エクステンションエクスプレス 舞台

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第一稿

ミリカたちは世界中で暗躍する犯罪組織である。
エクステンションエクスプレスには次の目的地へ行く為に乗っていた。
たまたま所持していた超過激爆弾『レモン』がサザメに盗まれ、奪還し ...続きを読む
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ミリカたちは世界中で暗躍する犯罪組織である。
エクステンションエクスプレスには次の目的地へ行く為に乗っていた。
たまたま所持していた超過激爆弾『レモン』がサザメに盗まれ、奪還しようとしている。

サザメはエクステンションエクスプレスに無賃乗車した青年である。
病気の恋人を救う為に金が必要で、乗客から金目の物を奪おうとしていた。
でも盗んでみたら爆弾だった。

リオラたちは有給休暇を取ってバカンスに出かける途中である。
ツラネとリオラは世界特務警察に属しているスパイ系警察である。事務だが。
たまたま犯罪者たちとエクステンションエクスプレスに乗り合わせ、初めて逮捕できるとリオラは張り切り、ツラネは辛い。

爆弾を(金目のものと思い)持ったサザメはいろんなところや人に爆弾を隠し、託し、勘違いされたり、したりでドタバタ。
ニドルは無賃乗車だとわかるとサザメに死ぬか結婚かを迫りだす。



ミリカ♀超弩級お嬢様犯罪者。
ポルト♂超弩級テンション執事系犯罪者。
レジコ♀超弩級アキシブダウナー系犯罪者。
サザメ♂迷える犯罪予備軍。
リオラ♀旅する爆弾娘。
ツラネ♀ツライネー爆弾処理班。
ニドル♂犯罪級おねえ系車掌。
うずは♀侍ガールでにんにん



M0、電車の発車音。
駅員のアナウンスとかあれば素晴らしい。
ずっと電車のガタンゴトン鳴らすかは未定だが入れたい。

ニドル「本日ー5時40分発のーエクステンショーンエクスプレースに御乗車のお客様ー、お待たせ致しましたー。間もなく当駅に到着となりますー。乗車線のー内側までお下がりになってーお待ち下さいまっせー」

ニドルの後ろ、サイレントでサザメがミリカたちの荷物を盗る。気づいて追いかけるミリカたち。

ミリカ、レジコ、ポルト、サザメ、ハケ。

ツラネ、リオラ、入り。
ニドル、ハケ。
うずは、入り、ハケ。
ツラネ、リオラ、ハケ。

暗転。

ミリカ、サザメ、板つき。

ミリカ「アナタ、『時は金なり』って言葉。ご存知?」

神妙なM(C-I、始めでかく、明転サス後すぐ小さく)。
明転(M開始から一秒待って、ミリカにサス)。

サザメ、ずっと怯えている。

ミリカ「あれ私、最初勘違いしてて。は!? 時間とお金って同じなの!? え、じゃあ一分幾らになるわけ!? あ、レ、レートは!? どこ、どこで取り引き出来るの!? ちょっと、一年ぐらいなら売るからー! 億で買い取って億!(めっちゃ急な切り替え)みたいに騒いだこともあったわ。でもあれ、時間はお金くらい大事なものだから大切に遣いなさいってことだったのよね……マージムーカつくー」
ポルト「ミリカさま!」
ミリカ「ヒラリ」(避ける)

ポルト入り、でミリカの居たサスに入る。ミリカ避ける。以後喋る奴がサスに入れ代わりに入る。

ポルト「例え、間違いを犯したとて時は金なり! 支払った代金は返って来ない! またひとつ無駄とはいえど知識を得て、ますますミリカさまの神々しさが増したという点では、過日のあやまちも無駄ではなかったと言えましょう!」
ポルト「サッ」
ミリカ「まーじーでー?」
ポルト「マージ、デスゥゥゥ!!!!」(超テンション)
ミリカ「やっぱり、私ほどの神にもなるとぉー。凡人のクズが考えた、馬鹿共にとっての有り難い言葉ぁ、とか見事にさぁーっぱりなのよねー、低俗す・ぎ・て」
ポルト「ぶっふぅ!! カッコイイこと言おうとしてわけわかんないって、ヤバい滑りかたですよねぇ!!」

レジコ入り、でポルト押し退けとサスに入る。

レジコ「あんたらの理解力が足りないだけじゃね?」
ミリカ「レジコー、あんたはどーしてそうも凡庸な考え方をするわーけー?」
ポルト「ミリカさまーしょうがないですよー、凡人だからしょうがありませんよー」
レジコ「ウザいんだけど、つか、暗いんだけど! 電気つけね?」

明るくなる。

ミとポ「あ!」
ポルト「がぁぁぁあ!」
ミリカ「んもぉぉお! ちょっとレジコー! せっかく暗がりでの尋問っていう素敵な雰囲気に酔いしれていたのにぃ!」
レジコ「中学生かよ、痛いんだけど、つか、ポルトうざいんだけど!」
ポルト「まぶしぃぃぃ! あがぁぁぁ!」
ミリカ「ポルトは闇の眷属の中でもまだ位が低いから」
レジコ「闇の眷属ってなに? こわいんだけど」
ミリカ「光が多いとポルトは体の内側と外側が入れ代わろうとして激痛が走るの」
レジコ「グロい」
ポルト「入れ代わっちゃうぅぅぅぅうあぁぁぁぁあ(切り替え)慣れました!」
レジコ「キモい」
ポルト「罵倒にも慣れました!」
レジコ「ウザい」
ミリカ「まさかあの痛みに耐えるとはね……ポルト、あなた一皮剥けたわ、いや二皮! 二皮剥けてるわね! 私の目はごまかせない!」
レジコ「どーでもいい」
ポルト「流石ミリカさま……お見それいたしました」
ミリカ「でーしょー!」
レジコ「はい。そんでーコイツ。どうするわけ?」
サザメ「ヒィッ!」
ミリカ「……あんたなんで今まで喋らなかったのよ!」
サザメ「えぇっ!」
ミリカ「あんた最初からそこでずぅっとビクビクしてるだけでなんにも喋らない! 喋るタイミングあったでしょー! なんで見てるだけなのー! あっち側なの!? こっち側じゃないの!? 神なの!? なんなの!? 馬鹿なの!? 死ぬの!?」
ポルト「ミリカさま!! この方は……馬鹿なの。死ぬの」
サザメ「断定?」
ミリカ「おぉう、ごーん。あいしー、いぇあ」
ポルト「ぐぅ」
レジコ「何語だよ」
ミリカ「で、喋らない夫28歳独身さん」
サザメ「しゃ、喋ります!」
ミリカ「喋ります夫28歳独身さん」(切って)
サザメ「サザメ! 名前はサザメです!」
ミリカ「……で、独身」
サザメ「ちゃんと呼んでよぉぉぉ!」
ミリカ「あぁもぅ、うっせぇなぁ!!」(切って)
ポルト「シャーラップ!!」
ミリカ「え、私?」
ポルト「ミリカさまの決めたことはー!!」(レジコにアイコンタクト)
レジコ「ん?」
ポルト「ことはー!?」
レジコ「あ、あぁ、理解」
ポとレ「せーのっ」(楽しそうに)
ポルト「絶対!」
レジコ「くそ」(戻る)
ミリカ「レジコー! あんたいまなんつった、ぱーどぅーん!?」
レジコ「さ、さぁー?」
ポルト「ミリカさま、くそって! ミリカさまの言うことはくそっていいましたこいつ!」
レジコ「あ、ちくんな馬鹿!」
ミリカ「よぉぉぉし、殴るぅぞぉう!」
レジコ「撤退! 撤退!」
ミリカ「逃がさなぁぁぁい!」

レジコ、ミリカ、ハケ。

ポルト「行ってしまわれた」
サザメ「……はぁ」
ポルト「では、サザメ殿。不詳私がミリカさまに代わり、御尋問させて頂きます」
サザメ「は、はい」
ポルト「貴方、爆弾、盗みましたね?」
サザメ「ナンノコトデスカ?」
ポルト「とぉぼけるなぁぁぁぁ!」

SEズガァァン!

照明も合わせてなんかー! で、すぐ戻る。

サザメ「ひぃぃ! ほ、本当に知らないですよ! 僕は爆弾なんて!」
ポルト「とぉぼけるぬぁぁぁぁあ!!」

SEズガァァン!

照明も合わせてなんかー! で、すぐ戻る。

サザメ「知らないんですって! 僕はただお金を盗もうとしただけで!」
ポルト「とぉぼけ!(切り換え)お金?」

SEズガァキャンセル。

照明合わせてなんかーキャンセル。

サザメ「そうお金! ……あっ!」
ポルト「きぃさまぁぁ! 我らがミリカ様のマニーに手をかけたといぃうぅのかぁぁあ!」
サザメ「うぅーあ、あぁー! ミリカ様が脱いでるー!」
ポルト「ぬわぁぁ! みぃりかしゃまぁぁぁ!!!!」(ミリカハケ口にダイブ、ハケ)
サザメ「上手くいっちゃったよ。へっ、ちょろいぜ! アバヨ!」

サザメ、逆側にハケ。

ポルト「ちぇめぇぇぇえ! 騙しやがりおったなぁぁあ!! 脱いでねぇじゃねぇぇぇかぁぁあぶっころぉぉぉおい!!(入りながら弱い所から強める)」

ポルト、サザメ追ってハケ。

場転。

リオラ、ツラネ入り、板つき。

明転。

リオラ「見て、山! きぃれーい!」
ツラネ「そーだなー」
リオラ「なーにーその興味ない感じー」
ツラネ「だって、山見ても、山だなぁ、としか思えねぇもん」
ツラネ「せっかくの旅行なんだから楽しもうーって気持ちが足りないのよツラネは」
ツラネ「楽しもうーって気を張ったら疲れんだろ。慰安旅行なんだからさ、つまんなくたってダルダル休めりゃいいんだよ」
リオラ「そんなの高いお金払って旅行してるのにもったいないじゃない。限られた時間、出来るだけ楽しむ! そういうのが旅行の醍醐味でしょ?」
ツラネ「そういうもんかねー。俺はのんびり出来たほうが良いんで」
リオラ「はぁー、ツラネってツマンネ」
ツラネ「悪かったな」
リオラ「ね、いまの、駄洒落ってわかった?」
ツラネ「は?」
リオラ「ツラネってツマンネってさ」
ツラネ「駄洒落?」
リオラ「駄洒落ー!」
ツラネ「お前がツマンネーよ」(叩)
リオラ「痛い! 死ぬ!」
ツラネ「死なねーよ」
リオラ「わかんないよ、わかりませんよ! 人生なにがあるかわかりませんよ! 摩訶不思議ぃー!」
ツラネ「はいはい、ゴメンゴメン」
リオラ「うわ、魂込めなさいよもっと。伝わんないよ!」
ツラネ「伝われー」
リオラ「ツタワラネー、略してツラネー」
ツラネ「うるせえよ、人の名前で遊ぶな」
リオラ「あ、山きれー!」
ツラネ「キケヨ!」

変なMと照明。

ニドル、入り。

ニドル「御乗車サンクースフォーオール!」(ヤバいメイク)
ツラネ「うわ、ドギツ!」
ニドル「お客様方ー、ベリーソーリーなんですが、もうちょろっとだけぇー、おしずかにぃ、いや、モアサイレンスプリーズ」
ツラネ「言い直す必要ねぇよ、気持ち悪い片言英語やめろ、つうか気持ち悪っ、気持ち悪っ!」
ニドル「あらーん、失礼な子ぉ、(切り替え)ぶっ殺すわよ」
ツラネ「マジトーンやめろよ」
ニドル「あぁし(私)の美しさはチェリーボーイにはまだまだ理解できない、キャンノットってのは……まぁ仕方ないのかなぁ?(かわいく)」
ツラネ「なんかイラつくな。つか、すげえメイクだよな。リオラ?」
リオラ「話し掛けんな」
ツラネ「え、なんでキレてんの?」
リオラ「リオラは極力綺麗な物としか接したくないんだよ、察せよ」
ツラネ「すんません」
ニドル「ちょぉっとまちんさーいー。あ、りとる、うぇいと」
ツラネ「いちいち英語挟むのやめろ」
ニドル「あぁた(あなた)、リオラって言ったかしらグァール(girl)?」
リオラ「チッ、てめえが話し掛けっから絡まれただろうが」
ツラネ「サーセン」
リオラ「(ぶりっ子切り替え)……なんですかぁ?」
ツラネ「うわキモ、でぇっ!」(殴られる)
ニドル「あぁた、あぁしのこと綺麗じゃないみたいに言わなかったぁ?」
リオラ「別に車掌さんのことだって言ってないじゃないですかぁ、もしかして自覚あるんですかぁ?」
ニドル「あぁぁら、ごめんなさ~い。なぁらいぃのぉ。窓に映った自分に向けた言葉だとは思わなかったからぁー!」
リオラ「やだぁ、そんなことも言ってないじゃないですかぁ。頭腐ってんじゃないですかぁ?」
ニとリ「ふふふふふふ!」
ツラネ「なんか、腹痛くなってきた」
レジコ「撤退! 撤退!」
ミリカ「逃がさなぁぁぁい!」

レジコ、ミリカ入り。

ミリカ「ふふぅん! 逃げるのはおよし! 観念なさいビッチ!」
レジコ「ビッチじゃないんだけど!」
ミリカ「ならサノバビッチよ! ふはは、つぅかまぇキャッチ!」
レジコ「うにゃあああ!」
レ以外「かわいい」
レジコ「ちょこっとふざけただけじゃね!? マジになんないでほしいんだけど!」
ミリカ「私、いつでも本気で生きてるのよねー、さーいきょー」
レジコ「大人気ないんだけど!」
ミリカ「なに言っちゃってんのレジコー、あんたも大人のレディでしょう?」
レジコ「そうだよ!(かわいく)」
ツラネ「かわいい、いでっ!(リオラに殴られる)」
ミリカ「大人同士ならね、大人気ないなんてことないのよ。いつだって訴訟も辞さない!」
レジコ「汚い! 大人って汚いんだけど!」
ミリカ「汚くて結構! 汚れてなお美しい華であれ! つーわーけーで、殴る!」
レジコ「ぎにゃあああ!」
ミリカ「パンチフックジャブストレートなストレート、ミリカパーンチミリカキーックミリカボンバー!」(適当に喚きながら殴って、どうぞ(迫真))
ニドル「しーずかーにー! シャーラップ!!」
ツラネ「だから英語!」
ニドル「しーっ! ……オッケー! ご協力感謝致しまぁーすぅ、あぁし、当列車の車掌を勤めさせて頂いている。ニドルー! と、申しますぅ、覚えてらしてぇー、うふふふふふひひひ」
ツラネ「こえぇ」
レジコ「きめぇ」
リオラ「うぜぇ」
ミリカ「目立つな!」
ニドル「あぁーはぁん?」
ミリカ「あんたなんなの? 私がいる場所で目立つとか良い度胸過ぎて! あの、あー、えっと、びっくり? びっくり! あぁ、びっくりよ! びっくりー!」
リオラ「うわ、語彙力ねぇ」
ニドル「あぁら、ごめんあさぁーせぇ。あぁしったら、ほら! 華があるから! 目立つ気がなくても目立っちゃうのよねぇーん」(バラばらまく)
ツラネ「自分でバラばらまくなよ」
リオラ「駄洒落!(嬉しそうに)」(この台詞は待たない気にしない)(ツラネはリオラを叩く)
ミリカ「あんたの華なんか枯れて土になってんじゃないの?」
ニドル「あぁら、お客様負け惜しみですかぁー?」
ミリカ「負けてなーい! あんたみたいなキモいオカマに負けるわけなーい!」
ニドル「はぁぁぁん!? オカマですけどキモくないですぅぅう!」
レジコ「いや、キモいんだけど」
リオラ「キモいよ」
ツラネ「キモい」
ニドル「チッ、文化レベルが違うと美的センスも変わるわけねぇ。あぁしの美しさはクズにはわからないっ!」
ミリカ「クズにはわからないですって!? はんっ、この世に蔓延る人間はクズが九割! だからあんたのセンスがわかるのは一割しかいない、クズじゃない奴にしかわからない、素晴らしい奴にしかわからない、この私のように! あんたは美しい!」
ツラネ「あれ? 意見変わってるぞ」
ミリカ「自分を褒める為なら意見だって世界だって変えてやる、それが私」
リオラ「カッコイイ」
ツラネ「どこがだ」
ニドル「わかってくれてアイムハピー」
ミとニ「いぇー」
リオラ「山きれー」
ツラネ「こいつらよりはね」

ポルト、入り。

ポルト「ぬわぁぁ! みぃりかしゃまぁぁぁ!!!!」
ニドル「はぁんっ! グッメェン!(good man)」
レジコ「ちょっと、うざキモいんだけど! てか、ポルトまで部屋離れたらアイツ逃げるんじゃね?」
ポルト「あれ!? ミリカ様が露出してない!!」
ミリカ「なんの話!?」
ニドル「ぼぉやぁ、あぁしといいこと、グッサムシン、しなぁい?」(食われる)
ポルト「ちぇめぇぇぇえ! 騙しやがりおったなぁぁあ!! 脱いでねぇじゃねぇぇぇかぁぁあぶっころぉぉぉおい!!(ハケながら段々消して)」

ポルト、ハケ。

ニドル「あやつ、このあぁしをアウトオブ眼中ですって?」
レジコ「ポルトはミリカにぞっこんだから」
ニドル「ダミッツ!」
ミリカ「モテる美女はつらいわー」
リオラ「美意識狂ってんな」
ミリカ「るっさいわねー! さっきからちょいちょい合い間に悪口差し込みやがって! なんなのよ、アンタ! てかアンタら! 悪口差し込み宗教法人の方々ですかー!?」
ツラネ「ねぇよそんな宗教法人」
ミリカ「じゃあ何よ?」
ツラネ「普通の旅行者だよ」
レジコ「うわっ、超怪しいんだけど」
ツラネ「なんでだよ」
ミリカ「普通の旅行者があんなスッと悪口会話に差し込めるはずないでしょ!」
レジコ「絶対なんかの宗教法人だ!」
ツラネ「宗教法人じゃねぇよ」
リオラ「そうそう、リオラたちは極一般的な旅行者です」
ツラネ「そうそう」
リオラ「いずれ世界を滅ぼしますけどね」
ツラネ「そうそぅーい!」
ニドル「思いの外、悪い奴だったわね」
ミリカ「やっぱり宗教法人魔王宗とかなのよ」
ツラネ「んなアホみてぇな宗教法人ねぇよ! てか、なに? さっきのなに?」
リオラ「ノリ以外の何物でもないよね」
ツラネ「バカヤロウ!」(殴る)
リオラ「痛いっ! ぽっくりいくよ!」
ツラネ「いけ!」
リオラ「ひどい!」
ツラネ「皆さーん、すみません、この馬鹿がてきとーに発言したせいでわけわからんことになってー」
ニドル「結局、世界は滅ぼさないの?」
ツラネ「滅ぼしません」
ニドル「うっそくさぁい」
ツラネ「いや、信じろよ」
ニドル「だって、あぁし車掌よー? 危険人物、デンジャラスメェンは取り締まらないとー」
リオラ「じゃあ真っ先に自分自身を取り締まって下さい」
ニドル「あぁん、どういう意味だこら!?」
(ここからニドル、ツラネ、リオラ、すぐガヤになり、すぐサイレントになる)

照明変化。

ミリカ「レジコ、行くわよ」
レジコ「どこに?」
ミリカ「あっち」
レジコ「なんで?」
ミリカ「時間」
レジコ「あー、らじゃりこー」

ミリカ、レジコ、その場歩き。他、景色がスライドするようにハケ。

合わせて照明変わる。

レジコ「ほらー、やっぱりいないんだけど」
ミリカ「うわーやばばー。どーしよー」
レジコ「あんまりやばばなようには見えないんだけど」
ミリカ「ま、放っときゃ爆発しちゃうキャーッて物でもないし。一応、実行の時間になっちゃったけど、まだ目的地までは時間があるもの。じわじわ行きましょう」
レジコ「らじゃりこ。どーせこの列車からは逃げられないしね」
ミリカ「そゆことー。さーてと、私は悪の親玉らしくここに居るから、レジコは爆弾探しお願い」
レジコ「えー、めんどくさいんだけど」
ミリカ「飴あげるからさ」
レジコ「行ってきまーす!」
ミリカ「……計画に障害はつき物。楽しくなってきたじゃなーい……私かっけー」

場転。

ミリカ、ハケ。

サザメ、うずは、入り。

サザメ「あぁぁ、やっぱり盗みなんてするんじゃなかったかなぁ。ソッコー捕まったもんなぁ、びっくりしたぁ……あぁっ、すみません!」
うずは「気をつけい。ん、先程の御方か。先程とは! はい! 忍法、突然始まるかいそーうジツ!」
サザメ「うわぁー唐突に時間の波がぁぁぁ!」

サザメ、ハケ。

忍法回想M。

忍法回想明かり。

ミリカ、ポルト、入り。

ミリカ「まぁちなさぁぁあい!」
ポルト「斬首! 斬首!」
レジコ「ちょっと皆、速いんだけど! 待ってー、ぶべぇ! うわぁぁぁ、転んだぁぁぁ!」
ミリカ「レジコピンチ! 大丈夫!?」
ポルト「なぁにやってんじゃボケェェエ!!」

ミリカ、ポルト、ハケ。

サザメ、入り。

サザメ「やっべえ、めっちゃばれた、盗んで二秒でばれた、一体なにが悪かったんだ。でもまずいな、こんな目立つ鞄持っていたらすぐにばれる、なんとかしなぃ……こんな目立つ鞄だからすぐにばれたんだよぉぉお!! 解決したぁ! よかったぁ! よくない!」
うずは「御仁。声が大きい、些か慎め」
サザメ「あ、す、すみません。あーっ、良いこと思いついたぁ! ちょろっと良いですか?」
うずは「何用か?」
サザメ「この鞄をー預かって欲しいのですが」
うずは「何故?(なにゆえ)」
サザメ「実は……悪い連中にぃ狙われてるんです」
うずは「なんと!」
サザメ「この中には秘密の道具が入っていて、奴らはそれを世界征服に使おうとしているんです!」
うずは「えぇ!? まことか!?」

サザメ「まことしやかです!」
うずは「まことしやかでは駄目じゃないか?」
サザメ「とにかく、そういう訳で僕が取りに戻るまでこれを預かってくれませんか?」
うずは「なんで私が?」
サザメ「ここに君がいたから」
うずは「あ、そう言われるとなんか漫画の主人公になった気分」
サザメ「お願いします、奴らに渡したくないんです!」
うずは「俄かには信じ難いが、まぁ良い。武士の誇りにかけてお預かり致そう」
サザメ「やった! 頼みます!」
ポルト「どこいったー!」(声のみ)
サザメ「やばい! それじゃ後で!」

サザメ、ハケ。

ポルト、ミリカ、レジコ、入り。
ミリカ「まぁてぇい!」」
ポルト「みゃあてぇい!」
ミリカ「あ、それなんとなく名古屋っぽい! レジコ! いつまでも泣いてないで捕まえるわよ! ハァリアップ!」
レジコ「泣いてないんだけどぉ!」(泣いてるんだけどぉ!)

ポルト、ミリカ、レジコ、ハケ。

サザメ「ぎゃああああああああ!」
うずは「本当に狙われているようだ……一体これは。ちょいっと見てみようか……えぇー! こ、これはー! はい! 回想おしまいのジツ!」

明かり、M元に戻る。

サザメ「気になる!」
うずは「良いヒキであろう」
サザメ「てか、中身見たんですか?」
うずは「いま見ちゃった」
サザメ「えー! 実際と違うことやったら回想じゃないでしょ!」
うずは「いやぁ、良いヒキを作りたくてな、捏造であった、すまぬ」
サザメ「うわぁ、結局見ちゃったんですか」
うずは「うむ、しかし、この中身で一体どうやって世界征服なんぞ出来るのだ?」
サザメ「え、あ、そりゃあ……そこにあるので買うとかぁ、もしかしたら作るとかも出来るかも」
うずは「買うなら物々交換」


ここで、手記は途絶えている……。

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