ぷしけ 日常

本屋の主のもとに生まれた詩織は本好きな少女に成長し、大学に進んだ。 そこには様々な人間関係があり、詩織は困ったときは蔵書点検と銘打って古い本を読み漁って生活していた。そんな中、理学生から一通の手紙をもらう。
牛若春名 5 0 0 04/24
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第一稿

平成が明け、望月書店の電話が鳴った。主は急いで店じまいをする。
「ま、閉店時間じゃしかまわん」
店番を叔母の春江に任せ、一路、病院へと走る。
小春日和のことだった。
「女の ...続きを読む
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平成が明け、望月書店の電話が鳴った。主は急いで店じまいをする。
「ま、閉店時間じゃしかまわん」
店番を叔母の春江に任せ、一路、病院へと走る。
小春日和のことだった。
「女の子でも男の子でもいい。わしは一生懸命名前を考えるからな」
妻由紀子は汗ばんだ体で力を振り絞り、女の子を生んだ。
店主の正雄はその子の顔を見たとき、
「かわいらしい、詩織ってのはどうじゃ」
と由紀子に見せた。
「ええ名前です、が、ちょいと休まして」
「おおお、わかったわかった、ありがとな」

時は移ろい、由紀子はスーツをあつらえていた。娘の詩織が大学生になったのだ。
詩織「お母さーん、これ派手過ぎん?」
正雄はにんまり笑っている。由紀子は目を丸くして
「そんなことないよ、可愛い。あなたによく似合うちょるよ」
とカメラを向けた。詩織は恥ずかしがりながらも正雄とツーショットをとった。

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