ある寒い夜のこと。
山間を歩くつらら女を手招く妖精のような子供。
いぶかしがりながらもついていくとごちそうを差し出された。
いろはと名乗る長老はつらら女にあるお願い事をした。
いろは どうかここにいてくれませんか。みんなさみしいのです
つらら女は歓迎されたことが初めてすぎて戸惑っている。
つらら わ、わしでよいのですか
25人のコロポックルはうなづいている。そしてそれぞれ冷蔵庫に保管していた飲み物を持ち寄りつらら女のもとに集まる。
いろは 長い歴史を見てきてこんなことはない。異国が私たちを攻め滅ぼそうとしています
つらら女は涙を流した。
つらら わしでよければおまえたちの盾にでもなろう。さ、冷めてしまう前に食べてしまおう。
クリスマスのような雰囲気の集落。
異国の船は猛吹雪で立ち往生をしていた。
つらら女はコロポックルたちの笑顔を守れるのは自分しかいない、そう思い涙を流しながらご馳走を食べる。コロポックルもまたなぜか嬉し泣きをしていた。
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