あー、始まっちゃった 学園

高校2年の松浦渚(17)。気を付けてうまくやっていたのに、ほんのちょっとしたことで、面倒な泥沼が始まっちゃったよ。
橘ゆづは 50 0 0 01/31
本棚のご利用には ログイン が必要です。

第一稿

人 物

松浦渚(17)高校2年生
早川もも(17)渚の親友
薮木風花(17)転校生
横井洋太(17)クラスメート

〇ディズニーランド・エントランス
   お揃 ...続きを読む
この脚本を購入・交渉したいなら
buyするには会員登録・ログインが必要です。
※ ライターにメールを送ります。
※ buyしても購入確定ではありません。
 

人 物

松浦渚(17)高校2年生
早川もも(17)渚の親友
薮木風花(17)転校生
横井洋太(17)クラスメート

〇ディズニーランド・エントランス
   お揃いの耳をつけ、同じブレザーの制服にオーバーサイズのベージュのカーディガンを合わせ、色違いのスニーカーを履いた松浦渚(17)と早川もも(17)、仲良さそうにくっついて、視線の先は自撮り棒についたスマホ。
   上目遣いでキメ顔をする2人、何枚も写真を撮っている。

〇春陽(はるひ)高校・教室(朝)
   まばらに登校してくる生徒たち。
   一番前の席に薮木風花(17)が座り、勉強をしている。
   横井洋太(17)最後列で風花をちらりと見て、スマホに目を落とす。、SNSの渚のアイコンが、ももとのツーショットに変わったのをチェックする。
   渚が入ってきたのに洋太気付いて、
洋太「ディズニー行ったんだ。早川と」
   渚、頷きながら洋太の隣の席にカバンを置く。
渚「そうそう」
洋太「いいの?前のトプ画気に入ってたじゃん変えちゃって」
   渚、カバンの中をあさる。
渚「うーん。ももがそれにしてたからさ。私だけ変えないのはちょっと」
洋太「あーね。女子は大変」
   洋太、スマホを置いて肘をつき渚を見る。
洋太「おみやげ?」
   渚、キャラクターのパッケージの可愛いクランチチョコを出して洋太の机に置く。
洋太「さすが!あざす!」
   渚、洋太に近づいて身をかがめる。
渚「ねえ雅史先輩から聞いてる?」
洋太「別れたんでしょ?ぼろくそに言ってたよ早川のこと」
渚「やっぱり?」
   洋太、声を潜める。
洋太「でも切り替え早いからさ。次狙う人きめてあるらしい。知りたい?」
   渚、うんうんと頷く。
もも「おはよー渚」
   と入って来る。
洋太「よっす」
渚「おはよ」
   もも、カバンを置くと渚の腕を取る。
   ももに引っ張られて出ていく渚ともも。ふーん、と見ている洋太。

〇同・廊下(朝)
   もも、渚の腕を組んで歩いている。
もも「いい感じじゃん。洋太と」
   渚、驚いて、
渚「え、ないない」
もも「渚が洋太と付き合ったら、私とあんまり遊んでくれなくなっちゃう」
渚「だから洋太は友達だし。それに」

〇渚の部屋(夜)
   机に置かれたスマホは洋太と通話中。
   渚、パジャマを着て宿題をやっている。
洋太の声「今のうちがチャンスなんだって!お願い!まじで」
渚「えー。確かにかわいいけどさ。ちょっと近寄りがたくない?」
洋太の声「そこがいいんじゃん!いい子だよきっと。薮木さん。まだ誰とも群れてないっしょ?」
渚「まあ悪い子には見えないけど」
洋太の声「でしょ?だから入れてやってよ松浦たちのとこに。松浦と仲良くなれば俺も流れで仲良くなれるからさ」
渚「そんなうまくいく?」
洋太の声「いくいく。そこは俺たちのコミュ力でさ」
   渚、手を止めて少し考える。
渚「わかった一応やってみる。あとさっき雅史先輩からライン来たんだけど……」

〇春陽高校・教室
   風花の席に集まり、風花と渚、ももがお弁当を食べている。
渚「え、めっちゃ読みたいと思ってたんだけどなかなか」
風花「私全巻持ってるよ?貸そうか?」
渚「いいの?借りても」
風花「ぜひぜひ。感想聞かせて」
渚「やった!」
   盛り上がっている渚と風花。
   不満そうに食べているもも。

〇カラオケボックス(夜)
   あいみょんの曲を立って歌っている渚。洋太、風花、もも、座っている。
   洋太、次の曲を選んでいる。
   テーブルに無造作に置かれた渚のスマホが光り、ももが気付いて見ると、雅史から『新着メッセージがあります』とラインが来ている。
   帰り支度を始めるもも。
   渚、歌うのをやめて
渚「あ、時間?帰る?」
   洋太、顔を上げる。
洋太「もう帰っちゃうの」
渚「もも門限早いから。駅まで送るよ」
洋太「俺行こうか?男だし」
   と立ち上がる。
もも「いいよ洋太は来ないで!」
洋太「お、……そっか」
   洋太、勢いに押されて座る。
   出ていくももと渚。
   曲が止んで一瞬しんとする。
   洋太、風花に体を向け、
洋太「薮木さんてさ……」

〇カラオケ店・外(夜)
   店から出てくる渚ともも。
   もも、出るなり渚の腕をつかんで、
もも「なんで雅史とラインしてるの」
   驚きあたふたする渚。
渚「え……?」
   もも、渚を睨みながら、
もも「雅史と何のラインしてるの?」
渚「何でもないよ。どうでもいい話、来たから返してるだけで」
もも「何でもなくないでしょ?隠してんの?通知もさ、新着メッセージがありますにして、見られたらまずいことでも話してるんじゃないの?」
渚「ちがうよそんな」
もも「正直に言って」
   渚、俯いて黙る。
   通行人、怪訝そうに渚とももを見て通り過ぎる。
もも「言って!」
渚「……ももとの話、いろいろ相談に乗ってて、最初は。そしたら」
   もも、つかんでいた渚の腕を荒く振り払い、スタスタと去る。
   渚、その場から動けずにいる。

〇春陽高校・プレハブ裏(朝)
   人気はなく、洋太が1人でスマホを触っている。
   渚が来る。
渚「どうしたの朝から呼び出して。話ならラインでいいのに」
洋太「残るじゃんかよ。てかやばいんだよ」
   洋太、緊迫した表情。
渚「え、なに?」
洋太「変な噂立てられてんの。俺ら」
   渚にスマホの画面を見せる。
   顔面蒼白になる渚。
渚「……なんで?」
洋太「こっちが聞きたいよ。せっかく薮木さんに近づけるとこだったのに。もう最悪だよ」
渚「いつから?え、どこから?」
   渚、洋太に詰め寄る。
洋太「わかんね。昨日夜、稲葉からまじで引いたわってライン来て」
   渚、険しい表情。

〇同・教室
   風花の席で弁当を食べている渚、もも、風花。
   不穏な沈黙が漂っている。
   渚、意を決したように、
渚「もも。あのさ」
   もも、渚を見ない。
渚「昨日はごめん。本当にごめん、でも雅史先輩とは付き合ってないから安心……」
   もも、渚の話を遮る。
もも「全然いいよ!私はもうあんな男に興味ないし。それよりさ、渚、洋太とすごい噂になってるけど大丈夫?」
   ニコニコしながら話すもも、机の下では渚の足を踏みつけている。
   渚、痛そうにしつつも、
渚「それなんだけど、嘘で」
もも「さすがに私も引いたよね、渚ってそうゆうことするんだって。ねえ、風花ちゃんも聞いたでしょ?」
   風花、戸惑いながら、
風花「いや、そんな……」
もも「昨日あの後どうだった?かわいそうだよね風花ちゃん、何も知らずに二人に挟まれて」
   風花、弁当箱を置く。
風花「別にいいよ気にしないし。わかんないけど、見た感じでは、そんな風に見えなかったけどね。二人の関係」
もも「あ、そう?ふーん。でもあれでしょ?火のない所に煙は立たないっていうからねー」
   渚、だんだん無表情になる。
<終>

Instagram:@yuzuhatachibana
Twitter:@yuzuhatachibana

この脚本を購入・交渉したいなら
buyするには会員登録・ログインが必要です。
※ ライターにメールを送ります。
※ buyしても購入確定ではありません。
本棚のご利用には ログイン が必要です。

コメント

  • まだコメントが投稿されていません。
コメントを投稿するには会員登録・ログインが必要です。