Change ! ファンタジー

ひょんなことから20年前にタイムスリップすることになった夢。過去できちんと任務をこなさないと元の未来には戻れなくなる?自分の意志で来たわけではないのにいきなり難題を課せられた夢はきちんと未来に戻れるのか。
奈々瀬りん@脚本家志望 16 0 0 06/23
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第一稿

人物
原沢夢(17)
原沢(旧姓:石間)智也(37)(17)
原沢奈帆(18)
来栖(35)
豊野(45)

〇20年後の東京・外観
T「20年後の東京」
近未 ...続きを読む
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人物
原沢夢(17)
原沢(旧姓:石間)智也(37)(17)
原沢奈帆(18)
来栖(35)
豊野(45)

〇20年後の東京・外観
T「20年後の東京」
近未来の東京の街。

〇大きなビル・外観
近未来的なビル。

〇 同・前
  ビルの前に止まる黒いワンボックスカー。
車の中から目隠しした状態で黒服の男二人に連れ出される原沢夢(17)。
夢「何よ!離しなさいよ!」

○会議室・中
広い会議室内。
円卓の机の前に気まずそうに座る夢。
夢を取り囲むように黒服の男たちが座っている。
黒服の男たちの中には原沢(旧姓:石間)智也(37)の姿もある。
天の声「モニターNO.15原沢夢」
夢「私?は、はい…」
立ち上がる夢、前に進みでる。
天の声「君は選ばれた。過去への派遣を命ずる。拒否権はない」
夢「…は?」
  思いっきり瞬きをする夢。
夢「なんで」
天の声「人は未来へ進むために過去から過ちを学ぶ必要がある。君はその重要な任務の遂行者に選ばれた。そうだろうトモヤ」
智也「…はい」
夢「…お父さん!?」
智也「お母さんと喧嘩したんだ。もう出会わなければよかったともいわれてた。でも俺は叶うならずっと一緒にいたい。あの20年前彼女に告白したときから、ずっとそう思っていた」
夢「そういわれても」
智也「頼むって今じゃ過去に行けるのお前しかいないんだから」
天の声「過去に行き彼らの恋路を再度成功させ、ついでにその飛ぶ力もデータとして取らせてもらう。故に拒否権はない」
  夢の両脇にいきなり立つ屈強な黒服二人。
男「行くぞ」
夢「まだ了承してません」
男「ならば死ぬか」
夢「何で人生最大の2択になるの意味わかんない」
男「ならば、覚悟しろ」
  夢を持ち上げる男二人。
夢「いや、ちょっと、え…」
  窓を開け放つ三人目。
夢「待って待って待って」
智也「頼んだぞ夢!」
  窓から体ごと放り投げられる夢。
  
〇 (20年後の未来から現代)東京・外観
夢の声「ええええええええええ!」
  20年後から現代へ移り変わる東京。

○横断歩道
信号待ちをしている石間智也(17)。
向かいの歩道に立つ夢。
夢、智也に向かって軽く微笑む。
智也「?」
目の前をトラックが通り過ぎていく。
トラックが通り過ぎた瞬間、居なくなっている夢。

〇駅構内・ホーム
奈帆「話って何さ」
ホームのベンチに鞄を置く原沢奈帆(18)。
ホームに立っている石間智也(17)。
智也「大した話じゃないんだけど、あのさ…」
電車が入ってくる。
智也「君のことが好きだったんだ」
智也の声は電車の音にかき消される。
顔をしかめる奈帆。
奈帆「え?なんて?」
智也「いや…その…」
俯いてしまう智也。
奈帆「用がないなら帰るよ」
再び視線をバッグに戻す奈帆。
ホームに停車した電車に乗り込んで行く奈帆。
夢の声「失敗しちゃったね」
智也「え?」
振り向く智也。
ベンチの前に立つ夢。
夢「というか、あの人は好きな人?」
智也「何?いきなり」
夢「喧嘩したの」
智也「だから何?関係ないじゃん」
夢「安心して。私が何とかするから」
智也「え?」
  突然耳鳴りに襲われる智也。
  しゃがみこむ智也。
夢「大丈夫。きっと思いは伝わるよ」 
  顔を上げる智也。
  目の前にいたはずの夢はもういない。

○高校・教室・中
  女子としゃべっている奈帆。
奈帆「まじでやばいよね」
  そういって笑っている奈帆。
  本を読むふりをして奈帆を見ている智也。
  智也の視線に気がついた奈帆の友人の一人が奈帆にこそこそ話をする。
  慌てて目をそらす智也。
  教室の中に担任の来栖(35)が入ってくる。
来栖「お前ら席につけー。転校生、紹介するぞ」
  席に着く生徒たち。
  教室に入ってくる夢。
  思わず本を机に置く智也。
智也「え」
夢「あら?」
  夢、すたすたと智也のもとに歩いていく。
来栖「石間?そいつと知り合いか」
智也「いや全く。一ミリも」
夢「ひどい!(バンっと机をたたいて)あなたの恋の仲人なのに!」
智也「ちょっとすみません」
  夢を教室から連れ出していく智也。
  そんな智也を心配げに見つめている奈帆。

〇同・渡り廊下
  夢を引っ張ってくる智也。
智也「いったい何のつもりだよ!」
夢「(キョトンとして)何のつもりとは?」
智也「あんなこと教室で言うなんて…」
夢「だってほんとのことだもん」
智也「?」
夢「20年後、石間智也は原沢奈帆と結婚している」
智也「何の根拠があって」
夢「私20年後から来たの」
智也「(困惑した顔で)え」
夢「私、あなたの娘」
智也「(ますます困惑した顔で)…嘘だろ」
  夢、智也に顔を近づける。
夢「(智也の耳元で)嘘だと思うなら、黙ってみていればいい。嘘じゃないから」
  そういって歩き去っていく夢。
智也「なんだよあいつ…」
  取り残される智也。

〇同・教室・中
  教室に戻ってくる智也。
  教室の中では夢がすでに奈帆のグループになじんでいる。
奈帆「石間君!」
  席に着く智也に声をかける奈帆。
智也「(内心ドキリとして)何」
奈帆「夢っちゃんってめっちゃ面白い子だね!いつから仲いいの」
智也「いや、俺は別に…」
夢「奈帆ちゃん、意地悪だよ。だって小学校以来会ってないんだもん。だよねトモヤ君?」
智也「小学校?まあ…うん」
奈帆「もしかして夢ちゃんの初恋の人って…」
夢「いやだなあ。そんなことないよ」
奈帆「JKのそんなことないよは嘘なんだよ?実はほんとでしょ」
夢「そんなこと言って実は奈帆ちゃんが石間君好きなんでしょ」
奈帆「そんなことないって!」
智也「(小声で)…え」
夢「JKのそんなことないは嘘なんじゃないの」
  はっとして口元を押さえる奈帆。
  夢と智也、目配せをする。
夢「(口パクで)ほらね」
  ふてくされたように寝たふりをする智也。
智也・N「僕の平穏で無難な毎日は彼女のせいで終わった」

〇(20年後)ビルの中・会議室
豊野「本件、原沢夢の処遇についてどうするか」
  円卓の会議室に集まる議長・豊野(45)と数名の男たち。
智也「夢はお前らが勝手に…」
豊野「貴様の要望もあってそれを叶えに行ったのだろう」
智也「本気で言ってるのか」
  ×  ×  ×
  (回想)原沢家・リビング・中
T「夢がビルに連れてこられる数時間前」
   食卓で豊野と向かい合っている智也。
智也「夢を?過去へ?何を馬鹿な事…」
豊野「冗談ではありません」
  家の中を見渡す豊野。
豊野「つかぬ事うかがうますが、夢様のお母様とお父様は仲のよろしいと近所でも評判なようで」
智也「…」
豊野「しかし、お見受けするところ、お母様がいませんね。具合でもお悪いのですか」
智也「…関係ないだろ」
豊野「もしかして不治の病にかかってたりして」
  病院の写真を机に置く豊野。
  そこに映るやつれ切った奈帆の姿。
夢「ただいまー」
  リビングに入ってくる夢。
  夢、豊野を見て固まる。
夢「お客様?」
智也「(暗い顔で)…まあな」
豊野「こんにちは」
夢「こんにちは!ごゆっくり!」
  リビングを出ていく夢。
豊野「彼女のこと、娘さん知ってるんですか」
智也「知りません。知らせません。母親が精神病なんて娘に与える衝撃が強すぎます」
豊野「我々なら愛しの彼女も娘さんも助けてあげられる」
智也「…」
豊野「しかし断れば二人とも…」
  首切りのポーズをする豊野。
智也「そんな…」
豊野「政府の意向だ。無視するのであれば当然の報いを」
智也「娘は…未来があるんです。過去に行っても戻ってこられますか」
豊野「もちろんだとも」
  リビングに着替えて入ってくる夢。
夢「お父さん!遊びに行ってもいい?」
智也「(豊野に向かって)よろしくおねがいします」
  どこからともなく男二人が現れ、夢を押さえつける。
夢「何!?」
豊野「モニターNO.15原沢夢。ただいまより連れていきます」
  インカムに向かってそう話す豊野。
  部屋を連れていかれる夢。
智也「(唇をかみしめ)…」
  ×  ×  ×
智也「娘の無事は保証するってのがお前らの言い分だろ」
豊野「もちろん。手中にあるうちは無事に送り届けたさ。過去まで」
智也「…」
豊野「だが、この世界とは異なる時代。彼女が無事に戻ってこられるかは彼女の運次第だ」
智也「お前…!」
  思わず豊野の胸ぐらをつかみ上げる智也。
豊野「娘を使って愛しの彼女を助けようとしている。そんなくずな父親のもとに生まれたあの女の子が不憫だったんだよ」
  思わず思いっきり豊野を殴ってしまう智也。
智也「お前だけは絶対に許さねえ」
  勢いよく部屋を出ていく智也。
  殴られた衝撃でへたり込んでいる豊野。

〇道(夜)
  荒々しく歩いている智也。

〇(現代)学校・屋上(夕)
フェンスによりかかっている夢。
智也の声「立ち入り禁止だぞ」
  振り向く夢。
  夢の背後に立つ智也。
夢「…」
智也「何で俺にかまうの」
夢「…お父さんだから」
智也「冗談だろ」
夢「冗談じゃない。貴方とお母さんが結ばれなかったら未来で私いないことになるのよ」
智也「本気で20年後から来たとかわけわからないこと言わないよな」
夢「ほんとだったらどうする?」
智也「ありえねえだろ。そんなの誰が信じるんだよ」
夢「でも貴方と奈帆ちゃんは結ばれる。そういう運命なの」
智也「…」
夢「何のピンチか知らないけど早く付き合って結婚して。そして早く私を未来に戻して」
  そういって屋上を出ていく夢。

〇同・昇降口(夕)
  昇降口の前で待っている奈帆。
  ×  ×  ×
  教室の中。
夢「奈帆ちゃん、智也君のこと好きでしょ」
奈帆「だからほんとにそういうのじゃないんだってば」
夢「何で?」
奈帆「なんかただのクラスメートっていうか同級生というか…そういう関係にしか見られないっていうか…」
夢「でも何となく気になっているっていうか」
奈帆「そうなの…え?なんで?」
夢「そんなに語れるんだもん。否定した分だけその人のこと気になっているってことだよ」
奈帆「夢ちゃん?」
夢「ほら、話すだけでも!」
  ×  ×  ×
奈帆・N「そして今に至るわけなんだけど…」
退屈そうにしている奈帆。
奈帆「来ないじゃん誰も…」
  校舎内をのぞき込む奈帆。
智也の声「原沢さん?何やってんの」
  振り向く奈帆。
  大量の本を持った智也。

〇同・図書室・中
  本棚に書籍を並べている智也と奈帆。
奈帆「何でこんな…」
智也「こんなに大量に本があるかって?なんか先生がいっぱい在庫発注したみたいで」
奈帆「こんなに読まないでしょ」
  専門書ばかりはいった段ボールを見る奈帆。
智也「読ませるんじゃない?授業とかで」
奈帆「なんでこれ、石間君が運んでんの」
智也「俺、図書員だから」
奈帆「そうだっけ?なんかイメージじゃない」
智也「ほら押し付けられたから」
奈帆「でもちゃんとやってんだ。偉いね」
智也「それほどでも」
  笑いあう二人。
智也・N「その日、俺は彼女と近づけた気がして」
奈帆。N「私も彼と近づけたような気がして」
智也と奈帆・N「でも私たちは何かを忘れていた」

〇道(夕)
  一人で帰っている夢。
  目の前に突然夢を窓から突き落とした男二人が出てくる。
夢「うわっ。なんですか…」
男「豊野様よりご伝言です」
夢「…」
男「本日中にあの二人の問題が解決しない場合、契約不履行としてあなたは未来に戻ることはない。またあの世界での家族もあなたのことは忘れるだろうと」
夢「ちょっと待って?」
男「なんでしょう」
夢「そんなの私聞いてない」
男「先ほど決まったので」
夢「人権無視ですか」
男「治外法権です。あ、時空が違うから時外法権ですか?」
夢「うまいこと言えばいいってもんじゃないでしょ。納得できないです。あの二人付き合ってもないし喧嘩もしてないし」
男「じゃあ付き合せたらいかがです?」
  「じゃ」っと手を振って消える男たち。
  夢、ため息をついてしゃがみこむ。
夢「どうしろっていうのよ…」
  放心状態の夢。

〇喫茶店・中
智也「原沢さんと付き合ってほしい?」
  四角いテーブルに座っている夢、奈帆、智也。
  夢、大きくうなずく。
智也「(唖然として)…いやいやいや。ありえないって」
夢「無理じゃない!私が帰れるか帰れないかの瀬戸際なのよ」
智也「第一、彼女が嫌でしょ」
奈帆「いやかどうかを人に決められるのが嫌」
智也「原沢さん?」
奈帆「その呼び方、やめない?夢ちゃんも原沢なんだし」
智也「あ…」
奈帆「夢ちゃん、今の話がほんとなら私たちの子供が夢ちゃんなんだよね?」
夢「ええ。はい」
奈帆「じゃあ子供の頼み、聞かないと。男らしくないじゃん」
智也「…わかったよ」
  次の瞬間、夢の姿が消える。
奈帆「あれ?私たち…」
智也「よろしくなこれから」
  笑う智也。
  つられて笑う奈帆。

〇(20年後)ビル・会議室・中
  部屋の中に戻ってくる夢。
  目の前には智也がいる。
智也「悪い。本当に申し訳ないことをした」
  そういって夢を抱きしめる智也。
  苦笑いする夢。
夢「ただいま、お父さん」

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