カモナシェアハウス 第三週「なぜか女にモテてしまう」#14 ドラマ

前回のお話です。 http://film-buyer.jp/scenarios/2864
あゆむ。 33 0 0 01/30
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第一稿

〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千春
・星七緒
・千堂孝介
・宮田由香
・山村チカ
・三柴雄太
・古川紘
・長谷川なつき
・聖川琉華
・竹野内亮

〇カフェ ...続きを読む
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〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千春
・星七緒
・千堂孝介
・宮田由香
・山村チカ
・三柴雄太
・古川紘
・長谷川なつき
・聖川琉華
・竹野内亮

〇カフェ・中
   紘とチカ。
   なつきが入って来て、紘とチカの所へ行く。
紘「なつき!」
   なつきが肩で息をしている。
   チカを睨みつけているなつき。
紘「どうして、ここに来たんだよ」
   紘の隣に座り、紘の水を一気に飲み干すなつき。
紘「おい、何でここに」
なつき「紘の後付けてきた」
紘「え…」
なつき「アンタね。紘を傷つけたのは」
チカ「だったら、何なの。ってかアンタ誰なの?」
   チカがなつきを睨み返す。
なつき「僕は…」
チカ「何よ」
なつき「僕は…(紘の手を握って)紘の彼氏だけど!」
紘「はっ?はぁぁ?」
チカ「え?何、ホモのカップルなの?」
なつき「悪い?」
チカ「(笑って)別に」
なつき「もぅ、紘の前に今後一切、二度と現れないでくれる?」
チカ「…」
なつき「ちょっと聞いてるの」
   立ち上がり、紘となつきを軽蔑の眼差しを向け出て行くチカ。
紘「ちょっと、なつき…」
なつき「あー緊張した…」
   紘のコーヒーを飲むなつき。
紘「ちょっとそれ、俺の」
なつき「熱っ!」
紘「慌てて、飲むからだろ」
   笑う紘。
なつき「だって、あの女めっちゃ挑戦的な顔してたからさ。反撃された
 らどうしようかと思っちゃった…もぅこれであの女、紘の前に現れな
 いよね」
紘「そうだといいけど…」
なつき「また現れたら、僕が言ってやるから」
紘「なつき…ありがとうな」
   笑顔で頷くなつき。

〇『PART7』・中・厨房
   宗介、亮、千秋がオーダーの料理を作っている。
千秋「ねぇ、宗ちゃん。紘大丈夫かなあ」
宗介「え?」
千秋「紘、あの女に会いに行くみたいな事言ってたからさぁ…」
宗介「大丈夫だろ」
千秋「適当に言ってない?」
宗介「言ってない。今仕事中なんだからさあ、手を動かせよ」
亮「雄太、これ三番テーブルさんに」
雄太「はぁい。持って行きます」
千秋「分かってるよ…」
雄太「何、喧嘩してるんですか?」
宗介「いや、そんなんじゃねぇよ。よし、こっちも上がり」
雄太「はぁぃ。これも持ってきます」
千秋「こっちも上がり」
   雄太がホールをあっちこっち動き回っている。
千秋「宗ちゃんこれ」
宗介「え?」
千秋「出来たから持ってって」
宗介「ったく」
   千秋から皿を受け取りホールへ行く宗介。
亮「オーナー」
千秋「ん?」
亮「宗ちゃん、ここに連れてきてくれて本当に助かってます。ありがと
 うございます」
千秋「いえいえ、そんな…」
   宗介を見て、千秋が顔を赤らめる。
亮「オーナー?」
千秋「あぁ、ごめん。しっかり稼いでもらわなきゃいけないので、ビシ
 ビシ鍛えてやって下さい」

〇道(夕)
   紘となつきが歩いている。
なつき「ねぇ、紘」
紘「ん?」
なつき「コスプレするの辞めないよね?」
紘「…」
なつき「紘のファン沢山居るんだし、あの女一人ごときで、落ち込む事
 なんかないんだからね」
紘「なつき位だよな。ここまで俺の事心配してくれるの」
なつき「(照れて)そ、そんな事。僕だけじゃないでしょ。シェアハウ
 スの皆も心配してたし」
紘「ハハハ。そうだったな。安心して。辞めたりしねぇよ。今まで仲間
 とやってたのは無理かもしれないけど…別に個人でやっても何の問題
 も無いし」
なつき「紘…」     
紘「大切なのは、自分のやりたい事や思いを捻じ曲げないって事だな」
   笑顔のなつき。
紘「何か飯でも食って帰らねぇか?」
なつき「いいねぇ。あっ久々PART7行きたいな。お店出る時はもう
 閉まってるしなかなかタイミングが合わなくてさ」
紘「じゃ、行こう。今日は宗ちゃんもちーちゃんも出勤してるみたいだ
 からな」

〇『PART7』・中・厨房(夜)
   ぐったりしている宗介達。
宗介「何か今日忙しかったな…」
千秋「おかげで売り上げは絶好調だけど」
雄太「俺、腕が…一樹何で今日休みなんだよ!」
亮「宗ちゃん来てから、客足が増えてきたからこれも宗ちゃんのおかげ
 だね」
   ドアベルの音。
千秋「え?準備中の札にしてなかったの?」
雄太「あ、すみません…忘れてました…」
   雄太が行こうとするが宗介が立ち上がる。
宗介「いいよ。俺行ってくる」
雄太「ありがとうございます」

〇同・ホール(夜)
   宗介が来る。
宗介「すみません。今日はもう終わりました…あっ」
   紘となつきが居る。
宗介「どしたんだ、二人で」
紘「飯食いに来た」
なつき「僕もー」
宗介「えぇ…」
なつき「仕事の時はもう閉まってるからなかなか来れないんだもん。た
 まにはって思って」
紘「でも、もう終わりって言ってたけど…」
宗介「仕方ないな。何か作るよ」
なつき「宗ちゃんならそう言ってくれると思った!」
   千秋が来る。
千秋「宗ちゃん。お断りした…(紘となつきを見て)あらっ二人共」
紘「飯食いに来た」
なつき「閉店ギリギリに来てごめんね」
宗介「俺なんか適当に作るよ」
   × × ×(時間経過)
   宗介達がロールキャベツをオカズにご飯を食べている。
宗介「なんか、これじゃ家で飯食った方が良くなかったか?」
紘「(笑って)確かに」
千秋「七ちゃんと琉華のロールキャベツタッパーに入れといたから。ん
 で、二人で何してたの?」
なつき「え?」
紘「前に家の前に来てた子…俺に告白してきた子に会ってきた」
なつき「僕は、紘に内緒で後付けて行きました」
宗介「は?」
紘「それで、一応俺の気持ちはちゃんと伝えてきた」
千秋「それで、向こうは何て?」
紘「うーん…ちゃんと話合いできればよかったんだけど、それも出来ず
 に怒って帰っちゃったよ」
千秋「そっか…」
宗介「まぁ、それで良かったんじゃねぇのか?しつこく迫られても同
 じ答えしか出せないんだしな」
紘「まぁね」
千秋「んで、なっちゃんはなんで付いて行ったの?しかも紘に内緒で
 後付けるような事して」
なつき「それは…」
紘「俺の事心配だったんだって。まぁなつきが俺に直接付いて行くって
 言ったら、きっと断ってただろうし…でも、隣に居てくれて心強かっ
 たぞ!」
   照れているなつきに紘が、なつきの肩を叩く。
なつき「イタッ!ちょっとぉー」
紘「ごめん、ごめん。宗ちゃんやちーちゃんにも迷惑かけたな…ごめ
 ん」
宗介「いや、まぁいいけど…」
千秋「紘が元気になってよかった。ねぇ、コスプレイヤーは辞めない
 んでしょ?」
紘「もちろん」
千秋「それ聞いて安心した」
   笑っている紘を見て安心する宗介。

〇シェアハウス・玄関・中(夜)
   宗介達が帰ってくる。
宗介「ただいま」
千秋「ただいまー」
   トランクを抱えた七緒が出てくる。
宗介「セブン?」
千秋「どしたの?その荷物」
紘「どこか旅行に行くの?」
   首を横に振る七緒。
なつき「何か、深刻そうな顔をしてるけど…」
   奥から琉華が出てくる。
宗介「何だ、琉華も居たのか?」
琉華「俺は今から仕事。セブン修行に出るんだって」
宗介「しゅ、修行?!」  
七緒「はい…」
千秋「こんな遅くに出て行くの?」
七緒「どうせなら、少しでも早く現地に着きたいので」
なつき「現地ってどこなの?」
七緒「恐山です」
千秋「え?」
宗介「お、恐山?!」
紘「(琉華に)恐山ってどこだよ」
琉華「俺に聞くなよ。知るわけないだろ」
七緒「青森です!」
紘「青森まで行くのかよ?」
七緒「そうしないと、私に力が戻ってきません…このままだと大変な事
 になるかもしれないので。では、私急ぎますので」
   トランクを抱え出て行こうとする七緒
七緒「では…」
   玄関を出ると同時にトランクのポケットからチラシのようなもの
   が落ちる。
宗介「おい、何か落ちたぞ」
   宗介がチラシのような物を拾い見ると
   イケメンマッチョがボディービルのポーズをとっている写真が目
   に入る。
宗介「何だこれ…」
   ものすごい勢いで宗介から取り上げる七緒。
七緒「…」
千秋「七ちゃん?」
七緒「行ってきます!」
   トランクをあちこちぶつけながら出て行く七緒。
なつき「七ちゃん行っちゃったね」
紘「イケメンマッチョの兄さんちゃんと持ってな」
宗介「セブンのタイプはあぁいうのがいいのかな?」
千秋「た、多分…」
琉華「じゃ、俺仕事行ってくる」
千秋「いってらっしゃい」
紘「じゃ、俺達も寝ようか」
宗介「セブンの事はあれでいいのか?」
千秋達「いいよ」
宗介「えぇ…いいのか…」

〇同・前(日替わり)
   紘が出てくる。
紘「衣装、まだ在庫あるといいんだけどなあ…」
   門扉を開けようとする紘の前に孝介と由香が立っている。
紘「あぁっ!びっくりしたぁ」
孝介「悪い驚かせるつもりじゃなかったんだけど」
紘「いや…どしたの?」
由香「紘、ちょっと時間ある?」
紘「え?」
孝介「話があるんだ…」
紘「話…」

続。

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