同級生 ドラマ

幼馴染が魔女とバレ、身を隠しながら生活する真尾健彦(13)。そんな中、食料調達中にクラスメイトに見つかってしまう。
マヤマ 山本 39 0 0 08/23
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第一稿

<登場人物>
真尾 健彦(13)
貴志 亨平(13)

須磨 薫(13)



<本編>
○スーパーマーケット・外観

○同・中
   買い物かごとエコバッ ...続きを読む
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<登場人物>
真尾 健彦(13)
貴志 亨平(13)

須磨 薫(13)



<本編>
○スーパーマーケット・外観

○同・中
   買い物かごとエコバッグとメモを手に歩く真尾健彦(13)。
真尾「(メモを見ながら)ったく、重いもんばっか買わせやがって」
   こっそりと真尾の後を付ける貴志亨平(13)。

○同・外
   出てくる真尾。
   こっそりと真尾の後を付ける貴志。

○路地裏
   歩いている真尾、曲がる。
   こっそりとその後を付ける貴志。曲がった所で真尾が待ち構えており、胸ぐらを掴まれる貴志。
真尾「おい、何もんだ?」
貴志「あ、ちょっ、ぼ、僕だよ、真尾君。貴志。貴志亨平」
真尾「? だから、誰だよ」
貴志「ほら、同じクラスの」
真尾「……あ~」

○(回想)中学校・教室
   入ってくる須磨薫(13)。真尾の席は空席。
薫「あれ……?」
   薫の元にやってくる貴志。
貴志「真尾君なら、職員室ですよ」
薫「え? あ、ありがとうございます」
貴志「えっと……あ、一組の学級委員をやっています、貴志です」
薫「あ、二組の須磨です」
貴志「真尾君には、近づかない方がいいですよ」
薫「ほう……その心は?」
貴志「隣のクラスだから、知らないのかもしれないけど、実は真尾君、『魔女じゃないか』って言われてるんです」
薫「タケちゃんが、魔女?」
貴志「噂だけど、真尾君が幼稚園の時、『園児三人と先生一人が死ぬ』って事件があって、ソレが真尾君のせいじゃないかって」
薫「ふ~ん、で?」
貴志「そんな真尾君と一緒に居たら、魔女の仲間だって思われちゃいますよ? だから須磨さん、気をつけて下さい」
薫「『気をつけて』って言われてもな~。タケちゃんが魔女だ、って証拠なんてどこにも無いじゃん?」
貴志「魔女じゃない、って証拠もないです」
薫「あるよ」
貴志「え?」
薫「もしタケちゃんが魔女だったら、君はとっくに死んでるハズだもん。違う?」
貴志「いや、僕は、そんな、殺される理由なんて……」
薫「じゃあ、私はコレで」
貴志「あ、もう一ついいですか?」
薫「何でしょう?」
貴志「僕と付き合ってくれませんか?」
薫「……は?」

○(回想)通学路
   並んで歩く真尾と薫。真尾の手にはコーラ。
真尾「ふ~ん。で、付き合うの?」
薫「そんな訳ないじゃん。断ったよ」
真尾「でも、ああいうタイプのヤツって、しつこく言ってきそうじゃね?(と言いながらコーラを飲む)」
薫「大丈夫。『私、タケちゃんと付き合ってるから』って言っといたもん」
   豪快にコーラを吹き出す真尾。
真尾「は? 薫、お前何言ってんの?」
薫「タケちャんだって今言ってたじゃん? 『ああいうタイプの人って、しつこく言ってきそうだ』って。でも『彼氏が居る』って事にすれば、一発で諦めてくれるかな~って思った訳さ」
真尾「そんな事言ったら、俺が貴志からの妬み僻み嫉みを一心に浴びる事になるじゃねぇかよ。そもそも、何で彼氏役が俺なんだよ」
薫「この状況、考えてみたまえ。彼氏が居るのに、他の男と一緒に下校してるなんて、あり得ないじゃん?」
真尾「それは、まぁ」
薫「という訳で、嫌かもしれないけど、しばらくは一緒に下校してもらうからね。よろしく」
真尾「別に、どうせ同じような時間に学校出て、同じマンションの隣の部屋に帰るだけだし、そもそも俺は……」
   しばしの沈黙。
薫「どした?」
真尾「いや、何でもねぇ」
薫「いやいや、『そもそも俺は』何?」
真尾「だから、何でもねぇって」
薫「気になるじゃん」
真尾「うるせぇな」
   コーラを口にする真尾。慌てて飲んだせいで咳き込む。
薫「何もう、慌てちゃって。……あ、わかっちゃった」
真尾「え? 何が?」
薫「タケちゃんが言いたかった事。『そもそも俺は……』」
真尾「(つばを飲む)」
薫「熟女好き?」
真尾「……は?」
薫「そっか~。いや、タケちゃん、さすがッスわ~」
真尾「勝手に盛り上がってんじゃねぇよ」
真尾の声「あの、貴志か」

○路地裏
   並んで座る真尾と貴志。
真尾「で、何のつもりだ? 人を付け回して」
貴志「た、たまたまだよ。たまたま、見かけて。気になったから……」
真尾「そもそもお前、学校は?」
貴志「あんな事件があったんだもん。しばらく学校は休みになったよ」
真尾「まぁ、それもそうか」
   しばしの沈黙。
貴志「須磨さんが、魔女だったんだね」
真尾「……」
貴志「隠しても、もう情報が拡散してるよ」
   真尾にスマートフォンの画面を見せる貴志。そこにはSNS上に晒された薫の画像、名前、プロフィール等に加え「殺せ」「死刑」等の言葉も並んでいる。
真尾「……ったく」
貴志「ひどいよね。個人情報保護法も何もない……」
真尾「魔女は『人間じゃねぇ』って扱いだからな。そもそも人間の法律には当てはめてもらえねぇよ」
貴志「詳しいんだね……あ、真尾君。伏せて」
   と言って、真尾を無理矢理伏せさせる貴志。
真尾「痛っ、おい、何だよ?」
貴志「(息を吐いて)あ、ごめん、今、警察っぽい人が居たから」
真尾「そっか。……サンキュ」
   元の姿勢に戻る二人。
貴志「……僕は、須磨さんが好きだ」
真尾「は?」
貴志「君と付き合っていようが、魔女だろうが、関係ない」
真尾「(小声で)予想以上にしつこい野郎だな」
貴志「だから、僕に出来る事があったら、何でも言って欲しい。協力するよ」
真尾「信用できんのか?」
貴志「もちろん」
真尾「その根拠は?」
貴志「それは……無いとダメかな?」
真尾「当たり前だろ。命かかってんだ」
貴志「そう……だよね」
真尾「……まぁ、考えとくわ。正直、味方は欲しいしな」
貴志「本当に?」
真尾「ただ、今日の所は、これ以上付いて来んじゃねぇぞ」
貴志「わかった。じゃあ、また」
真尾「あぁ」
   その場を立ち去る真尾。

○廃倉庫・外観

○同・中
   先ほどとは違うスマホを手に、恐る恐るやってくる貴志。
真尾の声「『付いて来んな』って言ったよな?」
   驚き、振り返る貴志。そこに立つ真尾。
貴志「真尾君……」
真尾「やってくれたな」
   貴志のスマホを手に持つ真尾。

○(回想)路地裏
   真尾を伏せさせる貴志。その隙にエコバッグのポケット部分にスマホを入れる。
真尾の声「あの時、スマホ忍ばせて」

○廃倉庫・中
   貴志のスマホを放り投げる真尾。
真尾「GPSで、隠れ家を突き止めようとした、って所か」
貴志「ち、違うんだよ。僕はただ……」
真尾「黙れ」
   貴志に殴りかかる真尾。
    ×     ×     ×
   ボコボコにされ、倒れている貴志。

○同・外
   出てくる真尾。寂し気な表情で振り返る。
真尾「一瞬でも喜んだ俺が、馬鹿だったよ」

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