君はだれだ #1 ドラマ

ある日常の物語。怪しい会社と出会う男。 (*作者コメント:コメント頂けると嬉しいです。 投稿後も細かい修正をすると思うので、言葉の追加だったりすることがあります。)
ゆでハム 265 0 0 08/31
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第一稿

【登場人物】
タチバナ(29) 男
モチダ(?)

【#1 本編】
〇部屋の中 一人暮らし
目覚まし時計が鳴り響く。
昔ながらのベルが鳴り響く音。
(目覚まし時計を ...続きを読む
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【登場人物】
タチバナ(29) 男
モチダ(?)

【#1 本編】
〇部屋の中 一人暮らし
目覚まし時計が鳴り響く。
昔ながらのベルが鳴り響く音。
(目覚まし時計を止める手)
タチバナ「はあ。行かないと。」
(着替えを始める)
タチバナ「いや、遠いんだよな、近い場所にしとけばよかった。
    でもここが良さそうだったし。」
ぶつぶつ独り言を言いながら準備をする男。
(外へ出て車に乗り込む)

(メンタルクリニックの看板がアップになる)
〇クリニック 受付
タチバナ「お願いします」
受付の人「はい」
(愛想のない感じの返事)
タチバナ「今、はいって言ったか?ここの受付あんまり好きじゃないんだよな。ほんとにクリニックかよ」
階段を上がり、二階の大広間へと歩いていく。

〇大広間
机はなく、椅子だけが半円を描くように壁に沿って並び、向かい合うような形になっている。
教室の前にはホワイトボード。
資料を手に取り部屋に入っていく。
ちらちらと周りを見る。顔はうつ伏せぎみ。
タチバナ心の声「(ダメだ、挨拶ができん。したいんだが。
        とりあえず、隣に人がいないとこに座ろう。) 」
両脇に人がいないところに座る。
タチバナ「ふぅー。前回は…」
カバンから資料を取り出す。
パラパラ読んでいると、男性スタッフが入ってきて、ホワイトボードの前で話し始める。
男性スタッフ
「では、今週もプログラムを始めていきます。では隣の人と今週何があったか話してください」
頷く会場
隣の女 「私、最近悩んでるんです。」
いつのまにか隣には女性が座っていて話しかけられる
タチバナ「え?あ、はい。…」
隣の女 「旦那のことなんですけど、子供の迎えがあるのに、
     さきに駅まで迎えに来いって言うんですよ。」
タチバナ「…」
    「あ、旦那さんが?先に迎えに来いって?」
隣の女 「はい。そうなんです。子供は待たせろって。
     将太がかわいそうで、でもなんて言えばいいかわかんなくて…」
タチバナ「なるほど…それは...」
タチバナ「言えば良いんですよ。嫌なら嫌って。」
隣の女 「…」
タチバナ「…。だってかわいそうじゃないですか。子供が待ってるんだから。
     少しくらい待てばいいでしょう、そんなの」
隣の女「そう...ですよね」
タチバナ「自分の気持ちをまず言ってから、なにか意見を言われるなら、
     それからまた考えれば良いんですよ」
隣の女 「...そうですよね...ありがとうございます(軽くお辞儀)」
男性スタッフ「はい、それでは終わってください。資料を読んでいきますね。御覧ください」
(プログラムを受けている人達の様子が俯瞰で流れる)
そのままプログラムは進んでいき、終わっていく。

〇メンタルクリニック受付
プログラム終了後、受付で待っていると、プログラム時、隣だった女性が近づいてくる。
隣の女「そういえば髪切ったんですね?素敵です。」
タチバナ「え?あ、ありがとうございます。」
タチバナ心の声「(何だよ素敵ですって...喧嘩売ってんのか。そういえば髪切ったんだった)」

-1週間後-
〇グループプログラム会場
今週分のプログラムが終わっていく。
男性スタッフ「はい、それでは今週のプログラムは以上です。みなさんお疲れさまでした―」
会場「お疲れ様でしたー」

〇グループプログラムの部屋の前の廊下
スタッフA「あ、タチバナさん」
タチバナ 「え?どうも」
スタッフA「このあと、ある会社の講演があるんです。ぜひどうですか?」
タチバナ 「講演?」
スタッフA「はい。なんでも心理学者の方で会社を経営されている方だとか」
タチバナ「あぁ...」
スタッフA「...たまには、自分が興味のなさそうな事に耳を傾けるのも、治療の一環ですよ?
      ぜひお話だけでも。」
タチバナ「そう、ですか…分かりました。まあ、時間もありますし」
スタッフA「よかったです(笑顔)」
部屋へと案内される。

〇大広間 講演会場
ホワイドボードの前に椅子が横に列を成して並んでいる。
タチバナ「意外と大勢の人いるな。」
後ろから二列目に座る。
椅子に座り、少し時間が経つと、スーツ姿の男がゆっくりとホワイトボードの前まで歩いてくる。立ち止まり、会場の方を向き、一呼吸おいて、話し出す。
スーツの男「みなさん...言霊って...知ってますか?言葉が現実になるっていう、あの言葉」
会場「…」
タチバナ「…え?」
(ニコッと笑いながら会場見渡すスーツの男)
スーツの男「えぇー、それではみなさん...」
     「殺したい程...」
     「憎い人はいますか」
タチバナ「…え?」
スーツの男「…」
     「どうやって殺しますか」
(会場を見るスーツ男)
     「部屋に侵入して刺します?
      でも指紋も、他にもいろいろ証拠が残ってしまいそうじゃないですか?」
スーツの男「…」
     「ねえ?」
タチバナ 「...」
会場   「...」
(会場を見渡すスーツ男)
スーツの男「おい、そこの太いの」
タチバナ「おいって」
スーツの男  「お前、なんで...太ったんだ?」
太っている男性「え...」
「いや…」
「す...すぐお菓子食べちゃうし、運動も嫌いだから…」
スーツの男  「じゃあ、お前が悪いんだな?」
太っている男性「え...」
       「あ…はい。」
スーツの男  「冗談だよ。はは。」
       「…」
       「冗談だって言えばいいんですか?」
タチバナ「いやあんたが言ったんだよ」
スーツの男「こんな大勢の前で罵倒されて、あなた、なかなか怒るに怒れませんよね?
      なんかすぐ怒る人だとも思われたくないし、
      そもそも周りからなんて思われるかわからないし。」
太っている男性「え、ええ、まあ…」
スーツの男「…」
     「ねえ?」
(会場を見るスーツ男)
会場はキョトンとしている。
スーツの男 「申し遅れました...心理学者兼会社を経営しているモチダと申します。
       よろしくお願い致します。お忙しい中、お集まり頂き、とても光栄です。」
モチダ「みなさんには講演と伝えてありますが、『講義』という方が正しいのかも知れません。もっとも今の時点では、何の講義かわからないと思いますが...。私は、会社を経営していると先程言いましたが、私たちの会社はなんでしょうか。(会場を見渡すモチダ)」
(ニコッと笑うモチダ)
モチダ「みなさんには素質があると思うんです。
    『成る素質』と『救う素質』が。」
会場「...」
タチバナ「...? 」
モチダ「みなさん、ここに『虫眼鏡』があります。どういうモノかわかりますよね?
    小さい頃使ったんじゃないですかね?それではこれから、少しばかりの講義を始めていきます」
【#1終わり】

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