NOVA SF

100年後の世界を目指す超光速列車「NOVA」に乗船した一人の日本人男性に不運が舞い降りる。
友里香 60 0 0 04/01
本棚のご利用には ログイン が必要です。

第一稿

○超光速列車NOVA・片渕の車両
   白を基調とした専用車両内、シャワールーム、トイレ、冷蔵庫、洗濯機など、人が一人暮  
   らせるには十分の設備が整っている、ベッドで眠 ...続きを読む
この脚本を購入・交渉したいなら
buyするには会員登録・ログインが必要です。
※ ライターにメールを送ります。
※ buyしても購入確定ではありません。
 

○超光速列車NOVA・片渕の車両
   白を基調とした専用車両内、シャワールーム、トイレ、冷蔵庫、洗濯機など、人が一人暮  
   らせるには十分の設備が整っている、ベッドで眠っている片渕直人(30)。
   目覚ましのアラーム。
   片渕は肩や首を回したり、揉んだりしながら起き上がる。
   自動で液晶画面に映るNOVA。CAのような格好のAIクルー、日本人女性。
NOVA「おはようございます。地球を出発して7日と3時間48分が経ちました。只今の東京 
 の日付は2053年10月23日、時刻は午後14時32分。NOVAが2123年8月3日 
 午後15時の東京に到着するまで後14日と…」
   片渕は徐に立ち上がり、棚を開けて宇宙食を取り出し食べ始める。
NOVAの声「それでは快適な光の旅をお楽しみ下さい」
   画面を見る片渕。画面は海の映像に切り替わる。
   × × ×
   ランニングマシーンで走る片渕。
   × × ×
   簡易的なシャワールームでシャワーを浴びる片渕。
   × × ×
   椅子に座り、目を閉じてリモコンを画面に向けている片渕。大量の映画をランダムに選択  
   していく。
   × × ×
   画面に戦場で戦う兵士達が映る。激しい戦火。
   片渕はスナックを食べながら映画を見ている。
   画面の中の兵士が爆弾によって吹き飛ばされる。死んで倒れている兵士の顔。
   片渕は映画を止める。
   ベッドに横になり目を閉じる片渕。
   車両の明かりが消える。静まり返る車内。
   巨大な爆発音。大きく揺れる車内。
   片渕、目を開け、起き上がる。
片渕「NOVA」
   再び大きい揺れ。
   飛び起きる片渕。画面横のNOVAの速度をチェックする。速度がどんどん落ちていく。
   車内は大きく揺れ、轟音が鳴り響く。
片渕「NOVA!」
   急いで片渕は宇宙服に着替える。
片渕「NOVA!」
   車内が大きく傾く。倒れる片渕。
片渕「うっうっ」
   大きく激しく揺れる車内。
片渕「あ!」
   飛ばされる片渕。
   × × ×
   真っ暗な車内。倒れて意識不明の片渕。
   車内に何度も響く爆発音。ゆっくりと
   目を開ける片渕。
片渕「うっ…」
   片渕、ゆっくりと起き上がる。非常口の方へと徐に歩く。非常口ボタンを押す片渕。
   ドアが開く。

○湾岸基地・野原(夜)
   ある程度の形は残しているが無残な姿になっているNOVA。開いている小さなドアに立  
   ちすくむ片渕の姿。
   野原は至る所が焼けていて、何十人もの日本人兵士達が死んでいる。
   片渕は茫然と立ち尽くす。
片渕「あ…」
   爆弾が降り注ぐ。飛ばされる日本兵。
   片渕驚く。
   爆弾がNOVAに。
   片渕、大きく飛ばされる。匍匐前進をする片渕。
   突然、走ってきた山本浩志(18)が片渕を起き上がらせ引っ張っていく。
山本「こっちだ!来い!」
   山本は片渕を引っ張り、防壁に隠れる。
   止まない爆撃。
   片渕は慌てて宇宙服のヘルメットを脱ぎ山本に叫ぶ。
片渕「ここはどこだ!?」
山本「ここは湾岸基地だ!」
片渕「基地!?」
山本「あんたNOVAの乗客だろ!」
   片渕のすぐ近くで爆撃。
   片渕の腕を引っ張り急いで移動する山本。爆撃を逃れながら山本の後をついていく片渕。
片渕「一体何がどうなってんだ!」
   山本、振り返る。
山本「戦争だ!!」
   戦闘機が頭上を通る。
   身をかがめる片渕と山本。
   片渕、防壁から顔を出す。
片渕「嘘だろ…」
   大勢の日本人兵士達が防壁に身を隠しながら、銃を打っている。
   山本は片渕を引っ張り、
山本「いいか!もうすぐ日本の地上部隊の応援が着くはずだ!今から全速力で本拠地に撤退す 
 る!死に物狂いでついてこい!行くぞ!」
   山本は走り出す。慌てて山本の後をついていく片渕。二人、全速力で焼け野原を走る。爆  
   撃が降り注ぐ。
   野原の向こうに沢山の戦車と日本兵の姿。
   全速力の二人。
   日本軍の戦車が反撃。
   山本と片渕は日本兵や戦車を通り越す。
山本「止まるな!走れ!」
   強い爆風。飛ばされる山本。
   片渕、その場に倒れる。咳をしながら、山本の元へ。山本を起こそうとするが、既に死ん 
   でいる。
   片渕、辺りを見渡し防壁に身を隠す。
   片渕の頭上を何機もの戦闘機が低空飛行で轟音を響かせながら飛んでいく。
   片渕、意を決して走り始める。
   突如聞こえる英語の叫び声。
   固まる片淵。振り返る。
   外国人男性が片淵に銃口を向けている。外国人男性はアメリカ国旗を胸元に付けている。
片淵「嘘だろ…」
   銃声。
   目を閉じる片淵。目を開き、振り向く。
   片淵の背後で倒れている黒い生物。手らしき物が6本生えており、片淵の足を掴む。
   倒れる片淵。
   アメリカ兵、片淵に駆け寄り黒い生物を撃ち殺し、片淵に手を差し出す。
   アメリカ兵、片淵、必死に逃げる。
片淵「ワットイズディス!」
   アメリカ兵、叫ぶ。
片淵「ワット!?」
   アメリカ兵、振り返り片淵に向かって叫ぶ。
アメリカ兵「ジ・エイリアン!!」
   突然飛び掛かってくる黒いエイリアン。
   アメリカ兵、咄嗟に撃ち殺す。
   アメリカ兵と片淵は、沢山の兵士達が進むなか、逆走していく。
   片淵、兵士達を見る。
   胸元にはロシア国旗。韓国の国旗。フランスの国旗。中国の国旗。を付けた兵士達が同じ  
   方向に向かって銃を撃つ。
   片淵を引っ張るアメリカ兵。
   アメリカ兵の跡を必死についていく片淵。
   全速力で走るアメリカ兵と片渕の前に突如現れる軍車両。
   車両から降りる竹田雄一(58)。
   アメリカ兵、敬礼する。
   武田、敬礼する。
アメリカ兵「(英語で)竹田一佐!御命令通りNOVAの乗客を保護致しました!」
   目を細める片渕。驚く。
片渕「竹田!」
竹田「乗れ片渕!」
   片渕と山本は車両に乗り込む。

〇車内
   片淵、驚いた顔で、
片淵「竹田だよな!」
竹田「ああ!NOVAが出発する時お前を見送ってから28年が経った。俺はずっとNOVAを守ってきたんだが、すまない片淵!」
片淵「それよりこれはどういうことだ!」
竹田「2052年11月11日午前11時11分。空から巨大な宇宙船が北極点に降りてきた。 
 最初は調査団が繰り出され、エイリアンと交流にも成功できた。しかし2053年7月11 
 日、突如宇宙船に原子爆弾が投下され、地球人対エイリアンの戦争が始まった」
片淵「そんな…」
竹田「爆弾の詳細は未だ明らかになっていない。今は地球人同士手を組んで地球を守ることが最
 優先。皆必死になって戦っている」
片淵「竹田、俺はもうこの時代にいなきゃいけないのか」
竹田「残念だが、NOVAを再び稼働させることは何年、何十年先になるか分からない。本当に
 すまない」
   頭を抱える片淵。
片淵「俺は戦いたくない」
竹田「分かってる。でも身を守る術を身につけないと死ぬぞ」
片淵「どうすればいい」
竹田「俺が訓練する」

この脚本を購入・交渉したいなら
buyするには会員登録・ログインが必要です。
※ ライターにメールを送ります。
※ buyしても購入確定ではありません。
本棚のご利用には ログイン が必要です。

コメント

  • まだコメントが投稿されていません。
コメントを投稿するには会員登録・ログインが必要です。