おかわり コメディ

コレは俺が体験した…日常の一部だ。 俺は、おかわりに惑わされた。
河野 竜太 ℜ𝔶𝔲𝔱𝔞 𝔎𝔬𝔫𝔬 23 0 0 05/24
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第一稿

『おかわり』作:河野 竜太

キャスト
・俺
・隣の奴
・女性店員

小道具
・レシート(伝票の代わり)
・伝票入れる筒
・上着
・バッグ
・2つグラス
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『おかわり』作:河野 竜太

キャスト
・俺
・隣の奴
・女性店員

小道具
・レシート(伝票の代わり)
・伝票入れる筒
・上着
・バッグ
・2つグラス
・氷

カウンター席で一人アイスミルクティーを飲む俺。
もう一杯飲もうとして、グラスを手に取ると、中身がほぼ残っていない事に気付く。
俺「よし…」
椅子にかけていた上着を羽織ろうと立ち上がる。
隣の奴「すいません。」
女性店員「はい、ただいまお伺いいたします!」
俺は上着を羽織り切り、バッグを手に持つ。
女性店員が隣にやってくる。
女性店員「お待たせいたしました。」
隣の奴「コーラ、おかわり。」
女性店員「かしこまりました。」
俺はそのまま会計を済ませるためレジへ向かう。
レジへ向かう俺と2リットルのコーラボトルを持ってきた店員がすれ違う。
俺「っ!?」
2リットルのボトルコーラに驚く俺。
レジの前で立ち止まり、呆然とコーラが注がれるのを眺める。
注ぎ終わり、
女性店員「ごゆっくりどうぞ。」
俺「えっ?(気の抜けた声)」
こっちに戻ってくる女性店員。
女性店員「お会計ですね、お待たせいたしました。」
俺「あ…やっ、と、トイレ…に行こうと。」
女性店員「あ、化粧室あちらでございます。」
俺「あの、トイレに上着を着ていく派でして…バッグも盗まれんのやなもんで。」
女性店員「お会計…は?」
俺「あ、まだです。もう少しいますんで。」
女性店員「あ、かしこまりました。」
焦って無茶なごまかし方で化粧室に行く俺。
××× 3分後 ×××
化粧室から戻って、さっきと同じ席に座る。
俺「(小声で)おかわりってどこに書いてあんだ…?」
隣の奴「すいません!おかわりで。」
女性店員「かしこまりました!」
遠くから返事する店員。
隣の奴をガン見する俺。
女性店員がおかわりコーラを持って来る。
女性店員「お待たせいたしました。」
俺「あ、すいません。(グラスを持って)おかわり…お願いします。」
女性店員「はい、かしこまりました。」
俺(心の声)「いけたぞ。」
女性店員が別でグラスに注いできたミルクティーを持ってくる。
俺「ん?」
伝票入れに新しい伝票が追加される。
女性店員「お客様こちらのグラスお下げいたしますね」
俺「あ、あのすいません。」
女性店員「はい?」
俺「あのコレ、おかわりって…追加料金…アリ…?」
女性店員「はい。」当たり前だろという顔で接する店員。
俺「いやでもあの…(隣の席の奴には伝票が追加されてないと目で訴える)」
女性店員「・・・?」
全く気づいてくれない。
俺「(諦めて)なんでもないです…。」
隣の奴「すいません。おかわりで。」
俺「っ!?」
女性店員「かしこまりました。」
女性店員が2リットルコーラボトルを再度持ってくる。
注ぎ切り、そのまま戻ろうとする。
俺「いや、おかしくないか!」
女性店員「はい?」
俺「この方の伝票は?」
女性店員「こちらのお方は“おかわり”なので。」
俺「俺も“おかわり”なんだよ。なんで俺だけ伝票追加されんだよ」
女性店員「はい?」
俺「はい?じゃねーよ。大体お前“おかわり”し過ぎだぞ。喫茶店でコーラ何回“おかわり”すんだよ糖尿病予備軍め。」
隣の奴「はぁ…」
俺「なんか言い返して来いよ。俺がなんか単純にヤベー奴みてーじゃんかよ。」
女性店員「お客様落ち着いて下さい。」
俺「大体ボトル持ってくんのがおかしいだろ。喫茶店だよなココ?」
女性店員「お客様、“おかわり”なんで。」
俺「おかわりおかわりうるせーよ。そもそもその“おかわり”のせいでこんな事になってんだろーが。」
隣の奴「おかわりを悪く言うな!」
俺「そりゃお前はそう言うだろうよ!だっておかわり適合者なんだもん。俺なんかとはご身分が違いますからねぇ!」
女性店員「お客様」
俺「あーいいですよ」
女性店員「お客様」
俺「どうせ俺は」
女性店員「お客様」
俺「なんだよ!」
女性店員「この方はウチのオーナーなんですよ。」
俺「?はぁ…。はぁーっ!?おかしいだろそんなの。だったらはじめっからすいませ〜んて呼ぶなよ。こっち同じ客だと思うだろうが。」
隣の奴「彼女の接客態度を見てたんです。」
俺「紛らわしい。普通に真横でおかわりとかすんなよ。オーナーだからってお前、コーラ何杯も飲みやがって。」
隣の奴「それはオーナーの特権なんで。」
俺「お前本当ムカつくな」
隣の奴「悔しかったらあなたもオーナーになってみたらという話ですよ。」
俺「コイツ…」
殴りかかろうとする。
隣の奴は胸倉を掴まれても不敵な笑みを見せる。
隣の奴「おっと。暴力かな?穏やかじゃないですねー」
俺、少し怯んで
俺「もういい!お前なんか俺のダチのケンジにかかれば一発だかんな。」
逃げようとする。
俺「(逃げながら)ケンジ、ヤクザだかんな。ナメんなよ。あいつのスーパーミラクルパンチ喰らって立ってる奴なんて4割もいねんだかんな。」
女性店員「結構いるじゃん…」
俺が店を出て行く。
隣の奴「変な奴いるねー。」
女性店員「おかわりの災いですよ。」
隣の奴「てかさ…あいつ会計した?」
女性店員「…あ。」

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