カモナシェアハウス 第二週「新しい職場もゲイばかり」#07 ドラマ

前回のおはなしです。 https://film-buyer.jp/scenarios/2848
あゆむ。 31 0 0 01/21
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第一稿

〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・星七緒
・三柴雄太
・松本一樹
・竹野内亮

〇『PART7』・厨房
   宗介、雄太、一樹、亮。
雄太「あの、宗介さんっ ...続きを読む
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〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・星七緒
・三柴雄太
・松本一樹
・竹野内亮

〇『PART7』・厨房
   宗介、雄太、一樹、亮。
雄太「あの、宗介さんって…ノンケなんですか?」
宗介「え?あぁ…そうだけど…」
一樹「おい、雄太」
雄太「ゲイじゃないんだ…」
宗介「え?何どういう事」
   ため息をつく雄太。
宗介「あ…もしかして…(雄太を指して)ゲイ?」
   ゆっくりと手を上げる雄太。
   宗介が一樹を見ると、一樹も手を上げる。
宗介M「あぁぁ…」
   宗介が亮を見ると、真顔で手を上げている。
宗介「何だよ…ここも皆ゲイなのかよ」
   千秋が来る。
千秋「おはよー。あれ、もう店開ける時間だけど…あっ宗ちゃん、やっ
 ぱ先行ってたんだねぇ」
宗介「ちょっと千秋」
雄太「ちょっと千秋さん」
千秋「何…?二人ともどうしたの?」
宗介「何で職場まで、ゲイばかりなんだよ」
雄太「何でノンケをここに連れてくるんですか!」
   見合う宗介と雄太。
雄太「僕、ノンケの人嫌いなんです」
宗介「え…」
雄太「理由は千秋さん知ってるはずなのに、何で…」
千秋「雄太…ごめん。でも、彼は雄太が思ってるような悪い人じゃな
 いから」
   そっぽを向く雄太。
千秋「取り合えず、もう仕事始まるから。オープンするよ。お客様には
 笑顔でね」
一樹「はい!じゃ、俺札返してきます」
   厨房を出て行く一樹と雄太。
宗介「おい、ちょっと千秋」   
千秋「何?」
宗介「どういう事なんだよ!」
千秋「そういう事。別にいいでしょ?シェアハウスで免疫ついてるん
 だから」
宗介「免疫…まぁそれはいい。何で昨日初めて会ったばかりのあいつに
 あんな態度取られなきゃいけねぇんだよ」
千秋「まぁその話はまた今度に」
宗介「そうやって、大事な話を遅らせ遅らせしてんじゃねぇよ」
一樹「オーダー入ります。シーフードパスタ二つ入ります」
亮「了解。宗ちゃん、手伝ってもらっていい?」
千秋「宗ちゃん、じゃあ宜しく!」
宗介「ちょ…」
   ホールで客の注文を聞いている雄太を見る宗介。
亮「宗ちゃん」
宗介「はい!すみません!」
   亮の手伝いを始める宗介。
   × × ×(時間経過・夕)
   仕事終わりの宗介。
亮「宗ちゃんお疲れ」
宗介「お疲れ様です」
亮「オーナーが言ってた通り、宗ちゃん手際もいいし、かなり助かった
 よ。明日もよろしくね」
宗介「はい。じゃあまた明日お疲れさまでした」
   雄太が来る。
宗介「雄太君。お疲れ様」
雄太「(素っ気なく)お疲れ様です」
宗介M「ムカつくな…」

〇同・前(夕)
   店から出てくる宗介と、それを追って出てくる一樹。
一樹「宗介さん!」
宗介「おぉ、一樹君。上がりなの?」
一樹「うっす。今日の居残りは雄太と亮さんですから」 
宗介「そうなんだ」

〇道(夕)
   宗介と一樹が歩いている。
   ゲイのカップルや仲間らしき者達とすれ違う。
一樹「あの、雄太の事なんすけど、なんかすみません」
宗介「いや、一樹君が謝る事じゃないから」
一樹「あいつ、ちょっとノンケの人には壁を作っちゃうんすよ。まぁ俺
 も…雄太程ではないんすけど」
宗介「な、何かあったの?彼」
一樹「うーん…俺から話す事ではないんすけど、まぁ前に酷い目にあっ
 たって言うか…」
宗介「苛められてたとか?」
一樹「…」
宗介「あっ、答えてくれないんだ」
一樹「でも、あいつ悪い奴いじゃないですから!」
宗介「あ、あぁ…」
一樹「だから、もう少し様子を見ててあげて下さい。お願いします
 !」
   頭を下げる一樹に通行人のゲイ達がジロジロと見ている。
宗介「わ、分かったから。ちょっと恥ずかしいから顔上げて」 
   顔を上げる一樹。、
一樹「お願いします。じゃあ俺はこれで。お疲れっした!」
   走っていく一樹を見送っている宗介。

〇シェアハウス・リビング(夜)
   風呂上がりの宗介。
   上半身裸で、首にタオルを下げてくる
   七緒が水晶で占いをしていると玉に宗介の上半身裸の姿が映る。
七緒「ぐっほ!!」
宗介「あ?セブン、どっから声出してんの?」
七緒「い、いえ…ちょっと私をセブンって」
宗介「琉華も呼んでたからいいだろ」
七緒「まぁ…と、いうか…そ、その裸は…」
   千秋が来る。
千秋「わー宗ちゃんのセミヌード。何、俺達にサービスしてくれてん
 の?」
宗介「は…?あっ!」
   乳首をタオルで隠す宗介。
千秋「そこだけ隠してもねえ…」
七緒「私は、上腕二頭筋が好みなので」
宗介「な、何だよ!見るな!」
   慌てて出て行く宗介。
宗介M「こいつらが、ゲイだって事うっかり忘れてた…」
 
〇同・二階・宗介の部屋・中(夜)
   着替え終わり、ベッドで大の字になっている宗介。
   ドアノックの音。
宗介「はい」
   ドアを開け千秋が入ってくる。
千秋「宗ちゃん」 
宗介「何だ千秋か」
千秋「あぁ、もう服着ちゃってるんだ」
宗介「当たり前だろ」
千秋「そんな怒らなくていいじゃん。冗談な んだから」
宗介「冗談がいつ本気に変わるか分かんねぇからな。ここの連中
 は」
千秋「あーあ、言われちゃった」
宗介「んで、何だよ」
千秋「あぁ。雄太の事なんだけど」
宗介「あぁ、あれならちょっと一樹君に聞いたよ」
千秋「うん…雄太が高校生の時、ノンケを好きになっちゃったんだ
 よね。どうせ叶わぬ恋だけど自分にけじめつけたくて思い切って
 告白しちゃったんだ」
宗介「うん」
千秋「まぁ結果はもちろんフラれたんだけど…でも、その時ノンケ
 君が友達で居ようって言ったんだって」
宗介「え?そうなの?じゃあ別に嫌う必要ないんじゃねぇの?」   
千秋「いや、まだ続きがあって。そのノンケ君、実は裏で雄太がゲ
 イだある事言いふらしてて、あっと言う間に学校全体に知られて
 もう学校に居られる状態じゃなくなったんだって」
宗介「…」
千秋「もちろん、親にもバレて家にも居られなくなって家出ちゃ
 ったんだよね。ノンケ君は面白半分で言っちゃったのかもしれな
 いけど、雄太は深い傷を負っちゃってノンケを見ると体中にあぁ
 やって棘張り巡らすの」
宗介「そんな事、あったのか…」
千秋「そう。でも、いつまでもあのままじゃぁダメだよね…だから
 ってどうしてやったらいいものか…ゲイの人達なら何でもなく普
 通に話するんだけど」
宗介「なぁ、俺をPART7で働かせようって思ったの雄太君の事も
 関係してるのか?」
千秋「いや、そういう訳じゃない…って言ったらちょっと嘘になるけ
 ど、でも宗ちゃんの仕事先をって思った事には絶対に間違いないか
 ら」
宗介「そぅか…」
千秋「何かごめんね。宗ちゃんまで巻き込んでしまってるよね」
宗介「いや、別にいいけど…(欠伸をして)俺、もう寝る」
千秋「そう?」
宗介「千秋も寝るか?」
千秋「え?いいの?隣に?」
宗介「は?何でそうなる?」
千秋「だって寝るか?って」
宗介「いや、もう遅いし寝るだろって意味で聞いたんだよ」
千秋「なぁんだ。だったら寝るのか?って聞いてよね!寝るか?
 って一言入ってるのと入ってないので意味が違ってくるんだから」
宗介「はいはいはいはい」
   と、言いながら千秋を追い出す宗介。
宗介「おやすみ」
   ドアを閉め鍵をかける宗介。
千秋「あっ、鍵までかけた!」
宗介「いつ襲われるか分かんねぇからな!」

〇同・リビング(日替わり・朝)
   千秋が起きてくる。
千秋「おはよう…誰も居ない…」
   ホワイトボードを見ると宗介が千秋に伝言を残している。
千秋「先に店に行ってる…かぁ。あぁ今日も一緒に行けなかった」

〇PART7・中
   宗介が出勤してくる。
   雄太がそっぽを向く。
一樹「おはようございます」
宗介「おはよう」
   雄太の所へ行く宗介。
雄太「何ですか?」
   亮が出勤してくる。
亮「おはよう」
一樹「おはようございます」
亮「(宗介と雄太を見て)え?何かあったの?」
一樹「いやぁ…」
雄太「何すか?」
宗介「ちょっと、話がある」
雄太「俺は、話する事なんかありません」
宗介「いいから。ちょっとこっちに」
   雄太の腕を掴む宗介。
雄太「何するんですか!」
   宗介の手を振り払う雄太。
亮「ちょっと待て」
   二人の間に割って入る亮。
亮「宗ちゃん、どした?」
宗介「すみません、二人で話をさせてもらえませんか?」 
亮「それは出来ない」
宗介「え?」
亮「今の二人見てたら、二人きりで話しても平行線のままだろ?話す
 んだったらここで」
宗介「まぁ、それならそれで、いいですけど」
亮「雄太も、ちゃんと宗ちゃんの話を聞け」
雄太「…」
亮「雄太」
雄太「はい…」
   椅子に座る宗介達。

〇同・前
   千秋が走ってくる。
   ドアを少し開けた所で手が止まる千秋。
千秋「え?何やってんの?」
   
〇同・中
   宗介、雄太、一樹、亮。
雄太「話って何ですか?早くしないと店オープンしちゃうんですけ
 ど」
宗介「雄太君は俺の事そんなに嫌いなのか?」
雄太「嫌いですね。ノンケの言う事なんか、何一つ信用ならないで
 すから」 
宗介「そっか…俺もゲイって嫌いなんだ。男同士でべたべたするな
 んて考えられない」
亮「ちょっと宗ちゃん」
   手で亮を制する宗介。
雄太「じゃあ、こんなお店で働くの辞めたらどうですか?俺も一樹
 も亮さんも皆…ゲイなんですよ。宗介さんが住んでるシェアハウ
 スの人達も皆ゲイなんですよ」
   千秋が中に入ってくる。
千秋「宗ちゃん…」

続。

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