本番前 ドラマ

NTSお笑い新人グランプリの予選が始まり、米倉真佐人(22)と日野祐介(22)の新コンビ 「日野君と真佐人」は快進撃を見せる。
マヤマ 山本 13 0 0 05/24
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第一稿

<登場人物>
米倉 真佐人(22)漫才師
日野 祐介(22)同
安藤 絵美(22)米倉の恋人
三好 杏奈(22)日野の恋人
風間 有希(22)漫才師
渡辺 忠治(26) ...続きを読む
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<登場人物>
米倉 真佐人(22)漫才師
日野 祐介(22)同
安藤 絵美(22)米倉の恋人
三好 杏奈(22)日野の恋人
風間 有希(22)漫才師
渡辺 忠治(26)同
橋本 圭 (26)同

西村 学(19)米倉の後輩
米倉の母(53)
女子高生A、B
司会者  声のみ
AD   同



<本編>
○小劇場・前
   「NTS新人漫才コンクール 予選会場」と書かれた看板がある。
   看板の前に立つ米倉真佐人(22)と日野祐介(22)。
米倉「何や、緊張してきたな」
日野「早いな。ほな、手のひらに『人』の字でも書いて落ち着いとけや」
米倉「(手のひらの文字を書きながら)日野、日野……」
日野「日野ちゃうわ、人や。俺の名前書いたかて意味ないわ」
米倉「よっしゃ、笑かすで」
日野「あぁ」
   入って行く米倉と日野。

○マンション・外観(夜)
日野の声「何やってんねん、お前は!」

○同・米倉の部屋(夜)
   テーブルを囲む米倉、日野、安藤絵美(22)、三好杏奈(22)。
日野「間ぁも悪いし、ボケ一つ飛ばすし、何考えてんねん!」
米倉「せやけど、アドリブもウケたし、プラマイ六ちゃう?」
日野「何の六やねん」
米倉「ほな、俺にどうしろ言うねん?」
日野「『もっと質を上げろ』て言うてんねん」
米倉「何や、お前は胸やのうて尻が好きやったんか」
日野「ケツちゃうわ、質や」
杏奈「まぁまぁ、その辺にしときや」
絵美「せや。ご飯冷めてまうし、それに……」
   壁に貼られた「祝! 一回戦突破!」と書かれた横断幕に視線を送る絵美と杏奈。
絵美「突破出来たんやから、ええやん」
米倉「せや。笑かしたもん勝ちや」
日野「……次は緊張するんやないで?」
米倉「せやけど、こればっかりは遺伝やからな。まだまだ伸びてまう思うで?」
日野「身長ちゃうわ」
   笑う絵美と杏奈。

○コンビニ・外観
米倉の声「ありがとうございました」

○同・中
   レジを打つ米倉。向かい側に女子高生A、Bがいる。
女子高生A「あ、あの……」
米倉「いらっしゃいませ」
女子高生A「日野君と真佐人の方ですよね?」
米倉「お、知っててくれてんのか?」
女子高生B「ほんまもんや、ほんまもんや」
女子高生A「ウチら、大ファンなんです。この間の二回戦も観に行きました」
米倉「おおきに」
女子高生A「あの、握手してもらってもええですか?」
米倉「はい、よろこんで」
   拍手する米倉。
女子高生B「ほんまもんのボケや」
女子高生A「ヤバッ、感動や」
米倉「ええリアクションやな。ボケたかいがあったわ」
   女子高生A、Bと握手する米倉。
女子高生B「ほんまもんや、ほんまもんや」
女子高生A「ありがとございました。準決勝、頑張って下さい!」
   店を出る女子高生A、B。
   隣のレジから米倉に歩み寄る西村学(19)。
西村「先輩もすっかり人気者になっちゃったんスね」
米倉「何言うとんねん。これから、もっとや」
西村「凄ぇ~。いよいよ、先輩の時代っスね」
米倉「まぁ、俺は前々から、そろそろ俺らの時代が来る、て思うとったけどな」
西村「さすがっスね」
米倉「ボケたんやから、ツッコめや」

○米倉家・外観(夜)
   「米倉」と書かれた表札がある。
   電話の鳴る音。

○同・中(夜)
   受話器を取る米倉の母(53)
米倉の母「はい、米倉です。……何や、真佐人やんか。元気でやっとるんか?」
米倉の声「あぁ、元気やで」

○マンション・米倉の部屋(夜)
   電話をかけている米倉。その様子を見守る日野。
米倉「実はな、オカン。今度俺、テレビ出る事になってん」
米倉の母の声「すごいやないの。何て言う番組なん?」
米倉「オカン、知っとるかな~?」

○NTSテレビ・外観
米倉の声「NTS新人漫才コンクールの決勝戦。生放送やで」

○同・スタジオ・外
   ドアに「NTS新人漫才コンクール決
   勝戦」と書かれた紙が貼ってある。
米倉の声「TVerで観てな」
日野の声「生で観てもらえや」

○同・同・中
   行き来するスタッフ。
   客席に座る絵美と杏奈。
絵美「何や、緊張してきたな」
杏奈「今から緊張してどうすんねん。あの二人の出番って、いっちゃん最後やろ?」
絵美「せや、大トリやで。やっぱ凄いわ~」
杏奈「ただのくじ運やん」

○NTSテレビ・控え室
   椅子に座っている米倉の元に歩み寄ってくる風間有希(22)。
風間「よぉ。何やお前ら、身の程わきまえんと優勝狙うてるらしいな」
米倉「当たり前やろ」
風間「ほな、ネタの練習するより、審査員と片っ端から寝た方が早いんちゃうか?」
米倉「それもええな。『寝る子はそう、ダーツ』いうヤツや」
   しばしの沈黙。
風間「……『寝る子は育つ』て言いたいんか?」
米倉「あかんな。日野やったら、もっと早よツッコめるで?」
風間「日野の方が、俺より上やって言いたいんか?」
米倉「そう聞こえたなら、そうなんちゃう?」
風間「ほう……。ほな、今日で決着つけようや。どっちが上か」
米倉「笑かしたもん勝ちっちゅう事か。わかりやすくてええな」
風間「さて、そろそろ出番やな。日野にもよう伝えとけや」
   出ていく風間。ソレを見計らったかのようにやってくる日野。
米倉「長いトイレやったな」
日野「そうか? 普通やろ」
米倉「風間から伝言や。『今日でどっちが上か、決着つけよか』ってな」
日野「望む所や」
米倉「日野と風間、負けた方が丸坊主やて」
日野「そこまで言うてへんかったやろ」
米倉「何や、聞いとったんやないか」
日野「あ……。まぁ、ええわ。お前のやる気も見せてもらえたしな」
米倉「俺のウォーキング見てどうすんねん」
日野「『歩き』ちゃうわ、やる気や」

○居酒屋・個室
   テレビ付きの個室。渡辺忠治(26)、橋本圭(26)ら一〇人ほどが席を囲んでテレビを観ている
司会者の声「CMの後は、昨年の優秀賞コンビ、シールリッドです」
   CMが映るテレビ。
   立ち上がる橋本。
橋本「では、我らが同期のシールリッド、日野君と真佐人の健闘を祈って、私、フレスケスタイの橋本が乾杯の音頭を……」
渡辺「とらんでええ。座って黙って見とけ」
橋本「何や、ええ所で」
   渋々座る橋本。
渡辺「同期の活躍を喜んどるだけやあかん。来年こそ、俺らもあの舞台に上がるんや」
橋本「当たり前や」

○NTSテレビ・控え室
   米倉と日野しか残っていない部屋。
米倉「何や、ガランとしてもうたな」
日野「まぁ、最後やからな」
米倉「けど良かったな、日野」
日野「何がや?」
米倉「前言うてたやん。『二年目までに結果出して、親父より上やて証明するんや』て」
日野「あぁ、言うたな」
米倉「アレ、この決勝まで残っただけでも、証明出来たんちゃう?」
日野「あぁ……確かに。せやけど、そんなんただの通過点や。もっと上見なあかんやろ」
米倉「せやな。次は、じいさん超えな」
日野「いや、ひいじいさんや」
米倉「『彼』って誰や?」
日野「『He is じいさん』ちゃうわ。ひいじいさんや」
   笑う二人。
ADの声「日野君と真佐人さん、スタンバイお願いします」
日野「よっしゃ、ほな……」
米倉「笑かしてくるか」

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