カモナシェアハウス 第九週「裏切り者!」#45 ドラマ

前回のお話です。 https://film-buyer.jp/scenarios/2991
あゆむ。 20 0 0 03/14
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第一稿

〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・星七緒
・古川紘
・長谷川なつき
・聖川琉華
・ツバサ

〇シェアハウス・リビング(夜)
   テーブルには宗介と千秋が作 ...続きを読む
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〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・星七緒
・古川紘
・長谷川なつき
・聖川琉華
・ツバサ

〇シェアハウス・リビング(夜)
   テーブルには宗介と千秋が作った料理が沢山並んでいる。
千秋「はーい、皆グラス持ってー!」
   グラスを持つ宗介達。
千秋「では、これから琉華の快気祝い開戦しまーす!」
宗介「か、開戦?」
千秋「もぅ、いいから!ハイ!かんぱーい!」  
   皆でグラスを合わせ乾杯をする。
千秋「琉華ー!おかえりー!」
宗介達「おかえりー!」
琉華「(立ち上がって)ただいまー!」
   ワインを一気飲みする琉華。
紘「おい、いきなり一気飲みかよ…」
ツバサ「良い飲みっぷりよー!男らしい!」
琉華「久しぶりに酒飲むと、くるなぁ…でも、おかわり」
   座ってグラスを差し出す琉華。
なつき「もぅ、あんまり飲みすぎないようにね」
   と、言いながら並々とワインを琉華のグラスに注ぐなつき。
琉華「あぁ、マジ嬉しい。こんなに皆で祝ってくれるなんて、思ってな
 かったしさぁ…ってか仕事も辞めてニートなのにこんなにお祝いして
 もらっていいのかな」
宗介「だって、ほら今回は状況が状況だし」
千秋「そうだよ。一時期は生死をさまよってた時もあったんだから」
琉華「お、おぅ…あの時はほんと心配かけてすまなかった」
なつき「七ちゃんが、献身的に琉華を付き添ってからだよなあ」
七緒「いえ、私はそんな…」
琉華「いや、七緒。本当に助かったよ。ありがとう」
   一瞬沈黙になる。
琉華「え?何で皆黙るの?」
なつき「え、だって…」
千秋「今、七ちゃんの事」
宗介「セブンて呼ばずに七緒って…」
琉華「あぁ…(照れている)」
宗介「え?何照れてんの?」
千秋「もしかして…?」
   千秋が七緒の顔を見ると軽く頷く。
千秋「あらら」
宗介「どしたんだよ?」
琉華「そう、皆集まってるし報告しときたい事があるんだ」  
ツバサ「え?何々?早く言いなさいよー」
琉華「うん。七緒」
七緒「はい」
   琉華の隣に行く七緒。
   琉華が、七緒の肩に手を回す。
琉華「じゃ、言います。俺達付き合う事になりました!」
ツバサ「え?は?ふ、二人が?本当に?」
   顔を見合わせる紘となつき。
紘「七ちゃん、おめでとう!」
七緒「あ、ありがとうございます」
琉華「何か突然の発表でサプライズみたいになっちゃったけど」
なつき「やったね!七ちゃん!告白が効果出たんじゃん!占い通
 りになってよかったね!」
琉華「あ?なつき、何だそれ?」
なつき「あれ?これ言っちゃヤバかった?」
琉華「いや、ヤバいって言う事でもないけど…何で知ってんの?」
なつき「何でって…」
七緒「私が言ったからです。私が琉華さんに告白をしようと思ってるっ
 て言ったからです」
琉華「何だ、そうだったのかよ…折角サプライズしようかなって思った
 のに」 
七緒「すみません、私のせいで…」
なつき「ほら、七ちゃん落ち込んじゃったじゃん!」
琉華「あ…」
宗介「別にいいじゃんか。サプライズとかさあ…セブンと琉華のナイス
 カップルにもう一度乾杯するか?」
ツバサ「はーい。じゃあ、アタシが注ごうかなあ」
   ツバサが各自のグラスにワインを入れていく。
ツバサ「ねぇ琉華と七緒のカップル誕生はいいんだけど、千秋と宗ちゃ
 んの方は上手く行ってるの?」
宗介「は?」
   場が、静寂になる。
ツバサ「え?」
千秋「ちょっと…」
ツバサ「ちょっと何よ…」
   宗介の視線を感じる千秋。
   千秋が宗介の方を向くと、眉間に皺を寄せて、睨んでいる。
宗介「おい、ちーあーきー!」
千秋「え?何?」
宗介「何でツバサママが知ってんだよ?」
ツバサ「え?まだこれ秘密にしてたの?」
宗介「千秋!」
千秋「ごめんなさい!」
宗介「あのなぁ!」
   と、宗介が紘達の方を見るとニヤニヤ
   と笑っている。
宗介「まさかだけど」
なつき「(手を上げ)はーい!知ってまーす 」
紘「(手を上げ)俺も知ってまーす」
   無言で手を上げ含み笑いをする七緒。
琉華「は?千秋、宗介と付き合ってんの?」
ツバサ「あら、ここに知らないのが一人いたわねー!」
   ゲラゲラ笑うツバサ。
宗介「どうなってんだよ!この裏切り者!!」
ツバサ「まぁまぁ宗ちゃん。いいじゃないのーこれでも千秋一生懸
 命隠してるつもりだったんだし」
宗介「でも」
ツバサ「でもじゃないの。それとも隠しておかなきゃいけない関係
 なの?宗ちゃんと千秋の関係ってそういうものなの?」
宗介「それは…」
ツバサ「別に、全員に言い回らなくてもいいけどさ、ここに居る皆
 くらいには知っててもいい事なんじゃない?ってかもう知って
 るけどね」
   またゲラゲラ笑うツバサ。
なつき「もぅ、ママ笑いすぎだって」
ツバサ「いいの!こういう事は大笑いして水に流すの!」
琉華「ってか俺だけ知らなかったし」
ツバサ「いいじゃない。今知ったんだから」
   琉華の肩を叩くツバサ。
琉華「!」
ツバサ「このシェアハウス内には秘密なんて作れないのねー!よ
 しっ二組カップルがここで成立したお祝いで、さぁ飲もう」
   グラスにワインを注いでいくツバサ。
千秋「ちょっと、。ピッチ早くない?」
ツバサ「早くない!お祝い事なんだから沢山お酒飲んで盛り上
 がるの!はーい!今日は朝まで飲むわよー!」
   
   × × ×(時間経過)

〇同・二階・宗介の部屋・中(夜)
   宗介が部屋に入ってくる。
宗介「あぁ、助かった…何とか今日は酒飲まなくてよかった」
   ベッドに倒れ込む宗介。
   ドアノックの音。
宗介「はい」
   ドアを開け千秋が顔を出す。
宗介「何だよ」
千秋「入ってもいい?」
   と、言いながら部屋に入って来る千秋
宗介「もう入ってきてんじゃん」
千秋「まぁまぁ」
   ベッドから起き上がる宗介。
千秋「お疲れ様でした」
宗介「おぅ…皆大丈夫なのかよ?」  
千秋「まだ盛り上がってるみたいだけど、宗ちゃんが心配になって抜け
 てきちゃった」
宗介「俺の事なんかいいから、まだ皆と飲んでたらよかったのに」
千秋「ねぇ、まだ怒ってる?」
宗介「別に、もう怒ってねぇよ」
千秋「そう。ならいいんだ…。でも、ごめんね」
宗介「もういいって…確かにツバサママの言う通りでもあるかなって。
 ここに居る皆に隠す事でもなかったなって」
千秋「宗ちゃーん」
   宗介に抱き着く千秋。
宗介「お、おぃ…」
千秋「嬉しい。宗ちゃんがそこまで言ってくれるなんて」
   そのまま横に倒れ込む宗介と千秋。
宗介「ちょ!ちょっと待てって」
千秋「もうこのまま一緒に寝よ」
宗介「…」
千秋「どうせ、皆飲んでて俺達の事なんか気にしてないって」
宗介「そうか…」
千秋「今日は俺が宗ちゃんの部屋で寝る」
   更に宗介に抱き着いて来る千秋。
宗介「わ、分かったから。一回離れて」
千秋「えぇ、何で…」
宗介「ちゃんと布団被って寝た方が良いだろ?」
   掛布団をめくりベッドの中に入る宗介と千秋。
宗介「でも、一緒に寝るだけだぞ!まだその先は…心の準備が出来て
 ないって言うか、何ていうか…」
千秋「分かってるって。その辺はまぁゆっくりちょっとずつね」
宗介「おぅ」
千秋「じゃあ寝る前に」
   口を宗介に軽く突き出す千秋。
宗介「もう…好きだなあ千秋は」
千秋「キスから先はまだお預けだからいいでしょ?」
宗介「ダメとは言ってねぇだろ」
   千秋の唇にキスをする宗介。
千秋「ありがとう」
宗介「おやすみ」
千秋「おやすみー」
   暗転。

〇同・一階・リビング(朝)
   ソファーで大股開いて眠っている琉華
   琉華の膝に絡むように眠っているツバサ。
   正座して眠っている七緒。
   テーブルに突っ伏してワイングラスを握って眠っている紘。
   ソファーに足を乗せさかさまになって眠っているなつき。
   宗介が起きてくる。
宗介「なんだこれ…地獄絵図みたいだな」
   なつきのスマホがバイブで響いてるのに気づく宗介。
宗介「あっ、なつきの…」
   なつきの体を揺らして起こそうとする宗介。
宗介「おい、なつき…起きろよ…なつきってば」
   唸っているなつき。
宗介「なつき!」
なつき「あぁもう、うっせぇなあ」
宗介「うっせぇって」
   目を覚ますなつき。
なつき「え?あぁ宗ちゃん…どしたの?今良い夢見てたのに」
宗介「電話!」
なつき「え?」
宗介「なつきの電話が鳴ってる」
なつき「あぁ…」
   スマホを手に取り着信を確認すなつき。
なつき「ヤバ!出版社から」
   慌てて電話に出るなつき。
なつき「もしもしぃ」
宗介「さっきと全然声違うじゃねぇか」
   なつきが足で宗介の腕を小突く。
宗介「イッてぇ!何すんだよ」
なつき「ごめんなさい…はいちょと仮眠してまして…(大声)えぇ
 っ!」
宗介「いちいちうるさいなぁ…」   
なつき「本当ですか?ぼ、僕の本でサイン会ですか?はい!それ
 と新しい仕事も頂けるんですか?はい、凄く嬉しいです!はい
 …はい本当にありがとうございます!また改めて連絡頂けるん
 ですね?その時にまた詳細を…はい!はいありがとうございま
 す。それじゃあ」
   電話を切るなつき。
なつき「やったー!」
   宗介に抱き着くなつき。
宗介「お、おい何だよ!」
なつき「僕が書いた本の売れ行き良くてサイン会開いてくれるんだ
 って!それに加えて新しい仕事も来たー!」
宗介「マジかよ!やったなー!」
なつき「うん、メッチャ嬉しい!」  
千秋の声「宗ちゃん…何やってんの?」
宗介「え?」
   宗介が振り返ると、怖い顔で宗介を見ている千秋。
千秋「何で、宗ちゃんとなっちゃんが抱きあってんの?」
宗介「あ?ち、違うって!」

第十週「T字路」へ続く。

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