カモナシェアハウス 第八週「本当のキモチ」#39 ドラマ

前回のお話です。 https://film-buyer.jp/scenarios/2968
あゆむ。 27 0 0 03/06
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第一稿

〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・星七緒
・三柴雄太
・松本一樹
・中島麗奈
・中島英二
・古川紘
・長谷川なつき
・聖川琉華
・竹野内亮
・ツバサ
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〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・星七緒
・三柴雄太
・松本一樹
・中島麗奈
・中島英二
・古川紘
・長谷川なつき
・聖川琉華
・竹野内亮
・ツバサ

〇『PART7』・中・ホール
   麗奈と千秋の隣に宗介が居る。
麗奈「中島です…英二の妻です」
千秋「え…」
   顔が青ざめる千秋。
宗介「千秋?」
麗奈「主人から、離婚突き付けられました。貴方が原因で…主人を返し
 て下さい」
千秋「…」
麗奈「返して!」   
   千秋を思い切り平手打ちをする麗奈
   ツバサ達がざわめく。
宗介M「どういう事なんだよ、これ」
麗奈「主人と貴方がもう一度話し合いをする時間作らせますので、それ
 ではっきりもう主人に会わないように言って下さい。失礼します」
ツバサ「ちょっと、何なのよあの女!」
雄太「千秋さん…」
一樹「大丈夫っすか?」
   × × ×(時間経過)
   片づけをしている、雄太、一樹、亮。
雄太「なぁ、千秋さん大丈夫かなぁ」
一樹「衝撃的だったもんなぁ…あのビンタ」
雄太「マジそれ。何で千秋さん奥さんが居る人と付き合ったりしてたん
 だろ」
亮「まぁ色々あったんじゃないの?俺達があれこれ詮索するのは良く
 ないぞ」
雄太「はい…」
亮「何かあったら、千秋さんからまた話してくれるよ。それまで俺達は
 普段通りに」
一樹「そうっすね」
亮「よし、片付け出来たな。上がろうか」

〇公園・中(夜)
   宗介と千秋、公園のベンチに座っている。
宗介「どういう事なんだよ…」
千秋「…」
宗介「千秋…何とか言えよ」
千秋「ごめん」
宗介「それはさっき聞いた。そうじゃなくて店に来た女の人とその千秋
 の元カレ…の事聞いてんだよ。今も会ってんのか?その…元カレ
 と」
千秋「ちょっと前だけど急に電話が来るようになってね…。あまりにも
 しつこいから何度か会った」
宗介「それだけなのか?」
   首を横に振る千秋。
千秋「俺とやり直したいって言ってきた」
宗介「え…」
千秋「でも、俺は断って来たよ…今は宗ちゃんと付き合ってるんだし…
 もう本当に会うのはよそうって思った時に、奥さんが来たの」
宗介「でも何で奥さん…そいつ両頭なのか?」
千秋「うん、元々バイセクシャルで。俺と付き合ってた時に、今の奥さ
 んと知り合って結婚するから別れたいって言われたから別れたんだけ
 ど」
宗介「それなのに、急にまた千秋に近づいてきたのかよ。何なんだよそ
 いつは!」
千秋「…」
宗介「千秋。そいつにもしかして未練あんの?」
千秋「え…」
宗介「どうなんだよ?」
千秋「…」
宗介「答えられないって事は、未練あんだな」
千秋「いや…」
宗介「俺…千秋だったらと思って、付き合う事決めたのに。何なんだよ
 …」
   立ち上がり、公園を出て行く宗介。
   
〇シェアハウス・玄関・中(夜)
   千秋が帰ってくる。
千秋「ただいまー」
   奥から紘が出てくる。
紘「おぅ、ちーちゃんおかえり」
千秋「ただいま。宗ちゃん帰ってきた?」
紘「あぁ、さっき帰って来たけど、何か機嫌悪いのか黙って部屋行っち
 ゃったよ」
千秋「そう…」
紘「どしたの?何かあった?」
千秋「うん…」
紘「喧嘩でもした?」
千秋「ちょっとね…」
紘「ほぉ…まぁそういう時もあるよね」
千秋「うん…」

〇同・二階・宗介の部屋の前(夜)
   千秋が来て、ドアをノックしようとする千秋。
千秋「…」
   ドアの手前で手を止め手を下げる千秋。
千秋「宗ちゃん…」
   溜息を付き部屋を離れる千秋。

〇××病院・琉華の病室・中(朝)
   琉華の食事を手伝っている七緒。
琉華「セブン。今日もありがとうな」
七緒「いいえ、私は」
琉華「なんかさ、先生に治りが、どんどん良くなってるし、退院も思っ
 たよりも早くなるだろって」
七緒「そうなんですね。良かったです」
琉華「だから、俺に付き添うのはもういいから。今までほんと助けても
 らったありがとな」
七緒「いえ…」
琉華「どした?何か元気ねぇな?」
七緒「…」
琉華「もしかして疲れてるとかじゃねぇの?俺の看病に殆どつきっき
 りだったし」
七緒「いえ、そんな事は」
琉華「病院に居るんだしちょっと見てもらった方が良いんじゃないか
 ?俺が退院して今度はセブンが入院とか洒落になんねぇからな」
七緒「本当に大丈夫か?」
   頷く七緒。
琉華「飯食い終わったしトレー返してくるわ」
   ゆっくりと立ち上がり、トレーを持って病室を出ようとする琉
   華に七緒が手で制する。
琉華「ん?どした?」
七緒「付いて行きます」
琉華「大丈夫だって、もう」
七緒「付いて行きます」
琉華「…」

〇同・廊下(朝)
   琉華に付き添っている七緒。
   向かいに椿が居るのに気付く琉華と七緒。
椿「琉華、おはよう」
琉華「おはよう…」
七緒「…」
椿「だいぶ、歩けるようにもなったんだな」
琉華「はい」
七緒「あの…」
椿「何か?」
七緒「…」
椿「琉華。退院した後だけど部屋の準備をできた。だからいつでも俺の
 とこへ来る事出来るぞ」
琉華「あ、あぁ…」
   椿が七緒を見る。
椿「俺が来たから、付き添い変わるよ。ほら、琉華」
   琉華のとこへ行き隣に立って付き添う椿。
椿「ほら、病室戻ろう」
   椿と琉華が行くのを見ている七緒。

〇シェアハウス・リビング
   七緒が肩を落して座っている。
   なつきが二階から下りてくる。
なつき「(七緒を見て)うわっびっくりした…七ちゃん居たの?」
七緒「居ました」
なつき「どしたの?元気ないね…あっもしかして看病疲れ?」
七緒「え?」
なつき「琉華が入院してるの、殆ど七ちゃんに任せっきりだったから」 
七緒「いえ、それはいいんです。私が言ったんですから、琉華さんの付
 き添いをするって」
なつき「そうだけどさ、七ちゃんの言った事に皆甘えちゃってて…」      
七緒「でも、おかげで私の運命が見えてきました」
なつき「う、運命?」
七緒「一度、掴み損ねて失敗してるんです。今度は失敗したくないです
 から…」
   急に立ち上がる七緒。
なつき「な、七ちゃん??」
   リビングを出て行く七緒。
なつき「ちょっと、七ちゃんどこ行くの?」
七緒「病院です」
なつき「さっき病院行ってたんじゃないの?なのにまた病院?」

〇××病院・琉華の病室・中(夕)
   ベッドで横になっている琉華。
   ドアノックして七緒が入ってくる。
琉華「おぉ、セブン。また来てくれたのか?」
七緒「はい…琉華さん一人ですか?」
琉華「あぁ…」
   椅子に座る七緒。
琉華「どうしたんだ、何かあったのか?」
七緒「何か…ありました」
琉華「どした?」
七緒「行かないで下さい」
琉華「行かないでってどこに?」
七緒「シェアハウスから出て行かないで下さい」
琉華「セブン…」
七緒「私…好きみたいなんです…琉華さんの事」
琉華「え?俺?」
七緒「はい」
   七緒が真剣な眼差しで琉華の顔を見る。
琉華「…」
七緒「私は一度、タイミングを逃して運命の人を掴み損ねています。だ
から、今度は逃したくないのです…」
琉華「セブン…」
七緒「私の今の運命の人は、琉華さんです…だから素直に貴方に気持
 ちを伝えたくて。だからシェアハウスからは出て行ってほしくないの
 です。あの人と一緒に暮らしてほしくはないのです…あの人と一緒に
 暮らしても琉華さんが幸せになれるとは思ってません…行かないで
 下さい…私と一緒に居て下さい」
   琉華の手を優しく握る七緒。
   七緒の目にうっすらと涙が浮かぶ。
琉華「…」

〇『PART7』・中・厨房(夕)
   各自仕事をしている。
   雄太が来る。
雄太「千秋さん、お客様来てますよ」
千秋「え?」
   厨房から千秋が顔を覗かせると英二が立っている。
千秋「あっ…」
   千秋を見て、一緒に厨房から顔を覗かせる宗介。
宗介「あいつ…やっぱり」
千秋「宗ちゃん」
宗介「知らないって言ってたのに、やっぱり…あれが千秋の元カレなん
 だな」
千秋「…」
宗介「俺が行ってくる」
千秋「宗ちゃん、ちょっと待って」
宗介「行ってくる」
千秋「ちょっと!」
   厨房を出て行く宗介。

〇同・同・ホール(夕)
   厨房から出てくる宗介が英二の前に来る。
宗介「何の用ですか?」
英二「え?俺は、千秋に用事があって来たんだけど」
宗介「千秋は今手が離せないんで俺が話聞きます」
   千秋が厨房から出てくる。
千秋「ちょっと宗ちゃん!」
英二「千秋」
宗介「何しに来たんですか?」
英二「何しにってこの前の話の続きをしに」
千秋「もうその話なら断ったはずだけど」
宗介「あんまりしつこいと、警察呼びますよ?」
英二「しつこいって心外だなあ…(宗介と千秋の顔を交互に見て)あ
 ぁ…もしかして…君が千秋の今付き合ってる彼氏とか?」
宗介「だったら、どうなんだよ…」
   笑ってる英二。
英二「君、ノンケでしょ?」
宗介「だから、だったら、どうなんだよ」
千秋「ちょっと、もうやめよ…他にお客様も居るし」
宗介「ちょっと、外で話しませんか?」
英二「(やれやれという感じで)分かったよ」
   千秋も二人に付いて行こうとする。
宗介「千秋はいいから」
   店を出て行く宗介と英二を心配そうに見送っている千秋。

続。

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