理人はいつも喫茶店で待っていてくれる。
理人はメロンソーダを飲みつつ、にこやかに読書をする。
マスターは理人を気に入っていた。
理人はその目線に気づきほほ笑む。
詩織は慌ててきた。
汗ばんだ顔さえ愛おしい。
二人はお手拭きで顔を拭いた。
理人は優しく微笑む。
詩織は目線を背けてしまう。
マスターはキュンとしている。
理人はまた読書をしている。難解そうな学問書。
詩織はそんな理人にお菓子を手渡す。
驚く理人。精一杯ほほ笑む詩織。
マスターは
背中を向けてむせび泣いた。
リンダリンダを歌いたくなっている。
でもやめた。この純愛を見守るのが自分の役目だと覚悟していた。
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