女子高生の犬(冒頭) ドラマ

どこにでもいるごく普通の女子高生、ほのか。家や学校に居場所がないわけではないが、どこか気の置き所がなく寂しい彼女には、誰にも言えない秘密がある。親よりもずっと年上の男性、原の家にたびたび上がりこんではあんなことやこんなことをしでかして――。※冒頭部分のみの掲載です。全編の脚本はコミティアで販売します。
みちすすき 32 0 0 10/12
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第一稿

○市役所・事務室

PCに向かい仕事をする職員たち。
段ボールを抱えた原(62)が入口につっかかりながら入ってくる。同僚の平須賀(38)、顔を上げ
平須賀「あ、それ会議室で ...続きを読む
「女子高生の犬(冒頭)」(PDFファイル:100.09 KB)
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○市役所・事務室

PCに向かい仕事をする職員たち。
段ボールを抱えた原(62)が入口につっかかりながら入ってくる。同僚の平須賀(38)、顔を上げ
平須賀「あ、それ会議室です」
原  「え、あっはい(戻ろうとしてまたつっかかる)」
職員A「原さーん、三階トイレの蛍光灯、切れてたんだけど」
原  「(つっかかりながら)あ、はい」
×      ×      ×
デスクのPCで所在なく天気予報を眺める原。
時計が六時を指しチャイムが鳴る。
原  「(ぼそぼそと)お先失礼します(出ていく)」
書類仕事をしている平須賀と若手の金田(25)。
金 田「原さん、いつも早いっすね」
平須賀「やることないからね」
金 田「でもプライベートの時間充実してんの、いいなあ」
平須賀「(ふっと笑い)家ではやること、あんのかね」

○原の自宅(夜)

原、マンションの一室の鍵を開け中に入る。
暗い廊下にリビングからの明かり。足元に目を落とすと、ブレザーの制服にベルトの首輪をつけて四つん這いになったほのか(17)が原を見ている。

○同・リビングダイニング(夜)

原、荷物を置き台所へ。流し横に洗浄済みの食器、冷蔵庫を開けると中にラップされた豚キムチ。
棚から個包装されたもなかを出し、袋を開ける。足元に寄ってきたほのかの頭をそっとなでて口元に近づけると、ほのかがもなかに食いつく。
食べ終えたほのか、方向転換して手を棚にぶつけ
ほのか「いっ……!」
原、無表情にじっとほのかを見つめる。
ほのか「(その目を見返しながら)……わん」

冒頭終

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