プリンの復讐 日常

学校から帰ってきた来栖美音は、冷蔵庫の中にある弟の来栖照太のプリンを勝手に食べてしまう。 勝手に食べたことを知った照太は、反省しない美音に対し復讐をする・・・。 ※シナリオセンター課題「復讐」にて執筆。
大門なおき 6 0 0 11/13
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第一稿

   人 物
来栖美音(16)高校1年生
来栖照太(15)美音の弟
鳥飼優(すぐる)(16)美音の彼氏
来栖亜紀(45)美音の母

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   人 物
来栖美音(16)高校1年生
来栖照太(15)美音の弟
鳥飼優(すぐる)(16)美音の彼氏
来栖亜紀(45)美音の母

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〇来栖家・外観(夕方)
   2階建ての戸建て住宅。
   カーポートにはセダン型のシルバーのフォルクスワーゲンがとまっている。

〇同・台所・中(夕方)
   広めのダイニングキッチン。
   半透明のビニールの手提げを持った夏服の制服を着た来栖美音(16)が
   やってくる。
   台所にあるホワイトボードには「父→台北に出張中 母→14時から料理
   教室出張授業で三鷹 照太→水泳部18時まで」の文字。
   冷蔵庫の前までやってきて、扉を開ける。冷蔵庫に顔を突っ込んで
美音「あ~生き返るぅ…あら?なんだこれ」
   プリンを手に取る美音。
   蓋にはポムポムプリンのキャラクターと「期間限定 超濃厚プリン」と
   書かれている。容器の側面に「照太」の文字。
美音「え、照太がポムポムプリンって…。でも…」
   プリンをジッと見つめる美音。
   美音、唾を飲みこむ。

〇同・居間・中(夜)
   居間でソファーに横になってスマホを見て笑っている美音。
   居間にやってくるエプロン姿の来栖亜紀(45)。
亜紀「美音、あんた知らんで?」
美音「なにが?」
亜紀「照太のプリン食べたやろ」
   起き上がり亜紀を見る美音。
美音「お願い!黙ってて」
照太の声「ただいまー」
   亜紀、大きな声で
亜紀「おかえり!」
   美音を見て
亜紀「どうなってもお母さん知らんからな」
   台所に向かう亜紀。
   「YUUHI SC」とロゴが入った半そでハーフパンツ姿の来栖照太(15)が
   居間を通り台所に向かう。
美音「照太ぁー!」
   急いで台所に向かう。

〇同・台所・中(夜)
   急いで冷蔵庫の前に立ちはだかる美音。
照太「何だよ」
美音「えーっと、なんだっけあれだよあれ…」
照太「姉ちゃん邪魔」
   美音をどかし冷蔵庫を開ける照太。
照太「あれ?…俺のプリンは?今朝あったよ
ね」
   無言のままおぼんにのったご飯を居間へ運ぶ亜紀。
   冷や汗をかいて黙る美音。目を細めて美音を見る照太。
照太「食った?」
美音「え⁉ううん!食べてないよー!」
   美音の鼻の穴がピクピク動く。
照太「そっか…。で、どんな味だった?」
   美音、両手を顔に当てながら
美音「もうそりゃあ疲れた体に染み渡る甘さが全身を包み込んで…」
   我に返る美音。怒り顔の照太。
照太「姉ちゃん…」
美音「ど、どうせただのプリンでしょ?いいじゃないまた買えば」
照太「あれは俺が立川まで行ってやっとの思いで手に入れた数量限定、期間限定の
 プリンだったんだぞ!」
美音「じゃあまた立川まで行けばいいじゃない!八王子から近いんだし!」
照太「ふざけんな!もう売ってねえよ!」
   涙目の照太。
美音「男のくせにウジウジうるさいのよ!相田みつをだってこういうじゃない。
 だって人間だものって」
   居間に向かう美音。
照太「許せない…」
   照太の握りこぶしが震えている。

〇同・台所・中(朝)
   具材が詰まった桜の絵柄が入った小さい弁当箱と黒色の大きめの弁当箱がある。
   鼻歌を歌っている美音。
   寝ぐせを押さえながら台所にやってくるスウェット姿の照太。
美音「できた。あとはご飯に海苔で絵を…」
   美音、照太を見て
美音「ふんっ!変な頭」
照太「なんだとー!」
亜紀の声「美音、ちょっとこっち来てくれる?」
美音「なーにー?」
   台所を離れる美音。
   桜の絵柄が入った小さい弁当箱と黒色の大きめの弁当を見る照太。
照太「姉ちゃんの弁当デカッ!どんだけ食うんだあの女!オカンに少し分けろや」
   辺りを見渡す照太。「塩」と書かれた瓶を手に取り、黒色の弁当箱に入っている
   白米の上に沢山振りかける。
   照太、笑いを堪えながら
照太「ウシシ!ざまあみろアネキ!」
   黒色の弁当箱に塩をかけ続ける照太。

〇夕陽ヶ丘高校・外観
   3階建ての鉄筋コンクリート造りの建物。
   校門には「私立夕陽ヶ丘高等学校」のプレート。

〇同・中庭
   中庭にある木材でできた机を挟んで向かい合って座っている鳥飼優(16)と美音。
   黒色の弁当箱を優に渡す美音。
美音「はいお弁当」
優「サンキュ」
   桜の絵柄が入った小さい弁当箱を取り出す美音。
   黒い弁当箱を開ける優。
   俵型に敷き詰められたご飯とおかずがぎっしり詰まっている。
優「うわっ!すげー美味そうじゃん!」
美音「今日は美音特製幕の内弁当だよ」
優「店で売ってる弁当と変わんねえじゃん!」
美音「お母さんに教えてもらったんだー」
優「食べていい?」
美音「食べて食べて!」
優「いっただっきまーす!」
   エビフライを食べる優。
優「うめぇー!」
美音「そう?よかった!」
   おかずを美味しそうに食べている優。
美音「あ、箸かして」
   優から箸を取る美音。お弁当に入っている俵型のご飯を箸で掴む美音。
美音「あーん」
   優の口にご飯を入れる美音。
   幸せ顔で食べている優。
美音「このご飯も結構自信あるんだよねー。焚き方にこだわって…」
優「しょっぱ!」
   吐き出しむせる優。
美音「大丈夫?」
優「美音、しょっぱいよ…。そのご飯…」
美音「しょっぱい?塩つけすぎちゃったかな…」
優「めっちゃじゃりじゃりするんだけど…」
   一口食べる美音、青ざめる。
美音「まずっ!」
優「で、でもおかずはめっちゃうまかったし、俺は食うよ」
   優、おかずを食べる。
   美音の拳が震えている。

〇来栖家・照太の部屋・中(夕方)
   筋トレをしている照太。
   階段を上る足音がだんだん大きくなる。
照太「ん?」
   照太の部屋の扉が思いっきり開き、怒り顔の美音が立っている。
照太「なんだよ」
   黒い弁当箱が照太の顔面に飛んでくる。
照太「あたっ!」
   後ろに倒れる照太。
照太「何すんだよ!」
美音「どういうつもりよ!」
照太「はあ?」
美音「はあ?じゃないし!ご飯に塩大量に振ったのアンタでしょ!」
照太「ああ。あれは俺のプリン勝手に食べた姉ちゃんへの復讐だよ」
   照太、笑いながら
照太「しょっぱかった?」
   照太を蹴る美音。
照太「蹴るんじゃねえよ!あぶねえだろ!」
美音「あんたって最低よ!」
照太「最低なのは姉ちゃんの方だ…ろ…」
  泣き顔の美音。
美音「もうあんたなんて家族でも何でもない!どっか行ってよ!」
   照太の部屋を飛び出していく美音。
   四つん這いで部屋から出る照太、美音が部屋に入っていくのを見つめる。

〇同・美音の部屋・中(夕方)
   抱き枕を抱えながらベッドに横になって泣いている美音。
   美音のスマホが鳴る。スマホの画面を見る美音。
   優から「今夜会えない?」とラインの画面。
美音「優くん…」
   「いいよ」と打ち返信する。

- 20枚シナリオ Fin -

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