カモナシェアハウス 第五週「最後の一線と一戦」#22 ドラマ

前回のお話です。 https://film-buyer.jp/scenarios/2889
あゆむ。 29 0 0 02/11
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第一稿

〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・三柴雄太
・松本一樹
・野上あきえ(28)雑誌編集者
・佐々野智也(32)カメラマン
・古川紘
・長谷川なつき
・聖川琉華
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〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・三柴雄太
・松本一樹
・野上あきえ(28)雑誌編集者
・佐々野智也(32)カメラマン
・古川紘
・長谷川なつき
・聖川琉華
・竹野内亮

〇シェアハウス・二階・なつきの部屋・中(朝)
   軽く部屋に日差しが入ってくる中なつきが机に突っ伏して眠って
   いる。
   スマホのアラームが鳴りゆっくりと目を覚ますなつき。
なつき「え…寝てた?」
   机の原稿を見るなつき。
   涎が付いたり、くしゃくしゃになったりしている。
なつき「あー!!!!またやり直しじゃんかぁ…」

〇『PART7』・中・厨房
   各自、店の準備をしている。
雄太「千秋さーん」
千秋「はーい」
雄太「何か、いい事ありました?」
千秋「え?何で?」
一樹「何かいい事あったーってのがダダ漏れしてるような」
千秋「あー実はね…」
雄太「何があったんですか?」
   宗介が焦りだし咳払いをする。
千秋「(察して)実は…何もない」
雄太「えー!」
千秋「お店も、いい感じに売り上げも上がってるからちょっと嬉しくな
 って。皆のおかげです」
一樹「何か、逸らされたような…」
   ドアを開け雑誌編集者の野上あきえ(29)とカメラマンの佐々野
   智也(32)が入ってくる。
あきえ「すみませーん」
   雄太が厨房から出てくる。
雄太「すみません、まだ準備中なんですが」
あきえ「はい。準備中なのを失礼して伺ったのですが、今こちらにオー
 ナさんはいらっしゃいますか?」
雄太「千秋さーん」
   厨房から出てくる千秋。
千秋「どしたー?」
   千秋を見て礼をするあきえと智也。
千秋「どうも(雄太に)こちらは?」
あきえ「私、東京Walkingの野上と申します」
   あきえから名刺をもらう千秋。
千秋「はぁ。まぁ座って下さい」
   椅子に座る千秋達。
あきえ「今回うちの雑誌でイケメンシェフが居るお店特集を企画してま
 して」
   企画書を千秋に渡すあきえ。
智也「最近弊社に、ここの店の料理が美味しいとかシェフの人達もカッ
 コいいと口コミがあったので、是非伺ってみようと」
千秋「はぁ」
   振り返り、厨房を見る千秋。
   何事かと見ている亮や宗介と目が合う。
宗介「?」
雄太「千秋さん、どうするんすか?」
千秋「まぁ、店の宣伝にもなると思うし…二人に聞いてみてから」
あきえ「是非、よろしくお願いします」

〇シェアハウス・リビング(夕)
   疲れ果てたなつきが来る。
なつき「あぁ…あと少しなんだけど」
   琉華が起きてくる。
琉華「おぉ、なつき」
なつき「おはよ。今起きたの?」
琉華「あぁ…」
   琉華が胃を押さえながらソファーに座る。
なつき「どしたの?調子悪い?」
   なつきも琉華の隣に座る。
琉華「昨日、ちょっと飲みすぎた」
なつき「僕も、ちょっと頑張りすぎた」
琉華「あぁ、久しぶりに雑誌に載るんだよな?」
なつき「うん…あと少しで終わるんだけどねお腹すいちゃったから降り
 てきたんだけど作る元気が…」
   紘が仕事から帰ってくる。
紘「ただいまー(なつきと琉華を見て)あれ…」
なつき「紘、おかえりー」
琉華「おかえり」
紘「どしたの、二人とも死んだような顔して」
琉華「紘はいつでも元気いいよな」
紘「まぁ、それが俺の取柄みたいなもんだからなぁ。ってか腹減ったな
 あ。二人とも飯は?」
なつき・琉華「まだー」
紘「じゃ、俺が作るか…」
なつき「え?いいの?」
紘「ちーちゃんや宗ちゃんみたいに美味い飯は作れねぇけど一人分作る
 のも三人分作るのも大して変わらないだろ」
なつき「ありがとー感謝ー!」
琉華「んで、何作ってくれんだ?」
紘「そば麺あったから焼きそばでも作る」
琉華「俺、大盛りでおなしゃーす」
なつき「胃がまたやられるよ?」

〇『PART7』・厨房(夜)
   後片付けをしている宗介達。
一樹「しかし、凄いっすね。ここの店も雑誌に載る事が出来るなんて」
雄太「ほんと!宣伝が効いたらますますここも忙しくなりますね!
 頑張らなきゃ!」
   洗い物をしている千秋の隣に立つ宗介
宗介「なぁ、あの雑誌の件本当に受けるのか?」
千秋「うん。亮さんもちょっと乗り気だし…あれ、宗ちゃんは嫌なの
 ?」
宗介「別に嫌ってわけじゃないけどさ…俺も写真載るんだろ?」
千秋「まぁイケメンシェフ特集で扱われるわけだし」
宗介「俺、別にイケメンじゃねぇし」
千秋「そぅ?そんな事無いよー。目のキリッとしたとことか俺好きだ
 けどなあ」
宗介「あのなぁ…」
亮「宗ちゃん」
宗介「え?」
亮「この店がもっと繁盛するように俺達でビシッと決めて雑誌に載りま
 しょうね」
宗介「ビシッと…」
亮「緊張すること無いから。自然に」
宗介「自然に…」
千秋「(察して)ま、まぁ宗ちゃんが嫌なら無理強いはしないけど…」
亮「宗ちゃん、そんなに嫌なのか?」
宗介「いや…」
亮「じゃあ一緒に写ろう。だったらいいでしょ?」
宗介M「それはそれでちょっとなぁ…」
亮「リラックスして行こ」
宗介「はい…」

〇シェアハウス・玄関・中(夜)
   宗介と千秋が帰ってくる。
千秋「ねぇ宗ちゃん」
宗介「ん?」
千秋「本当に大丈夫?」
宗介「撮影の事か?」
   頷く千秋。
宗介「もぅ、いいよ。やるって言ったんだし…それに店の為だしな」

〇同・リビング(夜)
   宗介と千秋が来る。
   キッチンから紘が来る。
紘「おぉ、宗ちゃん、ちーちゃんお帰り」
宗介「ただいま」
千秋「ただいまー」
紘「二人ともご飯食べた?」
千秋「いや…」
宗介「何か疲れて、食欲ねぇ…」
紘「焼きそばならできるけど作ろうか?」
千秋「え!」
宗介「作ってくれんの?」
   頷く紘。
   × × ×(時間経過)
   焼きそばを食べている宗介と千秋。
紘「へぇ!PART7雑誌に掲載されるんだ!凄いじゃん。んで宗
 ちゃんと亮さんが載るの?」
宗介「あぁ」
紘「あれ?もしかして、あんまり乗り気じゃ ない?」
宗介「イケメンシェフ特集だからなあ…そんなイケメンって訳でもない
 し…でも、受けるって言ったから、ちゃんと仕事はするさ」
紘「宗ちゃんが雑誌載るの楽しみだなあ」
   千秋が紘を手で制する。
紘「なっちゃんも、原稿完成したら雑誌に掲載なるし、またお祝いしな
 きゃだなぁ(空気を読んで)じゃ、俺先に寝るねーおやすみー」
   リビングを出て行く紘。

〇『PART7』・前(日替わり)
   入口にお昼の営業はお休みしますと、
   貼り紙が貼っている。

〇同・厨房
   宗介達が撮影の準備をしている。
   あきえと智也が来る。
あきえ「おはようございますー」
智也「おはようございます」
宗介達「おはようございます」
あきえ「今日はよろしくお願いしますー」
宗介「よ、よろしくお願いします」 
雄太「宗介さん、緊張してる(笑う)」
一樹「ちょっと、雄太笑うなって(笑う)」
千秋「ちょっと二人共」
雄太・一樹「すみません…」
智也「まずは、正面からソロで撮りましょう か」
   × × ×(時間経過)
   亮が笑顔で写真を撮ってもらっている宗介、顔を引きつらせなが
   らも笑顔で写真を撮ってもらっている。
千秋「緊張しすぎ…」
   × × ×
   亮と宗介が並んで写真を撮っている。
智也「おっ、いい感じですね。櫻庭さんも雰囲気良くなってきました
 よ」
宗介「ど、どうも…」
   亮が宗介の肩に手を回す。
宗介「え?」
亮「いいじゃん。仲良しって感じで(智也に)これも写真撮って下さ
 い」
智也「いいっすよ」
   少し複雑な感情になる千秋。
   × × ×
   宗介と亮が料理を作っている所を撮影している智也。
   × × ×(時間経過)
あきえ「はい。では以上で撮影は終わりになります」
智也「お疲れ様でしたー」
宗介達「お疲れ様でした」
   緊張から解放され椅子に座り込む宗介千秋がドリンクを持って
   くる。
千秋「はい。これ」
   ドリンクを宗介に渡す千秋。
宗介「さんきゅ」
あきえ「沢城さん」
千秋「はい」 
あきえ「今日は営業時間半分休んでもらうような事になって申し訳あ
 りませんでした」
千秋「いえいえ…」
あきえ「お陰様でいい写真が沢山撮れました本当にありがとうござい
 ます」     
   頭を下げるあきえ。
千秋「こちらこそ、ありがとうございました…引き続きよろしくお願
 いします」
あきえ「それで…あのー」
   宗介を見るあきえ。
宗介「?」
あきえ「あのぉ」
宗介「は?」
あきえ「今日お仕事終わってからでいいんですけどお時間ありま
 す?」
千秋「!」
宗介「え?」
あきえ「雑誌に掲載する、写真の確認をして一緒にしていただけた
 らと思って…」  
宗介「はぁ。それだったら亮さんの方が」
   あきえが宗介の手を握る。
あきえ「出来れば、櫻庭さんにお願いしたいんですが…」
宗介「えぇ…」
亮「ん?宗ちゃんどしたの?」
宗介「今撮った写真の確認を仕事終わった後にしてほしいって言わ
 れたんだけど、何か俺だけ呼ばれちゃったから亮さんも」
亮「ごめん。俺、今日仕事終わったらすぐ帰らなきゃいけないん
 だ」
宗介「えぇ…」
亮「(耳打ちで)彼が、体調崩してるから看病で…」 
宗介「あぁ…」
あきえ「櫻庭さん、大丈夫そうですか?」
宗介「分かりました…俺でよければ」
あきえ「あぁ、良かったー。じゃあ仕事が終わりそうな頃再度伺い
 ますね」
宗介「はい」
千秋「…」

続。

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