夢を叶えるために、夢を見た【1話】 ドラマ

主人公、岸川正人(きしかわまさと)はアニメ小説家を夢に見ている25歳。ある日を境に夢で”ある女性”を毎日見るようになった。 この女性は一体何者なのか? 一体何のために夢に現れるのか?
鈴木淳矢 12 1 0 04/13
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第一稿

【登場人物】
○岸川正人(きしかわまさと)→25歳。男性。フリーランスでライターの仕事をしている。一人暮らしをしていたが生活が厳しくなり、実家暮らしをしている。独身。ラノベを世に ...続きを読む
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【登場人物】
○岸川正人(きしかわまさと)→25歳。男性。フリーランスでライターの仕事をしている。一人暮らしをしていたが生活が厳しくなり、実家暮らしをしている。独身。ラノベを世に出すことを夢見ている。
○鈴木有沙(すずきありさ)→正人と同じく25歳。ミツバチ花という名前で通称”嫁勇者”と呼ばれるラノベを出し、これがヒット作となる。しかし、これ以降は売れず、現在はカフェでアルバイトしている。本作の女性となっているところは有沙である。
○正人の母→文字通り正人の母である。正人がフリーランスで働くことに対してあまりよく思っておらず、ちゃんと働いて欲しいと思っている。

第1話 「あなたは誰?」

夢の中でぼんやりと女性の姿が浮かんでいる。
公園のベンチで座っている女性。
年齢は20代半ば。正人と同じくらいだろうか。
この女性は一体誰なんだろうか、、、
ある日を境にこの女性の夢をよく見る。
思わず正人は夢の中で声をかける。

「どうしていつも俺の前に出てくるんだ」

「なあ、あなたは一体誰なんだ、、?」

正人母)「まさと!!」
正人)「うわぁ!!」

ばっと起き上がる正人。

正人母)「朝ご飯。」

正人)「、、、、!ああ、、今行くよ。」

びっくりした。そして、いいところで邪魔された。
そんな事を思いながら、正人は朝食を食べるために一階のリビングへ降りていく。


正人母)「まったくほんとにいい大人がうわぁとか叫んじゃって。自分で起きられないもんかね」

正人)「別にいいだろ、俺はもう大人なんだから自分で好きにやるよ」

正人母)「好きにやるって言ったってあんた、ずっと実家暮らしで、、説得力ないよ?ちゃんとした仕事についたら?」

正人)「いや、今だってちゃんとした仕事してるじゃんか、フリーでライターの仕事をさ」

正人母)「フリーでライターも多いに結構ですけど、それで食べていけなくて1人暮らしをやめた人はどこの誰でしたっけ?」

正人)「仕方なくだよ、仕方なく!俺には立派な夢があるんだから」

正人母)「ライト、、なんとかを書く小説家だっけ?もう忘れちゃった」

正人)「ライトノベル!アニメ小説を書きたいの!」

正人母)「それでライトノベルは書いてるの?」

正人)「いや、うん、まあ、、、」

正人母)「何でもいいけどそろそろ区切りつけて就職しなさいよ。年取ってからじゃ取り返しつかないんだから。」

正人)「わかってるよ。」

食事を終えて、母はパートへ出かける。
正人は今日は何もない日なので、出かけることにした。夢に見たあの場所へ。


夢にみた場所には心当たりがあった。
なぜなら自分の家の近くにある公園だからだ。
でも、まさかこんな場所に女性がくるわけもないかと、あまり期待せずに正人は少しだけ待つことにした。


1時間ほどスマホをいじりながら待っている正人。うん、こないなと思ったので、公園を離れて家に戻ることにした。
その時だった。
なんと夢に出たあの女性がベンチに座ろうとしていた。

正人)「まじかよ、、」

思わず身を隠してしまう正人。

正人) (結構美人だよな、、年下かな?いや、同じくらいにも見える。どうせだったら会話したいけど、どうすれば、、、、)

10分くらい経っただろうか。女性はベンチを離れる。
ああ、どうにもできないと正人は思いながらベンチに目をやる。
しかし、偶然か必然か、彼女はハンカチをベンチに置いたままでいた。
正人はハンカチを持って女性に声をかける。

正人)「あの、、」

女性)「はい」

正人)「これ、落としましたよ」

女性)「あっ、すみません」

正人は女性にハンカチを渡す。
そして、このチャンスを逃すまいと会話を続けようとする。

正人)「このへんの人ですか?」

女性)「ええ、まあ」

正人)「あの、もしよろしかったらですけど、名前とか教えて貰っても、、いいですか?」

女性は笑って答えた。

女性)「すずきありさです。ハンカチありがとうございます。」

正人)「きしかわまさとです。」

ありさ)「またよければ、この近くのカフェで働いてるのでいらしてください。お礼しますよ。」

正人)「あ、はい!行きます!」


そう言って、2人は別れた。
ありささん。すずきありささん。
まさかこれがほんとに正夢になるとは思わなかった。
また、会いに行こう。そう思って、正人は家に帰るのだった。

第1話 完
第2話へと続く。

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