カモナシェアハウス 第八週「本当のキモチ」#37 ドラマ

前回のお話です。 https://film-buyer.jp/scenarios/2961
あゆむ。 23 0 0 03/04
本棚のご利用には ログイン が必要です。

第一稿

〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・星七緒
・三柴雄太
・松本一樹
・古川紘
・長谷川なつき
・聖川琉華
・竹野内亮

〇シェアハウス・リビング(朝)
  ...続きを読む
この脚本を購入・交渉したいなら
buyするには会員登録・ログインが必要です。
※ ライターにメールを送ります。
※ buyしても購入確定ではありません。
 

〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・星七緒
・三柴雄太
・松本一樹
・古川紘
・長谷川なつき
・聖川琉華
・竹野内亮

〇シェアハウス・リビング(朝)
   宗介と千秋が病院へ行く準備をしている。
宗介「千秋、準備できたか?」
千秋「OK!」
宗介「亮さんにもちゃんと連絡したよな」
千秋「しーまーしーたー!」
宗介「言い方がちょっと、ムカつく…」
千秋「だって、やったのに何度も聞いて来るんだもん…宗ちゃんこのま
 ま年取ったら口うるさいおっさんになりそう」
   紘が来る。
紘「お待たせー」
宗介「口うるさいおっさんって何だよ!」
千秋「そのままの事でしょ!」
紘「何喧嘩?夫婦喧嘩は二人の時にやってよ」
宗介「あ?」 
紘「あ、何でもない…早く琉華のお見舞い行こうよ」
千秋「あれ、なっちゃんは?」
紘「締め切りが迫ってきてるから、もうちょっと切りのいいとこまで済
 ませてから行くって」
千秋「そっかぁ…じゃあうちらで行こうか」

〇××病院・外観(朝)

〇同・琉華の病室・中(朝)
   ベッドで横になってる琉華。
   ドアノックの音。
   七緒が、宗介、千秋、紘を連れてくる。
七緒「琉華さん、千秋さん達が来ましたよ」
琉華「おぅ…」
千秋「琉華ー…大丈夫?」
琉華「まだ、イテェけど…少し落ち着いた」
宗介「ってか、何があったんだよ。刺されたとか、洒落になんねぇよ」
琉華「心配させて悪かったな…」
紘「琉華を刺した奴、どんな奴だったか覚えてないの?これ立派な殺
 人未遂事件だろ?」
琉華「さっき警察がきて、事情聴取させられた」
宗介「で、どうなった?」
琉華「犯人、出頭したらしい…写真見たけど俺の知らないやつだった
 …でも、ホストしてるって言ってたから、どこか違う店の奴だった
 んじゃないか?」 
   七緒が琉華の顔を見て察する。
宗介「違う店の奴で、会った事も無い奴が何で琉華を刺すんだよ」
琉華「あれじゃないか?俺が店で稼いでるのを聞きつけて嫉妬したか
 何かじゃねぇの?」
紘「いや、そうだとしても刺すまでするか?もしかすると琉華は亡く
 なってたかもしれないってのに」
琉華「傷がもうちょっと、深かったら危なかったみたいだ…まぁでもこ
 うやって生きてるから…」
千秋「ほんと…良かった。生きてて…良かった」
   泣きそうになる千秋。
宗介「ほんとだな。それでもう少し入院はするのか?」
琉華「あぁ。傷口の状況見てだけどな。抜糸してからの経過も見てから
 だって」
宗介「じゃあ、もうちょっとかかるな…何かあったら言ってくれよ。俺
 達皆付いてるから」
琉華「おぅ、サンキュ…」
   腕時計を見る千秋。
千秋「あぁ、もうこんな時間だ。そろそろ俺達…」
琉華「おぅ。店あんだろ?」
千秋「ごめんね。もっと居たいんだけど」
琉華「気持ちだけ貰っとく」
宗介「じゃ、行くか」
紘「俺も一緒に行く。一回家に帰って、仕事行くから(琉華に)安静に
 しとけよー」
琉華「おぅ」
七緒「じゃ、引き続き私が見ておきますので」
千秋「七ちゃんお願いね」
   頷く七緒。

〇『PART7』・中・ホール
   宗介と千秋が来る。
宗介「おはよう」
雄太「おはようございます」
千秋「おはよう。ごめんね遅くなっちゃって」
一樹「おはようございます。大丈夫っすよ。何とか回せてますから」
千秋「直ぐ着替えて手伝うから」
   × × ×(時間経過)
   休憩で昼食を取っている宗介達。
千秋「午前中はごめんね。皆に迷惑かけちゃって」
亮「仕込みを先に千秋さんがやってくれてたので、こちらこそ助かりま
 したよ。それより大丈夫なんですか琉華君」
千秋「うん。一時は意識不明とかなってたみたいだけど、手術終えて何
 とか一命は取り留めた」
一樹「あぁ良かったぁ…でも何で見ず知らずの人が琉華さんを刺したり
 するんですか…」
宗介「事情聴取はしたみたいなんだけど、相手の顔に覚えは無いって琉
 華は言ってるんだよなぁ」
雄太「通り魔見たいやつっすかねえ」
宗介「うーん…何とも言えないけど」
千秋「取り合えず、今日言った感じだと、危険な状態からは回避された
 みたいだから、明日からお見舞いは交替で行く事にしたから。七ちゃ
 んも付きっ切りで見てくれてるし」
一樹「今度俺達もお見舞い行きますよ」
亮「そうだな。最近会ってなかったし久々に琉華君とも会いたいな」
雄太「俺も行きます!!」
千秋「うん。琉華喜ぶと思うよ」

〇××病院・琉華の病室・中(夕)
   テーブルに琉華の病院食が置いてあるスプーンでスープを救い琉
   華に食べさえている七緒。
琉華「セブン。もぅいいよ…」
七緒「まだ全然食べてないですよ…手術明けだからスープや重湯ばかり
 ですけど、ちゃんと食べないと栄養付かないですよ」
琉華「いい…(恥ずかしい)」
   そっぽを向く琉華。
七緒「そっち向いてたら食べられないですよ」
   ドアノックの音。
七緒「はい」
   なつきが入ってくる。
なつき「あぁー遅くなってごめんね。面会ギリギリで入れて貰っちゃっ
 た。琉華、大丈夫?」
   七緒の隣に座るなつき。
琉華「なつき、原稿の方忙しいんじゃねぇの?いいのか?ここに来
 て」
なつき「一区切りついたから、お見舞いに来たの。また家に戻って描く
 から。あら、もうご飯食べれるんだ」
七緒「ご飯って言っても、重湯やスープが主ですけど」
なつき「そっか。ちーちゃんからメール来てたけど、後はゆっくり傷を
 治していけば退院も出来るんでしょ?」
琉華「あぁ」
なつき「ほんと…良かった」
七緒「えぇ…良かったです」
琉華「お前等…」
   ドアノックの音。
琉華「はい…」
   ドアを開けると椿がゆっくりと入ってくる。
琉華「椿さん…」
椿「よぉ」
なつき「こちらは?」
琉華「店のオーナー」
なつき「あっそうなんだ…初めまして。長谷川と申します琉華とは一緒
 にシェアハウスで住んでる同居人です」
琉華「どうも…」
   七緒が椿の顔をずっと見ている。
なつき「ななちゃん…?」
琉華「セブン?」
七緒「失礼します。琉華さんまた来ます」
琉華「あ、あぁ…」
   病室を出て行く七緒。
なつき「じゃ、僕もまた来るね」
琉華「おぅ」
   椿に礼をして、病室を出て行くなつき。

〇同・廊下(夕)
   七緒となつき。
なつき「ちょっと、七ちゃん」
   七緒が急に立ち止まり、なつきがぶつかる。
なつき「イタッ」
七緒「あ…」
なつき「どしたの?あの人が来て急に出てきちゃって…」
七緒「最近、ずっとシェアハウスの中で、何か悪いが起こると暗示が出
 てたのです。結果琉華さんがこんな酷い目にあってしまって…その諸
 悪の根源が…」
なつき「あの琉華の働いてるクラブのオーナーさんだっていうの?」
   頷く七緒。
七緒「あの人と、琉華さん…ただならぬ関係かもしれません…私、帰っ
 て家に引きこもります。なつきさんは?」
なつき「僕も家に帰るよ。一緒帰ろ」

〇同・琉華の病室・中(夕)
   琉華と椿。
椿「傷の方は…どうなんだ?」
琉華「大丈夫…。手術も無事に済んだし、後は経過を見るだけだから」
椿「悪かったな…直ぐ駆けつけてあげられなくて。事情知ったの今日の
 朝で」   
琉華「…」
椿「琉華を刺したのって、アキラなんだろ?」
琉華「え…」
椿「琉華も知ってたんだろ?」
琉華「…」
椿「朝、アキラと会って話したんだ。その後出頭するって言って別れ
 た。その後店で色々警察と事情話たりして、今の時間になったん
 だ…」
琉華「そうですか…店はどうしたんですか?」
椿「今日は休みにした…っていうか一時は休業だな。店の前で事件その
 加害者も被害者も店で働いてるホストだから尚更だな…」
琉華「なんか…すみません…」
椿「琉華が謝る事じゃないだろ。お前は、何も悪くない」
   琉華の頭を優しく撫でる椿。
椿「なぁ、琉華」
琉華「はい」
椿「琉華が退院したら…俺と付き合わないか?」
琉華「え…」
椿「今の店も、休業が終わったら手放そうと思ってるんだ。そしたらゆ
 っくりと二人で過ごさないか?」
琉華「椿さん…」
   琉華の手を握る椿。
椿「琉華が…琉華が生きてて…良かった」
   涙ぐんでいる椿。
琉華「もぅ僕がナンバーワンにならなくてもいいの?」
椿「んなの、ならなくていい」
   琉華を抱きしめる椿。
琉華「椿さん…ちょっと…痛い」
椿「あっ」
   琉華から離れる椿。
椿「悪い…琉華…キスしていいか?」
琉華「…」
   椿が琉華にキスをする。
   ドアノックの音。
   椿が琉華の口から離れる。
琉華「はい」
   ドアを開け看護師が入ってくる。
看護師「聖川さん、お加減どうですか?」
琉華「はい。今の所大丈夫です」
看護師「分かりました。では、また何かあったらすぐにナースコールし
 て下さいね」
琉華「はい」
看護師「あと、そろそろ面会の時間も終了しますので、お見舞いの方は
 そろそろ…」
椿「あっ、分かりました」
   席を立つ椿。
椿「それじゃ、安静にな。また顔だすから」
   頷く琉華。
椿「じゃ…」
   病室を出て行く椿。
   ベッドに横になる琉華。
   悲しくなり、琉華の目から涙が零れる。
琉華M「椿さん…」
   ゆっくりと目を閉じる琉華。

続。

この脚本を購入・交渉したいなら
buyするには会員登録・ログインが必要です。
※ ライターにメールを送ります。
※ buyしても購入確定ではありません。
本棚のご利用には ログイン が必要です。

コメント

  • まだコメントが投稿されていません。
コメントを投稿するには会員登録・ログインが必要です。