荻野家の兄妹愛 日常

重度のブラコンである荻野春虎は妹の荻野栞奈に「お兄ちゃん」と言われることが生きがいの男の子。春虎の誕生日の朝、春虎に対して突然よそよそしい態度を取る栞奈。突然のことに春虎は不安と心配になってしまう・・・。 ※シナリオセンター課題「不安」にて執筆。
大門なおき 20 0 0 11/13
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第一稿

   人 物
荻野春虎(17)高校2年生
荻野栞奈(15)春虎の妹
副島遵大(18)春虎の部活の先輩

女性キャスター
女子生徒A
女子生徒B
審判

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   人 物
荻野春虎(17)高校2年生
荻野栞奈(15)春虎の妹
副島遵大(18)春虎の部活の先輩

女性キャスター
女子生徒A
女子生徒B
審判

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〇青鷺学園高校・全景(夕方)
   ガラス張りのデザインをした校舎。

〇同・門柱(夕方)
   「私立青鷺学園高等学校」のプレート。

〇同・運動場・テニスコート(夕方)
   テニスの練習をしている部員たち。
   テニスコートで地面から跳ね返るテニスボールを
   キャッチする荻野春虎(17)とラケット     
   を持って構えている副島遵大(18)。
   スコアボードには「5-3」と表示されている。
   春虎、サーブをする。
   ボールが遵大側のコート面に当たる。
   打ち返す遵大。
   ボールが春虎側に飛んでいく。
   ボールを打ち返す春虎。ネットに引っかかる。
   審判の笛が鳴る。
審判「ゲームセット!」
   スコアボードに「6-3」と表示される。
春虎「くそーっ!」
   コートの中で仰向けに倒れこむ春虎。
   春虎のもとへ歩み寄る遵大。
遵大「まだまだだな春虎」
   春虎に手を差し伸べる遵大。
春虎「次は負けないっすよ! 先輩!」
   遵大の手を握って起き上がる春虎。
栞奈の声「お兄ちゃん!」
   振り返る春虎。制服姿の荻野栞奈(15)が
   手を振っている。
春虎「おー!」
   笑顔で手を振る春虎。

〇歩道(夕方)
   歩道を歩く春虎と栞奈と遵大。
栞奈「お兄ちゃん見て見て!」
   数学のテストを広げる栞奈。98点と書かれている。
春虎「おー! すごいじゃんか!」
   栞奈、満面の笑みで
栞奈「ありがと! おに~いちゃん!」
春虎「くぅ~! 最高の『お兄ちゃん』いただきましたっ!
 もう一回言って」
   栞奈、笑顔で
栞奈「キモい」
春虎「栞奈⁉」
遵大「お前たちほんと仲いいよな」
春虎「おう! なんたって俺の自慢の妹っすから!」
  スマホを取り出し画面を見せる春虎。
春虎「見てくださいよ先輩! めっちゃ可愛くないっすか!」
   スマホの画面には振り向いた瞬間の栞奈が写った写真。
   ドン引きの遵大。
春虎「あと、これとか!」
   写真がスライドし寝間着でぬいぐるみを抱きながらスマホを
   見ている栞奈の写真が写る。
遵大「栞奈ちゃん……、これ盗撮で警察に被害届出せるぞ」
   真顔の栞奈。
栞奈「兄貴、キモい。消せ!」
春虎「栞奈ぁ⁉」
   JR海浜幕張駅が見えてくる。
春虎「あ、俺ちょっとトイレ行ってくるっす」
遵大「おう。俺ら先改札通って待ってるぞ」
春虎「はいっす!」
   走って駅に向かう春虎。立ち止まって駅に向かう
   春虎を見ている栞奈と遵大。
栞奈「副島先輩」
   栞奈を見る遵大。
遵大「なんだ」
栞奈「実は……、お願いがあるんですが……」
   首を斜めにかしげる遵大。

〇荻野家・外観(朝)
   2階建ての戸建て住宅。
   雨が降っている。

〇同・玄関・外(朝)
   玄関の表札には「荻野」と書かれている。

〇同・居間・中(朝)
   居間で朝ご飯を食べている春虎。
   テレビは女性キャスターが天気予報を伝えている。
女性キャスター「それでは7月26日の千葉県内の天気です」
   テレビを見る春虎。
   千葉県全域に傘マークが出ている。
女性キャスター「今日の千葉県は南部を中心に激しい雨が降る見込みで、
 千葉市周辺でも一時的に雨がザっと強まるタイミングがあるでしょう」
春虎「雨か……」
   壁に掛かっている7月のカレンダー。
   26日に丸が書かれ「春虎バースデー」と書かれている。
   制服姿の栞奈が居間にやってくる。
春虎「あ、栞奈。おはよ!」
   栞奈、よそよそしく
栞奈「おはよ」
   急ぎ足で台所に向かう栞奈。
春虎「栞奈?……」
   お弁当が入った布袋を持って居間にやってくる栞奈。
春虎「栞奈!」
   立ち止まり無表情で春虎を見る栞奈。
春虎「どうした?」
栞奈「何が?」
春虎「いや、よそよそしいっつーか、いつもだったら笑顔で
 『お兄ちゃんおはよ!』って言ってくれるのに今日は言ってくれない……」
   春虎から目線を逸らす栞奈。
栞奈「別にいいでしょ。私だってそういう時くらいあるよ。もう行くね」
春虎「待って栞奈!」
栞奈「なに?」
春虎「お兄ちゃんと一緒に学校行こうぜ」
栞奈「いい! 一人でいく!」
春虎「栞奈」
   春虎を見る栞奈。
栞奈「なによ」
春虎「昨日の写真のこと怒ってるのか? だったら消すから許して!
 頼む!」
   視線を逸らす栞奈。
栞奈「別にそんなんじゃないし」
   栞奈、春虎に背を向けるとペロッと舌を出す。
   居間を出て行く栞奈。
   居間の扉が閉まる。立ち尽くす春虎。
   激しい雨音が響く。

〇歩道・バス停(朝)
   雨が降りしきる中、「JR鎌取駅行き おゆみ野中央一丁目」と
   書かれたバス停に通勤客や通学客が一列に並んでいる。
   列に並ぶ栞奈。
   通勤客数人を挟んで列に並ぶ春虎。
   スマホで栞奈が写っている写真をスワイプしながら見ている。
春虎「栞奈ぁ~……、俺なにかしたのかぁ~……」
   春虎の傘が前にいる中年のサラリーマンに思いっきり当たっている。
   咳ばらいをしながら春虎の傘をどかすサラリーマン。
   春虎、サラリーマンを見て小声で
春虎「す、すみません……」
遵大の声「おーっす春虎」
   振り返る春虎。春虎の後ろに並ぶ遵大。
春虎「副島先輩……。っちわ……」
遵大「元気ねえな。どうした」
春虎「今朝の栞奈……、様子が変で……」
遵大「変? 何かやったのか」
春虎「何もしてないっすよ! なんつーか、こうよそよそしいっつーか、
 とにかくいつもの栞奈じゃなかったんすよ!」
   目が泳ぐ遵大。
遵大「へ、へぇ……」
   遵大につかみかかる春虎。
春虎「先輩!」
遵大「な、なんだよ!」
春虎「どうしたらいいんすか⁉」
遵大「ど、どうって……。か、栞奈ちゃん、今日はそういう
 気分だったんじゃねえか?とにかく離れろよ!」
春虎「そういう気分って何なんすか!」
遵大「いいから離れろ! と、とにかく! 不安とか心配とか
 しなくても大丈夫だよ!」
   遵大を離し俯く春虎。
春虎「マジどうしちゃったんだよ栞奈……」
   「鎌取駅」と行先幕に表示されたバスがやってくる。
   心配そうに春虎を見つめる遵大。

〇青鷺学園高校・教室・外
   「2-B」と書かれたプレート。
   教室を覗く栞奈と遵大。
   自席で机に何かを書いている春虎の後ろ姿。
遵大「なあやっぱやりすぎじゃね? 今朝のあいつ、この世の
 終わりかってくらいの動揺っぷりだったぞ」
栞奈「そんなにですか……」
遵大「おう。もうさ、ドッキリなんかやめて、普通に誕生日祝って
 やろうぜ?」
女子生徒Aの声「春虎くん⁉ どうしたの⁉」
   教室の中を見る栞奈と遵大。

〇同・中
   シャーペンで机の上に「栞奈」の文字がびっしりと書かれている。
女子生徒B「春虎くんが壊れた!」
   ボーっとした表情で「栞奈」とボソボした声で連呼しながら
   書き続ける春虎。

- 20枚シナリオ Fin -

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