真面目バカ。 ドラマ

九州に住む友達と会うため北海道旅行に来た東北在住の喫煙者。 先に新幹線で駅に着くが友達の飛行機が遅延でしばらく1人で待つ事に。 喫煙所を探すがこのご時世なかなか見つからない。 次第に溜まるストレス。 果たして彼は気分よくタバコを吸えるのか。
甲斐てつろう 7 0 0 05/06
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第一稿

【登場人物】
喫煙者(30):マナーを守る喫煙者。
友達(30):非喫煙者の友達。

【本編】
○メインタイトル
《真面目バカ。》

○北海道 某駅 広場
  喫 ...続きを読む
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【登場人物】
喫煙者(30):マナーを守る喫煙者。
友達(30):非喫煙者の友達。

【本編】
○メインタイトル
《真面目バカ。》

○北海道 某駅 広場
  喫煙者(30)、キャリーバッグを持って立ち
  ながらスマホで通話している。
喫煙者「えぇ、あとどれくらいで飛ぶの? う 
 わマジかよ……俺どうすりゃいいの? え? 
 いや待つけどさぁ……」
  喫煙者、時計を見て溜息を吐く。
喫煙者「まぁ良いよ2時間くらい。どっか喫茶
 店でもあるでしょ。うい、じゃあ後で」
  喫煙者、通話を切る。
  辺りを見回しフロアマップを見つける。
  フロアマップを眺めて歩き出す。
  近くにいた駅員に声をかけた。
喫煙者「すいません喫煙所ってありますか?」
駅員「あー結構前に撤去されちゃって、でも2
 階にある喫茶店になら確か喫煙席ありました
 よ」
喫煙者「分かりました、ありがとうございます」
  喫煙者、キャリーバッグを引いて歩き出
  す。

○北海道 某駅 喫茶店
  喫煙者、レジで注文する。
喫煙者「えっとじゃあアイスコーヒー1つ」
店員「サイズはどうされますか?」
喫煙者「トールで……」
  × × ×
  喫煙者、片手にアイスコーヒーを持ち店奥
  の張り紙を見る。
張り紙「喫煙席は撤去させていただきました。
 通常席としてご利用ください」
  喫煙者、かつて喫煙席だった通常席に座り
  アイスコーヒーを飲む。
  スマホに通知、友達(30)からメッセージが
  届いた。
  以下、画面上
  × × ×
友達「ようやく飛んだ! んじゃ2時間後よろ
 しく」
  × × ×
  喫煙者、アイスコーヒーを一気に飲み干   
  す。
  スマホを開き調べものをした。
  以下、画面上
  × × ×
  喫煙所マップ! 近くの喫煙所や喫煙可能
  店が見つかる!
  × × ×
  喫煙者、サイトを開く。
  以下、画面上
  × × ×
  スタンダードプラン月額550円
  プレミアムプラン月額1050円
  × × ×
  喫煙者、サイトを閉じる。
  新たに"喫煙可能店"で調べた。
  "営業時間中"と書かれた店のページを開い
  た。

○北海道 喫茶店 行列
  喫煙者、調べた喫煙可能店に着き行列を見 
  る。
  振り返るがやはり並ぶ。
  並びながら財布の中身とタバコの残り本数
  とライターの有無を確認。
  しばらく並ぶ。
  × × ×
  喫煙者の番が来て店内に入る。
店員「いらっしゃいませーこちらのお席どうぞ」
  案内され席に座る。
  胸ポケットからタバコを出しながらメニュ
  ーを見る、デカデカと書かれていた。
  《ふわとろスフレパンケーキ》
  喫煙者、周囲を見渡す。
  他の客はカップルや女子大生ばかり。 
  各席の灰皿を見るが吸い殻は一本もない。
  喫煙者、そっとタバコを胸ポケットに仕舞
  う。
  店員が来た。
店員「ご注文お決まりですか?」
喫煙者「えっと、アイスコーヒー1つ……」
店員「かしこまりました……」
  店員、去る。
  喫煙者、頭を抱える。

○北海道 某街 路上 (夕)
  喫煙者、フラフラ歩いている。
  向かいからガラの悪い男が歩いて来る。
  歩きタバコをしていた。
  すれ違った後、喫煙者は振り返り路上喫煙
  者を死んだ目で見つめた。
  前を向くと壁にタバコマークのポスターを
  見つけ駆け寄る。
ポスター《旅先で喫煙所探しが面倒な貴方へ》
  喫煙者、下の方を見る。
ポスター《そろそろ禁煙しませんか?》
  喫煙者、溜息を吐いた。
  更に周りを見ると隣のポスターには《一時
  の楽しみと一生の幸せ、どっちが大事?》
  と汚れた肺のイラストと共に書かれており
  地面には路上喫煙の罰金制度について書い
  てあった。
  喫煙者、静かに去る。

○北海道 某街 (ダイジェスト)
  喫煙者、街を散策し喫煙所を探す。
  コンビニを見つけるも灰皿はナシ。
  喫茶店は禁煙ばかり。
  冷や汗が流れ一度キャリーバッグに座り休
  憩した。

○北海道 某街 路上 (夕)
  喫煙者、キャリーバッグに座る。
  するとサラリーマン2人組が通りかかる。
  2人とも手にはタバコとライターを握って
  いた。
  喫煙者、立ち上がり2人にこっそり着いて
  行く。

○北海道 某街 喫煙所 (夕)
  喫煙者、サラリーマン2人に着いて行くと
  屋外の喫煙所に辿り着いた。
  『喫煙所』の文字を見て胸ポケットからタバ
  コを取り出すが入口付近に立ち周囲を見
  た。
警官「中で吸って下さい、ご協力お願いしま
 す!」
男「中いっぱいなんだよ!」
警官「じゃあ並んで待ってて下さい!」
男「そもそも撤去ばっかするからこんな混んで
 んだろ!」
  喫煙所の中、ゴミが散乱しており人も一杯
  だった。
  入れない者は外で吸っており通行人は口を
  押さえている。
  するとスマホの通知が鳴り喫煙者は確認す
  る。
  以下、画面上
  × × ×
友達「空港ついた! これから駅向かうわ」
  × × ×
  喫煙者、静かに去った。

○北海道 某駅 広場 (夕)
  喫煙者、ベンチに座る。
  貧乏ゆすりが止まらない。
  時折り頭を掻きむしった。
  × × ×
  友達、荷物を引き改札を潜る。
  ベンチに座る喫煙者の姿を見つけた。
友達「ごめんお待たせー」
  喫煙者、顔を上げる。
喫煙者「おう……」
友達「どした、顔色悪いぞ……?」
喫煙者「何でもない、行くか」
  喫煙者、立ち上がり歩き出す。
  友達、着いて行く。

○北海道 某人気ラーメン店 (夜)
  2人、行列に並ぶ。
  喫煙者、立ちながら貧乏ゆすり。
友達「おーい、並ぶ事は覚悟してたろ?」
喫煙者「うん、それはそうだけど……」
  友達、喫煙者の背中を叩く。
友達「待たせた事は謝ったろ? せっかくだから楽しもう
 ぜ!」
喫煙者「うん、分かってるよ……」
  喫煙者、深呼吸する。
  友達、首を傾げる。
  × × ×
  2人、店内で届けられたラーメンを見る。
友達「おぉ美味そう〜」
  友達、スマホで写真を撮る。
  喫煙者、すぐに食べ始める。
友達「あれ、写真撮らんの? 美味いもんは記録するって
 言ってたじゃん」
  喫煙者、咽せる。
喫煙者「ごほっ……あぁごめんっ」
友達「おいおい大丈夫かー?」
  友達、水を渡す。
  喫煙者、受け取り飲み干す。
  友達、溜息を吐く。
友達「なぁ本当に大丈夫か? なんかいつもと違うぞ」
喫煙者「いやいつもって通話でしか話してないじゃん」
友達「その時とも雰囲気違うよ、一発で分かる」
喫煙者「えっと……」
  喫煙者、水を汲みまた飲み干す。
喫煙者「実は着いてからタバコ吸えてなくてさ……なんか
 悲しくなってた」
友達「何で悲しくなる?」
喫煙者「肩身が狭くなってる感じがしてさ。前はどこにで
 も喫煙所あったのに、嫌われてる感じがする……」
  喫煙者、頭を抱える。
  友達、少し考える。
友達「……今はラーメン食おうぜ、伸びちまう」
  2人、無言でラーメンを食べた。

○北海道 某街 路上 (夜)
  2人、無言で荷物を引きながら歩く。
  喫煙者、友達をチラチラと見て発言。
喫煙者「えっと、この後バー行くんだっけ? 評価高い所
 あるって……」
  友達、腕時計を確認する。
友達「あぁ、でもまだ開店まで時間あるな」
  また無言。
  喫煙者、唇を噛む。
喫煙者「ごめん、俺のせいで……」
友達「え、何で? 俺が遅れたんだろ?」
喫煙者「機嫌の話だよ、タバコ吸わないのに吸うやつの辛
 さ押し付けられて機嫌悪くされても困るよな……」
  友達、立ち止まる。
  喫煙者、瞳を潤ませ振り返る。
友達「何だ、そんなこと気にしてたのか。お前のタバコ事
 情に合わせるのは今に始まった事じゃないだろ?」
喫煙者「え、でも……」
友達「前もあったじゃん、2人で喫煙所探し回った事さ。
 予定は狂ったけどあれはあれで良い思い出だよ」
喫煙者「あぁ……」
  友達、喫煙者の肩に手を置く。
友達「あんま気にすんなよ、気持ちは分からんけど理解は
 出来るからさ」
  友達、前に歩き出す。
友達「それじゃあさ、先にホテルチェックインする?」
喫煙者「確かにこっから近いけど……」
友達「喜べ、お前のために喫煙部屋にしたんだぜ?」
喫煙者「おいマジかよ、良いの?」
友達「思う存分吸いやがれ、死ぬ時は一緒だ」
  喫煙者、笑顔になる。
  2人、並んで歩いた。

○北海道 某街 ホテル 喫煙部屋 (夜)
  2人、ベッドに座る。
  喫煙者、タバコとライターを出した。
友達「あ、良ければ一本くれよ」
喫煙者「お、吸ってみる?」
友達「どんなもんか気になってたからなぁ」
  喫煙者、タバコを友達に差し出す。
  友達、タバコを咥えてライターを借りる。
  しかし上手く火が点かない。
友達「あれ、どうなってんだ?」
喫煙者「吸いながら火ぃ点けんだよ、そうそう」
  友達、火の点いたタバコの煙を吸い込み咽せる。
友達「ごっほぉっ、うーわっ……お前よくこれ吸えるな」
喫煙者「ははは、慣れだよ慣れ」
  喫煙者、タバコを咥え静かに火を点ける。
  そしてゆっくり、大きく煙を吸い込んだ。
喫煙者「すぅぅぅ……」
  友達、その様子を眺める。
  喫煙者、煙を吐き出した。
友達「どう?」
喫煙者「キマるわ」

(了)

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