カモナシェアハウス 第八週「本当のキモチ」#38 ドラマ

前回のお話です。 https://film-buyer.jp/scenarios/2963
あゆむ。 21 0 0 03/05
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第一稿

〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・星七緒
・三柴雄太
・松本一樹
・長谷川なつき
・中島麗奈
・聖川琉華
・竹野内亮
・乾椿
・ツバサ

〇シェアハウ ...続きを読む
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〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・星七緒
・三柴雄太
・松本一樹
・長谷川なつき
・中島麗奈
・聖川琉華
・竹野内亮
・乾椿
・ツバサ

〇シェアハウス・リビング(夜)
   宗介と千秋が帰ってくる。
宗介・千秋「ただいまー」
   なつきがパスタを食べている。
なつき「おかえりなさい」
千秋「あぁ、なっちゃん」
なつき「琉華のとこ行ってきたよ」
宗介「どうだった?変わりなかった?」
なつき「変わりはなかったけど」
宗介「けど?」
なつき「琉華のお店のオーナー?が見舞いに来たんだけど、そしたら
 七ちゃんが」
宗介「セブンが?」
なつき「琉華が、こんな事件に巻き込まれた諸悪の根源がその人だっ
 て」
千秋「え?どういう事?」
なつき「何かシェアハウスの中で悪い事が起きるって七ちゃんが」
宗介「あぁ、そういえば言ってたな。水晶が真っ黒になってるって」
千秋「あぁ言ってた…」
宗介「俺達がその水晶見ても別に透明な玉にしか見えないのに真っ黒だ
 って言い張って」
   宗介が顔を上げると七緒が立っている
宗介「!!!!」
七緒「あの人と琉華さんを近づけさせてはいけません」
宗介「あの人?」
七緒「琉華さんが働いてるホストクラブのオーナーさんです。あの人の
 せいで琉華さんは…」
千秋「その人が一体どういう人なのかは分からないの?」
七緒「水晶が割れてしまったので、詳細が見えてきません…また恐山に
 行かなくては。でも今はそれより、琉華さんの事が心配です」
   
〇××病院・琉華の病室・中
   ベッドで横になっている琉華。
琉華「あぁ…暇だなあ」
   ドアノックの音。
琉華「はい」
   ドアを開け椿が入ってくる。
椿「よぉ。おはよう」
琉華「おはよう…ございます」
椿「何だよ、そんなに改まって」
   椅子に座る椿。
椿「どうだ、変わりはないか?」
琉華「うん…もうすぐ抜糸もしてくれるみたいで」
椿「そっか…じゃあ退院の日も近づいてるのかな」
琉華「だと、いいんだけど」
椿「何かいる物とか困ってる事無いか?」
琉華「大丈夫」
椿「そっか」
琉華「椿さん。店手放すって言ってたじゃないですか?あれ本当です
 か?」
椿「あぁ。手放すって言うか、今の店長をそのままオーナーにしようか
 なって思ってな」
琉華「そうなんですね」
椿「琉華、退院したら俺と一緒に暮らそう」
琉華「え…」
椿「今の店は手放すけど、他に事業もやってるからそこで俺の右腕とな
 って働いて欲しいと思ってる」
琉華「…」
椿「正直に言うと、琉華が俺の事好きになってる事を利用してたとこあ
 った…」
琉華「…」
椿「でも、今回の事でさ…そうじゃなかったって気付いた。俺の方が琉
 華の事めちゃくちゃ好きだったんだなって…今まで色々と煽るような
 言い方して悪かったな」
琉華「そんな…」
椿「部屋、琉華が使えるように開けたし、後は琉華が退院したら俺と一
 緒に暮らす。琉華は身の回りの物だけ持ってくればいいから」

〇シェアハウス・一階・七緒の部屋・中
   七緒がテーブルの上にタロットカードを並べめくると恋人のカー
   ドが出る。
七緒「これは…」

〇同・××病院・廊下
   病室から椿が出てくるのを見かける七緒。
   七緒と目が合う椿。
椿「…」
七緒「…」

〇同・屋上
   七緒と椿。
椿「君、琉華と一緒にシェアハウスで暮らしてるの?」
七緒「えぇ」
椿「君さぁ…俺の事嫌いだろ?」
七緒「何故そんな事」
椿「目を見たら分かるよ」
   笑っている椿。
椿「琉華は、ここ退院したら、俺と一緒に暮らす事にしようと思って
 る」
   七緒の目を見ている椿。
七緒M「諸悪の根源…」
椿「俺が、何で君にこんな事言ったか分かる?」
七緒「さぁ…」
椿「君、琉華の事好きだろ?」
七緒「…」
椿「否定はしないんだな…俺、結構人を見て来てるから、目を見れば大
 体わかるんだ。まぁ違ってたら申し訳ないけど」
七緒「違ってなんか…いません」
椿「やっぱり」
七緒「貴方のせいで、琉華さんはこんな事件に巻き込まれたんです」   
椿「そうだろうな…」
七緒「そうだろうなって…」
椿「でも、この事があったから俺は改めて琉華への思いに気付く事が出
 来た。だから今度は俺がずっと琉華を支えてあげたいと思った」
七緒「琉華さんは何と言ってるんですか?」
椿「考えさせてくれと言われてる」
七緒「そうですか…でも私は、琉華さんを貴方に渡したくはありませ
 ん」
椿「何故?」
七緒「私の占いでそう出てるからです。あなたと一緒になっても琉華さ
 んは幸せにはなれません」
椿「(笑って)占いって」
七緒「…」
椿「占いはあくまで占いだろ?当たるか当たらないか分からないよう
 な物を…」
七緒「私の占いをなめない方が良いですよ」
椿「(鼻で笑う)大事なのは、琉華の気持ちだろう?琉華は、どっち
 を選ぶんだろうな…経済的にも精神的にも…俺の方選ぶと思うけど
 …(腕時計を見て)じゃ…」
   屋上を出て行く椿の後姿を見て、唇を噛んで、睨みつけている七
   緒。

〇同・琉華の病室・中
   横になっている琉華。
   ドアをノックし七緒が入ってくる。
琉華「よぉ、セブン」
七緒「琉華さん。お加減どうですか?」
琉華「おぅ、大分良くなってる」
七緒「良かった…早く退院して皆の居るシェアハウスに戻りましょう
 ね」
琉華「お、おぅ…」
   琉華の顔を見ている七緒。
七緒「琉華さん、退院したらまたあのホストクラブで働くんですか
 ?」
琉華「え?まだ分かんねぇけど…」
七緒「そうですか…」
琉華「あ、セブンちょっと、トイレに行きたいから付き添ってくん
 ね?」
七緒「はい」
   七緒が琉華を支え起き上がらせる。
七緒「大丈夫ですか?痛くないですか?」
琉華「大丈夫」
   ゆっくりと歩きながら病室を出て行く琉華と七緒。

〇同・廊下
   七緒に支えられ歩いている琉華。
琉華「なぁ、セブン」
七緒「はい」
琉華「ありがとうな」
七緒「何がですか?」
琉華「何がって…色々世話してくれてよ」
七緒「そんな…私だけじゃないですよ。シェアハウスの皆さん、琉華さ
 んの事心配してます。私が時間的に余裕があるだけですから…私は私
 の運命を歩いているだけですから」
琉華「運命?」
七緒「お手洗い場着きましたよ」
琉華「お、おぅ」
七緒「中まで入った方が良いですか?」
琉華「いや…ここで待ってて」  

〇『PART7』・中・ホール
   お昼休憩を取っている宗介達。
宗介「なぁ、今日仕事は止めに上がらせてもらって、琉華の見舞い行っ
 てきてもいいか?」
千秋「あぁ、いいけど…どしたの急に?」
宗介「どしたのって…セブンにいつも任せてばかりじゃ悪いだろ?千
 秋は店の事もあるしさ」
千秋「分かった。七ちゃんが言うには大分良くなってきてるみたいだけ
 ど、宗ちゃんからも症状良くなってるか聞いといて」
宗介「おっけ」
一樹「千秋さん、俺と雄太と亮さんで仕事前に琉華さん見舞いに行って
 きたいんですけどいいですか?」
雄太「久々に琉華さんにも会いたいし」
千秋「うん。琉華も喜ぶと思うよ。退院したらここに顔も出させないと
 ね」
亮「ちょっと、仕込みの時間遅れるかもしれませんがすみません」
千秋「そんなの気にしないで!俺達が抜けた時だってあったんだか
 ら」
   ツバサが入ってくる。
ツバサ「ハロー」
千秋「あっママ…」
ツバサ「早く目が覚めたから来ちゃった」
雄太「いらっしゃい」
ツバサ「皆集まって、何の話してたのー」
千秋「琉華のお見舞いに明日雄太達が行ってくれるんだって」
ツバサ「あら、じゃあそれ私も便乗しようかしら」
亮「一緒行きます?」
千秋「行くのはいいけど騒がないでよ」
ツバサ「ちょっと何よ。あたしだってちゃんと場所は弁えるわよ。後で
 時間調整しましょ」
亮「了解しました」
千秋「んで、早く目が覚めてここに来たって事は?」
ツバサ「お腹すいたのよー。何でもいいから食べたいなって」
宗介「これ食べます?ピラフ」
ツバサ「はーい食べる!」
   宗介の食べてるピラフの皿を取ろうとするツバサ。
宗介「いや、これ俺が食ってる途中だから」
ツバサ「それでもいいのよ。間接ナントカって言うじゃない」
宗介「持ってきますから。ちょっと多めに作ったから」
   厨房に入っていく宗介。
千秋「ちょっと何してるの」
ツバサ「チッ…何でもないわよ」
   宗介がピラフが乗った皿をツバサに差し出す。
宗介「はい、どうぞ」
ツバサ「ありがとー。頂きます」
   ピラフを食べるツバサ。
ツバサ「うーん、美味しい!ほんと宗ちゃん料理のセンスあるよね
 ー」
宗介「ありがとうございます」
   ドアを開け、女が入ってくる。
千秋「あっ、すみません。今休憩中なんですが…」
女「あの…沢城千秋さんって…」
千秋「え?あっ僕ですけど」
女「貴方が…」
千秋「はい…そちらは…?」
女「中島麗奈と申ます」
千秋「はぁ…どういったご用件でしょうか?」
麗奈「私の名前聞いて、何も思わないですか?」
千秋「はぁ…?もしかして、どこかでお会いしましたか?」
   宗介が来る。
宗介「千秋、どした?この人知り合いか?」
千秋「いや…」
麗奈「中島です…英二の妻です」
千秋「え…」
   顔が青ざめる千秋。
宗介「千秋?」
麗奈「主人から、離婚突き付けられました。貴方が原因で…」
千秋「…」
麗奈「返して下さい」
   千秋を、憎悪に満ちた表情で睨みつける麗奈。
麗奈「主人を返して下さい」
宗介「おい、千秋どういう事なんだよこれ」
麗奈「返して!」
   千秋を思い切り平手打ちする麗奈。

続。

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