イセカイ ファンタジー

突如襲われたマーリアス王国。 一旦状況が落ち着くまで、護衛人のロータにより、地球へと送られるようになったホムラ王子。 そこから始まるホムラの学園生活!?そして、再びホムラに忍び寄る影・・・。 果たして、マーリアス王国とホムラの運命はいかに・・・
氷澄 45 0 0 05/10
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第一稿

         イセカイ 





ホムラ(♂)異世界にあるマーリアス王国の王子。純粋で謙虚な少年。

アロウ(♂)ホムラの世話人。軽そうだが、実はしっかりして ...続きを読む
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         イセカイ 





ホムラ(♂)異世界にあるマーリアス王国の王子。純粋で謙虚な少年。

アロウ(♂)ホムラの世話人。軽そうだが、実はしっかりしている。陽気なにーちゃん。

メリス(♀)ホムラ達の通う地球の学校の生徒。だが、実の正体は…

ロータ(♂)ホムラの護衛人。クールで頭がキレる。

パーフ(♂)異世界に住む謎の男。その正体は…

???(?)ホムラ達を襲う、謎の暗殺者。パーフ役担当。

兵士1(声)パーフ役担当。

兵士2(声)メリス役担当。

兵士3(声)裏方担当。
















*暗めな感じの曲。
*幕上がる。

兵士1「(上手からドタバタと足音を立てながら登場)くそっ、見失った」
兵士2「(上手からドタドタと足音を立てながら登場)探せ!王子はまだそう遠くには行っていないはずだ!必ず見つけ出して抹殺しろ!!(ドタドタと足音を立てながら下手へ退場)」
兵士1「はいっ!!(下手へドタドタと足音を立てて退場)」

*照明つく(少し暗め)。ホリゾント青。異世界。
*ホムラ・ロータ、上手より登場。

ホムラ「…ロータ……」
ロータ「…大丈夫です、ホムラ王子。兵はあちらに行きましたから。さあ、今のうちにそちらにあるほこらから地球へ…」
ホムラ「(首を横に振る)………」
ロータ「王子!」
ホムラ「ボクだけ逃げろって言うの!?」
ロータ「王子…でも、そうしないと王子に危険が……」
ホムラ「そんなの卑怯だよ!父様も母様も…みんな、みんな命を狙われてるっていうのに、それを見捨ててボクだけ逃げるなんて…!」
ロータ「王子…」
ホムラ「お願い!地球に行くなら、みんなで一緒に…。お願いだよ、ロータ」
ロータ「…ホムラ王子、実は……もう………」
ホムラ「…何?」
ロータ「…実は、ホムラ王子以外の王族の方は、もう………」
ホムラ「……え?…それって、どういう事……?」
ロータ「……申し訳ございません、私の、力不足で………」
ホムラ「…そんな……」
ロータ「……でも、どうかお願いです。ホムラ王子だけでも、どうか生き延びて……」
兵士1「ん?今、声がしなかったか?」
兵士2「ほこらの方じゃないか?マーリアス王国の王子かもしれん」
ロータ「ヤバい!(ズボンのポケットからクリスタルのついたネックレスを取り出し、下手へ向ける)」

*暗めの曲が流れたまま、不思議系の音。
*照明、音に合わせてだんだん明るく。ホリも明るめの水色へ。
*不思議系の音消える。

ロータ「今、ほこらの封印を解きました。地球のほこらと繋がったはずです。早く行って下さい!」
ホムラ「でも、国民を放っておけない…!国はどうするの…?ボクがいなくなったら、国は…」
ロータ「早くしろっ!!」
ホムラ「(ロータの剣幕に驚く)……ロータ………」
ロータ「早く行けッ!!」

*兵士の足音(少数)。

ロータ「くそっ!(鞘から剣を取り出す)」
ホムラ「…ロータ………」
ロータ「…ホムラ王子。王子は、私達国民の希望です。だから、あなただけは失いたくない……」
ホムラ「…ロータ……」
ロータ「さあ、早く行って!」
ホムラ「でも、ロータは…」
兵士1「いたぞー!!!」
ロータ「くっ(ホムラを下手側に突き飛ばす)」
ホムラ「わぁっ!」

*ホムラ、下手へ退場(させられる)。

ロータ「(剣を構える)」
兵士1「ぐはッ」
兵士2「おい、どうした?なッ!貴様、何者だ!?う、うわあああ!」
ロータ「……?…一体、どうしたんだ……?」

*アロウ(手にモップを持っている)、上手より登場。

ロータ「(アロウに剣を向ける)誰だ!…何だ、アロウか……(剣を鞘に収める)」
アロウ「へっへ〜ん。マーリアス王城の使用人、アロウ、ただいま参上!(ポーズを決める)」
ロータ「はぁ…(ため息混じりに)全然カッコよくないぞ」
アロウ「えー。なんだよ、それ〜。せっかく兵士2人ボコしてやったのに。何か他に言う事あるんじゃねぇの〜?」
ロータ「…礼を言う」
アロウ「はは。こんなオレでもお役に立てたなら、どうも〜♪……んで、ホムラ様はもう地球へお送りしたのか?」
ロータ「…ああ。…そうだ、アロウ。お前も、しばらく王子の世話人として地球へ行ってくれないか?」
アロウ「ああ、もちろん!そのためにここに来たんだからな。任務了解しました!」
ロータ「…ホムラ王子を頼んだぞ、アロウ」
アロウ「ああ、任せとけ!」
ロータ「あ、王子と合流したら伝えてくれないか?『落ち着いたら、再びこちらの世界へ呼び戻します』と」
アロウ「わかった。…じゃあな、ロータ(下手側ヘ)」
ロータ「ああ、元気でな」
アロウ「(立ち止まって)……ロータ、死ぬなよ」
ロータ「…………」
アロウ「(ロータの前に小指を出す)」
ロータ「…え?」
アロウ「指切りだよ!指きり!」
ロータ「(渋々、小指を差し出す)」
アロウ「ゆーびきーりげーんまーん、もし死んだら針千本飲〜ます♪指きった」
ロータ「…死んだら針千本飲めないだろう……」
アロウ「約束だからな。…絶対、死ぬなよ!(走り出す)」
ロータ「走ると転ぶぞ」
アロウ「え?うっ!わぁ!」

*アロウ、下手へ退場。

ロータ「全く。…あいつに任せて大丈夫だろうか?…まあいい。………ホムラ王子、どうか……御無事で。(クリスタルを下手側へかざす)」

*照明、少し暗めに。ホリも元の青色に。
*兵士達の足音(多数)。

兵士3「こっちだー!さっきこっちに王子が行くのを見たぞーーー!!」
ロータ「しまった!他にも兵士がいたのか。…くそッ、こんな大勢じゃ、オレ1人では話にならない……。……だが………」

*照明消える。ホリゾント赤。ロータのシルエット。

ロータ「…だが、それが戦いの中に身を置く者の定め……。…ならば……(鞘から剣を取り出す)……すまない、アロウ。…約束は、果たせなさそうだ………」

*兵士達の足音、音大きく。
*暗転。
*学校チャイム&生徒のザワザワ声。
*照明つく。地球。学校。ホムラ、舞台を掃いている。アロウは雑巾で舞台手前の壁を拭いている。

アロウ「ふう…。終わりましたよー、ホムラ様」
ホムラ「え、もう?早いな〜、アロウ」
アロウ「はは♪めんどくさいんで、雑にサッとやっただけですけどね♪(雑巾をはたく)」
ホムラ「わぁ!ゴホッ、ゴホッ!」
アロウ「あ、すいません、ホムラ様」
ホムラ「う、ううん、大丈夫。ゴホッ、ゴホッ。ごめん、ボク、ちょっとほこりアレルギーで…」
アロウ「え?そうなんですか?」
ホムラ「うん。…城にいた時、ボクの部屋、いつも掃除されてたはずなのに、なんかほこりっぽくって…それで、吸い過ぎちゃったらしくて、なっちゃったんだ」
アロウ「…え?」
ホムラ「…何?どうしたの、アロウ」
アロウ「すいません、ホムラ様のお部屋の掃除の担当はオレでした…。はは♪」
ホムラ「えーーー!!!…ア、アロウのせいだったんだ……。…じゃあ、もしかして、いつもそうやって窓を拭いた雑巾をはたいて、ボクの部屋に充満させてたの……?」
アロウ「はは♪すいません。あ、それと、いつもベッドのシーツは干してませんでした。ホムラ様の部屋、広いから…めんどくさくって」
ホムラ「…あの強烈な臭いはそれでか」
アロウ「あ、ちなみに、換気もしてませんでしたので…」
ホムラ「うん、シーツが湿って黒カビが生えてたよ」
アロウ「枕にも生えてましたよね…。あと、カーテンにも。はは♪」
ホムラ「…なんてルーズな使用人なんだ……」
アロウ「すいません。オレ、掃除とか本っ当〜に嫌いで、そのくらい酷くしていれば、ホムラ様から苦情が来て担当を下ろしてくれるのではないかと思って〜」
ホムラ「普通なら担当を下ろすどころか、クビだよ…。はぁ、一生懸命耐えてたボクって一体…」
アロウ「はは♪すいません」
ホムラ「そんなに嫌だったら、ボクに言ってくれればよかったのに…。そしたら、他の役に回したよ…」
アロウ「え?」
ホムラ「…だって、さすがにボクも堪え難かったもん。あの部屋」
アロウ「…怒らないんですか?オレの事」
ホムラ「どうして?掃除をしてもらってる身でそんな事言うなんて、おかしいじゃない」
アロウ「ホムラ様…」
ホムラ「気にしなくていいんだよ。…あ〜あ〜、アロウが雑巾はたくから、床にほこりが飛んじゃったよ。(笑って)また掃き直さなくっちゃ」
アロウ「あぁ、オレがやります!ホムラ様は休んでてください」
ホムラ「え、い、いいよっ。アロウ、掃除嫌いなんでしょ?無理しなくていいよ」
アロウ「いえ、今までさんざん御迷惑おかけしてきたお詫びです!」
ホムラ「アロ…(アロウにほうきを取られる)」
アロウ「(無言のまま、ほうきで床を掃く)」
ホムラ「……ありがとう、アロウ………」
*メリス、客席の後ろより登場。

メリス「わっほー!掃除終わったーぁ?ホムラ」
ホムラ「あ、メリス!うん、ちょうど今終わったトコ」
メリス「そっか、お疲れ〜。2人で大変ね。こんな広い体育館の掃除。ったく、ウチのクラスの連中はなんでこうなのかしら。掃除サボりまくりでさ。私も先週、体育館掃除1人でやったのよ」
ホムラ「え、1人で?」
メリス「そうよ〜。ていうか、ウチのクラスでまともに掃除やってるのって私達くらいなもんよ?」
ホムラ「え…。そうだったんだ…。ちょっとショック」
メリス「ホントよね〜。もうショック通り越して、真面目にやってる私達がバカバカしくなっちゃう」
アロウ「んで、メリス。何の用?」
メリス「ん?」
アロウ「いや、だって、別にそんな他愛もない話しに来た訳じゃないっしょ?何か用があったんじゃないのか?」
メリス「いや、そんな他愛もない話を言いに来ただけだけど…。暇でさぁ〜」
ホムラ「部活には行かなくていいの?」
メリス「今日は部活ナッシーング!」
ホムラ「でも、今日水曜日だよ?水木金が活動日じゃなかったっけ?」
メリス「…だってー、やる事ないしぃ〜……」
ホムラ「でも、そんなんじゃ、七不思議研究部潰れちゃうよ?」
アロウ「七不思議研究部って?そんな部あったんだ?初耳〜」
メリス「あった?あった、って過去形にしないでよ!まだ潰れちゃいないわよぉ〜!今は部員私1人だけだけど、が、頑張るんだからっ!!」
アロウ「…部員1人って…それ、部どころか、同好会としても成立してるのか?」
メリス「…う、うるさいわね!!七不思議研究部をバカにしないでよ〜ぉ!この学校にもちゃんと七不思議は存在してるのよ!」
アロウ「…へぇ〜?……で、例えば、どんな七不思議があんの?」
メリス「わっはっはっは。聞いて驚くなよ〜?どれも夜中の12時になると起こることなんだけどね。まず、いち、『保健室にある人体模型が廊下を走り回る』に、『音楽室のピアノが自動ピアノでもないのに、ひとりでに[エリーゼのために]を弾き出す』」

    間

アロウ「それだけ?まだ2個じゃん。七不思議じゃないのか?」
メリス「まぁ、他はまだ調査中なの!」
アロウ「はは♪でも1・2番だけでもベタ中のベタじゃんか」
メリス「へぇ〜、バカにしてるんだ〜。いいも〜ん!とっておきの第7番、教えてあーげない!」
ホムラ「第7番知ってるの?…でもさ、たいていの場合って、7番目の不思議を知ったら、もうこの世にはいられないー、とかじゃない?」
メリス「まー、そこんとこは気にしない!」
アロウ「じゃあ、その第7番の不思議とやらをお聞き致しましょうか♪」
メリス「…2人共、この学校の裏庭が、立ち入り禁止になってるのは知ってるでしょ?」
アロウ「え?…ああ、まぁ……」
メリス「で、何故裏庭が立ち入り禁止になっているのか、私はそれを調べてみたの。そしたら、裏庭に古いほこらがある事がわかって、私はさらに調査を進めたわ」
アロウ「…調査ってどういう風にしたんだ?」
メリス「調査方法は企業秘密よ。で、そのほこらが、どうもこの世界と、別の、異世界を繋ぐ通路になってるみたいなのよ!」
アロウ「なってるみたいなのよ!って、(平然と)いや、知ってるし」
メリス「…なっ、なんですって!?」
ホムラ「アロウ…」
メリス「そ、そんな!私が苦労に苦労を重ねて調べたこの不思議を…知っている人がいたなんて!!」
アロウ「へへへ♪」
メリス「まぁいいわ。そう。なな、『裏庭にあるほこらは、異世界へと繋がっている』」
アロウ「まぁ、最後だけはまともな不思議なんだな」
メリス「普段はなんともないただのほこらだけど、大体数カ月に1回、夜中の12時になると異世界への扉が開くらしいのよ。…で、もしよかったら今日夜中12時、一緒にほこらに行ってみない?調査に!」
ホムラ「(首を横に振って)…いいよ。別に行ったって、きっと何にもないよ…」
アロウ「ホムラ様…」
メリス「ホムラ様?アロウ、ホムラの事、様なんかつけて呼んでるの!?」
アロウ「え?あ、いや。言い間違えただけ。はは♪」
メリス「ふ〜ん。で、ほこらの話だけど、行こうよ!いいっしょ?」
アロウ「…でも、オレもホムラの言う通り、何もないと思うけど〜」
メリス「(アロウの言葉を遮って)いい?もしかしたら異世界にいけるかもしれないのよ?異世界よ!異世界!ファンタジーよ!きゃ〜。じゃあ、今日の夜中11時半に例の封印のほこらの前で。ほんじゃまー、さらば!」
アロウ「え?あ、ちょ、ちょっと待っ…」

*メリス、上手へ退場。

アロウ「いっちまった〜…」
ホムラ「はは。でも、ホント面白いよね、メリスって。…まぁ、あのテンションにはついていけないけど……」
アロウ「それは言えてますね、ホムラ様」
ホムラ「あはは」
アロウ「それで、どうします?夜、行きますか?ほこら」
ホムラ「どうしよう…。メリスはその気だし、1人で行かせちゃうのもかわいそうだよね…」
アロウ「ですね。じゃ、一応、行ってみますか。……思えば、オレ達、もう地球に来て5ヶ月以上経つんですよね〜…」
ホムラ「うん、そうだね。…………」
アロウ「ホムラ様?どうかしましたか?」
ホムラ「…え?あ〜、ちょっとね。…今、マーリアス王国はどうなってるんだろう、って思って。…けど、悩んでても仕方ないよね。どうせ、ロータがほこらの封印を解いてくれなきゃ、ボク達帰れないんだから…」

    間

アロウ「あ、いけね!もうこんな時間!」
ホムラ「え?どうしたの、アロウ」
アロウ「今日、バイトあるんです!すいません、遅刻しちゃうんで、行きますね♪」
ホムラ「あ、アロウ、走ると転ぶよ!」
リユウ「わっ!(転ぶ)」
ホムラ「アロウ〜」
アロウ「大丈夫です!転ぶのは慣れてますから♪じゃ行ってきます、ホムラ様!」
ホムラ「いってらっしゃい…」

*アロウ、上手へ退場。

ホムラ「……今日、あっちの世界への扉、開くのかな?…はは、おかしいね、そんな訳ないってわかってるのに期待しちゃってるよ…。……ロータ、君は今、どこで何をしているの?……ロータ………」

*暗転。
*照明つく。異世界。パーフの家。下手側にテーブル。ロータ、舞台中央に横たわっている。パーフ、上手側のイスに座って編み物をしている。

ロータ「…ん」
パーフ「気がついたか」
ロータ「(起き上がろうとして)いっつ…!」
パーフ「ああっ、動かない方がいい。傷口が開いてしまう」
ロータ「…あなたは……?」
パーフ「…ああ、私はパーフという。…お前は……?」
ロータ「…オレ…私は、ロータと申します、パーフさん」
パーフ「そうか。ロータというのか」
ロータ「…あの、ここは一体…どこですか?」
パーフ「マーリアス王国の中の私の家だよ。城からは少し離れているが。隣国のケーデル王国との国境付近だ。お前が兵士に襲われている所を偶然通りがかってな、重傷を負っていたから、ここまで連れてきた。…兵士達は私が追い払ったよ」
ロータ「…そうでしたか。…確かに、意識を失う瞬間、あなたの姿を見たような気がします……」
パーフ「…そうか」
ロータ「…私は、どのくらい眠っていたのですか?」
パーフ「…お前は、ずっと、生死の境をさまよっていたからな。あー、そうだな〜、5ヶ月と13日7時間48秒程だな」
ロータ「…そこまで詳しくなくていいのですが」
パーフ「はっはっはっは。まぁ、いいじゃないか」
ロータ「…取りあえず、助けていただいてありがとうございます」
パーフ「さて、じゃあ私は、ちょっと村の市場の方へ行ってくるよ。ロータも、ハラが減っているだろう?何か食べたいものはあるか?」
ロータ「いえ、特には…」
パーフ「…そうか。…何にしようか。まぁ、それは食材を見て考えよう(壁に立て掛けてあった剣を持つ)」
ロータ「(じーっと剣を見る)」
パーフ「ん?ああ、剣か。護身用さ。最近あまり見なくなったが、隣国のケーデル王国の兵士がうろついている事があるんだ。まれに一般市民を巻き込んだいざこざもあるからな。そのためさ」
ロータ「あの、いえ、そうではなくて…その剣についている熊のマスコットは一体…?」
パーフ「ん?ああ、これか。かわいいだろう?この熊ちゃん。私が作ったんだ」
ロータ「…パーフさんが作ったんですか。器用ですね。こういうものを作るのが趣味なんですか?」
パーフ「ああ、まぁ、暇な時はいつも作っているよ。ちなみに、この熊ちゃんはメスで、名前はメリーだ。そして、こっちがオスのハリー」
ロータ「…名前があるんですか」
パーフ「ああ。あ、(テーブルの上を見て)こっちの熊ちゃんはカッちゃん。そして、今私が作っているこれがマー君という」
ロータ「…メリーとハリーとカッちゃんとマー君……か」
パーフ「これからもっと増やそうと思っているがな」
ロータ「…はぁ……?」
パーフ「さて、じゃあ、私はちょっと行ってくるよ」
ロータ「はい、お気をつけて」
パーフ「…あ、ロータ。…まだケガが完全に治った訳ではないだろう。しばらくの間は、私の家でゆっくりすればいいよ」
ロータ「…はい、ありがとうございます」
パーフ「いや、まぁ、そんなにかしこまらなくても、気楽にしてくれればいい」
ロータ「…はい」
パーフ「じゃあ、留守番を頼むな」

*パーフ、下手側へ退場。

ロータ「…変わった人だな、あの人は……。(テーブルの上にあるぬいぐるみを見て)…熊ちゃん、か。…かわいいもの好きのホムラ王子が喜びそうな品だな。……王子、今頃何をしていらっしゃるだろうか………」

     間

ロータ「(ふと、首元を触る。次に、焦ってズボンのポケットを探る。その他色々な所を探る)…ない。…ない!クリスタルが!…あれがないと、ホムラ王子をこちらの世界に呼び戻せない!……兵士に奪われたのか?それとも、あの時、オレが落としたのか…?考えていても仕方がない、とりあえずほこら付近に探しに…!」

*ロータ、走って下手へ退場。
*暗転。
*照明つく(少し暗め)。地球。夜中。ほこらの前。舞台上にはホムラとアロウ。

ホムラ「ハックシュン!ひ〜、さぶいっ!」
アロウ「あ、大丈夫ですか?ホムラ様。オレのを貸しましょうか?」
ホムラ「ううん。大丈夫だよ、アロウ。ありがと」
アロウ「そうですか。…それにしても遅いな〜、メリス。『11時半に封印のほこらの前で』って言ってたのに…もう55分じゃんか〜。もしかして寝てんじゃないだろうな〜」
ホムラ「………」
アロウ「早く来ませんかね、メリス」
ホムラ「………」
アロウ「…ホムラ様?やっぱり、寒いですか?だったら、オレの服を…」
ホムラ「え、ううん。違うよ、大丈夫」
アロウ「そ、そうですか…?」
ホムラ「うん。…ただ、ちょっと怖くなったんだ……」
アロウ「何がですか?」
ホムラ「もし、今ほこらの封印が解けて、向こうに戻れたとしても、国は…どうなっちゃってるのかな、って……」
アロウ「………」
ホムラ「…それに、もしかしたらボク達一族の他にも…兵士や国民も、……ロータも…死んじゃってるのかもしれないし………」
アロウ「…ホムラ様……」
ホムラ「…怖いよ、アロウ……」
アロウ「…何言ってるんですか、ホムラ様。そんな事あるわけないじゃないですか。大丈夫ですよ。きっと、大丈夫です♪」
ホムラ「うん…。そうだね、アロウ…。変な事いって、ごめん…」
アロウ「いえ。お気になさらずに♪」

     間

アロウ「え?」
ホムラ「…どうしたの?アロウ…」
アロウ「なんか、ピアノの音がしませんか?」
ホムラ「ピアノ?…聞こえないよ?」
アロウ「そんな、耳を澄ませてみて下さい」
ホムラ「(耳を澄ます)」

*ピアノ曲『エリーゼのために』

ホムラ「ほんとだ…」
アロウ「まさか、メリスの言ってた七不思議?」
ホムラ「え。そ、そんな!きっと、誰かが弾いてるんだよ…」
アロウ「あー。ベートーベンの幽霊が弾いてるのかもしれませんねぇ〜」
ホムラ「ちょ、アロウ!ヘ、変な事言わないでよ!(上手に視線を移して)…へ?」
アロウ「どうかしましたか、ホムラ様」
ホムラ「ア、アアアアアロウ!あ、あれあれあれあああ…!ボ、ボクの錯覚!?ねぇ、あれ、ボクの錯覚!?」
アロウ「お。人体模型が窓からこっち見てるー!おーーーい(上手に向かって手を振る)」
ホムラ「ちょっ!何やってんの、アロウ!呪われちゃうよ」
アロウ「あ、走ってちゃった…。(地面に座り、いじける)嫌われた…。人体模型に…嫌われた…」
ホムラ「アロウ…」

*メリス、上手より登場。

メリス「おまた〜。ごめん、ちょっと支度に時間かかっちゃって。エへ。許してちょんまげ」
ホムラ・アロウ「………」
メリス「うわぁ〜、しらけた〜」
アロウ「(いじけポーズのまま)…ちょんまげ、って…何だ?」
メリス「えー、知らないの!?日本の侍の髪型の事よ!」
ホムラ「侍…?」
メリス「はぁ…。もういいわ。ていうか、アロウ、あんた一体何してるの?」
アロウ「…いや、別に……」
メリス「そう。…にしても、今日も騒がしいわね。あ、人体模型が2階走ってるわ」
アロウ「(立ち上がって、上手に)おーい!おーい!人体もけ〜い!ここだ〜。オレはここにいるぞー!」
ホムラ「やめてよ、アロウ〜〜」
メリス「あんた何してんの?バカ?」
アロウ「だって人体模型が走ってるんだぞ?人体模型が!おもしれぇ〜」
ホムラ「…もう、12時回ったんだね……。でも、ほこらの方は…やっぱり…」
アロウ「…封印、解けないみたいだな。残念」
メリス「(下手側で)そんな〜、開いてよー!…よし、こうなったら…」
アロウ「こうなったら?」
メリス「…開け……。開けゴマ!」

『エリーゼのために』流れたまま、不思議系の音。
*照明、だんだん明るく。ホリも明るめの水色に。
不思議系の音消える。

ホムラ「え…」
アロウ「なっ…」
メリス「なんちゃって〜。あはは。開いちゃった〜。…よし!なんかよくわかんないけど、行くぞ2人共〜!」
アロウ「え?え、おい!メリス!」

メリス、下手へ退場。

アロウ「マジかよ…」
ホムラ「…アロウ、ボク達も行こう」
アロウ「ホムラ様…」
ホムラ「きっと…きっと、ロータが呼んでるんだ…」
アロウ「…そうですね♪行きますか」

*『エリーゼのために』大きく。
*ホムラ・アロウ、下手へ退場。
暗転。
『エリーゼのために』消える。
照明つく(少し暗め)。ホリゾント青。異世界。ほこらの前。舞台上手側にロータ。

ロータ「…やっぱり、ないか……。兵士に奪われたのか…?…だとしたら、まさか兵士はホムラ王子を追って地球へ……」

不思議系の音。
*照明、音に合わせてだんだん明るく。ホリも明るい水色に。
*音、消える。

ロータ「え?」
メリス「わぁ!」

*メリス、下手から飛び込んでくる。

メリス「いったぁ〜い!」
ロータ「………!」
メリス「たたた〜。うぅ、アゴ打った…。もぅ、勢いよく飛び込むんじゃなかったわ。…あれ?向こうは夜中だったはずなのに、こっちは昼間?(ロータに気づいて)………」

*ホムラ、下手より登場。

ホムラ「…っと。アロウ、大丈夫?」
アロウ「オッケーオッケー♪どわっ」

*アロウ、下手より飛び込んでくる。

アロウ「ってぇ!」
ホムラ「アロウ、大丈夫?」
アロウ「へへ♪大丈夫です。ご心配なく♪」
ホムラ「…よかった」
ロータ「ホムラ王子…!アロウ…!」
ホムラ「…ロータ!(ロータの元へ駆け寄る)」
メリス「…し、知り合い?」
アロウ「ああ…」
ロータ「ホムラ王子、どうしてほこらの封印が…」
ホムラ「え?ロータが解いたんじゃないの?」
ロータ「…え?あ、…い、いえ、その……」
ホムラ「あれ?…ロータ、そのケガは……?」
ロータ「え?ああ、大丈夫ですよ、ホムラ王子。大した事ありませんから」
ホムラ「え?…でも……」
メリス「ねぇ、ちょっとちょっと、ホムラ王子、ってどういう事?」
ロータ「王子、この方は、一体……」
ホムラ「ああ、メリスっていうんだ。地球で一緒に勉強をしてた友達」
ロータ「…そうですか」
メリス「ねぇ、ちょっと、何2人で勝手に喋ってんのよ。ホムラ、この人何なの?誰?っていうか何で知り合いなの?どういう関係?」
ホムラ「メリス、そんなに一気に質問されても、何から答えていいかわかんないよ…」
メリス「私だって頭の中パニックで、何から質問していいかわかんないわよ!」
アロウ「メリス、少し落ち着けよ〜」
メリス「落ち着け、ったって…」
ロータ「…そうだな。ちょっと座って話ましょうか」
ホムラ「うん、そうだね…」

*暗転。
*照明つく。ホムラ・メリスがロータ・リユウと向かい合って舞台中央ら辺に座っている。

メリス「へぇ〜、なるほど。じゃあ、あんたはその〜、このマーリアス王国の隣の国の、ケーデル王国って国から追われて、それで地球に来てたってワケ」
ホムラ「…うん」
メリス「で、その世話の為に、城の使用人であるあんたも一緒に来たのね?」
アロウ「そゆこと〜♪」
メリス「で〜、あんたは何だって?」
ロータ「私は、このマーリアス王国でホムラ様の護衛役を請け負っております。地球へホムラ様をお送りしたのも、この私で…」
メリス「あー!なんか、片っ苦しい喋り方するわね、あんた。もっと普通に喋りなさいよ!普通に!」
ロータ「…それはなりません。あなたは王子のご友人なのですから……」
ホムラ「いいよ、ロータ。本人が『普通に話して』って言ってるんだから」
ロータ「王子…」
アロウ「あ、そう?じゃ、お言葉に甘えてそうさせてもらおうっかな〜。いや、実は、敬語使うのって、かたっくるしいな〜と思ってたんだよねー」
ロータ「(アロウの頬をつねる)」
アロウ「いててててて。痛いよ、ロータく〜ん」
ロータ「いくら王子がそう言おうとも、その態度は失礼が過ぎるぞ」
ホムラ「そんな、いいんだよ、ロータ。ロータも、もっと普通に話していいよ?」
アロウ「ほら、いいってよ〜♪」
ロータ「はぁ…。じゃあ…ホムラ王子、なんというか…こんな感じの話し方でいいか?」
ホムラ「うん。…でも、もっと自然な感じでいいよ。まだ遠慮しちゃってるような感じするし」
ロータ「…そうですね、申し訳ございません、王子」
ホムラ「ロータ、口調戻ってる」
ロータ「…申し訳ございま……ごめん」
ホムラ「ははは。…えっと、それで、ロータは、どうしてボク達をこっちの世界に呼び戻したの?」
ロータ「…いえ……それが………。…呼んでないんだ」
ホムラ「え?」
ロータ「…実は、王子達を送った後、大勢の兵士に襲われて、それで、クリスタルを盗まれてしまって……」
アロウ「え?盗まれちまったのか?」
ロータ「…ああ」
ホムラ「…じゃあ、誰が封印を?まさか、兵士が?」
メリス「何そんな事でゴチャゴチャ言ってるのよ。決まってんでしょ!?ほこらの封印は自然に解けたのよ!数カ月に1回、自然に封印が解ける、ってウチの学校の七不思議でしょ!?」
ホムラ「…ごめん、メリス。ちょっと静かにしてて」
メリス「何よ〜、邪魔者扱いして〜!」
アロウ「メリス、頼む。ちょっと色々あるんだよ。だから静かに聞いててくれ」
メリス「…わかったわよ。口を開かなきゃいいんでしょ?」
ホムラ「…ねえ、ロータ、本当に盗まれちゃったの?落としたんじゃなくて」
ロータ「…ああ、始めはオレも落としたんじゃないかと思って、このほこら付近を探してみたんだけど、見つからなくて……」
ホムラ「…じゃあ、やっぱり兵士がクリスタルを……」
メリス「え!?じゃあさ、もしかして…」
ホムラ「ごめん、メリスはちょっと黙っ…」
メリス「何よ!私だってたまにはマシな事言うわよ!だから、つまり、ほこらの封印を解いたのがケーデル王国の兵士って事は、今、この付近に兵士が潜んでて、んでもって、ホムラを狙ってるって事じゃないの?」
ホムラ「え?」
メリス「とにかく、まずここから逃げた方がいいわよ!」
ロータ「…そうだな、その可能性はある」
メリス「でしょー!?私ってば、あったまい〜」
ホムラ「ナルシスト〜」
アロウ「んじゃあ、とにかく、ここから逃げなきゃな〜♪」

照明、少し暗めに。ホリも元の青色に。

ホムラ「あれ?」
アロウ「ほこらが…」

???、上手より登場。

???「(ホムラに斬り掛かる)」
ロータ「(剣を鞘から抜いて)王子!」
ホムラ「え?」
ロータ「(???の剣を受け止める)」
メリス「うわ!何何何!?いきなり暗殺者!?謎の暗殺者襲来!?」
アロウ「ホムラ様、大丈夫?」
ホムラ「…う、うん。…でも……」
ロータ「(???の剣をなぎ払う)王子!2人も、今の内に!」
ホムラ「う、うん!」

*ホムラ・アロウ・メリス・ロータ、上手へ退場。
*暗転。
*照明つく。森の中。
*ホムラ・アロウ・メリス・ロータ、下手より登場。

ロータ「…だいぶ走ってきたな。ここまでくれば、大方安心だ」
ホムラ「さっきの人、兵士の仲間なのかな?」
アロウ「ああ、たぶんな」
ホムラ「…これから、どうするの?」
アロウ「…マーリアス城はあっちだから、城には戻れないよな?まだあの襲ってきた奴がいて危ないだろうし…」
ホムラ「そっか…」
メリス「えー!何よ、どこも行けないの!?そんなんじゃ、また、あの謎の暗殺者に襲われるじゃないの!どっか、知り合いの家とかないの!?あと、そう!こども110番の家とかさ!」
ロータ「…近くに、オレが世話になっている人の家がある。そこへ行こう」
ホムラ「うん、わかった」

*ホムラ・リユウ・ロータ、上手へ退場。

メリス「(態度を変えて)…チッ、しくじったわ。あのロータ…、邪魔な事してくれるわね。もう一度、計画を練り直さなきゃ。…焦らなくても大丈夫よ、まだチャンスはいくらでもある。(首に掛けたクリスタルを取って)このクリスタルは私が持ってるんだから、ホムラはもう地球に逃げられやしない。もはや、私の手の中に…。フフフフ、ハハハ、ハハハハハハ」

*ホムラ、下手より登場。

ホムラ「メリス、何してるの?早くしないと置いてっちゃうよ?」
メリス「わっ!(クリスタルを後ろに隠して)あ、う、うん。ごめん、今行く!」

*ホムラ、下手へ退場。

メリス「…ホムラ……。……(首を横に振って)。そう、…取りあえず、ロータをなんとかしなきゃ。(ネックレスを首に掛ける)邪魔者は即刻、排除しないとね…。(態度を変えて)あ〜、ちょっと〜、みんな待ってぇ〜!」

*メリス、下手へ退場。
*暗転。
*照明つく。パーフの家。パーフがマー君を作っている。
*ホムラ・アロウ・メリス・ロータ、上手より登場。

パーフ「ロータ!どこへ行っていたんだ!心配したぞ」
ロータ「…すみません」
パーフ「ん?その3人は…」
ロータ「…色々と事情があって。…しばらくの間、ここでお世話になれませんか?」
パーフ「…別に断るつもりはないが、その事情とやらは聞きたいな」
ロータ「…わかりました」

*暗転。
*照明つく。皆それぞれどこかに座っている。パーフはマー君を作っている。

パーフ「そうか…。ケーデル王国から追われて…」
ロータ「…はい。…きっと、城には兵が待機していて危ないと思いまして、ここへ……」
パーフ「…そうか。王子、王子は、何故ケーデル王国に狙われているんだ?」
ホムラ「…いえ、それが…よくわからないんです」
パーフ「わからない?」
ロータ「おそらく、これは私の推測ですが、ケーデル王国はこのマーリアス王国を支配しようと目論み、そのために王族を狙っている。大本を叩けば、国は滅ぶと考えてな」
アロウ「…許せないな。一体何を考えてるんだ、ケーデル王国は」
メリス「攻められてるだけ、ってのもムカツクわね。どう?この際、こっちからケーデル王国に仕掛けてみるってのは」
アロウ「んな事、出来たらはなっからやってるっつーの!」
ロータ「…マーリアス王国は、ケーデル王国と国交を結んでいない。それゆえ、ケーデル王国の情報はほぼゼロに近い。だから、相手の姿がわからない以上、オレ達も作戦が立てられない」
アロウ「まぁ、そゆ事。わかったかな?メリコちゃん♪」
メリス「メ…メリコ、って…」
ホムラ「…えっと、それで、ロータ、その人は……」
ロータ「ああ、こちらはパーフさんと言って、オレが兵士に襲われて重傷を負った時、看病してくれた命の恩人さ」
ホムラ「そうなんだ。えっと、あの、パーフさん…」
パーフ「何だい?ホムラ王子」
ホムラ「…そこのテーブルの上に置いてあるマスコットは、パーフさんが作ったんですか?」
パーフ「ああ、そうだ。かわいいだろう?」
ホムラ「ああ、はい」
パーフ「この子は、カッちゃんだ。ちなみに、私が剣につけているのは、メス熊のメリーとオス熊のハリー。そして、今私が作ってる熊ちゃんは、マー君という」
ホムラ「名前があるの?」
パーフ「ああ」
ホムラ「すごいなぁ、パーフさん。こんなによく出来てるマスコット、ボク見た事ないよ」
メリス「はぁ。のんきな王子様ねぇ〜」
アロウ「それがホムラ様のいいところなのさ♪」

*兵士の足音(少数)。

ホムラ「え?」
アロウ「マジかよ!?今逃げて来たばっかだってのにぃ〜!」
パーフ「こっちに来い!地下道がある!マーリアス王国の付近の地上へ繋がっている」
ホムラ「は、はい」

*ホムラ・アロウ・メリス・ロータ・パーフ、上手へ退場。
*暗転。
*照明つく(少し暗め)。地下道。
*ホムラ・アロウ・メリス・ロータ・パーフ、下手より登場。

パーフ「私はここの入り口を塞ぐ!メリス、一緒に来い!」
ホムラ「そんな!メリスは危ないよ!」
ロータ「いや、メリスはパーフさんに任せよう」
ホムラ「ロータ?」
ロータ「オレは、もし襲われた時、一気に3人も守れやしない。だから、メリスはパーフさんに任せる」
パーフ「ほぅ、なかなか頭がキレるではないか。護衛人にとって、とっさの判断力は重要だ。よし、メリス、来い!」
メリス「は、はい!」
ロータ「ホムラ、アロウ、行くぞ!」
アロウ「…ああ。…メリス、パーフさん、気をつけろよ!」
ホムラ「…メリス……」
メリス「大丈夫!あんたは早く逃げなさい!」
ホムラ「…うん。…パーフさん、メリスを、頼むよ」

*ホムラ・リユウ・ロータ、上手へ退場。

パーフ「…見事な演技力だ。感心したぞ、メリス」
メリス「いえ、パーフ様こそ。さすが、ケーデル王国の王ですわ」
パーフ「フッ。世辞などいらんよ…」
メリス「…それより、パーフ様、これからどうされるおつもりですか?」
パーフ「…ロータを…何とかしなければ……。…ロータがいては、邪魔をされて、ホムラに近づけない」
メリス「…それなら、パーフ様は、どうしてロータをお助けになったのですか?あの時、兵士に襲われて死にかけていたのに。放っておけば死んだはずです。そうすれば、こんなに手こずる事もないはずなのに…」
パーフ「…ああ。…本当は、手駒にしようと考えていたのだが、計画に狂いが生じてしまったな。始めは、王子とロータを会わせるつもりではなかったのだが。…でも、まだ策はある」
メリス「…どうするおつもりですか?」
パーフ「私は、こちらからホムラ達を追う。メリス、お前はそっちからホムラ達を追って合流しろ。そして、私がロータとアロウをおびき寄せるから、その時、お前はホムラを殺せ。いいな?」
メリス「え?……はい、わかりました。…仰せのとおりに……」
パーフ「(小声で)…フッ。…メリス、お前は、本当に愚かだな……」
メリス「え?何ですか?」
パーフ「いや、何でもない。…任せたぞ」

*パーフ、下手へ退場。

メリス「…少々計画が狂ってきたわね。…ホムラはパーフに殺させようと思ってたのに…。まぁ、いいわ。…ホムラを殺して、その後、パーフも私が殺せばいい。…そうすれば、マーリアス王国とケーデル王国、2つの国は私達ネイビス王国のもの。…でも、なんだかんだ言っても、ホムラは…友達……。…何言ってんのよ、私は暗殺者なのよ?ホムラに近づいたのもその為じゃない!甘い考えはもう捨てなさい!もう、殺すって決めたんだから!…そうよ、殺せばいいの。殺せば……」

*メリス、上手へ退場。
*暗転。
*照明つく。マーリアス王国付近。
*ホムラ・アロウ・ロータ、上手より登場。

ホムラ「…メリスとパーフさん、大丈夫かな?」
ロータ「…無事だといいけどな」
ホムラ「兵士さん達、こっちには来ないよね?」
ロータ「いや、それは、どうだろうな…。とにかく、注意はしないと…」

*メリス、上手より登場。

メリス「みんな!よかった〜。追いついた」
アロウ「メリス!パーフさんはどうしたんだ?」
メリス「まだ地下道に…。入り口は塞いだんだけど、様子見の為に少しの間残るから、やっぱり、パーフさん、私に、先に行っててくれって……」

???、下手より登場。

???「(ホムラに襲い掛かる)」
ロータ「危ない!」
ホムラ「わっ!」
ロータ「くっ」

*ロータ・???、しばしの間戦いあう。

ロータ「(剣を弾かれて)あっ!」
アロウ「ロータ!(近くに落ちていた角材を拾って???に立ち向かう)はぁ!」
???「(アロウの攻撃をかわして去る。何かを落とす)」

*???、下手へ退場。

アロウ「…クソ!待ちやがれーーー!」

*アロウ、下手へ退場。

ロータ「アロウ!(暗殺者の落とし物に気がついて)ぁ………(落とし物を拾って、じーっと見る)」
ホムラ「ロータ!アロウが!」
ロータ「…あ、ああ。…メリス、すまないが、ホムラを頼む」

*ロータ、下手へ退場。

ホムラ「…アロウ……」
メリス「あ、ホムラ、城だ!すっごーい!私初めてみたよ!あんな城!」
ホムラ「…メリス、状況わかってるの?」
メリス「何よ!こういう時だからこそ、明るい話題を出そうとしてるんでしょ。ねぇ、ホムラ。あれが、マーリアス王城なの?」
ホムラ「…うん、そうだよ。…そっか。メリスは地球の人なんだもんね。本物の城なんて、見れないもんね」
メリス「そーよ。やっぱすごいな〜、異世界は」
ホムラ「(メリスに背を向けて)…メリス、ごめんね」
メリス「何が?(スカートのポケットから果物ナイフを取り出す)」
ホムラ「ボクの勝手な都合で、こんな騒動に巻き込んじゃって」
メリス「ううん。そんな事ないよ。まー、未知なる体験が出来て、いいって感じ〜(ナイフを振り上げて、ホムラの背に突き刺そうとする)」
ホムラ「(振り返って)でも!」
メリス「(ホムラが振り返ると同時にナイフをサッと隠す)」
ホムラ「さっきも、暗殺者に襲われて(再びメリスに背を向ける)…危なかった」
メリス「…そう…だね。…でも、仕方ないよ。…あんた、王子様なんでしょ?(再びナイフを振り上げてホムラの背に突き刺そうとする)」
ホムラ「(振り返って)そうかもしれないけどさ…」
メリス「(ホムラが振り返ると同時にナイフをサッと隠す)…ねぇ、ホムラ」
ホムラ「何?メリス」
メリス「…あのさ、ちょっと…後ろ向いててくれない?」
ホムラ「え?何で?」
メリス「何でも!いいから向きなさいよ!」
ホムラ「(メリスに背を向けて)…これでいい?」
メリス「そうそう。…少しの間、そうしてて。…いい?振り向いちゃ…ダメだからね。(ナイフを振り上げる)……くっ。…やっぱり、無理だよ…ホムラ…」
ホムラ「(メリスに背を向けたまま)え?何?メリス」
メリス「…ダメよ、やらなきゃ……」
ホムラ「…メリス……?」
メリス「…ホムラ、私……」

*パーフ、下手より登場。

パーフ「王子!(剣を抜いて、メリスを刺す)」
メリス「うっ…!(ナイフを落とす)…くっ。……そ…んな、…まさか、パーフ…あんた、…気が…つい…て……(倒れる)」
ホムラ「…パーフさん……?」
パーフ「…こいつ…メリスは、このマーリアス王国とケーデル王国に隣接するネイビス王国から向けられた暗殺者だ。お前の命を狙っていたのだよ」
ホムラ「え?…何言ってるの?パーフさん。だって、メリスは、地球の…」
パーフ「…地球人のフリをしていたんだよ。ロータからクリスタルを奪って、地球へ行っていたんだ」
ホムラ「…そんな……。(メリスの傍に座り)メリス…メリス、嘘でしょ?メリス」

*アロウ・ロータ、下手より登場。

アロウ「…あ〜あ〜。見逃しちまった」
ロータ「全く、無理をする…」
アロウ「ヘヘ♪わりわり」
ロータ「笑い事じゃないだろう…」
ホムラ「…アロウ、ロータ……」
アロウ「…ホムラ様、どうかしたのか?…メリス……?」
ロータ「…ホムラ王子、一体何があった?…誰が…メリスを……」
パーフ「…私だ」
アロウ「…パーフさんが?…どうして!」
パーフ「メリスは、王子の命を狙っていたんだ」
アロウ「…え?」
ホムラ「…メリス、ネイビス王国の人なんだって。地球の人じゃ…ないんだって……」
ロータ「…どういう事ですか?パーフさん」
パーフ「…ネイビス王国は、マーリアス王国とケーデル王国を、我が物としようとしていた。それで、ホムラ王子と私を狙っていたのだ」
ホムラ「…え?パーフさん…も?どうして?」
パーフ「…私は、ケーデル王国の王だ」
アロウ「え?…ケーデル…王国の?」
パーフ「ああ。メリスは、私を殺す為に、私の側近となり、ずっと機会を伺っていた。…そして、やがて私に、ホムラを殺して、マーリアス王国をケーデル王国の物にしようと持ちかけてきた。そうすれば、私が王子を殺した後に、メリスが私を殺せば、2つの王国が自分の王国の物になるからな。…だが、私が計画に乗らなかった為、メリスは、自ら王子を殺そうとしたんだ」
アロウ「…え?…でも、じゃあ、あの兵士達は……?」
パーフ「ケーデル王国の兵士ではない。あれは、すべてネイビス王国の兵士だ。ホムラ王子、お前の親族を殺したのも、ネイビス王国の兵士とメリスなのだよ」
ホムラ「…そんな、メリス……。…嘘。…嘘だよ、そんなの……」
パーフ「嘘ではない。(ナイフを拾って、ホムラに渡す)このナイフに刻まれている模様を見てみろ。お前でもわかるだろう?その模様は、ネイビス王国の紋章だ」
ホムラ「…メリス……。…そんな、信じられない。…信じられないよ…」
パーフ「だが真実だ。メリスは、お前達を騙していた」
ホムラ「…メリス……」
アロウ「…ホムラ様……」
ホムラ「…友達だと…思ってたのに…メリス……」
アロウ「…ホムラ様……」
ホムラ「(アロウに泣きつく)…友達だと…思ってたのに……!」
アロウ「……………」
ホムラ「…メリス……」
パーフ「…取りあえず、私の家に戻ろう」
アロウ「…はい……。…ホムラ様、行こう……」
ホムラ「…メリス……」

*ホムラ・アロウ・ロータ、下手へ退場。

パーフ「……フッ。この小娘が。…私がお前の企みに気がついていないとでも思ったか。どこまでこのケーデル王国の王、パーフ様をなめているのだ。本当にふざけた娘だな。…私の家には、すでに大勢兵士を待機させている。あの人数で王子に襲い掛かれば、いくらロータといえども、ひとたまりもないだろう……。…フフフフフ、ハハハハハ、アーッハッハッハ!!!これでマーリアス王国は、私のモノだーーーー!!」

*暗転。
*照明つく。パーフの家の前。
*ホムラ・アロウ・ロータ、下手より登場。
ホムラ「…メリス……」
アロウ「…ホムラ様……泣かないで………」

*パーフ、下手より登場。

パーフ「…ホムラの心の傷は深い。…取りあえず、休ませて落ち着かせよう。(上手側へ歩いて行き)さぁ、私の家の中へ……」
ロータ「…パーフさん」
パーフ「(振り向いて)何だ?」
ロータ「(ポケットから謎の暗殺者の落とし物を取り出して)これは、あなたが剣につけていたマスコットですよね?さっき、落としましたよ」
パーフ「…ああ、ハリーか。気がつかなかった。…すまないな、ロータ」
ロータ「…それは、本当にハリーですか?」
パーフ「え?あ、ああ。そうだが…」
ロータ「…へぇ、おかしいですね。それは、さっき私達を襲った暗殺者が落としていった物なのですが…」
パーフ「……………」
ロータ「どういう事なのか説明して頂きたい」
パーフ「……フッ…フフ、ハハ、アハハハハ、ハーーーッハッハッハ!!!」
アロウ「…パーフさん……?」
パーフ「…私とした事が、ハリーを落としてしまったのか…なんという……」
ロータ「…やはり、あなたも王子を殺して、マーリアス王国を自分の物にしようと……」
パーフ「ああ。そうさ。そうだとも」
ロータ「ホムラ王子、メリスはこいつに騙されてたんだ。真の裏切り者は、パーフ、こいつさ」
ホムラ「え?」
パーフ「ハハハハハ。だが、今更気がついてももう遅い!この家の中にはケーデル王国の兵士達が大勢待機しているのだからな!」
アロウ「…何だって……!?」
パーフ「さぁ、行け!皆の者!ロータもろども皆殺しにするのだーーーー!!」

    間

パーフ「…ええい!何をしている!早く出てこんか!!」

*ドアの開く音、閉まる音。

パーフ「…な…に?…何故、貴様が……」

*メリス、上手より登場。

メリス「残念だったわね、パーフ。兵士達は私がすべて撤退させたわ。私が敵だって事を、まだ知らなかったようね。ダメよ〜?そういう事は、事前に教えておかなくちゃ」
アロウ「…メリス、生きてたのか!?」
メリス「ええ。私も最初は死んだと思ったけどね。でも、(クリスタルを見せて)剣がちょうどこのクリスタルに刺さって、助かったみたいよ。すごい強運だわ」
アロウ「って、おい!それ、お前が持ってたのかよ!」
パーフ「くそっ!」
メリス「形勢逆転ね」
ホムラ「…メリス、ボク達の…仲間に?」
メリス「当たり前でしょ!私が助かったのは、その為だもの!きっと神の御意志よ!」
ホムラ「メリス…」
メリス「さて、ホムラ、私のナイフ、返して」
ホムラ「うん!(メリスのナイフを返す)」
メリス「ロータ、アロウ、行くわよ!」
ロータ「(剣を抜いて)ああ」
アロウ「やっちゃいますか〜♪」
パーフ「フッ。貴様らの相手など、私1人で充分だ!」

*殺陣。しばらく戦い合うメリス達。
*ホリ赤。ホムラ達のシルエット。倒れるパーフ。
*暗転。
*照明つく。舞台上には、ホムラ・アロウ・メリス・ロータ。

メリス「ふぅ!スッキリしたーーー!やっぱ、悪を倒した後は気持ちいわね〜」
アロウ「よっく言うよ〜♪」
ロータ「お前も悪だろう?」
ホムラ「…え?何言ってるの、ロータ。だって、メリスは、パーフさんに騙されてただけなんでしょ?」
ロータ「さぁ?どうだか。本当はパーフに裏切られる前までは…」
メリス「そうよ!…そう。…思ってたわよ。でも、ちょっと違うわね。裏切られたんじゃないわ」
ホムラ「…どういう事?」
メリス「私は、パーフの計画を利用してホムラを殺させて、それで、最後に私がパーフを殺すっていう計画を立てていたのよ。でも、パーフはそれに気がついて、私にホムラを殺すように差し向けて、私の計画を乱したの!要するに、私はハメられたのよ!」
ホムラ「…え?じゃあ、メリス…やっぱり、ボクの事……」
メリス「…ええ。そうよ。けど、もうやめたわ。…あんたは、友達だもんね」
ホムラ「………」
メリス「任務だからやらなくちゃ、って心に言い聞かせてたけど…でも、やっぱ、あんたと話してるの楽しくて…。やっぱ、友達だと思って…。殺すつもりで近づいたのに、いつの間にか、そんなんになっちゃってさ…」
ホムラ「メリス…」
メリス「ほんっと、友達殺してどうすんだっての!自分が傷つくだけだってのに!私、どうかしてたのよ!」
ホムラ「…そっか。改心してくれたんだね。よかった。ありがと、メリス」
メリス「…さて、じゃあ、私はネイビス王国へ帰って、任務失敗の報告をしなくちゃ。じゃーねぇ〜(下手側へ行く)」
ロータ「…友達を助けて、そして、自分を犠牲にする気か?」
ホムラ・アロウ「え?」
ロータ「メリス、お前、ネイビス王国からホムラ王子とパーフの暗殺の任務を受けたんだろ?本当に帰るのか?」
ホムラ「…ロータ、どういう事?」
ロータ「ネイビス王国は、任務の失敗にはとても厳しい国と聞く。帰れば、ただではすまないだろう」
ホムラ「え?…メリス、そうなの…?」
メリス「ええ。そうね。…失敗には死を……。…そういう国だわ」
アロウ「そんな…」
ホムラ「メリス、ボク達と一緒にいよう?ボク達と一緒にマーリアス王国で…」
メリス「…私は、ホムラの命を狙った。…そんな資格ないわ」
ホムラ「いいよ!もうそんな事いいよ!ねぇ、一緒にいよう?メリス!」
メリス「(首を横に振る)」
アロウ「ホムラ様の言う通りだ。メリス、最後は、オレ達の事助けてくれたじゃないか。なぁ、メリス!オレ達、友達だろ…?」
メリス「…でも、私は……」
ロータ「素直になれよ。…お前だって、本当は死にたくないだろう?ホムラやアロウと、一緒にいたいんだろ?」
メリス「…私は……」
ホムラ「…メリス……」
アロウ「…メリス……」
メリス「………一緒に…いてもいいの?…本当に」
ホムラ「うん!当たり前じゃない!」
アロウ「決まってだろ、メリス♪」
メリス「…ホムラ、アロウ……。うん、…ありがとう」
ロータ「全く。世話の焼けるお嬢さんだ」
メリス「うっさいわね!悪い!?」
ホムラ「はは、戻った戻った」
メリス「で〜、これからどうすんの?あんたが国王になってマーリアス王国を統治するんでしょ?」
ホムラ「え?あ、うん…そうだね」
メリス「でしょ!?じゃあ、早速城に戻って、ホムラ王子改めホムラ王の誕生を盛大に祝いましょーう!イエーーーーイ!」

    間

メリス「何よ〜!静まり返っちゃって〜!」
アロウ「いや〜、これからは…城がにぎやかになりそうだなぁ〜って思ってさ♪」
ホムラ「っていうか〜、ぶっちゃけ〜」
ホムラ・アロウ・ロータ「すごくうるさくなりそう…」
メリス「3人でハモるなー!も〜ぉ!何よ!自分達で引き止めておいて〜!私がこういうキャラだって知ってるでしょ!?文句言わないのーーー!!!」
ホムラ「(メリスの言葉を無視して)さて、じゃあ、城に戻ろうか」
アロウ・ロータ「ああ」

*アロウ・ロータ、上手へ退場。

ホムラ「(上手側で)メリス、何1人で勝手に喋ってるの?置いてくよ〜?」
メリス「え?あ、ちょ、ちょっと、待ってよーーーー!!」

*ホムラ・メリス、上手へ退場。

    幕

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