カモナシェアハウス 第十週「T字路」#50 ドラマ

前回のお話です。 https://film-buyer.jp/scenarios/3002
あゆむ。 4 0 0 03/21
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第一稿

〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・星七緒
・三柴雄太
・松本一樹
・村田唯
・古川紘
・長谷川なつき
・聖川琉華
・竹野内亮

〇『PART7』・中・厨 ...続きを読む
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〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・星七緒
・三柴雄太
・松本一樹
・村田唯
・古川紘
・長谷川なつき
・聖川琉華
・竹野内亮

〇『PART7』・中・厨房
   仕込みを済ませた宗介達。
千秋「宗ちゃんは今月いっぱいでここ辞めてもらう事にしました」
雄太・一樹「え?」
亮「はっ?」
宗介「はぁ?何で?」
千秋「宗ちゃんにはフィロメーナに行ってもらおうと思ってるから」
宗介「何で俺がそこに行かなきゃいけねぇんだよ?」
千秋「…」
宗介「千秋!」
千秋「理由は追ってまた話すから。忙しくなる前にこんな事話すのは悪
 かったけど、もうすぐ団体のお客様が来られます。宜しくお願いしま
 す」
   F.0

〇Animetto・控室・中
   肩を落として座っているなつき。
   唯が入ってくる。
唯「お疲れ様です。あらどうかしました?」
なつき「お疲れ様です」
唯「どうでしたか?初のサイン会」
なつき「はい…とても緊張して疲れました…」
唯「まぁ、初めてはこんなもんですよね。また売れる作品を描いてサイ
 ン会出来るようにしたいですね」
なつき「あの、それなんですけど」
唯「え?」
なつき「今回で懲りました…」
唯「懲りたって?」
なつき「もぅサイン会なんてしません」
唯「どうして?」
なつき「今日来たお客さん達。きっと僕が女性だと思ってたんです。で
 も、それとは違って…お客さんの好奇と戸惑いの視線が…耐えられま
 せんでした。これ見て下さい」
   なつきが唯にスマホを見せる。
   掲示板になつきの事を落胆している声の投稿が沢山出てくる。
唯「そういう事、言う人居るんですよね…そういう人達は相手にしない
 事です。まず万人に好かれる人なんて早々居ないんですから」
   落ち込んでいるなつき。
唯「それに耐えられないなら、Natsu先生。この仕事向いてないと
 思いますよ」
なつき「…」
唯「私は、Natsu先生が描く作品は好きなので、こんな事でめげな
 いで欲しいですけどね」

〇同・関係者出入口・前
   肩を落としたなつきが出てくる。
   ふと、顔を上げるとコスプレをしたままの紘が肩で息をしてい
   る。
なつき「え…」
紘「ハァハァ…」    
なつき「何で?何でここに居るの?」
   なつきに近づく紘。
なつき「ちょ、紘…」
紘「ごめん」
なつき「何で謝ってるの?」
紘「サイン会に行くって言ってたのに…間に合わなくて」    
なつき「それは…」
   力強くなつきを抱きしめる紘。
なつき「紘の方はどうだったの?コンテスト」
紘「優勝したよ」
なつき「本当に?おめでとう」
紘「でも、辞退してきた」
なつき「え?何で…」
紘「コンテストの優勝より…なつきの方が大切だから」
なつき「紘…」
紘「俺、なつきの事好きだ」
なつき「!」

〇道
   なつきと紘。
紘「そっか…そっちはそんな事が…でも、俺もその編集者の人の言う通
 りだと思うな」
なつき「え?」
   紘がなつきの手を握る。
紘「そんな事言いたい奴は言わせておけばいいんだ。なつきは何も間違
 ってないだろ?」
なつき「…」
紘「俺が、前にゲイバレして落ち込んだ時、なつき一杯俺を励ましてく
 れたし」
    紘がなつきの手を握る。
紘「こうやって、手を握って恋人の振りしてくれた事もあったよな」
なつき「それは…」
紘「あの時、ほんと嬉しかったな。今思えばあの時から俺なつきの事好
 きになってたんだろうなって。今度は俺がなつきを守る番だよな。な
 つき…」
なつき「ん?」
紘「描く事辞めるなよ?」
   泣きそうになるなつき。
紘「俺も、コスプレイヤー辞めないから」
なつき「紘…折角コンテスト優勝したのに僕の為に辞退してしまったの
 に…」
紘「良いんだよ。別にこれが全てって訳じゃないし。確かに優勝したの
 は嬉しかったけどさ、雑誌とかに載ったり取材受けるとかまだそんな
 柄でもないしな」
なつき「それに僕が描くのでいっぱいいっぱいになってた時に辛く当た
 ったりもしてたのに。紘に好きになってもらう資格なんてない」
紘「そんな事言うなよ。俺が好きだって言ってるんだから。なつきが俺
 の事好きなのかどうかを言ってくれればいいだけだ」
なつき「…」
紘「どうなんだ?」
なつき「好き…」
   笑うなつき。
なつき「なんか…紘らしい」
紘「そうか?」
なつき「うん。そういう紘、大好き」
紘「お互いにさ、気を張らずに、周りの声に惑わされずに頑張っていこ
 うや」
なつき「うん」
紘「ちゃんと、これからも続けるって編集者の人に言っとくんだぞ」
なつき「分かってるって!」
紘「よし。じゃあ帰ろうか」
なつき「うん…」

〇シェアハウス・玄関・中(夕)
   紘となつきが帰ってくる。
紘「ただいまー」
なつき「ただいまー」
   七緒と琉華が来る。
七緒「おかえりなさい」
琉華「よぉ、おかえりー」
なつき「ただいま。どしたの二人で迎えてくれて」
琉華「いや、何か七緒がもう直ぐ二人が帰ってくるから迎えてやろう
 って」
紘「さすが。七ちゃん」
琉華「なぁ、二人とも腹減ってないか?」
   顔を見合わせる紘となつき。
紘「空いた」
なつき「うん」
琉華「全部七緒が先読みして、ピザ頼んだんだ。でさ、さっき届いた
 んだけど食うか?」
なつき「食べるー!」
紘「俺も!ピザ久しぶりだなあ」
七緒「四人用で大きなピザ頼んでます。食べましょう」
なつき「食べよー食べよー!」
   七緒となつきがリビングへ行く。
琉華「なぁ、紘」
紘「ん?」
琉華「七緒の占いの力って、どんだけ凄いんだ…?」
紘「え?琉華今頃気付いたの?」
琉華「あぁ…」
紘「付き合ってるのに」
琉華「いや、占いをやってんのは知ってたけどさ…ここまで?」
紘「琉華~」
琉華「な、何だよ?」
紘「変な事考えてると、全部琉華に見透かされるぞー」
   笑う紘に膝で足を小突く琉華。
紘「イテッ」
琉華「んな事、考えねぇよ」
なつきの声「ねぇ、二人共ー早くピザ食べよう!」

〇同・リビング(夕)
   ピザを食べている紘、なつき、七緒、琉華。
紘「あぁ、うめぇ。たまにはジャンクフードもいいよな」
なつき「この中で一番食に気を付けてるもんね」
紘「体鍛えとかなきゃ、コスプレに響くからなあ」
琉華「俺も現場仕事するようになって、結構鍛えられてきたぞ」
   腹筋を見せる琉華。
紘「おぉ、いい感じじゃん!」
琉華「だろ!」
七緒「あぁぁ…」
   恥ずかしくなり、両手で顔を隠す七緒だが、指の隙間からしっか
   りと琉華の腹筋を見ている。
なつき「な、七ちゃん…しっかり指の隙間から見てる…」
琉華「しかし、まさかここのシェアハウスでさ三組のカップルが成立す
 るなんて思ってもみなかったよな」
七緒「確かに…私もそこまで予想する事は…」
紘「七ちゃんと琉華が付き合う事になるってのが一番意外性あったもん
 なあ」
なつき「確かに」
   琉華が恥ずかしそうに顔を背ける。
紘「おっ、琉華照れてんのか?」
琉華「う、うるせぇなぁ…」
   紘となつきが顔を見合わせて笑う。
琉華「俺が、一番驚いてんだよ…」
   七緒が周りに見えないように琉華の手を握る。
   琉華が七緒を見ると優しく頷いている
琉華「そ、そう言えばさぁ…」
なつき「(紘に耳打ち)話題変えるよ…」
紘「あぁ」
琉華「千秋と宗介、何してんだ?」
なつき「あっ、そう言えばさっきちーちゃんから電話かかってきてたん
 だった。今日遅くなるって言ってた」   
琉華「ほんと、あの店も益々繁盛しだしたよなあ」
紘「まぁ、忙しいのはいい事なんじゃないか?」
琉華「だけどさ、あんま無理すんのもよくねぇんじゃねぇかなって。
 程々がいいんだよ程々が」
なつき「折角、皆揃ってるのにねぇ…でも何かさっきちーちゃんと話し
 た時様子が違ったような?」
紘「え?どんな感じ?」
なつき「どんなって…ちょっと暗かったていうか…」
琉華「何かあったのかなあ?」
なつき「仕事中だったせいなのかもしれないけど…でも、何か様子が変
 だったような…」
紘「何だそれ、心配だなあ…」
   突然七緒のグラスにヒビが入りだす。
七緒「え?」
琉華「ん?七緒どした?」
七緒「いや…」
   七緒のグラスが音を立ててヒビが広がっていく。
紘「ちょっとグラス…」
なつき「何で七ちゃんのだけ?ヒビが?」
   グラス全体にヒビが行き渡る。
七緒「これは…」
琉華「どしたんだよ?」
七緒「あの二人に、何か不吉な事が…」
   七緒の体に悪寒が走る。
七緒「非常にやばい状態かもしれません…」
   F.O

〇『PART7』・中・厨房(夜)
   宗介と千秋。
宗介「千秋、どういう事なんだよ」
千秋「…」
宗介「さっきから黙ってないで、何とか言えよ!」
千秋「宗ちゃんには、そっちの方が良いと思ったから」
宗介「はぁ?」
千秋「もう決めたから」
宗介「何だよ。俺はここに居るのが邪魔って訳かよ?そんなにあっち
 の店に行かせたいのかよ」
千秋「…」
   千秋を睨みつけている宗介。

最終週「おかえり…ただいま…」へ続く。

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