カモナシェアハウス 第二週「新しい職場もゲイばかり」#08 ドラマ

前回のお話です。 https://film-buyer.jp/scenarios/2852
あゆむ。 26 0 0 01/22
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第一稿

〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・星七緒
・三柴雄太
・松本一樹
・長谷川なつき
・聖川琉華
・竹野内亮
・乾椿(39)ホストクラブ・オーナー
・ツバサ
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〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・星七緒
・三柴雄太
・松本一樹
・長谷川なつき
・聖川琉華
・竹野内亮
・乾椿(39)ホストクラブ・オーナー
・ツバサ

〇『PART7』・中
   宗介達が椅子に座って話している。
   千秋が入ってくる。
千秋「宗ちゃん」
宗介「あぁ、来たのか」
千秋「何の話をしてるの?」
亮「ちょっと、オーナー…」
   亮の隣に千秋を座らせる。
雄太「宗介さんが辞めないなら、俺が辞めます」
千秋「ちょっと待って、二人共」
宗介「ちょっと千秋は黙ってろ」
千秋「…」
宗介「俺みたいなノンケに何されたか知らねぇけど、いつまで根に持っ
 てんだ?」
雄太「はぁ?」
宗介「確かに、俺はゲイが嫌いだと言った。でも、皆が皆そんな嫌な奴
 じゃないんだなって思えるようにもなった。俺なんて親が作った借金
 背負わされ、裏切られて夜逃げされて金なし宿無しになってた俺を何
 も言わずに千秋が拾ってくれた」
千秋「宗ちゃん」
宗介「それからゲイだって事知ったけど、まぁ悪い奴じゃないみたいだ
 し、もちろんシェアハウスに居る皆もな…だから信じてみようって思
 ったんだ」
雄太「…」
宗介「ゲイだろうがノンケだろうが、嫌な奴もいればいい奴もいるんだ
 よ。そのいい奴にも、そんな棘張り巡らせてたら、折角のいい出会い
 が台無しになったりするんじゃないか?正直ここの皆もゲイだって
 聞いた時はちょっとうんざりした…でも、直ぐにそんな思いは捨て
 た。ゲイの前に一人の人間だからな…折角一緒に働けるんだ。仲良く
 やろ」
   手を雄太に差し出す宗介。
   雄太は恥ずかしながらも手を差し出し握手をする。
千秋「はい。これで、お互いの誤解は解けたって事で」
宗介「改めてよろしくな。雄太」
雄太「よろしく…お願いします」
亮「じゃ、これで解決だ!よしっ今日仕事終わったら皆で宗ちゃんの
 歓迎会をしようよ!オーナーもね」
千秋「俺もいいの?」
亮「当たり前でしょ!オーナーが宗ちゃん連れてきたんだから」
千秋「分かった。じゃ参加する」
亮「よしっ。じゃあ急いで開店準備しよう。今日も一日宜しくお願いし
 ます!」
宗介達「よろしくお願いします!」
   各自、配置に着く時、宗介と雄太の目が合う。
   宗介がぎこちなく笑うと、雄太は照れてテーブルを拭いている。

〇『ブルースカイ』・前(夜)
   宗介達が来る。
宗介「歓迎会の場所ってここ?」
一樹「ここっす」
宗介「ここって…」
雄太「ゲイバー」
千秋「もちろん、初めてでしょ?」
宗介「当たり前だろ?」
千秋「フフフ、面白いママが居るから」
宗介「なんか怖い…」
雄太「はい、行きますよー」
   ドアを開ける千秋。

〇同・中(夜)
   宗介達が入ってくる。
ツバサ「あらぁ、いらっしゃーい(宗介を見て)あら、見ない顔だけ
 ど、ご新規さんかしら?」 
   背後から雄太達が顔を出す。
ツバサ「あーら、あんた達のツレなの?」
千秋「ご無沙汰ー」
ツバサ「あっ千秋いらっしゃい。ご無沙汰だねー。今日もなつき借り
 てるわよ」  
なつき「あぁ(手を振って)ちーちゃん、あっ宗ちゃんも」
宗介「よぉ…ここで働いてたんだな」
なつき「そうよー収入が無い時はお世話になってまぁす」
ツバサ「ねぇ、もしかして、彼がお店で働いてる?」
千秋「そう。櫻庭宗介君です」
宗介「ど、どうも…」
ツバサ「あーん、やっぱり」
亮「あ、オーナー…俺もう我慢できないんですけど、いいですか?」
千秋「(頷いて)もちろん!」
宗介「何、亮さんどうかしたの?」
亮「あーん!もぅここに来た時くらい自分を解放したいわぁ!」
宗介「え…」
   亮を見て、固まる宗介。
宗介「りょ、亮さん」
亮「何よぉ。アタシがオネェだったら何か困るわけぇ?」
宗介「い、いや、そういう訳じゃ…」
   立ち眩みがして倒れそうになる宗介を支える千秋。
千秋「ちょっと、宗ちゃん大丈夫?」
宗介「お、おぅ…大丈夫」
   亮が宗介に絡みつく。
宗介「ヒィッ」
亮「何、怖がってるのよぉ。心配しなくても取って食ったりしないから
 安心しなさぁい!今日は宗ちゃんの歓迎会よぉ。沢山飲むわよ!」
千秋「ちょっと亮さん、はしゃぎすぎかなあ …」
   笑いながら、亮の腕を宗介から離す千秋。
ツバサ「じゃあ、これは私の奢り」
   ボトルのお酒を宗介の前に出すツバサ。
雄太達「いぇーい!!」

〇道(夜)
   千秋が酔っ払い、宗介に抱えられながら歩いている。
宗介「おい、千秋…」
千秋「ん?何?」
宗介「何じゃねぇよ。いつの間にこんなに飲んでたんだよ…ほら、しっ
 かり歩け」
千秋「うーん、なんか久しぶりにおいしいお酒だったからかなあ…酔っ
 ちゃったかも」
宗介「酔っちゃったかもじゃねぇよ。もう充分酔っぱらってるよ」
千秋「そっか、もう酔っぱらってるのかぁ…まぁいいよねたまには」
宗介「ったく。こんなに飲んでどうすんだよ。ダメオーナーが」
千秋「あぁ、眠くなってきた…宗ちゃん」
宗介「何だよ?」
千秋「おんぶ」
宗介「はぁ?」
千秋「おんぶ、おんぶして!」
宗介「何で!」
千秋「おんぶしてくれなきゃ、もう歩かない…」
   しゃがみ込む千秋。
宗介「じゃ、勝手にしろ」
千秋「えぇ…」
宗介「俺は帰る」
   千秋を置いてそのまま歩き出す宗介。
   気になって宗介が振り返ると、まだ千秋はしゃがんだままでい
   る。
   溜息を付き千秋の所へ行く宗介。
宗介「おっさんが、甘えてんじゃねぇよ」
千秋「まだ、おっさんじゃないもん」
宗介「もう30だろ」
千秋「まだ29です!」
   そっぽを向く千秋。
宗介「酔っぱらったら、ここまで性格変わんのかよ…」
   千秋を見て、しゃがみ背中を差し出す宗介。
宗介「ほらっ」
千秋「え?いいの?」
宗介「早く家に戻りたいからな。しかもいいの?って今言うかそれ」 
千秋「へへへ…」
   宗介の首に手を回しおぶってもらう千秋。
宗介「手、離すなよ」
千秋「うん」
   宗介が立ち上がり歩き出す。
千秋「宗ちゃんの背中…あったかいね…」
宗介「(照れる)」
   そのまま眠る千秋。

〇シェアハウス・千秋の部屋・中(夜)
   苦し紛れの宗介がドアを開け入ってくる。
宗介「着いたぞ」
   千秋をベッドに乗せる宗介。
宗介「超…疲れた」
   肩で息をしている宗介。
   何か寝言を言いながら眠っている千秋
宗介「ちゃんと布団被らないと風邪ひくだろ」
   千秋に布団を掛ける宗介。
宗介「世話焼ける家主だな、全く」
   ふと、千秋の顔を見る宗介。
宗介「しかし、良く見ると千秋は奇麗な顔立ちしてるよなあ…」
   千秋の顔に近づく、宗介。
宗介「…」
   千秋の寝息。
宗介「って、何言ってんだ。俺は女が好きなんだ」
  ドアを開け部屋を出る宗介が振り返って
宗介「おやすみ」

〇同・廊下(夜)
   宗介が千秋の部屋から出てくる。
   ドアを閉めると七緒が立っている。
宗介「ヒィィィィッ!」
七緒「すみません」
宗介「何で気配消して立ってるんだよ!」
七緒「消してたつもりはないんですが…ドアが開いたので私は立ってた
 だけです」 
宗介「そ、そうか…何か悪かったな」
   リビングへ行く宗介に七緒も付いて行く。

〇同・リビング(夜)
   ソファーに倒れこむように座る宗介。
宗介「あぁ、疲れた…」
七緒「二丁目デビューしてきたんですね」
宗介「あぁ…みんなめちゃくちゃ元気いいし酒飲ませるし、千秋は潰れ
 るし散々だったよ」
七緒「そして、千秋さんは酔っぱらい歩けなくなっておんぶして帰って
 来たのですね」
宗介「何でも、お見通しだな」
七緒「そしてさっき千秋さんの部屋で、何かしようとしてませんでした
 か?」
宗介「はぁ?」
七緒「そうですか…そういう事にしておきましょうね…」
宗介「あぁ…マジで疲れた…俺、寝る…」
   立ち上がる宗介。
宗介「セブンは寝ないのか?」
七緒「私はもう少し…」
宗介「そっか…じゃあお先にーおやすみ」
七緒「おやすみなさい」

〇『STARLIGHT』・前(夜)
   琉華が客を送り出している。
琉華「またの、ご指名お待ちしています」
   礼をして客を送り出す琉華。
   ウィンドウに飾られてる自分の写真を見る琉華。
琉華「なかなか、ここから上に上がらないんだよなあ…」
   溜息を付く琉華。
男の声「よぉ、琉華」
   声の方を振り向く琉華。
琉華「椿さん!」
   STARLIGHT代表の乾椿(39)が手を上げて立っている。
椿「よぉ、久しぶりだな」
琉華「お久しぶりです。椿さん最近店に顔出 さないんで、つまんなか
 ったですよ」
椿「悪い、悪い。今他の事業につきっきりだったからな。どうだ仕事頑
 張ってるか?」
琉華「はい!って胸張って言いたい所ですけど…」
   ウィンドウに目をやる琉華に釣られて椿も目にやる。
椿「おぉ、ナンバー5かぁ。前よりはまぁ少し上がった感じかな」
琉華「まだまだ、頑張りが足りてないっす。早くナンバー1になって椿
 さんとの約束果たしたいっす」
椿「ハハハ。まぁそんなに焦るな」
   琉華の頭をくしゃくしゃとする椿。
椿「もう、上がりだろ。飯でも食いに行くか?」
琉華「うっす。付いて行きます。もう直ぐ仕事終わるんで待ってて下さ
 い」
椿「いや、俺も中に入ろう。店長に伝えて、琉華を早めに上がらせるよ
 う言う」
琉華「あ、ありがとうございます…」
椿「入るか」
琉華「はい」
   店の中に入る時に椿が琉華の手を繋ぎ琉華は顔が赤くなる。

続。

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