カモナシェアハウス 第六週「ここからがスタートです」#27 ドラマ

前回のお話です。 https://film-buyer.jp/scenarios/2917
あゆむ。 55 0 0 02/18
本棚のご利用には ログイン が必要です。

第一稿

〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・三柴雄太
・松本一樹
・長谷川なつき
・竹野内亮
・ツバサ

〇『PART7』・中・厨房
   宗介と千秋が見合って、溜息 ...続きを読む
この脚本を購入・交渉したいなら
buyするには会員登録・ログインが必要です。
※ ライターにメールを送ります。
※ buyしても購入確定ではありません。
 

〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・三柴雄太
・松本一樹
・長谷川なつき
・竹野内亮
・ツバサ

〇『PART7』・中・厨房
   宗介と千秋が見合って、溜息を付く。
亮「え?やっぱ、何かあったの?」
一樹「千秋さん、指大丈夫っすか?」
千秋「うん、大丈夫だけど…指切っちゃったからお店出られないなあ」
雄太「え?何でですか?」
亮「そのままにしておくのはご法度だけど、絆創膏してたとしても、怪
 我からくる中毒菌の毒素で食中毒なんて起こしてしまったらここ営業
 停止になっちゃうからね」
一樹「そういう事」
千秋「ごめん。直ぐに治すから。この野菜は捨てとくから…ほんと不注
 意でごめんなさい」
   頭を下げる千秋。
雄太「そんな、頭下げてまで謝らなくても…」
亮「でも、今日は千秋さん、お店出られないですね…」
千秋「だよね。人手が居る時に…とりあえず今日はちょっと上がるね」
雄太「よし!じゃあ今日は千秋さんの分まで皆で頑張ろう!」
一樹「なんで、雄太が仕切ってんだよ」
千秋「ごめん。今日の分の日給、少し足しておくから」
雄太「それ聞いて、ますます頑張れる気になりました!」
一樹「雄太…」
亮「店の事は任せておいて下さい」
千秋「ありがとう。じゃあ先に上がります(宗介に)ごめんね」
宗介「あぁ、大事にしとけよ」
千秋「うん」
   私服に着替え、厨房を出て行く千秋。
宗介「亮さん、すみません。すぐ作り直しますんで」
亮「うん、頼んだよ」
雄太「宗介さぁん」
宗介「何だよ」
雄太「千秋さんと、何があったんですかぁ」
宗介「何にもねぇよ」
雄太「本当にぃ?」
宗介「あぁ、もう、鬱陶しい!何にもねぇって!」

〇シェアハウス・リビング
   千秋が帰ってくる。
   なつきがキッチンから出てくる。
なつき「あれ?ちーちゃんどしたの?お店は?」
千秋「うん」
    包帯を巻いた指を見せる千秋。
なつき「あっ!どしたのこれ!」
千秋「うん、ちょっと…これじゃ衛生上仕事出来ないから帰ってきちゃ
 った」
   ソファーに座る千秋となつき。   
なつき「ねぇちーちゃん。その指の傷って、もしかして宗ちゃん関係し
 てる?」
千秋「え…」
なつき「ひゃあ、図星」
千秋「ちょっと…あのさぁ宗ちゃんも何か様子がおかしかったんだよね
 …」
なつき「宗ちゃんも?」
千秋「うん。もしかして、宗ちゃんも何か気に掛けてる事があるのかな
 って」
なつき「気に掛けてるってそりゃそうでしょうよ。ちーちゃんとキスし
 ちゃったんだし。しかも宗ちゃんからしてきたんでしょ?」
千秋「まぁ…」
なつき「酔ってたとはいえ、宗ちゃんはちーちゃんとキスした事覚えて
 るから複雑な気分になってるかもしれないしさ…」
千秋「うん」
なつき「こっちから聞いてみた方がいいんじゃない?その方が宗ちゃ
 んも話しやすい気がするなあ」
千秋「だよね。何かお互いモヤモヤとしてるなら、ちゃんと話してみた
 方が気が楽になるかもしれないね!」

〇『PART7』・中・厨房(夕)
   各自、仕事をしている中電話がかかってくる。
宗介「(電話に出て)もしもしPART7です…あっ千秋…あぁ今日は
 客が引くのが早かったからそろそろ閉めようかって話してる。うん、
 うん…え、俺に?分かった。俺もちょっと話したかったから。じゃ
 あ…」
   電話を切る宗介。
亮「電話、千秋さんから?」
宗介「はい。お客さん少ないなら、もうそのまま店閉めていいそうで
 す」
一樹「じゃ、プレート準備中に変えてきまーす」
   厨房を出て行く一樹。
亮「じゃ、今日はこれで終わるか」
雄太「宗介さん、今日仕事終わったらブルースカイ行こうって話してた
 んですけど、行きません?」
宗介「俺、パス。何か千秋が話があるから早く帰ってきて欲しいって言
 われて」
雄太「えー、ダメなんすか?」
宗介「それに、一時酒は止めとく…ってか俺酒飲めねぇんだから、何で
 あの時飲んだんだよ」
雄太「え?」
宗介「いや、何でもない…」
亮「何か、急な要件かもしれないから早く戻った方がいいんじゃな
 い?あと俺達でやっとくから、上がりなよ」
宗介「はい…じゃお先に失礼します」
亮「お疲れ様ー」
雄太「お疲れっす」

〇バー『ブルースカイ』・中(夜)
   亮、雄太、一樹が来る。
亮「ツバサママー!」
   オネェになり手を振る亮。
ツバサ「あらぁ、いらっしゃーい」
   席に着く亮達。
ツバサ「ビールでいい?」
亮「お願いー」
   グラスにビールを注いでいくツバサ。
ツバサ「今日は、千秋も宗介ちゃんも居ないの?」
一樹「千秋さん、仕込み中に指怪我して早退しちゃったし」
ツバサ「まっ千秋、大丈夫?」
一樹「傷はそんな深くはなかったんですけど一応お店には出られないか
 ら」
ツバサ「そうなんだ…」
雄太「宗介さんは、お酒飲めないからパスっ て」
ツバサ「パスって…ソフトドリンクだってここにはあるのに。宗介ちゃ
 ん私タイプだから来てほしいんだけどなあ」
一樹「ツバサママ、タイプなんですね」
ツバサ「向こうが来ないなら、こっちから突撃するしかないわね」
亮「ママ。宗ちゃんには千秋さんが居るから突撃しても無理かもよぉ」
ツバサ「え?何どういう事?」
   亮達が示し合わせてニヤつく。
ツバサ「何なのよ?え…?もしかして付き合ってるの?」
雄太「うーん…」
ツバサ「でも、宗介ちゃんあの人ノンケでしょ?」
雄太「付き合ってるのかどうかまでは分からないですけど…」
ツバサ「ですけど?」
一樹「二人の間に何かあったのは間違いないかと」
ツバサ「間違いない?」
亮「二人とも普段しないようなミスしちゃうし、顔見合わせたら溜息
 ついたりしちゃってて…あら今日なっちゃん休みなの?」
ツバサ「なつき、明日からなのよぉ」
雄太「あぁ、なつきさんが居たら何があったか聞けたかもしれなかっ
 たんだけどなあ」
ツバサ「何があったのかしらねぇ…」

〇シェアハウス・リビング(夜)
   宗介が帰ってくる。
宗介「ただいまー」
   千秋が来る。
千秋「おかえりー」
宗介「おぅ。指大丈夫か?」
千秋「うん。明日にはもう出られるから」
宗介「そっか…なぁ話…あんだよな」
千秋「うん。宗ちゃんもあるんでしょ?」
宗介「あぁ…。じゃ、部屋で話すか?」
   頷く千秋。

〇同・二階・宗介の部屋・中(夜)
   宗介と千秋。
宗介「んで、話って」
千秋「宗ちゃんから、話してよ…」
宗介「俺から?」
千秋「うん…」
宗介「まぁいいけど…あのさぁ昨日の事なんだけど」
千秋「うん」
宗介「琉華にそそのかされて、調子に乗って酒飲みすぎたみたいでさ…
 あんまり覚えてないんだけど、俺なんか、千秋に…」  
千秋「…」
宗介「キ、キスしたみたいなんだよなぁ…」
千秋「あぁ」
宗介「何か記憶が曖昧なんだけど、何かそこだけ覚えててさ…でも、俺
 の思い違いかもしれないから…千秋に聞いてみようかなって思って」
千秋「やっぱり、覚えてたんだ」
宗介「やっぱりって…って事はやっぱり?キスしてた?」
   頷く千秋。
宗介「あぁ、そうか…やっぱり…」
千秋「ねぇ、あれってさ、本気だったの?それとも酔った上での…ア
 クシデントなの?」
宗介「多分…アクシデントだと思う…」
千秋「やっぱり」
宗介「でもさぁ」
千秋「?」
宗介「前に、二人でデートしただろ?あの時千秋がボーリングでスト
 ライク三回出したらキスするって言った時」

〇宗介の回想・ボーリング場・トイレ・中
   千秋がじりじりと宗介に近づいて来る
   宗介が後ずさりし、トイレの壁にぶつかる。
宗介「イテッ!」
   千秋が宗介に壁ドンをする。
千秋「いい加減、観念してよ」
   千秋の唇が宗介の唇に近づいて来る。

〇回想戻り
   宗介と千秋。
宗介「あの時、自分でも良く分かんねぇんだけど…嫌な気持ちがしなか
 ったんだ」
千秋「え?」
宗介「何か不思議な感覚で…だから酔ってたとは言え俺から千秋にキス
 してしまったのかも…」
千秋「そうだったんだ…」
宗介「何か、悪かったな…ごめん」
千秋「別に謝らなくても」
宗介「あぁ…」
千秋「ねぇ、宗ちゃん」
宗介「ん?」
千秋「嫌な気持ちしなかったって言ったよね?」
宗介「あぁ」
千秋「じゃあもう一度キスしてみない?」
宗介「は?」
千秋「今度は酔ってじゃなく、素面で」
   宗介に近づく千秋。
千秋「それでも本当に嫌な気分がしないのか。それともやっぱり嫌な気
 分になるのかやってみようよ」
宗介「やってみようって…ちょっと待てって…あっ」
   ベッドに尻餅をつく宗介、そのまま千秋に押し倒される。
宗介「(観念して)分かったよ」
千秋「じゃ、キス…するよ」
宗介「(小声)早くしろよ」
   宗介の唇に自分の唇を合わせる千秋。
   宗介、目を閉じている。
   千秋が、宗介の口の中に舌を入れてくる。
宗介M「やべっ!千秋、舌入れてきた!」
   戸惑う宗介だが、段々と千秋を受け止める。
宗介M「やっぱり、嫌な気持ち…しない」
   千秋の背中にゆっくりと手を回す宗介
   舌を絡ませてキスをする宗介と千秋。
   千秋が宗介の唇から離れる。
   見つめ合っている宗介と千秋。
千秋「どうだった?素面で男とキスした感じは?」
宗介「…」
千秋「どうだった?やっぱ嫌な気持ちになった?」
宗介「嫌な気持ち…なってねぇよ。なってたら千秋の背中に手なんて回
 してなんかねぇよ…」
千秋「…」
宗介M「俺…ついにゲイに目覚めてしまったのか?」

続。

この脚本を購入・交渉したいなら
buyするには会員登録・ログインが必要です。
※ ライターにメールを送ります。
※ buyしても購入確定ではありません。
本棚のご利用には ログイン が必要です。

コメント

  • まだコメントが投稿されていません。
コメントを投稿するには会員登録・ログインが必要です。