カモナシェアハウス 第六週「ここからがスタートです」#28 ドラマ

前回のお話です。 https://film-buyer.jp/scenarios/2920
あゆむ。 43 0 0 02/19
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第一稿

〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・星七緒
・三柴雄太
・松本一樹
・古川紘
・竹野内亮
・ツバサ

〇シェアハウス・二階・宗介の部屋・中(夜)
   千秋 ...続きを読む
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〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・星七緒
・三柴雄太
・松本一樹
・古川紘
・竹野内亮
・ツバサ

〇シェアハウス・二階・宗介の部屋・中(夜)
   千秋にベッドに押し倒されている宗介
千秋「じゃ、キス…するよ」
宗介「(小声)早くしろよ」
   宗介の唇に自分の唇を合わせる千秋。
   宗介、目を閉じている。
   千秋が、宗介の口の中に舌を入れてくる。
宗介M「やべっ!千秋、舌入れてきた!」
   宗介から唇を離す千秋。
千秋「どうだった?やっぱ嫌な気持ちになった?」
宗介「嫌な気持ち…なってねぇよ。なってたら千秋の背中に手なんて回
 してなんかねぇよ…」
千秋「…」
   気まずくなる宗介と千秋。
千秋「そんな、気を使わなくていいよ。正直に言ってくれれば」
宗介「だから、嫌じゃなかったって!」
千秋「…」
宗介「千秋」
千秋「宗ちゃん、ごめん…」
   部屋を出て行く千秋。
宗介「…」

〇同・一階・七緒の部屋・中(夜)
   部屋の真ん中でぶつぶつ言いながら水晶に手をかざしている。
七緒「あの二人…進展…ありそう」

〇同・リビング(日替わり・朝)
   宗介が朝ご飯を食べている。
   千秋と紘が来る。
紘「あっ、宗ちゃんおはよー」
宗介「はよー。飯出来てるよ」
紘「サンキュー!宗ちゃんの、朝飯マジ、力が付くからなあ」
   千秋が溜息を付く。
紘「何、ちーちゃん食欲ねぇの?」
千秋「そんな訳じゃないけど…紘は朝から良く食うよね]
紘「飯食ってねぇと、今の派遣先結構体動かすからさあ…それに筋トレ
 もしてもっと筋肉つけなきゃいけないし」
宗介「もう充分ついてるじゃん…」
紘「今度やるコスプレのキャラクターもっと筋肉ついてる奴なんだよ。
 あっ俺今日仕事終わったらその仲間達と横浜で打ち合わせだから遅く
 なるし、終電逃したら朝帰ってくるから心配しないで」
宗介「紘の行動力だけはホント頭が下がるな」
千秋「ほんと…それにすんごいポジティブだしねえ」
紘「あのねぇ、ポジティブって言ってるけど、俺だってへこんだり悩ん
 だりする事もあんだよ」
宗介「へぇ意外だな…」
紘「意外って…前に掲示板で誹謗中傷受けた事あったじゃん?あれか
 らさ、結構目にする事あってさ」
千秋「え?もしかして、またあの女がやってるの?」
紘「いや、それはもうやってないと思うけど…ただ、匿名だからさ誰が
 やってるか分かんない。それを見てやっぱりショック受けるよね
 …」
千秋「紘…」
紘「でも、そんなのにいちいちへこんでても仕方ないだろ?だからそ
 ういうのは気にしない。もちろん改善点とかの意見は受け入れるよう
 にしてるけどさ。それに同じ位いいコメントもくれたりするからね」
千秋「そっか…」
紘「ごちそうさま!じゃ行ってきまーす」
宗介・千秋「いってらっしゃい」
紘「二人共、何があったか知らないけどそんな顔してたら幸せ逃げてく
 よーじゃあねえ!」
   リビングを出て行く紘。
   顔を見合う宗介と千秋。

〇道(朝)
   宗介と千秋が職場へ向かっている。
   気まずくて、距離がある二人。
宗介「なぁ、千秋」
千秋「ん?」
宗介「あの…」
千秋「昨日は…ごめんね」
宗介「いや」
千秋「もぅ、あんな事…しないから、絶対」
宗介「いや、そうじゃなくて…」
千秋「?」
宗介「仕事終わった後、ちょっといいか?」
千秋「あ、うん…」
宗介「家だと他の奴が居るから、外でもいい?」
千秋「分かった。じゃあ店で話しよ。皆が帰った後でいいでしょ?」
宗介「お、おぅ…」

〇『PART7』・中(夕)
   雄太や一樹がホールを回している。
   ツバサが入ってくる。
ツバサ「どーもー」
一樹「あっ、ツバサママ」
雄太「いらっしゃい!」
ツバサ「何、今日客少なくない?」
一樹「さっきまで混んでました…」
雄太「メッチャばてたし、早く仕事切り上げて酒飲みたいっす!後
 で行きますね!」
ツバサ「待ってるわー!」
   そのまま厨房へ行くツバサ。

〇同・厨房(夕)
   ツバサが来る。
亮「おぉ、ママどしたの?」
千秋「あ、いらっしゃい」
宗介「いらっしゃい」
ツバサ「こんばんわ」
千秋「どしたの、今の時間に」
ツバサ「仕事前の腹ごしらえ」
亮「何か作りましょうか?」
ツバサ「お願いしていい?」
亮「サラダとパスタでいいっすか?」
ツバサ「オッケー!」
   ツバサが宗介と千秋の顔を見ている。
宗介「?」
千秋「どしたの?」
ツバサ「うーん、別に」
   と、言っても二人の顔を見ている。
   首を傾げる宗介。
千秋「だから、どしたの?」
   笑いながら厨房を出るツバサ。

〇同・ホール(夕)
   ツバサが出てきて、雄太と一樹の所へ行く。
ツバサ「あの二人、やっぱ何かあるわね」
雄太「やっぱ、そう思います?」
一樹「顔見ただけで分かるんすか?」
ツバサ「私、この街で何年働いてると思ってるの?しかも千秋とは付
 き合い長いのよ。あの二人もしかすると…もしかするかもよ」
一樹「もしかって…?」
ツバサ「付き合ったりするんじゃない?」
   顔を見合わせる雄太と一樹。
雄太・一樹「まさかぁ!」

〇同(時間経過)
   椅子に座っている宗介と千秋。
千秋「あっ何か飲む?」
宗介「いや大丈夫…」
千秋「そう。それで話って?」
宗介「あぁ…」
千秋「言いたい事があったらはっきり言ってくれると助かるんだけどな
 …色々と覚悟は出来てるから」
宗介「あぁ…あのさ」
千秋「あっ、ちょっと待って!」
宗介「え?」
   深呼吸をする千秋。
宗介「千秋?」
千秋「やっぱ、心の準備が…(深呼吸して)はい!いいよ!」
宗介「いいか?よし、俺も言う!」
   身構える千秋。
宗介「俺さ、前に千秋と二人で、デ、デート…した時さ、そっから何か
 変なんだ」
千秋「変?何が?」
宗介「最初、男二人で、デートだなんて嫌だなって思ってたんだけどさ
 いざやってみたらそこまで嫌な感じしなかったし、後ボーリングで勝
 負した時キスされそうになっただろ?」
千秋「あぁ…」
宗介「嫌な気持ちしなかったのは昨日話したよな?」
千秋「うん」
宗介「嫌な気持ちしなかった上に、何であの時キスしてくれなかったん
 だって思った」
千秋「え!何で!」
宗介「何でって…俺も良く分かんねぇんだけどさ。何でこんな気持ちに
 なってんのか… 」
千秋「…」
宗介「あれから酔っぱらってキスしたし、その事はあんまり覚えてない
 けど、昨日素面でまたキスした時も嫌な気持ちしなかった。むしろ少
 し愛おしく思った」
千秋「嘘でしょ…」
宗介「嘘じゃねぇよ。本当だからこうやって話してるんだろ?」
千秋「ごめん」
宗介「だから千秋の背中に手を回した…離れたくないって思ったから」
千秋「…」
宗介「俺、千秋の事…好きなのかもしれない」
   驚く千秋。
宗介「(照れて)な、何驚いてんだよ」
千秋「いや、驚くでしょ、普通?宗ちゃん自分の言ってる事分かって
 る?」
宗介「分かってねぇよ!でも、千秋の事嫌いじゃない好きなのは確か
 なんだって思ったから、今こうやって言ってんじゃん」
千秋「…」
宗介「だから、もし良かったら…つ…つ…」
千秋「つ?」
宗介「付き合って…みるか?」
千秋「(大声)付き合う???」
宗介「声でけょ!何だよ!千秋は元々これが狙いだったんだろ?」
   俯く千秋。
宗介「千秋?」
千秋「俺さ…宗ちゃんから、嫌われて家出ちゃうんじゃないかって思っ
 てた」
宗介「え?」
千秋「宗ちゃんは優しいからさ、昨日は俺に気を使って、嫌な気持ちじ
 ゃないって言ってるんだと思った…」
宗介「…」
千秋「でも今日話があるって言われた時、あぁやっぱり嫌な気持ちだっ
 たんだ。これでシェアハウス出て行くんだろうなって覚悟してた」
宗介「千秋…」
千秋「ねぇ、本当にいいの?」
宗介「あ、あぁ」
千秋「本当に?」
宗介「しつけぇなぁ。俺の気が変わっても知らねぇぞ」
   千秋が泣いている。
宗介「おい、千秋。泣いてんのか?」
千秋「そりゃ、泣くでしょ?絶対に振り向いてくれないであろう人
 が…まさか宗ちゃんの方から告白されるなんて。ねぇこれ夢じゃ
 ないよね?」
宗介「夢じゃねぇよ」
千秋「う、嬉しい」
   肩を震わせて泣き出す千秋。
宗介「おい、泣くなって」
   千秋の肩に手を当てる宗介。
   千秋が宗介に抱き着く。
宗介「おぃ、千秋」
   声を出して泣いている千秋。
宗介「もう泣くなって」
   優しく千秋の背中を撫でる宗介。
宗介「あぁ、でも俺」
千秋「ん?」
宗介「男とその付き合うってのは初めてだから、良く分かんねぇ事ある
 と思うけど…それでも大丈夫か?」
千秋「大丈夫だよ。そんな特別な事ってないと思うし。普通に異性間で
 付き合うのと変わらないよ」
宗介「そ、それなんだけどな」
千秋「何?」
宗介「(小声で)女とも付き合った事、そんなに多くないし…」
千秋「え?」
宗介「女と付き合ったのって一人しかいないから…」
千秋「(大声)えぇっ!一人?!」
宗介「声でけぇってば!」
千秋「一人…宗ちゃんこの歳になるまで一人しか女の子と付き合った事
 無いの?」
   恥ずかしくてそっぽ向く宗介。
宗介「わりぃかよ!」
   笑っている千秋。
千秋「一人…フフフ…一人って」
宗介「笑うんじゃねぇよ!話済んだから帰るぞ!」
   店を出て行く宗介。
千秋「ちょっと、宗ちゃん待って!」
   宗介を追いかける千秋。

続。

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