向井真一(77)は、かつて写真館を営む腕利のカメラマンだった。しかし、20年前の春、ひとり娘の向井マミ(当時17)を写真館の前で交通事故により亡くす。それ以来、真一は塞ぎ込み写真館も畳んでしまう。写真から距離を置いていた真一だったが、妻の向井恵子(74)の写真だけは撮り続けた。マミの面影が恵子にはあるからだ。恵子を撮ることでマミを思い出しているのだった。
そんなある日、マミと最後に訪れた箱根の芦ノ湖に恵子と出かけることにした。遊覧船の前で恵子の写真を撮っていると、突然真一は倒れ、少し不思議な世界へと
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