キスする居場所 恋愛

適齢期の夜空未実は、隠れて付き 合っている永山氷雨の公演を見に来ていた。 ファンの会話を聞き、少し心が揺れる未実。 適齢期とこの所の氷雨くんの態度の変化に 不信と諦めが出てきたからだ。 そんな中、ロマンティックな場所で、 プロポーズをしようとしていた日に、 氷雨くんの仕事のスケジュールの電話が あり、完璧主義な氷雨くんも等々折れて プロポーズをするお話です。
祥天音 146 1 0 01/08
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第一稿

    人 物
 
永山氷雨(ながやま ひさめ)(32) 
    ソリストのバレエダンサー
        
夜空未実(よぞら みみ)(36) 
    理化工学研究 ...続きを読む
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    人 物
 
永山氷雨(ながやま ひさめ)(32) 
    ソリストのバレエダンサー
        
夜空未実(よぞら みみ)(36) 
    理化工学研究所研究員



○国立芸術劇場・外観(夕)

○同・入口(夕)
    永山氷雨(32)がメインのポスターが
    貼ってある劇場入り口。
    永山氷雨宛ての沢山の花輪が飾られ
    ている。
    大勢の観客たちで混雑している。
    夜空未実(36)が、地味だが、少し
    お洒落な服装で、劇場に入って行く。

○国立芸術劇場・ホール内
    永山は、モダンバレエのソリストをし
    ている。
    美しい動きに、皆、恍惚として見てる
    音楽が止まると皆一斉に立ち上がり、
    大歓声の中、未実も立ち拍手している。
 
永山「今日は、ありがとうございました~」
    
    永山がニコッと微笑むと歓声が、大き
    く上がる。
    未実も微笑んで拍手している。 

ファン1「氷雨くんのダンス最高!」
ファン2「ママ、氷雨くん良かったねー?」
ファン1「……ぐすっ」
ファン2「ママ?」
ファン1「あと何度見られるかしらねー?」
ファン2「やだ、ママもうそんなコト言わないでよ?」
ファン1・2「ぐすっ……うわーんっ」

    未実が下を向いてほほ笑む。

未実M「氷雨くん、愛されてるなぁ……
 あー、でもあの顔は、そわそわしてる感じする
 から、仕事してくる感じかな。
 打ち合わせか居残り練習してから、帰って来
 そうだなぁ。 食事はいらないかなー?
 完璧主義の氷雨君は、今日もレッスンかなぁ?
 でも……チラッとでも目線だけでも合いたか
 ったな……図々しいファンですみません……
 っておい、私、彼女になって10何年だけど、
 まだファンの気持ちのままでいる……」
    
    観客達と同じく、帰る準備をしている
    と、未実への噂話が聞こえて来る。

ファン3「えっ? あの地味そうな女?」
ファン4「そうそう」
ファン5「えっ、私達、勝ってる?」
ファン達「だよねー(笑) あんな地味な女の
 どこがいいのかしら?」
    
    未実は、一瞬ムッとした顔をするが、

未実「ま、ある意味解りやすい……」
    
    小声で呟き、黙々と準備をして、劇場
    を出ようとする。
    

○国立劇場内・BAR前(夜)
    帰宅する観客でごった返している。
    未実の携帯が振動する。
    窓際に寄り、画面を見ると
    「姫さま」の文字

未実『もしもし?』
永山『あ、どうだった?』
未実『勿論、良かったよ』
    
    先ほどのファン達が未実を遠巻きに
    じっと見ている。
 
未実『でも、今は・・居るから・・』
永山『あ、解った、俺、少し練習してから帰 
 るよ。』
未実『解った。 ご飯は?』
永山『夜食ぐらい欲しいかな。 また電話
 する』
    
    未実について来ていたファン達は、未
    実が電話を切ると笑いながら、裏口へ
    と向かう。
    未実は、出口に向かう。


○初台駅(夜)
    後ろを気にしながら、電車に乗る未実。

○新山台駅(夜)
    後ろを何度も振り返りながら、乗車す
    る未実。

○マンション・外観(夜)
    未実は、人がついて来ていない事を確
    認し、何度も路地を曲がり、帰宅する。

 ○同・永山氷雨と未実の同棲の・リビング(夜)
    未実は、手を丁寧に洗い、うがいをする
    飼い猫シャンに、餌をあげるが、食い
    付きが悪い

未実「あら、シャンどうしちゃったの? 
 この餌あきちゃった? なんでお腹
 一杯なの?」
    
    ソファの暗がりに居た氷雨が抱きつく。

未実「びっくりした! 帰ってるなら、メー
 ルしてよ! あ!シャンに餌あげたな!」
永山「(クスクス笑って)だって、どっきり
 大作戦大成功したかったんだもん。」    
    
    未実は、憮然とした表情。
 
永山「レッスン何度も修正したんだよ。 で
  も帰って来たら、未実居ないんだもん」
未実「違うでしょう? どっきり大作戦した
 かったから、こんなに早く帰って来たんで
 しょう?」
    未実は、ふくれっつらをしながら、
    抱きついてきた氷雨のほっぺ両方
    を引っ張る。
 
永山「イタタッ」
未実「ごめんなさいわ?」
    
    永山は、口を尖らせてモゴモゴと言う

未実「なーにー? 聞こえない?」
永山「ごめんーにゃちゃい~」
未実「(笑)ごめんにゃちゃいってなんだ?(笑)」
    
    2人共ソファから落ちそうになるが、
    永山が機転を効かし、未実をバレエの
    ダンスのように、綺麗にポーズして、
    受け止める。
    2人は、少し見つめ合う。
    キラキラした瞳で見つめる永山の顔
    が未実に近づいていくが、さっとキス
    を外す永山。

未実「なーに、今の?」
永山「えっとぉ・・」
未実「最近、ずっとキスしてこないよね?」
永山「あ、えっとぉ・・」
    未実が、沈んだ顔で言う。
未実「・・別れる?」
永山「はっ? 何言ってんの? 俺・・」
    
    永山が何も言わないので、暫く間が空
    くが、未実が急に立ち上がる。

未実「今から、こんなんじゃこの先自信ない」
永山「待てって・・俺さぁ・・」
未実「・・・」
  
    中々言わないで、シャンと遊んで誤魔
    化す永山を見て、未実が怒り始める。

未実「飽きたんなら、そう言えばいいし、私
 家出るし・・」
永山「そうじゃなくって・・探してるんだ、
 だから、もうちょっと待っててよ」
未実「何を探してるの?」
    
    永山の顔が真っ赤な事に気づく未実

永山「みなまで、聞くな!」
未実「時代劇でちゃったよ」
    
    未実は、呆れながら、キッチンに向か
    うと、後ろから永山が抱きついてくる。
 
永山「楽しみにしてて? ね?」
    
    横顔にキスされる未未。
    無表情で、眉だけ動く顔を見て、
    やっとヤバいと思い始める表情の永山。
 
未実M「私と別れるつもりじゃないんなら、
 氷雨くんは、何をしたいんだろう?
 氷雨くんは、完璧主義だから、時々解からなく
 て、果てしなく面倒くさい時がある……」
 
 
○同・キッチン(夜)
    永山の携帯が鳴る。
    マネとスケジュールを確認している
    永山を見ながら未実の心の声。
 
未実M「付き合って10年以上か・・。 氷雨くん
 知ってる? 男と女の時間って流れも濃
 さも深さも違うんだよ・・?」

永山「その二日間は、ダメっていったじゃな
 いですか……、はい、勿論、お仕事は
 嬉しいですけど……」
    
    明らかに落胆している氷雨。


○同・寝室(深夜)
    風呂上りの氷雨がスマホで調べもの
    をしている。
    左手には、猫じゃらしを持ち、遊ぶシ
    ャンがいる。

永山「やっぱ、ここだよなー! よし!」


○同・お風呂
    未実がお風呂の中で考え事をしている。
 
 
○未実の妄想・さっきの3人組みのファン

ファン1「どの公演も全ステしよう?」
ファン2「地方で、色仕掛けしてみる?」
ファン3「地味女の履かなそうな下着で(笑)」
   
    頭を振り、顔半分まで浸かっていた未実

未実「あんな事言う訳ないのにぃ……」

    頭を振り、濡れたタオルを顔に乗せて
    ふーっとため息をつく

○同・リビング(深夜)
    音楽が聞こえるリビングに入る未実。
    プロジェクターで映し出された綺麗
    な星空と富士山と湖がある。
    パジャマ姿の永山が、未実の手を取り、
    言う

永山「本当は、現地で言いたかったんだけど、
  俺のスケ、忙しくて無理そうだから・・」
未実「えっ? どういう事?」
    
     永山、ひざまずき、花束を差し出す。

永山「クライアントに頂いたお花で、本当に
 申し訳ないんだけど・・」
未実「えっ? えっ?」
永山「・・でも記念だから、完璧に大好きな
 場所で言いたくてさっ」
未実「でた! 完璧病!(笑)」
永山「今、言わないと大事な未来の奥さんに、
 逃げられちゃいそうだからさっ。 こんな
 俺ですが・・舞台に立てなくなってもなんか
 仕事していく自信ついてきたから……
 結婚して下さい。」
    
    未実が、しっかりと永山に抱きつく。
    抱き寄せられ照れたシャンの首輪に
    二人の指輪が掛り揺れてる。
    それを見て、氷雨は照れている。
    未実は、嬉しそうに笑っている。
 

END

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