってた。踊っていく?」
志帆「ううん。ちょっと踊ってる人を描かせ
て欲しいんだけど……」
あき「なんだ、仕事か。ま、いいよ。お好き
に描いてって」
志帆「ありがとう、あき」

○同・レッスン室
   音楽に合わせて生徒、踊っている。
   志帆、その様子をスケッチブックにス
ケッチしている。
志帆、浅岡千里(15)に目を留める。
千里、踊っている。
志帆、千里をスケッチブックに写す。

○同・レッスン室
   千里、踊っている。
   志帆、千里をスケッチブックに写す。

○同・レッスン室
   生徒、休憩している。
   あきと志帆、レッスン室の前の方で座
っている。
あき「どうだった?うちの生徒」
志帆「素人だから分かんないけど、すごく上
手に見えたよ。でもあき的にはまだまだな
んでしょ?」
あき「うん。全然だね。……志帆は描けた?」
志帆「うん、十分なくらい描かせてもらった。
……あのショートの子がすごく上手いなっ
て思ったけど、実際はどうなの?」
あき「どの子?」
志帆「あの、端で水飲んでる子」
あき「ああ、千里ね。千里は確かに上手いよ。
将来ダンサーになりたいって頑張ってる」
志帆「そうなんだ……」

○同・レッスン室
   生徒、踊っている。
   志帆、スケッチしている。

○同・レッスン室
   志帆、鞄を肩にかける。
   あき、志帆のそばに立っている。
志帆「今日はありがとう」
あき「ううん、よかったらまた来てよ」
志帆「うん、気が向いたら」
あき「じゃあ、また」
志帆「またね」
   志帆、レッスン室を出る。

○同・外
   志帆、歩いている。
千里「あの」
   志帆、振り向く。
   千里、立っている。
千里「あき先生の知り合いの方ですか?」
志帆「うん、友達だけど」
千里「私のダンス、どうでしたか」
志帆「え?いやすごく上手だと思ったけど…
…。でも私に聞いても分からないと思うよ」
千里「分からない人に聞きたかったんです。
分からない人に伝わらなければ意味無いか
ら」
志帆「そっか。うん、すごく伝わってたよ」
千里「そうですか。ありがとうございます」
   千里、ダンススクールの方へ戻る。
   志帆、千里を見ている。
   志帆、歩き出す。

○アパート・志帆の部屋
   志帆、小説原稿を読んでいる。

○(イメージ)下田家・練習室
   ゆりか、鏡の前で踊っている。
志帆の声「一歩踏み出してターン。ステップ、
ステップ、ステップ。両手をクロスさせて
足をあげる」
  ゆりか、ダンスを終える。

○アパート・志帆の部屋
   志帆、スケッチブックを一枚一枚見な
がらめくっている。
千里を描いたスケッチ。
スケッチブックをテーブルに置く。
スケッチブックを見ながらペンタブ
にゆりかを描いていく。

○スーパーマーケット・中
   志帆、肉を見ている。
   志帆、歩く。
   向かい側から千里が来る。
志帆「あれ」
   志帆、千里に向かって早足で歩く。
志帆「千里ちゃん、だっけ。こんにちは」
千里「ああ、あき先生の……。こんにちは」
志帆「近くに住んでたんだね」
千里「はい」
   志帆、千里の手を見る。
   あざがある千里の手。
志帆「千里ちゃん」
   志帆、千里の手に触れる。
   千里、手を隠し、かごを落とす。
千里「何でもないですから」
志帆「そんな……」
   千里、かごを持ち立ち去る。

○アパート・志帆の部屋(夕)
   志帆、スマートフォンを耳にあててい
る。
志帆「もしもし?」

○マンション・あきの部屋(夕)
あき「もしもし、どうしたの?」
志帆の声「いや、千里ちゃんのことでちょっ
と……」
あき「千里?千里がどうかしたの?」

○アパート・志帆の部屋(夕)
志帆「今日たまたまスーパーで会ってね」
あきの声「うん」
志帆「そしたら手にあざがあってさ」

○(回想)スーパーマーケット・中
あざがある千里の手。
志帆「千里ちゃん」
   志帆、千里の手に触れる。
   千里、手を隠し、かごを落とす。
千里「何でもないですから」
志帆「そんな……」
   千里、かごを持ち立ち去る。
   (回想終わり)

○アパート・志帆の部屋(夕)
志帆「手触ったらすごい動揺してて、逃げち
ゃったから、なんかあったのかなと思って」
   
○マンション・あきの部屋(夕)
あき「いきなり手触るのは駄目でしょー」
志帆の声「そうだよね、それは反省してる」
あき「うん、私も何回かあざつけてスクール
に来たの見てるんだけど、どうしたのって
聞いても友達と喧嘩した、とか階段から落
ちたとか言うんだけどさ、そんときだけ目
合わせないしなんか怪しいなとは思ってた」
志帆の声「虐待、じゃ、ないよね?」
あき「その可能性はあると思う……」

○アパート・志帆の部屋
志帆「そっか……」
あきの声「でもいきなり虐待されてる?とか聞けないから、しばらく様子見てみる。学校でもなんか対応あるかもしれないし」
志帆「そうだね、分かった。よろしく」
あきの声「はーい」
   志帆、電話を切る。
   志帆、ため息をつく。

○(イメージ)レッスン室・中
   ゆりか、踊っている。
   ゆりか、崩れ落ちる。
   足を押さえるゆりか。
志帆の声「激痛が走った。あまりの痛さに顔を思わず顔を歪めてしまう。踊りたい、踊りたい、踊りたい。踊りたいのに、足が痛くて動かない」
   綾口、ゆりかの側に向かう。
   綾口、ゆりかの足に触る。
ゆりか「いたい……」
綾口「捻挫したかもしれないな。誰か、病院に連れて行ってあげて」
小堀美佐子(30)「私連れて行きます」
綾口「コンサートの1週間前までに治らなかったら今回は残念だけど……」
ゆりか「そんな!」
綾口「こればっかりは仕方ないよ、さあ」
   美佐子、ゆりかの肩に腕を回す。
   ゆりかを立たせる美佐子。
   ゆりか、足を引きずりながら歩く。
志帆の声「悔しかった。なんで怪我なんかしてしまったんだろう。私が未熟だからだ。コンサートに出られないならいっそいなくなりたい。辛い気持ちが沸いて、止まらなかった」
   (イメージ終わり)

○アパート・志帆の部屋(夜)
   志帆、ペンタブでイラストを描いてい
る。
ペンタブ画面。
美佐子に支えられて歩くゆりかと、そ
れを見る綾口の姿のイラストを描い
ている。

○アパート・志帆の部屋(夜)   
   志帆、野菜炒めをおかずにご飯を食べ
ている。
スマートフォンをテーブルに置いて
見ている。
メールの着信音。
メール画面。
宮沢「どれくらい進んでますか?まだ締め切
りではないですが、早めに提出していただ
けるとありがたいです」
  志帆、ため息をつく。

○あきのダンススクール・レッスン室
   志帆、レッスン室に入る。
   あき、鏡を拭いている。
あき「志帆?」
志帆「また来ちゃった」
あき「あ、千里のこと?」
志帆「それもあるんだけど、ちょっと気分転
換にね。仕事ばっかしてると嫌んなってき
てさ」
あき「そっか。志帆の仕事家にこもりっぱな
しになっちゃうもんね。いいよ、息抜きし
てって」
志帆「ありがとー」

○同・レッスン室
   志帆、端に座ってお茶を飲んでいる。
   あき、床を雑巾で拭いている。
生徒1「こんにちはー」
あき「こんにちはー」
生徒2「こんにちは」
あき「こんにちは」
   
○同・レッスン室
   生徒8人、おしゃべりしている。
志帆「千里ちゃん来てないんじゃない?」
あき「うん、珍しいな……。いつも早めに来
るのに」
   千里、入ってくる。
千里「こんにちは」
あき「こんにち……。千里?」
   千里、首にあざがある。
あき「千里、首どうしたの?」
千里「今日もよろしくお願いします」
   千里、頭を下げる。
   千里、着替え始める。

○同・レッスン室
   生徒9人、踊っている。
   志帆、千里を見ている。
   千里の首。

○同・レッスン室
千里「ありがとうございました」
   千里、レッスン室を出る。
   志帆、鞄を肩にかけ千里を追いかける。
○ダンススクール・外
   志帆、千里の手を掴む。
千里「いだっ!」
   志帆、千里の手を離す。
志帆「ごめんごめんごめん! 大丈夫?」
千里「すみません、何でもないです」
   千里、歩いていく。
志帆「待って、なんで隠そうとするの?」
   千里、止まる。
志帆「私に話、聞かせてもらえないかな? あ、
美味しいパフェとかおごるよ?」
  千里、振り向く。
千里「……アイスとカフェラテ」
志帆「うん、分かった。アイスとカフェラテ
ね。行きたいお店行こう」
  志帆、千里の隣に行く。
千里「こっち」
   千里、右を指さす。
   志帆と千里、千里が指さした方向に歩
いていく。
○カフェ・中
   千里、アイスを食べている。
   志帆、それを見ている。
千里「美味しい……」
志帆「はは、良かった。千里ちゃんの笑った
顔初めて見た」
  千里、口を手で隠す。
志帆「ああ、ごめん、気に障っちゃった?」
   千里、手を下ろす。
千里「冗談」
志帆「は、はは。分かりにくい」
千里「ははは」
志帆「バニラアイス、好きなんだ」
千里「うん。好き」
志帆「そっか」
   千里、アイスを食べる。
千里「私のこと見てないであなたも飲んだら」
志帆「あ、そうだね」
   志帆、カフェラテを飲む。
千里「名前、なんて言うの」
志帆「私?あ、待って」
   志帆、鞄から名刺を取り出す。
   志帆、千里の前に名刺を置く。
千里「しまだしほ?」
志帆「そう」
千里「やっぱり絵描いてる人なんだ」
志帆「やっぱりって?」
千里「この前すごい形相でなんか描いてたか
ら」
志帆「ああ、動いてる人描くの難しいから…
…。変な顔なってた?」
千里「うん」
志帆「でも千里ちゃんのダンス、すごい参考
になった。千里ちゃん、キレキレだったよ」
千里「どうも」
志帆「ダンサー、なれるといいね」
千里「うん。……ダンサーなって、早く家出
たい」
志帆「うん」
千里「お金稼げるようになれば一人暮らしで
きるし。お父さんとも会わなくていいし」
志帆「お父さん?」
千里「……お父さん、私のこと殴ったり首絞
めたりするんだ」
志帆「うん。……話してくれてありがとう」
千里「お願い、誰にも言わないで」
志帆「分かった。でも、また千里ちゃんのダ
ンス見に行ってもいいかな?」
千里「うん」
志帆「名刺に電話番号乗ってるからさ、なんかあったら連絡寄こしてね」
千里「多分使わないと思うけど」
志帆「うん。でも一応ね」
千里「……ありがとう」
志帆「ううん、私のお節介だから」

○(イメージ)下田家・ゆりかの部屋
   ゆりか、ベッドに横たわっている。
   ゆりか、足をさする。
志帆の声「ダンスができない私など私じゃない。たこのないたこ焼き、クリームのないシュークリームと同じ。尚さんと踊りたい。でも足の痛みは誤魔化せなくてコンサートに出るなんて絶望的な気になっていた」

○アパート・志帆の部屋
   ペンタブ画面。
   足をさするゆりかのイラスト。
   イラストを描いている志帆。

○同・志帆の部屋(朝)
   志帆、ベッドに寝ている。
   太陽の日が部屋に入る。
志帆「ん……」
   志帆、体を起こす。
   スマートフォンを見る志帆。
   スマートフォンの画面。
   不在着信が入っている。
志帆「もしもし」
山内安代(41)の声「もしもし、島田さんですか?」
志帆「はい」
安代の声「似顔絵の仕事お願いしたいんやけど、ええやろか」
志帆「あー、締め切りはいつですか?」
安代の声「2週間後です」
志帆「ちょっと待ってください」
   志帆、部屋からスケジュール帳を探す。
   志帆、スケジュール帳を見つける。
   スケジュール帳を開く。
志帆「はい、大丈夫です」
安代の声「そうですか。じゃあよろしく頼みます」
志帆「はい」
   電話が切れる音。

○同・志帆の部屋
   志帆、小説原稿を読んでいる。
   志帆、イラストを描き始める。
   メールの着信音。
   志帆、スマートフォンを見る。
   スマートフォンの画面。
安代「浅岡祐二(53)さんの似顔絵をお願
いします。写真は添付してあります」 
   浅岡の写真。

○同・志帆の部屋(夕)
   志帆、スマートフォンを見ながら浅岡
の似顔絵をペンタブに描いている。
あくびをする志帆。
志帆のお腹が鳴る音。

○スーパーマーケット・中
   志帆、お菓子コーナーを見ている。
   ポテトチップスをかごに入れる。
千里「あれ、志帆さん」
   千里、志帆の側に立っている。
志帆「千里ちゃん!千里ちゃんも買い物か」
千里「夕飯自分で作んなきゃないから」
志帆「そう……。あ、お菓子買ってあげよう
か? 好きなの選んでいいよ」
千里「私お菓子買ってもらうような年じゃないんですけど」
志帆「ふふ、年は関係ないよ。ただ私が買ってあげたいだけ」
千里「仕方ないなあ。じゃあ、買わせてあげます」
   千里、チョコレート菓子を志帆のカー
トに入れる。
志帆「はいはい。買わせていだだきます」

○同・外
志帆「はい」
   志帆、エコバッグからチョコレート菓
子を取り出し、千里に渡す。
千里「いいよ。志帆さんが食べて」
志帆「こら、遠慮しないで」
   志帆、チョコレート菓子を千里の胸に
押しつける。
千里「強引だなあ」
志帆「じゃあ、また今度見に行くからね」
千里「はーい」
   志帆、歩いていく。
   千里、手を振る。

○アパート・志帆の部屋
   志帆、ペンタブにイラストを描いてい
る。
電話の着信音。
志帆、スマートフォンを耳にあてる。
志帆「はい、島田です」
安代の声「無事、データ届きました。お金も
もう振り込んどきましたから」
志帆「ありがとうございます」
安代の声「それにしても島田さんの描いた浅
岡祐二、かっこ良かったわぁ」
志帆「満足していただけましたか」
安代の声「うん。これからもお願いするわ」
志帆「こちらこそ、よろしくお願いします」
   志帆、スマートフォンを床に置く。

○あきのダンススクール・レッスン室
   生徒9人、踊っている。
   あき、それを見ている。
   志帆、生徒を見ている。
あき「理子、もっと激しく! そうそういい
よいいよ!」
  音楽が終わる。
あき「はい、一旦休憩―」
   生徒、自分の荷物が置いてあるところ
へ行く。
千里、志帆に駆け寄る。
千里「来たんだ」
志帆「うん、仕事から逃げ出してきた」
千里「えー、絵描いてもらおうと思ったのに」
志帆「別に良いよ」
千里「絵描くの嫌になったんじゃないの?」
志帆「仕事だと思うと気張っちゃうだけだよ。
趣味で絵描くのは大好き」
千里「ほんと? じゃあ、後で踊ってる私の
イラスト描いて! もらってあげる」
志帆「分かった。じゃあ気合い入れて踊って
よ?」
千里「うん」

○同・レッスン室
   生徒9人、踊っている。
   志帆、千里を見てデッサンしている。

○同・レッスン室
   千里、自分の鞄の側で、タオルで汗を
拭いている。
志帆、千里に近づく。
志帆「千里ちゃん」
   志帆、スケッチブックを持ち上げてい
る。
千里「描けた!?」
志帆「うん、描けたよ」
   志帆、千里の側にしゃがむ。
   志帆、スケッチブックを千里に渡す。
志帆「好きなの選んで?」
   千里、スケッチブックを眺める。
千里「これ」
   千里が踊っているイラスト。
志帆「一枚でいい?」
千里「うん」
   志帆、紙をちぎる。
志帆「はい」
千里「ありがと。ね、またアイス食べたい」
志帆「おお、いいよー。これから行く?」
千里「行く」
志帆「じゃあ、外で待ってるね」
   志帆、レッスン室を出る。

○カフェ・中
   千里、アイスを食べている。
   志帆、ココアを飲みながら千里を見て
いる。
千里「美味しい」
志帆「私にも一口ちょうだい?」
   志帆、体を前のめりにして口を開く。
千里「やだ、汚い」
志帆「はいはい、そうですか」
   志帆、体を戻す。
千里「……でもありがと」
志帆「ん?」
千里「私に食べ物くれた大人、志帆さんが初
めてだから」
志帆「そっか。いいんだよ、欲しい物あったらどんどん言って?」
千里「別にない」
志帆「そう?」
千里「私を甘やかして誘拐しようとしてる?」
   志帆、咳き込む。
志帆「馬鹿なこと言わないでよ。そんなつも
りは1ミリもないよ」
千里「怪しい」
志帆「怪しいと思うならアイス食べないでく
ださーい」
千里「嘘だよ、嘘」
   千里、アイスを食べる。
   志帆、ココアを飲む。
志帆「千里ちゃんさ、ダンススクールのお金
は自分で稼いでるの?」
千里「ううん」
志帆「じゃあ、お父さんが?」
千里「そんなわけないじゃん。あき先生にお
金なくて今払えないから、将来全額払うの
で通わせてくださいって頼んだ」
志帆「それであき、オッケーしたの?」
千里「うん」
志帆「あきも優しいなあ……」
千里「ちゃんと返すもん」
志帆「うん。千里ちゃんなら出来るよ」
   千里、アイスの最後の一口を食べ終わ
る。

○カフェ・外
   志帆、千里、カフェの前に立っている。
志帆「千里ちゃん、またね」
千里「うん、ばいばい」
   千里、歩いていく。
   志帆、千里と反対方向に歩いていく。

○アパート・千里の部屋(夜)
   志帆、ベッドに横たわっている。
   志帆、寝返りをうつ。
※   ※   ※ 
(フラッシュ)
千里の首のあざ。
※   ※   ※
志帆「なんとかしてあげたいなあ……」

○(イメージ)下田家・レッスン室
   ゆりか、おぼつかない動きで音楽に合
わせて踊っている。
ゆりか、床に倒れる。
足を押さえるゆりか。
ゆりか「悔しい……」
志帆の声「もう間に合わない。そう思った」
   (イメージ終わり)

○牛丼屋・中
   志帆、牛丼を食べている。
あき「あれ、志帆?」
志帆「あき!えっなんでここに?」
あき「私だって牛丼食べたいときあるよ」
志帆「嘘―! あきはチェーン店の牛丼とか
食べないタイプだと思ってた」
あき「そんなタイプあるかい。すみませーん、
牛丼1つ!」
   と、店員2に話しかける。
店員2「かしこまりましたー!」
   あき、志帆の隣に座る。

○同・中
   志帆、あき、牛丼を食べている。
あき「あの子と仲良いみたいじゃん」
志帆「千里ちゃん?」
あき「うん。心配してるの? あんまり他人
が関わらない方がいいと思うよ。志帆がお
節介なのは知ってるけどさ」
志帆「分かってるよ。ただの他人の子どもな
ら関わらないよ。ただ千里ちゃんは、なん
か光るものがある? っていうか……。で
もこのままだと潰れちゃうんじゃないかっ
て」
あき「まあ確かに千里には才能あるよ。あの
ままだと千里の心がやばいのも分かる。で
も千里自身が抜けだそうって気にならない
と意味ないんだよ」
志帆「そうだね……。でももうすぐ千里ちゃ
ん、一歩踏み出してくれるような気がする
んだ」
あき「うーん……」

○アパート・志帆の部屋
   志帆、ペンタブにイラストを描いてい
る。
○(イメージ)病院・診察室
   医者、ゆりかの足を曲げたり伸ばした
りする。
医者「痛くないですか?」
ゆりか「はい」
医者「うん、じゃあ大丈夫だね」
ゆりか「えっじゃあ、コンサート、出ても…
…」
医者「うん、いいよ。無理はしないでね」
ゆりか「はい!」
志帆の声「私の足は私自身の予想よりも頑張
ってくれたみたいだ。先生も承諾してくれ
た。私、踊れる。ステージで踊れる! ス
テージで踊る私を想像したら、胸が震えた」

○アパート・志帆の部屋
   ペンタブ画面。
   医者がゆりかの足を曲げているイラス
ト。
志帆、割り付け表を持って見る。
志帆「あと2つか」

○あきのダンススクール・レッスン室
   志帆、脇に座っている。
   千里、入る。
志帆「千里ちゃん!」
   志帆、手を顔の横に挙げる。
千里「志帆さん」

○同・外(夕)
   志帆、千里、並んで歩いている。
志帆「またアイス食べる?」
千里「いい。そんな気分じゃないし」
   千里の手首のあざ。
志帆「あ、またあざ……」
千里「あんま見ないでよ」
志帆「ごめん」
千里「いや仕方ないけどさ。目いくのは」
志帆「学校では何も言われない?」
千里「私他の生徒からも先生からもガン無視
されてるから」
志帆「そんな……。ひどい」
千里「別に元から一人に慣れてるし。気にし
てない」
志帆「……千里ちゃん、お父さんのこと、ち
ゃんとした所で相談してみない?」
千里「嫌だ」
志帆「なんで?」
千里「そしたら養護施設に送られて、世間か
ら可哀想な子って思われてダンサーにもな
れずに人生終わるじゃん」
志帆「そんなことないよ。どんなこと言われ
ようと千里ちゃんが胸張って生きてれば、
千里ちゃんは千里ちゃんだよ? それに、
ダンサーになることと養護施設に入ること
は関係ないし」
千里「そんなの綺麗事じゃん」
志帆「千里ちゃんもいずれ分かるから。全部
大丈夫だって」
千里「そんなの、分かんないよ……」
志帆「いいんだよ、分かんなくても」
   千里、下をみつめている。

○(イメージ)コンサート会場・ステージ
   歌手が歌っている。
   それに合わせて踊るバックダンサー。
   綾口、ゆりかも踊っている。
志帆の声「ステージで踊るとき、私は花開く。
私は踊ることで咲く花だ。地面に足を響か
せて、根を張る。腕を振り、茎を伸ばす。
ああ、なんて素晴らしい気分なんだろう」
   (イメージ終わり)

○アパート・志帆の部屋
   ペンタブ画面。
   ゆりかが踊っているイラスト。
   イラストが出来上がる。
志帆「ふー」
   志帆、床に寝転ぶ。
   電話の着信音。
志帆「千里ちゃん?どうしたの?」
   千里のしゃくりあげる声。
志帆「千里ちゃん?」
   千里の泣く声。
千里の声「志帆さんに描いてもらったイラスト、破られて捨てられた」
志帆「ああ、ひどいね。大丈夫だよ、大丈夫。
またいつでも描いてあげるから」
千里の声「それで……顔殴られた」

○塩野公園
   千里のあざのある顔。
志帆の声「顔を!? 千里ちゃん、今どこに
いるの?」
千里「塩野公園」
志帆の声「塩野公園? 分かった、今向かうから」
千里「志帆さん……」
志帆の声「何?」
千里「私、お父さんから離れたい」
志帆の声「うん」
千里「ちゃんと話す」

○アパート・志帆の部屋
志帆「相談所の人にちゃんと話せる?」
千里の声「うん」
志帆「分かった。待ってて」

○塩野公園
   志帆、公園に走って入る。
   千里、立っている。
志帆「千里ちゃん!」
千里「しほ、さん」
   志帆、千里を抱きしめる。
   千里の泣く声。
志帆「また描いてあげる」
   千里、顔を上げる。
千里「ほんと? もし私が施設に入ることに
なってもスクールに会いに来てくれる?」
志帆「もちろん!」
千里「ちゃんと描いてよ?」
志帆「うん」
   志帆、千里と手をつなぐ。
志帆「これから、児童相談所に行くけど、大
丈夫?」
千里「うん」
志帆「ちゃんと全部話すんだよ」
千里「うん」
   志帆、千里、公園の出口に歩いていく。
  
○児童相談所・中
東山俊子(43)「では、まず千里ちゃん一人
でお話伺いたいので、えっと……お名前は」
志帆「島田です」
俊子「島田さんは別室でお話聞かせてもらえ
ますか?」
志帆「分かりました」
俊子「じゃあ、千里ちゃんはあのお姉さんに
お話してくれますか?」
千里「はい」
出水真理子(35)「よろしく」
   千里、真理子と部屋に向かっていく。
俊子「島田さんはこちらで」
   俊子、部屋に向かって歩いていく。
   志帆、俊子について行く。

○同・ある一室
俊子「あなたが千里ちゃんの虐待に気付いた
きっかけを教えてもらっていいですか?」
志帆「はい。知り合いのダンススクールを見
学させてもらったときに千里ちゃんと出会
って、その後スーパーで再会したんです。
そのときに手のあざに気付いて、知り合い
に電話したら前も何度もあざつけてきたっ
て聞いたんです。それでおかしいな、と」
俊子「千里ちゃんの口から聞きましたか?」
志帆「ええ。その後仲良くなって、一緒にカ
フェに行ったんですけど、その時自分から
話してくれました」
俊子「問い詰めたりしませんでしたか?」
志帆「はい、してないです」
○同・別の一室
真理子「お父さんにはいつから?」
千里「3年くらい前です。お母さんと離婚し
てからなんか性格が変わったみたいになっ
て……」
真理子「そう、辛かったね」
   千里、下を向く。
真理子「大丈夫だよ。もうお父さんに会わな
くてもいいから」
千里「え、でもこの後また家に帰らないと…
…」
真理子「この後、一旦違うところで保護して
もらうから、大丈夫」
千里「そう、ですか」

○児童養護施設・中
   施設の子ども12人、テレビを見てい
る。
   テレビ画面。
芸人1「その美肌の秘訣とかってあるんです
か?」
女優1「当たり前のことですけど、毎日化粧
水ちゃんとつけて、顔洗うときもあんまり
ごしごししないようにして……。それぐら
いしかしてないですよ、ほんと」
芸人2「同じや! 僕も顔パックしたりしま
すよ」
芸人1「いや女優さんとお前一緒にすなや」
   子ども達、笑う。
   笑う子ども達を見る千里。

○あきのダンススクール・レッスン室
   生徒9人、踊っている。
   志帆、生徒を見ている。
   あき、前でそれを見ている。
   曲が終わる。
あき「はい、今日はここで終わり。お疲れ様
でした」
生徒「お疲れ様でした」
   志帆、スケッチブックから紙を切り取
る。
   志帆、千里に近づく。
志帆「はい、千里ちゃん」
千里「また描いてくれたんだ。へへ、ありが
とう」
志帆「うん。千里ちゃん、元気になってよか
った」
  志帆、千里の頭を撫でる。

○(イメージ)コンサート会場・外
   ゆりか、綾口、並んで歩いている。
ゆりか「今日、大成功でしたね」
綾口「うん。ゆりかが頑張って治してくれた
おかげだ。ありがとう」
ゆりか「そんな……。みんなの頑張りですよ」
綾口「はは、そりゃそうだな」
ゆりか「でも、みんないいダンスが出来たの
は、尚さんのおかげです」
綾口「はは、ありがとう」
ゆりか「……私、みんなに頑張って教えてる
先生のこと、好きです」
綾口「うん。俺も」
ゆりか「え?」
綾口「俺も、頑張って踊ってるゆりか、好き
だよ」
ゆりか「嘘……」
綾口「嘘じゃない」
   綾口、ゆりかにキスをする。
志帆の声「キスの味はしなかったけど、愛お
しくて暖かい気持ちがじんわりと広がった」

○アパート・志帆の部屋
   ペンタブ画面。
   キスをする綾口とゆりかのイラスト。
   志帆、立って背伸びをする。
志帆「あー、終わった」
   志帆、リモコンを持ちテレビをつける。
   テレビ画面。
アナウンサー「俳優の、浅岡祐二容疑者が虐」待の疑いで逮捕されました」
志帆「浅岡……」
※   ※   ※
(フラッシュ)
千里の顔。
※   ※   ※
志帆「この人、お父さんだったんだ……」

○カフェ・中
   千里、アイスを食べている。
   志帆、ココアを飲んでいる。
志帆「美味しい?」
千里「うん!」
志帆「良かった。千里ちゃんがいっぱい笑っ
てくれるようになって」
千里「はは、志帆さんのおかげだよ」
志帆「私はそんな」
千里「そんなじゃない。志帆さん、ありがと
う」
志帆「千里ちゃん……。こっちこそ、千里ち
ゃんに会えて良かったよ」
千里「あ、私のサイン貰っとく? 第1号」
志帆「おお! うれしー」
千里「ちょっと待って」
   千里、鞄をあさる。

○同・志帆の部屋
   志帆、カップラーメンを食べている。
   志帆、箸を持ちながらもう片方の手で
スケッチブックを開く。
踊る千里のスケッチ。
その上にメモがある。
サインが書かれたメモ。

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