今日から我が家は騒がしい 最終話 「騒がしいけど、それが幸せ」 ドラマ

最終話。京太郎は亡き妻への想いと現在の「騒がしい生活」こそが自身の幸福であると確信する。長女・さくらは漫画家への一歩を刻み、長男・渉も自己受容を経て自立へ。満開の桜の下、森川家、真澄、そして仲間たちが集い、血縁を超えた絆を確認し合う。日常の喧騒が「希望」へと変わる美しい完結を迎える。
あゆむ。 12 0 0 03/21
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第一稿

〇登場人物

〇森川京太郎
〇佐田真澄
〇森川渉
〇森川さくら
〇望月颯
〇桂川斗馬
〇天野美由紀
〇タカコ
〇ツバサママ
〇才田志保
〇才田正平
〇森川 ...続きを読む
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〇登場人物

〇森川京太郎
〇佐田真澄
〇森川渉
〇森川さくら
〇望月颯
〇桂川斗馬
〇天野美由紀
〇タカコ
〇ツバサママ
〇才田志保
〇才田正平
〇森川京子


〇十話ダイジェスト

〇京太郎の車・中
   運転席に京太郎、助手席に真澄が座っている。
真澄「あの女とのデートどうだった?」
京太郎「あの女って…美由紀さんって言って下さい」
真澄「だって、俺嫌いだもん」
京太郎「(溜息)さいだで食事はしたんですけど、なんか違うんですよね」
真澄「違う?」
京太郎「彼女が積極的に来るんですけどね。どうもそれがちょっと苦手みたいで。何か意地にな
 ってるように見えるんですよね…絶対に私と一緒になるんだって」
真澄「へぇ」
京太郎「それで一緒になったとしてもお互い不幸じゃないかなって」
真澄「まぁそれは一理あるな」
京太郎「やっぱそう思いますか?」
真澄「うん…」
京太郎「でも、どこかで彼女の期待にも応えなきゃなって自分も居て」
真澄「京ちゃんって結構優柔不断だな」
京太郎「そうですかね?」
真澄「現に今そうだし…ってかちょっとこの道本当に合ってる?」
京太郎「合ってるはずですよ。この道で」
真澄「はずって何?はずって」
京太郎「運転は久々ですけど、真澄さんが言った海岸の行き道はこの道で合ってるはずです」
真澄「また、はずって言った。もう、はず男って呼んでいい?」
京太郎「はぁ?」
真澄「優柔不断だわ、記憶は曖昧だわで何なんだよ。ってか今時ナビもつけてないの?ありえな
 いんだけど。今令和だよ?」
京太郎「令和だからなんだって言うんですか。それに今、優柔不断と記憶が曖昧くっつけなくて
 もいいでしょうが。本当何なんですか。やっぱり貴方と海になんか行くんじゃなかったです 
 よ」
真澄「事実を言ってるのに、そうやって突っかかって来るのほんと性格悪いから止めた方が良い
 よ」
京太郎「突っかかってくるのは貴方でしょう」
   運転してる車の先に積載車が見えて来るが京太郎と真澄は気付いていない。
真澄「人が折角、何か悩んでるみたいだから気晴らしにでもって誘ってあげたのに、人の心が分
 からない人だ」
京太郎「誘ってあげたのにって偉そうに。誰もそんな事頼んでませんよ。そこまで言うなら貴方
 が運転して下さいよ。貴方がドライブへ行こうって言ったんだから」
真澄「ほんと、あぁ言えば…(正面を見る)あっ!」
京太郎「えっ?(正面を見る)」
   目の前に積載車があり、車がぶつかりそうになる。
真澄「危ない!」
京太郎「ぶつかる!」
   暗転して急ブレーキの音。
   京太郎と真澄が目を開けると積載車の
   レールに奇麗に入りてっぺんまで車がはまっている。
真澄「どういう事?」
京太郎「奇麗に入ってしまいましたね…」
   二人黙る。

〇海岸
   京太郎と真澄がへとへとになりながら歩いている。
京太郎「折角着いたのに、何か疲れましたね」
真澄「歳だね…疲れた上に寿命も縮んだし」
京太郎「すみません」
真澄「ねぇ、海に来たんだし、なんか叫ばない?」
京太郎「えぇ?そんな恥ずかしい」
真澄「恥ずかしがる歳じゃないだろ天気もいい感じだし、絶好の絶叫日和。あっこれ
 別にギャグじゃないから」
京太郎「分かってますよ。でもやりません」
真澄「いや、やるの」
   京太郎の手を取り波打ち際まで来る真澄。
真澄「よし、じゃあ一緒に叫ぼう」
京太郎「もぅ、分かりましたよ…」
真澄「じゃ、行くぞ。せーの」
京太郎「(叫ぶ)うぉー!」
真澄「(叫ぶ)京太郎は再婚なんかするなー!」
京太郎「え?」
真澄「あ?ってか、何か叫べって言ったのに雄叫びだけ?」
京太郎「言葉が浮かばなかったんですよ。ってか今何て言いました?私に再婚するなって言いま
 した?」
真澄「京ちゃんが、なんか言葉を叫べば被って聞こえないって思ったのに」
京太郎「いや、そういう事じゃなくて」
真澄「何、本気にしてんだよ。冗談だよ。あぁ疲れたな帰るか」
京太郎「は?もう帰るんですか?」
真澄「歳だし、無理しちゃダメだ」
   言いながら、車に戻ろうとしている真澄。
   真澄が少し寂しそうな顔をしてるように見える京太郎。

〇マンション・森川家・リビング(夕)
   京太郎が帰って来る。
   京子が迎える。
京太郎「ただいま」
京子「おかえりー!ねえちょっと聞いて!明日アプリの男性とようやく会う事が決まったの」
京太郎「あっそっ」
京子「ちょっと何よその言い方。ってかどうだったのよ真澄さんとのドライブデート」
京太郎「デート?デートなんかじゃないよ。ってか疲れたからちょっと休む。あれ、渉とさくら
 は?」
京子「二人とも出かけたわよ。もうちょっとで帰って来ると思うけど」
京太郎「そう。夜は俺の事気にしないで何か食べといてって言っといて」
京子「ちょっと。どうしたのよ」
京太郎「疲れただけ。じゃあ」
   部屋に入ってい京太郎。
京子「じゃあって。私一人じゃん。まっいいか明日私の王子様に会えるんだからー!」
   ソファーに飛び込み足をバタバタさせる京子。
   いつの間にか帰って来た渉とさくらが何とも言えない顔で京子を見ている。
渉・さくら「…」

〇ゲイバー「ブルースカイ」・中(夜)
   真澄とタカコがカウンターに座って飲んでいる。
タカコ「ドライブデートしてきたのねー」
真澄「デートって程じゃないよ。しかも死ぬかと思ったし。もうあの人と一緒に車は乗りたくな
 い」
   ツバサが来る。
ツバサ「事故に遭いそうになった話聞いた時、お腹ちぎれそうになったわ」
タカコ「確かに。積載車に乗り込むってどういう状況なのよ。ぶつけてしまったとかなら分かる
 けどレールにスッと入り込むなんて」
   爆笑しているツバサ。
真澄「二人とも笑いすぎだって」
ツバサ「でも、まぁ何もなくてよかったわよ。事故に遭って怪我してたらこんな笑ってられない
 もんね」
タカコ「笑いと恐怖は紙一重なのね」
真澄「何、上手く言ってんだよ」
ツバサ「それで、海まで行って告白したの?」
真澄「してない。でも…」
タカコ「でも?何よ?」
真澄「再婚するなって言った」
ツバサ「やだ!それ、もう告白してるようなもんじゃないの?」
真澄「だから、そうじゃ…」
タカコ「ないとは言いきれないわよー」
真澄「…」

〇喫茶店「Rin」・中(夕)
   京太郎がカウンターで片づけをしている。
   美由紀が来る。
美由紀「あの、京太郎さん」
   京太郎は聞こえてない。
美由紀「京太郎さん?」
京太郎「(我に返り)え?あ、はい、どうかしました?」
美由紀「あのちょっと話したい事があって」
京太郎「話?はい…」
   × × ×(時間経過)
   向かい合って座っている京太郎と美由紀。
美由紀「あの…私京太郎さんとお付き合いしたいって事をお願いしました」
京太郎「は、はい。先日のさいだでも楽しい時間過ごせたって思ってます。今度は別の所で
 も…」
美由紀「京太郎さん、嘘ついてます」
京太郎「え?私が?嘘?」
美由紀「女はこういうの気付きやすいんですよ」
京太郎「いや、嘘って…」
美由紀「私と居ても京太郎さん楽しそうに見えないし」
京太郎「え?そうでした?そう思わせたのならすみません」
美由紀「いえ、謝らないで下さい。私あの帰りの日見たんです。京太郎さんと真澄さんを」
京太郎「見たって。あの口論してる時ですか?」
美由紀「あの二人を見てて、私はあんな感じになれないなって思ったんです」
京太郎「いや、あれはただ口論をしてただけなんですけど」
美由紀「私、またゲイの人に負けちゃったのかな」
京太郎「いや、ちょっと待って美由紀さん」
美由紀「京太郎さん、真澄さんの事好きじゃないんですか?」
京太郎「はぁ?違う違う、何か美由紀さん勘違いしてる」
美由紀「そういう風には私には見えたんですけどねえ」
京太郎「そんな風に見ないで」
美由紀「それでその帰りの時に、同級生から電話がかかって来たんです」
京太郎「はぁ」
美由紀「彼、私の初恋の人だったんですよね、その彼から急に連絡があって、会ったんですけ
 ど…彼からプロポーズされて」
京太郎「あぁ…(驚き)え?プロポーズ?」
美由紀「(頷き)昔、彼と約束して大人になってお互い独身だったら結婚しようって。彼、二年前
 に離婚してて、私それ知らなくて。向こうが急に私の事思い出してくれたみたいで、電話がか 
 かって来たんです。彼とは本音で色々話してきたし、やっぱりお互いに思い合ってる人じゃな
 いとダメだと思うんです。だから私彼のプロポーズを受けました」
京太郎「そ、そうなんですね」
美由紀「今は多様性の時代ですよ。いいじゃないですか京太郎さんと真澄さんのようなカップル
 が居ても」
京太郎「いや、だから…」
美由紀「私も頑張りますんで、京太郎さんも
頑張って下さい。もうここにも来る事は無いと思いますが、私京太郎さんの恋を応援してますか
 ら」
京太郎「ごめんなさい。ちょっと言ってる意味が…」

〇新宿駅・改札口・前(夕)
   派手めな服でサングラスをした京子が立っている。
京子「私の、新しい王子様。どんな感じの人なのかなあ…」
   目の前を行き交う男を目で追っている京子。
   目印のピンクのバッグをチラチラと見せている京子。
男の声「あの…」
京子「はい」
   京子が振り返ると、斗馬が立っている。
斗馬「えっ?」
京子「(サングラスをずらし)えぇ!」
   新宿の街並みに京子と斗馬の叫び声が響く。

〇喫茶店「Rin」・中(夜)
   京太郎が、店を出る支度をしている。
京太郎「だめだ、もう色んな事有りすぎて、考える事を、脳が拒否している。疲れた帰ろう」
   急にドアが開き京子と斗馬が入って来る。
京太郎「ギャーッ!何なんだ。急に来るんじゃないよ」
京子「ちょっと京太郎!」
京太郎「何!」
京子「私の王子様!」
   腕を組んでた斗馬を京太郎に見せる京子。
京太郎「あ…(よく見て)あ…貴方?」
斗馬「どうも」
京太郎「え?何で?ってかその出会い系で会うって言ってた人が?」
京子「そう!彼だったの!新宿駅で待ちあわせて来てくれたのが彼だったの。王子様って意外に
 も近くに居たのよねえ。灯台下暗しってやつ?」
斗馬「俺はずっと京子さんの事良いなって思ってたんですよ。ここに来る度に京子さん探したり
 京子さんともっと話したいなって思ってたのに」
   斗馬が京子の頬をツンと指で押す。
京子「もう、それはさっき何度も謝ったでしょ」
   京子も斗馬の頬をツンと指で押す。
   鬱陶しい顔で京子と斗馬を見ている京太郎。
京子「京太郎。そういう事だから。もしかしたら、斗馬がアンタの弟になる日が来るかもしれな
 いわよー」
京太郎「…」
斗馬「お義兄さん。宜しくお願いします」
京太郎「お義兄さんって。まだなったわけじゃないですから」
斗馬「もうなってるようなもんですって。ここにも真澄さんとよく来てるんだし」
   うんざりする京太郎。
京子「じゃあ私達、これから食事しに行ってくるから。じゃあね」
斗馬「また、コーヒーも飲みに来ますからー」
   京子と斗馬が店を出て行く。
京太郎「塩撒いてやりたい…」

〇マンション・森川家・リビング(夜)
   京太郎が帰って来る。
京太郎「ただいまー」
   リビングで渉とさくらと真澄が話をしている姿を見てギョッとする京太郎。
渉「おかえり」
さくら「おかえりなさい」
真澄「おかえりー」
京太郎「ただいま」
真澄「あれ、何で居るんですか?って言わないの?目は言ってたけど」
京太郎「目で言ったのでわざわざ口に出さなくてもいいと思いまして」
真澄「言っとくけど俺が勝手に来たんじゃないからな。渉とさくらに呼ばれたら来ないわけには
 いかないだろ」
京太郎「何で呼んだんだよ」
真澄「言い方!」
さくら「まぁまぁお父さんちょっと座って下さい」
   さくらが京太郎を真澄の隣に座らせる。
京太郎「何だよ、お父さん疲れてるんだよ」
さくら「すぐ終わりますから。じゃあお兄ちゃん」
渉「おぅ。お父さんと真澄さんにお願いがあって」
   顔を見合わせる京太郎と真澄。
京太郎「お願い?何だ?」
渉「俺とさくらのそれぞれ高校と中学卒業だろ?」
京太郎「あぁ」
さくら「その卒業式に、お父さんと真澄さん一緒に出て欲しいんです」
   京太郎と真澄が顔を見合わせ
京太郎・真澄「えぇっ!」
さくら「まず、私の卒業式があって次にお兄ちゃんの卒業式です。二人でお願いします」
京太郎「お願いしますって…」
真澄「でも、俺身内じゃないぞ。出る訳に行かないだろ?」
さくら「確かに身内ではありません。でも」
渉「真澄さん、もう家族みたいなもんだろ」
真澄「え…(嬉しい)」
   その真澄の顔を見る京太郎。
渉「俺もさくらも、真澄さんには助けてもらった。もちろんお父さんもね」
京太郎「ちょっとそれ逆じゃないか?まず父親を…」
真澄「そんな順番だなんて、どうでもいいだろ。本当小さい事ごちゃごちゃ」
さくら「お父さん」
京太郎「…」
さくら「私達が無事に卒業する姿二人に見て欲しいので。お願いします。絶対にお願いします」
真澄「分かった。二人に頼まれたら断るわけにはいかないもんな」
   喜んでいる渉とさくら。
真澄「あっ、じゃあこっちも皆に一つお願いしたい事があるんだけど、聞いてくれるか?」
   顔を見合わせる京太郎、渉、さくら。

〇同・同・京太郎の部屋。中(夜)
   真澄が、凛の仏壇の前に座り手を合わせている。
   真澄の後ろでその様子を見ている京太郎、渉、さくら。
   目を開け京太郎達の方を向く真澄。
真澄「きっと凛さんも京ちゃんと一緒に渉とさくらの卒業式出たかったと思うんだ。それを俺が
 代わりに引き受ける。引き受けるからにはちゃんと凛さんにも挨拶しとかなきゃまずいだろ」
渉「うん」
さくら「ありがとうございます」
京太郎「あ、ありがとうございます」
   笑顔で頷く真澄。

〇××中学校・前・道
   スーツを着た京太郎と真澄。
真澄「子供の卒業式に出席出来るなんて夢にも思わなかったな」
京太郎「えぇ」
真澄「渉とさくらと凛さんに感謝しないとな」
京太郎「はい。しかし初めてスーツ姿観ましたけど…」
真澄「え?何?似合わないって言いたいの?」
京太郎「はい」
真澄「はぁ?」
京太郎「いつも言われてばかりなのでやり返してみました」
真澄「良く言うよ。こっちのが面倒くさいだ偏屈だ言われてんのに」
京太郎「ストップ」
真澄「は?」
京太郎「中学校に着きましたので、一先ず止めときましょ」
真澄「そうだな」
   学校の中に入っていく京太郎と真澄。

〇同・体育館・中
   さくらが、学校長から卒業証書を受け取っている。
   振り返り、保護者席に座っている京太郎と真澄を見るさくら。
   真澄は笑顔で頷いているが京太郎は号泣するかの勢いで泣いている。
   それを見て少し引いている真澄。

〇××高校・体育館・中
   渉が学校長から卒業証書を受け取る。
   振り返り、保護者席に座っている京太郎と真澄を見る。
   京太郎は笑顔で頷き、真澄は目に涙を浮かべてなづいている。
   京太郎が真澄を見て優しく微笑む。

〇同・下駄箱置き場
   各々が談笑しながら靴を履き替えている。
   颯も来て、上靴から靴に履き替えている。
   渉が来て颯を見つける。
渉「颯」
颯「お、おぅ」
渉「大学へ進学すんだよな?」
颯「あぁ」
渉「進学おめでとう」
颯「…」
渉「じゃあ、元気でな」
   場を離れようとする渉。
颯「渉」
   渉が驚きつつも、振り返る。
颯「お前も元気でな」
   ぎこちなく笑顔を見せる颯。
渉「(頷き)あぁ」

〇同・前
   京太郎と真澄が渉を待っている。
   京太郎が思い出し笑いをする。
真澄「何?」
京太郎「いや、さくらの卒業式の時、私泣きまして何かドン引きしてましたけど今日の渉の卒業
 式真澄さんも泣いてましたよね」
真澄「何言ってんだよ。泣くわけないだろ。ちょっと目にゴミが入ってただけだよ」
京太郎「古臭い言い訳だなあ」
真澄「古臭いとは何だ!」
京太郎「どうして、素直になれないんだろうなあ。もう凝り固まった性格は直せないんですかね
 え」
   渉が来て、京太郎と真澄が口論してるのを見かけ溜息を付く。
渉「お待たせ。何、また二人で言い合いしてたの?」
真澄「お前の親父が、ネチネチネチネチ喧嘩売って来るんだよ」
京太郎「良く言いますよ。貴方ねそれ自分でブーメランになってるのいい加減気が付いた方が良
 いですよ」
渉「はい、もう終わり。帰るよ。あっお父さん。今度の日曜日」
京太郎「あ、あぁ」
真澄「ん?何か日曜日にあんの?」
京太郎「毎年、春に新井薬師に行って花見するんですよ。家族で」
真澄「ふーん」
渉「真澄さんも来るでしょ?」
真澄「俺家族じゃないし」
渉「またそういう事。お父さん良いでしょ?」
京太郎「ま、まぁ。真澄さんが良ければ」
渉「ツバサママやタカコさんも呼ぼう!今年は賑やかな花見になるぞー」
京太郎「おい、渉」
渉「いいじゃん。人が多い方が楽しいし賑やかな花見になるんだし。ねぇ真澄さん」
真澄「あぁ。そうだな」
渉「そういう事で、お父さんお願いします」
真澄「お願いします」
   渉と真澄が頭を下げる。
   うんざりしながらもまんざらでもない京太郎。

〇新井薬師公園・中
   京太郎を始め、真澄、渉、さくら、京子、斗馬、正平、志保、タカコ、ツバサが楽しく花
   見をしている。
志保「京さん、なんか私達までお邪魔しちゃってごめんなさいね」
京太郎「いえいえ、いつもお世話になってますから」
正平「お誘いのお礼に沢山飯作ってきたから皆で食べてくれ」
京太郎「ありがとうございます」
   さくらが正平と志保にビールを持って来る。
さくら「どうぞ」
正平「さくらちゃんありがとう。ちょっと見ない間にまた大きくなったね。また店に食べにおい
 でね」
志保「さくらちゃん。尊敬するコミック作家さんのアシスタントになったのよね。おばさん達応
 援してるからね。頑張ってね」
さくら「はい、ありがとうございます」
   照れてその場を離れるさくら。
京太郎「さくらったら照れて」
   京子と斗馬が来る。
京子「ねぇお酒足りなくなってきたから買ってこようか」
京太郎「えぇ、もう?」
京子「人が多いし皆飲むから」
斗馬「京子さんと一緒に行ってきますよ」
京太郎「あ、あぁじゃあお願い」
京子「じゃ行ってくるね」
   京子が斗馬の腕に手を回し買い出しへ行くその後ろ姿を見る京太郎。
京太郎「今度は上手く行ってくれよ…」
   渉がタカコやツバサにビールを注いでいる。
タカコ「ツバサ。春からの期待の新人楽しみだわね」
ツバサ「そうねぇ。何か店がまた一団地御華やかになりそうだわぁ。渉、期待してるわよ!」
渉「はいっ!」
   真澄が大きな桜の木を見上げている。
   京太郎が来る。
京太郎「どうかしましたか?」
真澄「いや、ちょっと酔い覚まし」
   京子と斗馬が買い出しから帰ってきて皆にお酒を配っている。
京太郎「もうですか」
真澄「ペース上げ過ぎた」
   楽しく花見をしている渉やさくら達を見る真澄。
   京太郎も同じように見る。
京太郎M「家族って物は本当に泣いたり笑ったり喧嘩したりややこしいしめんどくさい。でも、
 そんな家族や周りに居る皆が居るから俺もここまでやってこれたのかもしれない。そしてもう
 一つ気がかりな事が…」
京太郎「あの、真澄さん」
真澄「ん?」
京太郎「ちょっと聞きたい事が」
真澄「何?」
京太郎「二人で海に行った時真澄さん、私と美由紀さんは結婚するなって言ってたじゃないです
 か…まぁ結果しなかったんですけど、あれってもしかして私の事好きだとかそういう事です
 か?も、もしそうったらって私最近ずっと考えてたんですが」
   真澄、少し間を作って京太郎の肩を思い切り叩く、
京太郎「イテェ!痛いの更新した!」
真澄「んな訳ないだろ。俺はノンケを好きにならないって何回言ったら分かるんだよ」
京太郎「は?じゃあ、あれは何だったんですか?私ねえ、ずっとあれから悩んでたんですよ。も
 し貴方に告白されたらどうすればいいんだって、断るにしろどうやって断ったら傷付かないよ 
 うに済むとか。もしかしたらこの人と付き合う事になるのかな?とか」
真澄「へぇそこまで考えてくれてたんだ。ご苦労様」
京太郎「ご苦労様って何。これだけ考えてたのにご苦労様の六文字だけで終わらせるんじゃない
 よ」
真澄「でも、傍には居て欲しいと思ってるよ」
京太郎「え…」
真澄「なぁんてな」
京太郎「ほんといい歳して人をからかうんじゃないよ!」
   二人の口論を呆れつつ見ている渉やさくら達。
   そんな視線を感じず口論している京太郎と真澄。

字幕「また、いつか会える日まで…」

   終。

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