◯主人公の家・リビング(午後)
物語の主人公、渦潮トビオ(19)は素っ裸のままリビング中央にあるソファに座り頭を抱えている。
トビオ「やらかしたぁ」
ソファの隣のテーブルの上に、マックブック、VRゴーグル、テンガ、ティッシュボックス。
リビングの床に、何重にも重なった毛布に枕、散りばめれた使用済みティッシュ。
トビオは顔をあげ、散らかった部屋全体を見渡し再度顔をうずくめる。
ピンポーン。玄関のチャイムがなる。
◯主人公の家・玄関(午後)
素っ裸のまま、玄関の扉を開けるトビオ。
扉の目の前に作業着姿の男性が3人。
一番年配の男性(45)が一歩前に出て、自己紹介をする。
男性「お電話承りました。こちら、イカ臭隠蔽救助隊名古屋西支部隊長を務めさせていただいております、大洗と申します」
トビオ、安堵の表情。
トビオ「助かります」
大洗の後ろに少しチャラそうな若い男性が二名、金髪の入江(23)とスキンヘッドの塩崎(24)が軽くトビオにお辞儀する。
お辞儀を返すトビオ。
大洗「渦潮さん、本日はですね……」
カバンの中から何かを取り出そうとする大洗。
トビオ「(遮るように)あ、あの!時間がないのでとりあえずリビングの方まであがってください」
大洗「承知しました」
大洗はカバンの中の何かをしまい、軽く頷く。
◯主人公の家・リビング(午後)
4人、散らかったリビングを見渡す。
トビオ「すみません。1時間でなんとかできますか」
大洗「任せてください」
トビオは素っ裸のまま何度も深々と大洗にお辞儀をする。彼のケツの穴は入江と塩崎に向けられる。
それを無表情のまま凝視する二人。
トビオ「ありがとうございます、ありがとうございます」
大洗「(まぁまぁ)」
ソファテーブルの方へ視線をあてる入江。彼の視界にト
ビオが堪能していたアダルトビデオ【POV 女調教上司KARENの強制残業24時】が映る。
入江「オメェ、これKARENじゃん。いいセンスしてんなぁ」
トビオ「は、はい。お世話になりました」
◯主人公の家・リビング(回想)
ソファの上、VRゴーグルをはめながらテンガで自分磨きを勤しんでいるトビオ。
【VRの映像】
カメラのアングルが主人公の視線と同じPOVスタイルの映像。夕日が深く差し込んだ、一人も残業していない超ホワイト会社のオフィス内。椅子に座っている主人公の視線の先からゆっくり忍び寄る第三ボタンまで開けたシャツにやたら短いビジネススカートを着こなす女上司KAREN。主人公の机の横に着いた途端、机の上にある書類の束やノートパソコンを勢いよく床にはたき落とし、机の上に乗る。そのまま、ゆっくりと股を開き、その短いスカートから彼女の花園を見せびらかす。主人公の顔が少しずつ近づき、鼻の先の先があたる。が、彼女は指示棒を主人公のデコにあて、グッと引き離す。彼女は指示棒を眉間へ、鼻へ、口、首、胸、腹、そしてゆっくりと明らかにモッコリしている主人公の股へ当てる。そのまま、逆時計回りをしつつ、彼女の顔が主人公の耳元へ。
KAREN「もっと焦らして」
トビオのマスターべーションは加速する。
トビオ「あ、あ、あ、KARENさん。凄すぎます」
そのまま床へ転げ落ち、何重にも重なった毛布を抱きしめ擬似セックスを施す。
トビオ「もっと、いじめてぇ」
さらに、仰向けになり、最終パートへ。
トビオ「我慢できません。あ、あ、あ、あ」
床の上で踊り狂う。
トビオ「あ、あ、ああああああ」
フィニッシュ。史上最高の快楽。
と、同時にVRゴーグルの画面上に一通の通知が。
トビオ母からのラインだ。
母(LINE)「家にいないの?電話に出て」
トビオはすぐさま、VRゴーグルとヘッドフォンを取る。
ブルルルル。鳴り響くリビング。
トビオはアソコをティッシュで拭きつつ、駆け足で電話の方へ。そして受話器を取る。
トビオ「ちょっとなに」
母(声)「なにって何よ」
トビオ「宅電しなくてもLINE通話して欲しかった」
出切っていない精液が少しずつ床に垂れる。
母(声)「家にいるか確認して起きたかったの」
トビオ「で、要件わ」
母(声)「パパと話し合った結果、私たち早めに家に帰ることにしたので」
トビオ(焦る)「早めにって、いつ?」
母「(声)そーね。あと2時間ぐらいかしら」
トビオ「あ、そ、そうなんだ」
母(声)「どうかしたの?」
トビオ「別に、運転頑張って」
母(声)「運転しているのはパパです」
トビオ「父さんに言ったの!」
勢いよく電話を切る。
トビオ、部屋を見渡す。
散らかったイカ臭い部屋を見て不安になる。
トビオ「ああああああああああ」
1時間後。
◯主人公の家・リビング
3人の救助隊が掃除を始める。
大洗「それではですね。プランの方なんですが、スタンダードプランとエクストラファブリーズプランの二種類がございますが、ご希望のプランはございますでしょうか?」
トビオ「これはやっぱりエクストラの方が安全ですよね」
大洗「まっ(失笑)安全っちゃ安全ですね。エクストラに越したことはないので」
トビオ「ではエクストラでお願いします」
大洗「わかりました。(大声で)ファブリーズ入りまーす」
入江と塩崎ファブリーズを持ちながら。
入江・塩崎「ファブリまーす」
軽くシューっと。
トビオ「ちなみにスタンダードは何を使うんですか」
大洗(作業しながら)「青雲になります」
トビオ「(ほっこり)よかったぁ。お線香だけじゃ取れないですもんね。エクストラで正解でした」
大洗はトビオの股間に視線を当てる。
大洗「オプションでボディケアーサービスがありますけど、ご検討なられますか?」
トビオ「ボディケアサービスですか……」
大洗「はい、ご本人にシコリの後処理をさせて貰ってもいいんですが、やはり気になるのが隠れ精液と頑固な匂い。これを素人がいくら頑張っても取りにくい事があるので、我々名古屋西支部ではプロ自らクライアントのナニを洗い施すというオプションサービスを行なっていますが。(トビオの顔を見ながら)どうでしょう。ここはプロにお任せしてみないでしょうか」
トビオ「そーですね」
考え込むトビオ。
大洗、トビオに近づく。
大洗「サービス。しますよ」
トビオ、大洗の目を見つめる。
トビオ「で、でしたら」
大洗「(ニコっ)」
大洗、後ろを振り向く。
大洗「ボディケア入りまーす」
入江・塩崎「ウィーす」
大洗「では、風呂場の方へ」
◯主人公の家・風呂場
全裸のまま股間を大洗の方へ向けるトビオ。
大洗はそっと素手をトビオのナニに当てる。
そして、優しく包むように握りつつ、別の手でシャワーを
握りながらお湯をかける。
大洗「リラックスしてくださいねぇ」
目を閉じるトビオ。
少し緊張気味の身体。
大洗「肩の力落としてぇ」
大洗の手の動きが早まる。
ソープを投入し、泡立てる。
大洗の手は加速する。
トビオの手と足の指先に力が入る。
トビオ「あ、」
大洗(顔を見上げながら)「どうかされましたか」
トビオ「(恥ずかしそうに)少し、ゆっくりお願いします。まだ、その、敏感なんで」
大洗「失礼しました」
別のソープを投入し、さらに泡立てる。
トビオは新しく投入されたソープの香りに気がつく。
トビオ「匂いが違いますね」
大洗「お気付きですか」
トビオ「はい、オプションを付けて正解でした」
大洗「光栄です」
シャワーの水で泡が消える。
そっと、ゆっくり、大洗の手はトビオのナニの隅から隅までなぞられる。
シャワーの湯気から浮かび上がる。勇ましい勃起したトビオのナニ。
トビオ「(照れを隠しながら)お恥ずかしい」
大洗「いえいえ、光栄です」
トビオ「さすがです、ありがとうございます」
大洗「(自慢げに)ま、長いんで」
トビオは軽く会釈する。
◯主人公の家・リビング
風呂場からでるドヤ顔の大洗と素っ裸のトビオ。
大洗の元に塩崎が駆けつける。
塩崎「大洗さん、大変っす。SOSっす」
大洗、受話器の隣でしゃがむ入江の方へ視線を向ける。
入江「ちょっと見てくだせぇ」
3人は入江の元へ。
大洗、床を見る。
大洗「あー、精液の涙だぁ、こりゃ」
入江「これも、頑固なヤツなんっすよねぇ」
トビオ「どうかされました?」
大洗「これこれ、床に精液落としましたでしょ?これが床について時間が経つと固まってなかなか取れないんですよね」
トビオはリビングの時計をチラっと見る。
トビオ「どうにかできないですかね」
大洗「本来なら、床専門担当に応戦してもらいたいところなんですが、時間が時間なので我々で何とかしてみます」
トビオ「よかった」
大洗「ですが、床は我々の担当外になりますので追加料金を支払うことになりますが、よろしいですか?」
トビオ「放っておく事にはいかないですよね?」
大洗「ですね。時間が経てば経つほど固まって取りにくくなりますし、ここから発生しているイカ臭い匂いでバレますからね」
トビオ「では、お願いします」
大洗「かしこまりました。では、保険は入られますか」
トビオ「保険ですか」
大洗「やはり、担当外の仕事になりますので、万が一床を破損させたりしてしまった場合の保険になりますね」
トビオ「んー。そこまでしなくても大丈夫だと思います」
大洗「はぁ、そうですか」
大洗はカバンからウェットティッシュを取り出す。
大洗「では、フロアクリーニング入ります」
入江・塩崎「フロアお願いしまーす」
大洗はウェットティッシュで軽くシュッとふく。
大洗「はい」
トビオ「よかった。綺麗に落ちましたね」
トビオは床に顔を近づける。
トビオ「あ、でも跡が付いてますね」
大洗「はい。ここは本来、保険がカバー出来たところですね」
トビオ「(残念そうに)やっぱり、入るべきでしたか」
大洗、入江、塩崎の3人は部屋の最終確認を行う。
3人、部屋中歩き回る。
大洗はトビオの元へ。
大洗「完了ですね」
トビオは深々とお礼をする。
トビオ「本当にありがとうございます」
大洗「それではですね。料金の方なんですが。(何かに気がつき)そうそう忘れてました」
鞄からメモ帳を取り出し。
大洗「渦潮さんのお宅はですね…20回目のご利用となられますので40パーセント引きの…」
トビオ「20回目のご利用!?」
トビオ、何か察する。
大洗「引きの…お支払いは計一万八千円となります」
現金を渡すトビオ。
大洗「一万八千丁度、ありがとうございます」
トビオ「いえいえ、こちらこそ」
大洗「(少し小声で)あなたの父親にはお世話になっています。(普通の声で)それではまたのご依頼お待ちしております」
頭を下げる大洗。
◯主人公の家・玄関
3人、靴を履く。
大洗「では」
また、頭を下げる。
入江「またな」
塩崎「電話よろ」
軽く頭を下げる二人。
素っ裸のまま、軽くペコリお礼を入れるトビオ。
玄関の扉がゆっくり閉じる。
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