カモナシェアハウス 第九週「裏切り者!」#41 ドラマ

前回のお話です。 https://film-buyer.jp/scenarios/2973 第九週「裏切り者!」 自分の気持ちに気付いた七緒が琉華に告白。 個の告白は吉と出るか凶と出るのか…?
あゆむ。 20 0 0 03/10
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第一稿

〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・星七緒
・中島英二
・古川紘
・長谷川なつき
・聖川琉華
・乾椿

〇××病院・琉華の病室・中
   琉華と椿。
琉華 ...続きを読む
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〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・星七緒
・中島英二
・古川紘
・長谷川なつき
・聖川琉華
・乾椿

〇××病院・琉華の病室・中
   琉華と椿。
琉華「ごめんなさい」
椿「?」
琉華「椿さんと別れたい…」
椿「え…」
琉華「…」
椿「え?今、何て…」
琉華「椿さんと別れたい」
椿「…」

〇同・同・前
   七緒が琉華と、椿の話を聞いている。
   椿がドアを開ける
椿「あ…」
七緒「あぁ…」
   琉華が顔を出す。
琉華「あっセブン…」
   気まずい雰囲気になる。
椿「何しに来たの?」
七緒「琉華さんが退院をするので付き添いに来ました」
椿「それなら、俺が…って、もしかして今の話聞いてたとか?」
七緒「えぇ…」
椿「あのさ、今琉華と大事な話をしてるんだ…ちょっと外してくれない
 か?」
   琉華を見る七緒。
七緒「分かりました。でも琉華さんは私が連れて帰りますので、話が終
 わったら呼んで下さい。待合室に居ますので」
   琉華が去る。
   溜息を付く椿。
椿「なぁ琉華。俺と別れたいって、もしかして彼が関係してるの?」
琉華「いや、そんな訳じゃ…」
椿「違うのか?」
琉華「入院して一人で居る時に、何か色々考えちゃってて…退院したら
 仕事も辞めてちょっとのんびりしようかなって思って…正直言うと疲
 れたのかなって」
椿「琉華…」
琉華「俺、椿さんのモノになってもらいたくて一生懸命仕事頑張った。
 でもなかなか約束が果たせなかったから、もうそこが俺の限界だな
 って思った。それに椿さん…もしかして俺の事利用してたんじゃな
 いんですか?」
椿「え…」
琉華「でも、それでも良かった。それでも俺がトップ取ったら椿さん
 と一緒になれるってその思いが俺を動かしてくれてたけど…もう限
 界が来たみたいです。椿さん…」
椿「ん?」
琉華「今までありがとうございました。折角一緒に暮らせるよう、手
 配もしてくれたんでしょうけど…もっと早く言えば良かったです
 ね」
   ドアノックをし、看護師が入ってくる
看護師「聖川さん、診察のお時間です」
琉華「はい…じゃあ、俺行ってきます」

〇同・待合室
   七緒が長椅子に座って琉華を待っている。
   椿が来て七緒と目が合う。
椿「ちょっと…いいか?」
七緒「…」

〇同・屋上
   七緒と椿。
椿「琉華が、俺と別れたいと言ってきた」
七緒「そう…ですか…」
椿「琉華に何を吹き込んだんだ?」
七緒「え?」
椿「別れ話されて、仕事も辞めるって言われた。どうやって落としたん
 だ?琉華を」
   七緒を睨みつける椿。
七緒「私は素直に、琉華さんに気持ちを伝えただけです」
椿「…」
七緒「でも、琉華さんからは、まだ何も返事は聞いていません…。なの
 で私の片思いで終わるのかもしれません。それでも、私は自分が出し
 た占いの答えを信じています」
椿「また占いか…」
七緒「何とでも言って下さい。貴方に何を言われようが私は私の信じた
 事に従うだけですから。それじゃ」
   屋上を去っていく七緒。

〇同・待合室
   七緒が来る。
   長椅子に座っている琉華を見つける七緒。
七緒「ごめんなさい、席外しちゃってて」
琉華「どこ行ってたんだよ…」
七緒「ちょっと屋上に…」
琉華「屋上で何してたんだ?ってか椿さんも見当たらねぇんだけど」
七緒「もぅ、いいじゃないですか、その人の話は…もぅ退院の許可は出
 たんですか?」
琉華「あぁ。まぁな。後日一回通院しなきゃなんねぇけど」
七緒「じゃ、帰りましょう」
琉華「お、おぅ…」

〇シェアハウス・玄関・中(夕)
   七緒と琉華が帰ってくる。
琉華「ただいまー」
   奥から紘となつきが来る。
琉華「おぉ、二人共居たのか?」
紘「今日、俺休みだしなっちゃんもキリがいいとこで仕事済ませて琉華
 が帰ってくるの待ってたんだよ」
なつき「琉華ーおかえりー!」
   琉華にハグをするなつき。
琉華「おぅ、なつき!イッてぇ、腹イテェ」
なつき「あっごめん!」
   琉華から離れるなつき。

〇同・リビング(夕)
   琉華達が来る。
   ゆっくりとソファーに座る琉華。
琉華「あれ?宗介や千秋は?まだ仕事?」
なつき「うん、今日琉華が退院するから、夜快気祝いしようって話にな
 ってたんだけどちょっと急用ができたから今日はとりあえず中止でっ
 て…。二人共ごめんねって言ってた」
琉華「そっかぁ…二人共何かあったのか?」
紘「何か…(なつきに)あった?」
なつき「うーん、ちょっとお店がバタついてるみたいなんだよね…だか
 ら、快気祝いは改めてって事で」
琉華「おぅ。別にそんな直ぐじゃなくてもいいし…明日通院終わったら
 俺ちょっと出てくるから」
七緒「出てくるって?どこか出かけるんですか?」
琉華「あぁ、ちょっと旅に出ようかなって」
紘「旅?退院早々旅行かよ」
七緒「旅行…誰かと行くんですか?」
琉華「いや、俺一人」
なつき「一人?一人旅何て琉華出来るの?」
琉華「バカにすんなよ。俺だって一人で旅位するわ!」
七緒「…」
琉華「ちょっと自分を見つめ直してこようかなって思って」
紘「おい、琉華大丈夫か?」
琉華「何がだよ」
紘「何かさっきから、らしくない事ばっか言ってるからさあ…」
琉華「何なんだよ!紘もなつきも、ひでぇなあ」
   ゆっくりと立ち上がる琉華。
紘「どした?」
琉華「ちょっと、疲れたから寝てくる!」
   リビングを後にする琉華。
なつき「ねぇ、七ちゃん!」
七緒「はい」
なつき「どうだったのよ?琉華から告白の返事聞いた?」
七緒「はい…それがまだ…」
なつき「え?何?まだ返事貰ってないの?」
七緒「はい…」
紘「でも、琉華何もなかったような顔してたな?七ちゃん本当に言っ
 たの?」
七緒「言いました!」
紘「ご、ごめん…」
七緒「今すぐ返事貰えるとは思ってません…琉華さんの中で考えてもら
 って、出した答えを私が受け止めるだけですから…」

〇同・一階・琉華の部屋・前(夜)
   七緒が来てドアをノックする。
   琉華がドアを開け顔を出す。
琉華「ん?」
七緒「いえ、体調はどうかなって思いまして…」
琉華「あぁ、大丈夫だ。何か今まで、寝てたみたいだ」
七緒「そうですか…それならいいんです。では」
琉華「あっ何か腹減ったんだけど…」
七緒「それでしたら、なつきさんがブルースカイに行く前に簡単に用意
 していってくれた物ならありますけど…私も、何も食べてなかったの
 で、一緒に食べますか?」
琉華「おぅ」   

〇同・リビング
   七緒と琉華がうどんを食べている。
七緒「琉華さんの事思って優しいもの用意してくれてたみたいです」
琉華「おぅ。うめぇよ」
七緒「美味しいですね」
琉華「なぁ、セブン」
七緒「はい」
琉華「俺に気持ち伝えてくれた事なんだけどさ…」
七緒「はい」
琉華「もうちょっと、待っててくれ。旅に出て戻って来たらちゃんと返
 事出すから」
七緒「分かりました…」

〇『PART7』・中・ホール(夜)
   宗介と千秋が並んで座っている。
   ドアが開き、英二が入ってくる。
英二「ごめん遅くなって」
千秋「いえ…」
   宗介と千秋の向かいに座る英二。
英二「それで、話があるって事なんだけど、何の話かな?二人揃っ
 て」
千秋「あの…」
宗介「今日改めてきてもらったのは、もう俺達に関わらないで欲しいと
 言いたくて」
英二「またその話…」
宗介「俺達は今、付き合ってるんだ!アンタが横から入ってくるのは
 おかしいって言ってんだろ」
英二「それは、前にも俺は言ったはずだ。お前達二人が、長続きすると
 は俺は思わない」
宗介「俺達の事を、アンタが決める権利はない!」
英二「…」
宗介「アンタは今、別にパートナーを作ってその間に子供も居るんだ。
 そっちを大事にしろよ」
   英二が千秋を見る。
千秋「俺も…気持ちは宗ちゃんと同じ。英二には今、奥さんも居て子供
 も居る。今のその生活大事にしてほしい…」
英二「どうしてもダメか…俺がこんなに覚悟決めてるのに」
宗介「ダメに決まってんだろ…」
千秋「奥さんが店に来た時、英二を返してって殴られた時…」
英二「…」
千秋「奥さんの目…まだ英二を愛している目をしてたよ?だから俺殴
 って、返してって叫んだんだよ?そんなに英二の事思ってくれる人
 …手離しちゃいけないって」
   テーブルの下で宗介の手を握る千秋。
宗介「!」
   千秋を見る宗介。
千秋「奥さんの所に帰って下さい。そして、もぅここには…顔出さない
 で下さい」
   ゆっくりと席を立つ英二。
千秋「英二…」
   黙って店を出て行く英二を追いかけそうになる千秋の手を宗介が
   強く握る。
宗介「そこで、見送ったらあいつの為になんねぇだろ…」
千秋「う、うん…」
宗介「これだけ言ったから、もう来ねぇだろ …」
千秋「うん」
宗介「忘れろよ…あんな奴の事…」
   頷く千秋。
宗介「さっ、帰るぞ」
千秋「うん。あっ琉華…退院したし快気祝いしなきゃね。今日はこれで
 出来なかったから」
宗介「そうだな。明日の夜にでも早速やろうか?琉華、照れながらも
 きっと喜ぶぞ」
千秋「だね」
   笑う宗介と千秋。

続。

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