カモナシェアハウス 第九週「裏切り者!」#44 ドラマ

前回のお話です。 https://film-buyer.jp/scenarios/2989
あゆむ。 21 0 0 03/13
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第一稿

〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・星七緒
・古川紘
・長谷川なつき
・聖川琉華
・ツバサ

〇シェアハウス・リビング(朝)
   宗介達が来る。
琉華「あ ...続きを読む
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〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・星七緒
・古川紘
・長谷川なつき
・聖川琉華
・ツバサ

〇シェアハウス・リビング(朝)
   宗介達が来る。
琉華「あぁ、やっぱこの家が落ち着くなぁ」
   ソファーにドンと座る琉華。
宗介「やっと帰って来たか」
千秋「どうだった初めての一人旅」
琉華「おぉ、色々と新鮮だったよ!」
紘「どこ、回って来たんだよ?」
琉華「何?聞きたいか」
紘「聞きたい聞きたい!」
琉華「仕方ねぇなあ」
宗介「そこ、もったいぶるとこかよ」
琉華「じゃあ、言うぞ。まずは埼玉」
なつき「は?」
琉華「次に神奈川」
宗介「あ?」
琉華「次に茨城」
紘「え?」
琉華「最後に群馬だ」
七緒「…」
千秋「は、何それ?」
琉華「何それって俺が一人旅してまわってきたどこだよ」
宗介「全部近場じゃん!」
琉華「近場の何がいけねぇんだよ!」
なつき「べ、別に行けなくはないけど…ねぇ…」
紘「折角だから、もっと遠くへ行けばよかったのに」
宗介「そうだよ。どうせなら関西とか九州とか北海道だって良かったん
 じゃねぇの?」
琉華「そんな遠くに行ったら帰ってこられなくなるだろ…」
   呆れる宗介達。
琉華「な、何なんだよ。そのリアクション…」
紘「まぁ、琉華が楽しんできたのならいいか」
琉華「おうよ」
   七緒が黙って琉華の手を握る。
七緒「よく、帰ってきてくれました」
   微笑む七緒に琉華が照れる。
琉華「お。おぅ…」
   紘やなつき達が顔を見合わせ空気を読む。
紘「じゃ、俺仕事の準備して行ってくるわ」
なつき「僕も、原稿書かないと。遅れ取り戻さなきゃ」
千秋「じゃ、俺達もそろそろ(宗介に)ねっ?」
宗介「あ、あぁ…」
琉華「何だよ、急に皆して」
千秋「仕事だから仕方ないだろ?しかもそんな近場の旅話聞いたっ
 て…」
琉華「近場って!俺にしては大冒険だったんだよ!」
千秋「じゃぁ今度、琉華の快気祝いやる時に聞くよ。今話したかった
 ら七ちゃん居るから七ちゃんに聞いてもらいな」
  各自、バラバラになっていく宗介達。
  七緒を見る琉華。
琉華「!」
  目尻を下げ笑顔の七緒が琉華を見ている。
琉華「セ、セブン…?」

〇道
   宗介と千秋。
千秋「やっと琉華も帰ってきて、また六人で生活できるねえ」
宗介「あぁ。また騒がしくなりそうだけどな」
千秋「でも、そういうの宗ちゃん嫌いじゃないでしょ?」
宗介「嫌いじゃないっていうか、疲れるんだよ」
千秋「だから、そういう所も含めて、嫌いじゃないんでしょ?」
   宗介を見る千秋。
宗介「まぁな」

〇シェアハウス・リビング
   七緒と琉華がソファーに座っている。
七緒「そんな事があったんですね。琉華さんの旅話沢山聞けて良かった
 です」
琉華「な?面白かっただろ?」
七緒「はい」
琉華「それなのに、千秋達皆居なくなるんだもんな」
七緒「お仕事があるから仕方ないですよ。今度琉華さんの快気祝いでま
 た話されたらいいです」
琉華「いや、話さねぇ」
七緒「え?」
琉華「これは、セブンだけにしか話さない。あいつらにはもう話さね
 え」
七緒「…」
   溜息を付く琉華。
   七緒が壁時計を見る。
七緒「あぁ、もうお昼ですねえ…何か作りましょう」
   立ち上がろうとする七緒の手を掴む琉華。
七緒「!」
琉華「…」
七緒「どうかしましたか?」
琉華「いや…」
七緒「まだ、お腹空いてないですか?」
琉華「…」
七緒「どうしました?」
琉華「あのさ、俺が旅してた時に、ずっと考えてたんだ…その…セブ
 ンの事」
七緒「はい」
琉華「ホストも辞めたし、もちろんあのオーナーとも切れたし…そ
 して一人で旅してて…俺の大切な人って、セブンなのかなあっ
 て」
   照れて顔を下げる七緒。
琉華「だからさ…俺で良かったら付き合ってみるか?」
七緒「(顔を上げ)琉華さん…」
   恥ずかしくてそっぽを向く琉華。
   琉華の手を優しく握る七緒。
七緒「私でいいんですか?」
琉華「お、おぅ…」
七緒「私の運命の人は琉華さんと決まってましたから。よろしくお願
 いします」 
琉華「おぅ」
   七緒が琉華を抱きしめる。
七緒「琉華さん。大好きです」
琉華「俺もだよ。七緒…」
   七緒が琉華の顔を見る。 
七緒「琉華さんが名前で呼んでくれた…嬉しい」
   琉華にキスをする七緒。
   唇を離し見つめ合う、七緒と琉華。
琉華「よし、こうなったら俺は早ぇぞ」
七緒「はい?」
   琉華が立ち上がり七緒も立ち上がらせる。
七緒「どうしたんですか?」
琉華「決まってんだろ?(耳元で)ヤるんだよ」
七緒「え?何を?」
琉華「何をって…言わせんなよ。ほらっ」
   七緒の手を引いて自分の部屋へ行こうとする琉華。
七緒「お昼ご飯はいいんですか?」
琉華「んなの、いいよ七緒を食うんだから」
七緒「は?」
琉華「早く!」
   自分の部屋に入っていく琉華と七緒。

〇『ブルースカイ』・中(夜)
   カウンター内で仕事をしているツバサとなつき。
   カウンターで客としてきている紘。
ツバサ「なんだー琉華。帰ってきてたの?」
紘「そう。一人旅からやっと帰ってきた」
ツバサ「だったら顔出しなさいよねー。久しく琉華とも会ってないしホ
 スト辞めて今ニートなんでしょ?」
なつき「そうだ。仕事、どうすんだろう…いつまでも無職って訳にもい
 かないだろうし」
紘「まぁなぁ…でも、事が事だけに、少し休むのもありなんじゃない
 か?ゆっくりまた次の仕事探せばいいと思う」
なつき「まぁねえ」
ツバサ「だったら、ここで働いてもいいのよ!琉華ルックスもいいし
 お酒も飲むし。良い稼ぎ頭になりそうだわあ」
なつき「それ、いいかも!僕もちょっとまた仕事で、ここ出られる日
 少なくなりそうだし」
紘「え、なっちゃんまた仕事入ったの?」
なつき「うん。また連絡あると思うんだけどその時に詳細聞いて打ち合
 わせも済ませてくるつもり。だからママ、また入れる日少なくなっち
 ゃうけど…ごめんなさい」
ツバサ「それはいいの。何度も言ってるでしょ?なつきの本業はコミ
 ック作家なんだから。あぁでもそれだったら尚更琉華が欲しい所だわ
 ねえ。もうこっちからスカウトしに行くしかないわね」
紘「あぁ、だったら今度の日曜日に琉華の快気祝いするからシェアハウ
 スに来たらいいんじゃない?」
ツバサ「え?いいの?お店も休みだし伺おうかなあ?」
なつき「そだねぇ、ツバサママなら別にちーちゃんも、何も言わないで
 しょう」
ツバサ「何も言わないってか、何も言わせないわよ!よし!今度の
 日曜日出陣よ!」

〇『PART7』・入口
   入口に本日は臨時休業ですと貼り紙が貼ってある。

〇同・中・厨房
   宗介と千秋が琉華の快気祝いの為の料理を作っている。
千秋「やっぱ、家のキッチンでやればよかったかなぁ」
宗介「作り始めてから言うなよなぁ」   
千秋「そうだけどさ」
宗介「まぁこっちの方が、キッチン拾いから手の込んだのも作れるし調
 味料も家にないの揃ってるからなあ」
千秋「宗ちゃん、気合入ってるねえ」
宗介「別に、そんなわけじゃねぇけど、やっぱ俺料理作るの好きだしこ
 こで働かせてもらって、更にその思いが強くなったって言うか」
千秋「じゃあ、後にこの店の店長任せちゃおうかなぁ?」
宗介「いやぁ、ここは亮さんが居るだろ?亮さんだって俺よりも料理
 上手だしさ…でもいつか自分の店とかも持ってみたいなって夢もある
 けどなあ…まぁ叶いそうにもないけど(笑う)」
   宗介の話を聞いて、ふと不安になる千秋。
宗介「どした?」
千秋「いや…」
宗介「そっち、どうだ?完成できそう?」
千秋「うん」
宗介「じゃあ、ツバサママに電話するか?」
ツバサの声「(大声で)ハロー!」
宗介「何、このタイミングの良さ」
   ツバサが厨房に入ってくる。
ツバサ「どうよ、料理できたー?」
千秋「丁度できたとこ」
宗介「グッドタイミングです」
ツバサ「やっぱりぃ?アタシこういうタイミングは長けてるんだよね
 え」
宗介「じゃ、皆で運ぼうか」
ツバサ「はーい。宗ちゃんこれアタシ持つわー!」
宗介「ありがとうございます」
   千秋がヤレヤレという感じでツバサを見ている。

〇シェアハウス・玄関・中
   なつきがドアを開けると、荷物を持った宗介達が入ってくる。
なつき「おかえりー」
宗介「ただいま、はいこれ」
   なつきに料理を渡す宗介。
宗介「揺らさないようにゆっくり持って行ってくれ。形、崩れないよ
 うにな」
なつき「オッケー」
ツバサ「あぁ、この家に来るのも久しぶりだわー」
千秋「ちょっとママ、これも持ってよー」
ツバサ「ちょっとアタシはお客よ!しかも運転までしてきたのに、ま
 だ仕事させるの?」
千秋「自分からくるって言ったくせに」
ツバサ「え?何?」
千秋「何でもないー」
   家に入っていく千秋。

〇同・リビング(夕)
   テーブルには宗介と千秋が作った料理が沢山並んでいる。
   琉華を囲むように宗介達が座っている
琉華「何か…ほんとすっげぇな…」
宗介「当たり前だろ。俺と千秋が心込めて作った料理の数々なんだぞ
 !感謝しろよ!」
琉華「おぅ、サンキュ!」
   千秋がキッチンからワインを持ってくる。
千秋「はい、これを今から皆に注ぐよー」
ツバサ「待ってましたー」 
   宗介のグラスにもワインを注ぐ千秋。
宗介「おい、俺には入れるなよ」
千秋「まぁまぁ、乾杯だけでもいいじゃない」
宗介「…」
千秋「はい、じゃあ皆グラス持ってー!」
   グラスを持つ宗介達。
千秋「では、これから琉華の快気祝い開戦しまーす!」
宗介「か、開戦?」
千秋「もぅ、いいから!ハイ!かんぱーい! 」  
   皆でグラスを合わせ乾杯をする。

続。

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