シナリオセンター基礎科第5回課題 電撃と遠雷 恋愛

バリキャリ女が超重要案件のクライアントに一目ぼれしてしまって……。
tide 3 1 0 05/30
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第一稿

○タクシー・内
唐木英一(31)と安村琴(29)が並んで座っている。
琴「なんで唐木君も一緒なのかなぁ」
唐木「この期に及んでまだ言うんすか」
琴「実績もちゃんとあるし、ク ...続きを読む
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○タクシー・内
唐木英一(31)と安村琴(29)が並んで座っている。
琴「なんで唐木君も一緒なのかなぁ」
唐木「この期に及んでまだ言うんすか」
琴「実績もちゃんとあるし、クライアントからクレーム来た事なんか一度もないし」
唐木「そういう問題じゃないらしいっすよ」
琴「じゃあ何!?」
唐木「(小声で)男女の問題」
唐木が呆れ顔で窓から外を見つめる。
窓外には高層ビル。
タクシーが停まる。

○高層ビル・会議室・前
社員がお辞儀をして去っていく。
琴「いい、私の案件だからね」
と唐木を睨み、ノックして入室する。

○同・内
端正な顔立ちの顧客が立ち上がり、手を差し出しながら近づいてくる。
顧客「これはどうもご足労いただきまして」
一瞬固まってしまう琴。
琴「すみません、ちょっと」
と出ていく。
唖然としている顧客。
顧客を冷たく見つめる唐木。

○同・廊下
澄ました顔で足早に歩く琴。
琴M「やばい!」

○同・女子トイレ・内
澄まし顔の琴が鏡に映っている。
隣で女性が手を洗っている。
琴、次第に慌てたような表情になる。
琴「ずっきゅうぅん!」
隣で手を洗っていた女性が大仰に驚いて琴を見る。

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