カモナシェアハウス 第七週「暗雲漂いだす」#33 ドラマ

前回のお話です。 https://film-buyer.jp/scenarios/2944
あゆむ。 34 0 0 02/26
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第一稿

〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・三柴雄太
・松本一樹
・涼風アキラ
・古川紘
・長谷川なつき
・中島英二
・聖川琉華
・竹野内亮
・ツバサ

〇カフ ...続きを読む
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〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・三柴雄太
・松本一樹
・涼風アキラ
・古川紘
・長谷川なつき
・中島英二
・聖川琉華
・竹野内亮
・ツバサ

〇カフェ・前
   千秋が店から出てくるのに気付き物陰に隠れるツバサ。
   千秋は目に涙を浮かべたまま歩いて行く。
ツバサ「千秋…」

〇『PART7』・中・ホール
   雄太と一樹が接客をしている。
   千秋が入ってくる。
千秋「おはよう」
雄太「あっ千秋さん。おはざまっす」
一樹「おはようございます」
千秋「遅れちゃってごめんね。すぐ準備して仕事入るから」
雄太「うぃっす」

〇同・同・厨房
   千秋が入ってくる。
宗介「おぅ、千秋」
千秋「おはよう、遅くなってごめんね」
亮「おはようございます。仕入れ先の所の話上手く行きました?」
千秋「う、うん…」
   宗介が千秋の顔を見る。
宗介「あら?」
千秋「え?」
   宗介が千秋の顔に近づいて来る。
千秋「え?何?」
宗介「千秋、目が腫れてないか?」
千秋「え…」
   自分で目のあたりを触る千秋。
宗介「何かあったのか?」
千秋「いや、ちょっと目にゴミが入ったみたいでさ、それで擦ったから
 赤くなっちゃったのかも」
宗介「両目ともか?」
千秋「うん、後で目薬さしとくから」
一樹「オーダー入ります。エビドリア、ワンです!」
千秋「はーい、作りまーす」
   調理にかかる千秋。

〇シェアハウス・リビング
   紘がキッチンからカップ麺を持ってくる。
   なつきが電話をしながら来る。
なつき「はい。分かりました。あれから連絡がなかったから、もう仕事
 ないのかと思ってました…はい、声をかけて頂きありがとうございま
 す。はい、では失礼します」
   電話を切るなつき。
なつき「あらー紘。珍しくないこんな時間に家に居るなんて」
紘「今日休みで、外出る予定もないからなぁ」
   カップ麺の蓋を開ける紘。
紘「なつき、今の電話何だったの?」
なつき「ふふふー」
紘「何、その笑い」
なつき「前回に引き続いてお仕事貰えるようになりました!」
紘「マジ?やったじゃん!」
なつき「連絡ないから、もぅダメかなあって思ったけど、また繋がって
 よかったぁ」
紘「それじゃあ、また忙しくなるなあ…」
   なつきがソファーに置いてあるコスプレの衣装に目をやる。
なつき「この衣装って今度のイベントで着るやつ?」
紘「そ!このイベント、雑誌の編集者も来るから名前も売れたらなぁ
 って」
なつき「紘も忙しくなりそうだねえ」
紘「まぁなぁ…でも、そんな事いつになるんだかな」
なつき「ねぇ、そのイベントって、まだ先なの?」
紘「うん。もうちょっと先かなあ…結構肉体派のキャラクターのコスす
 るから、それまでにもうちょっと体力付けとかなきゃな。後でジム行
 ってこようかな。なっちゃんも行くか?」
なつき「僕はいいや…あっでもさぁ、これからお互い忙しくなりそうだ
 からその前に、どこか出かけたいねえ」
紘「だろ?だから」
なつき「ジムにはいかないよー(笑う)」
紘「何だよー(笑う)体動かしていい汗かいたら気持ちよくなるぞー」
なつき「僕は、そんなムキムキにならなくてもいいのー!スケジュー
 ル見て紘に知らせるねー」
紘「おぅ…ってあれ、出かけるって皆で出かけるんだろ?」 
なつき「え…?」
紘「あれ、違うの?」
なつき「…」
紘「え?」
なつき「何でもない。じゃあ部屋に戻って仕事してくる」
紘「なっちゃん?」
なつき「ラーメン…早く食べないと伸びちゃうよ!」
   リビングを出て行くなつき。
紘「何か、なっちゃん…怒ってる?」

〇同・廊下
   なつきが来る。
なつき「紘の…バカッ」

〇『ブルースカイ』・中(夜)
   頬杖ついてマドラーで水をかき混ぜているツバサ。
ツバサ「あー暇だわー…何この暇さ…」
   店のドアが開く。
ツバサ「来た!いらっしゃーい!」
   入って来たのは雄太と一樹。
ツバサ「なぁんだ。アンタ達…」
雄太「何すかその声は!折角売り上げに貢献しに来たのに」
一樹「何か、マズかったですか?」
ツバサ「いや、別に…何飲む?あっビール?」
雄太「ビール!」
一樹「じゃ、僕も」
ツバサ「はい、どうぞ」
   雄太と一樹にビールを差し出すツバサ
ツバサ「あら、千秋や亮さんは?」
一樹「亮さんは家で彼が待ってるので帰りました」
ツバサ「そう…千秋は?」
雄太「宗介さんと、後片付けしてました。俺達も手伝ってたんですけ
 ど、先に上がっていいって言われたから、お言葉に甘えて上がりま
 した」
   ビールを飲む雄太。
雄太「あぁ、うめぇ」
ツバサ「ねぇ今日さあ千秋どうだった?」
一樹「どうだったと言いますと?」
ツバサ「何か…様子とか?」
一樹「様子…今日ちょっと遅れてきてましたけど」
雄太「それ以外は普通だったと思いますよ。何かあったんすか?」
ツバサ「いや、別に…ってかさあ、二人共ここにしょっちゅう来てく
 れるのはありがたいんだけど、恋人位作りなさいよ。若いんだし」
雄太「え…」
一樹「あぁ…」
ツバサ「ってか、二人いっつも一緒なんだし付き合ってみたらいいん
 じゃないの?」
雄太「え?」
一樹「えぇ?」
   顔を見合わす雄太と一樹。
雄太・一樹「…」
ツバサ「え?何で黙んのよ…」

〇『PART7』・中・厨房(夜)
   宗介と千秋が清掃をしている。
宗介「よしっ。こっちは片付いた!千秋の方はどうだ?」
千秋「うん。こっちも片付いた。ありがとうね」
宗介「おぅ。やっぱキッチンは常に奇麗にしとかないとなあ」
   笑顔で頷く宗介。
千秋「だよね。じゃあ帰ろうか」
宗介「おぉ。帰り何か食って帰るか?」
千秋「そうだねー。何食べようかなあ」

〇同・前(夜)
   電気を消して宗介と千秋が出てくる。
宗介「あぁ、腹減った」
千秋「早く食べにいこー」
   店の前に英二が立っているのに気付く千秋。
千秋「…」
宗介「千秋?」
千秋「あっ…行こう。お腹すいたし」
宗介「あ、あぁ」
   宗介の腕に手を回し英二の隣を通っていく宗介と千秋。
宗介「ちょ、ちょっと…腕」
千秋「あ…」
   宗介の腕から手を離す千秋。

〇道(夜)
   宗介と千秋。
宗介「なぁ、さっき店の前に居た人」
千秋「え…」
宗介「前も来てなかったか?」
千秋「そう?」
宗介「千秋と前に何か話してたんじゃなっかったっけ?店混んできた
 から外に呼びに行った時に」
千秋「人違いだよ!」
宗介「え?」
千秋「宗ちゃんの人違い」
宗介「そうなのか?それならいいんだけど…知り合いかなって思っ
 た」
千秋「違いますー」
宗介「なら、いいんだ…」
千秋「うん…」
   宗介がさりげなく千秋の手に触れる。
千秋「?」
   照れながら千秋の手を握る宗介。
千秋「宗ちゃん?」
宗介「さっきはさ…人が居たからさ…今だったら人居ねぇし…」
千秋「(嬉しい)」
宗介「何食うかなあ…人が居ない間だけだからな。手、繋ぐのは…」
   笑いながら頷く千秋。

〇『STARLIGHT』・休憩室・中(夜 )
   琉華が泥酔をしてソファーに座り込んでいる。
   アキラが入ってくる。
アキラ「っんだよ…また深酒してんじゃん」
琉華「あ?アキラか…」
アキラ「店居ないからもう帰ったのかと思った」
琉華「帰る訳ねぇだろ。お前に売上負けるわけにはいかねぇからな」
   アキラが笑っている。
琉華「んだよ、何が可笑しいんだよ」
アキラ「もう今からじゃ俺に追いつくの無理だろう?仕事前に売上見
 たけど、到底抜かれる事無い位差がついてたしな」
琉華「うるせぇ」
アキラ「そこで潰れてるんだから、無理だって」
琉華「うるせぇってんだろ!」
   ふらつきながら立ち上がる琉華。
アキラ「そんなんで店に出てきてほしくないな。店のイメージに響くか
 ら」
琉華「何だと!」
   アキラの胸倉を掴む琉華。
アキラ「よせよ」
   琉華の手を振り払うアキラ。
琉華「…」
アキラ「あっ…そういえば琉華に一つ聞きたい事があったんだ」
琉華「何だよ…」
アキラ「琉華とオーナーの関係って…どんな関係なんだ?」
琉華「え?」
アキラ「単なる従業員とオーナーって関係じゃ…ないだろ?」
琉華「…」
アキラ「まぁ、大体の事は察してるけどな。じゃないとこんな事聞けな
 いし」
琉華「何が言いたいんだよ…」
   笑っているアキラ。
アキラ「琉華って…男が好きなんだよな?」
琉華「!」
アキラ「その顔は、当たりって感じかな?」
琉華「…」
アキラ「これ、店中にバレたら大変な事になるよな…だったら、このま
 ま大人しく俺にトップ譲ってくれないか?」
琉華「う…」
アキラ「その代わり、俺も一つ秘密を琉華に教えてやる」
   琉華の耳元に近づくアキラ。
アキラ「俺も…男…好きだから」
琉華「何!」
アキラ「お互いにこれは秘密って事にしておこう…じゃ、俺店に戻るわ」
   休憩室を出て行くアキラ。
琉華「は?アキラが男が好き?は?何で?」

続。

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