歯がっ! コメディ

魔法少女が歯医者に行くお話。10枚シナリオ。
muer 92 0 0 03/31
本棚のご利用には ログイン が必要です。

第一稿

羽尾忍(35)歴だけはベテランの現役魔法少女。歯医者が怖い。18歳の時に家を出た。普段は書道教室の先生をしている。前の職場で知り合った男性と半同棲中。

魔法少女・忍(14)「 ...続きを読む
この脚本を購入・交渉したいなら
buyするには会員登録・ログインが必要です。
※ ライターにメールを送ります。
※ buyしても購入確定ではありません。
 

羽尾忍(35)歴だけはベテランの現役魔法少女。歯医者が怖い。18歳の時に家を出た。普段は書道教室の先生をしている。前の職場で知り合った男性と半同棲中。

魔法少女・忍(14)「鍵をかける能力」の持ち主。基本的に鍵に関することならなんでも出来るが、あまり戦闘向きではない。
魔法少女時、肉体が実年齢より若返る。
忍は変身すると14歳の容姿になる。

羽尾守(25)歯科医師。忍の弟。父親の羽尾譲彦(ゆずひこ)が院長の歯科医院に勤めている。手術の腕前は確か。

子供の頃の羽尾守(10)

カガミ(年齢不詳)魔法少女のマスコット兼変身アイテム。使用者によって姿を変えるので正体不明。今はコンパクトミラーの姿。
普段忍はカガミを首から下げている。

ホール(年齢不詳)魔物。虚無や負の感情を取り込んで成長する。痛みを抱えた人を襲う。ブラックホールと同じような性質で、なんでも取り込む。
突然の道路陥没などの一因子。
基本的には「穴」で、黒い海坊主のような姿。魔法少女はこの「穴」を埋める為に存在している。

--------------------------------------------------------------------------------

〇開けた場所(夜)
カガミ「忍!もっと早く動いて、押されてる!」
魔法少女・忍(14)(以下「魔忍」という)M「力が入らない…今日寒すぎない?」
カガミ「来るよ!来るってば!打って!」
魔忍「間に合わないよカガミ!」
カガミ「聞いてる!?」
ホール「ゴアアアアアオゴォォォ」
魔忍「展開、あそこの丘までシールド…!っ
て…うっ(頬をおさえる)」
カガミ「聞いてないよね!?」
ホール「(広がって分裂)」
魔忍「こいつどこまで増える気?」
魔法少女・忍は巨大な鍵を召喚して、ホールに切りかかった!
魔忍「よいしょー!」
ホール「ガアアァァァ」
魔忍「うわっ」
カガミ「おい!」
魔忍「またか…(頬をおさえる)」
カガミ「さっきからなんなの?顔ばっかり!」
魔忍「う…は…」
カガミ「は?」
魔忍「歯痛い…」
カガミ「おいー!」
ホール「(襲ってくる)」

○羽尾歯科医院・部屋(夜)
羽尾守(25)「(書き物をしている)はぁ…人生…」
SE「ドスンッ」
守「?」
魔忍「お邪魔してまーす」
守「!?」
魔忍「すいません、歯の治療をしてもらいたいんですけど」
守「え、いや、あの、どっから」
カガミ「開けて入ったに決まってんじゃん」
守「しゃべった!?」
魔忍「いいからいいから、あの、歯を!急いでるんです!」
守「ちょっと待って!展開がおかしいです。もう診察終わってるし、こんな時間に君のような」
カガミ「だから開けて入ったんじゃん」
守「鏡はちょっと黙っててくれる!?」
魔忍「時間がないんです!あたし痛くて戦えないんだってば!早くして!」
守「だから待って混乱するから待ってくんない?えーと、それはコスプレ?」
魔忍「守秘義務です。契約違反になるから」
カガミ「…ふん」
守「(イライラ)空いてるシートに座ってください!」

○同・診察室(夜)
守は歯式のシートを持ちながら、忍の口の中を見ている。
守「これは、虫歯…じゃなくてなんかこう、黒いんですけど」
魔忍「…」
守「いや、何だ、動いてる!?君、これ、歯磨いてる?」
魔忍「(噛んで)磨いてますよ!」
守「ちょっと、いきなり口閉じないで!」
魔忍「あのねあたしは!…とにかく、歯、抜いてくれませんか」
守「ウチは抜く治療じゃないんですけど!基本的に!」
魔忍「口コミ良かったじゃん!あなたの病院でしょ!」
守「!!」
魔忍「痛いし、分かったでしょヤバいの!」
守「確かにヤバそうだけど、でも…」
魔忍「いい?抜かないと死ぬわよ、あなたとあたし」
守「!?」
魔忍「見たでしょ、ホールって言うの!さっきあたしが戦ってきたの。それが外にも歯にもいるの。いつ侵食されてもおかしくないの。抜かないと、戦えないの!」
守「どこかで…」
魔忍「早く、麻酔して」
守「…」

○同・部屋(夜)
守は手術の準備を始めた。
守「なんなんだ全くこの流れ!腹減ってんだこっちは!」
魔忍「何か言いましたー?」
守「あの子………歯茎、ババアだったな」
SE「ガタッ」
守「!!」
ホール「ルルルウオウアアアアアア」
魔忍「守―!!」

○(回想はじめ)暗い場所
子供の頃の羽尾守(10)(以下「子供守」という)「うっ…うっ…人形なんかじゃない。俺はアイツの人形じゃないもん。……いつか復讐しないと」
ホール「(近づいてくる)」
子供守「あんな親なんか…!うううっ」
ホール「ヴルルアアァ」
子供守「!!」
魔忍「(守の前に立ち、ホールを遮る)」
(回想おわり)

○(夢はじめ)別次元
守「!」
羽尾忍(35)「気が付いた?」
守「!?……忍姉さん?」
忍「ああ、そうね、えっとー、女の子イコールあたしよ」
守「へあ!?」
忍「ま、変身してないときはこんな感じよ。あとねー、あたしたぶん死んだかも。」
守「…姉さん、歯科医にかかってないだろ」
忍「だってさぁー、歯医者嫌いなのよね。てか怖くて」
守「…」
忍「歯医者に『歯医者怖い』なんて、馬鹿みたいでしょ。親があんなだったしねぇ」
守「俺は、自分の意志で歯科医になったんだ。もう言いなりじゃないよ」
忍「あんた優しいから」
守「母さんのこと…姉さんは家族を捨てて逃げただろ」
忍「あんたのことは守ってたのよ。知らないと思うけど」
守「…」
忍「あんたが恨めば恨むほど、ホールはあんたを追ってたの。だから、あたしが倒すしかなかったのよ」
守「…」
忍「まだ恨んでるんでしょ?でも、あたしも未熟だったわけね、歯にホールがとりつくなんて」
守「俺は…」
忍「歯医者は怖いんだけどさ、あんたの力を貸して欲しかったの。て、遅いかぁー、走馬灯見てんだもの」
守「俺は、歯科医やりたくてなったから。親の人形じゃない。一人でも、綺麗な歯にしてあげたいから…」
忍「期待してるわよ、守」
守「…」
忍「自分の人生を生きなさい」
(夢おわり)

○羽尾歯科医院・部屋(夜)
室内はホールに侵食され、どす黒くなっている。その中に魔法少女・忍と守が倒れている。
守「俺は………あんたの歯、抜かずに死なせてたまるかあああ!」
守は麻酔の注射、メスや抜歯鉗子を取り出し、忍の歯を抜いた!
守「はぁ…はぁ…」
カガミ「ば、爆発する!?」
守「ば……え!?」
カガミ「歯が…ま、まぶしい!」
守「姉さんの歯茎、いい歯に恵まれたな」
ホール「ウオオオオオオオオ」
守「受け取れ!これでもう恨みっこなしだ!」
守はホールに忍の歯を投げつけた!
SE「ドオオオオオオン(爆発音)」

○同・焼け跡(夜)
魔忍「!」
守「死んだかも、じゃねーよ」
魔忍「…」
守「自爆しようとしただろ?歯で」
魔忍「…」
守「勝手に死ぬなよ」
魔忍「言うな―!気持ち悪い!」
守「俺まで死ぬとこだったんだぞ!」
魔忍「さっさと逃げりゃ良かったでしょ馬鹿!(行こうとする)」
守「姉さん、その鏡、俺に譲る気ない?」
魔忍・カガミ「!?」
魔忍「やりたくてなったんじゃないの?歯医者」
守「今まで、ありがとう」
魔忍「はー。いらんいらん!あんたに守ってもらう気はなーい!」
守「ちげーよ!」
魔忍「あたしね、今度結婚すんの!」
守「は!?」
忍「(変身を解いて)くれてやるわ」
カガミ「えー!?」
忍「(守にカガミを渡す)はい、がんばって。あんたの人生だからね」
カガミ「何この展開!?やめろやめろー!!」
忍「(焼け跡を見て)これどうする?」
守「明日休診日だし。なんとかしとくよ。あー、腹減った」
守の体は夜空の下で光輝いた!

閉じる
この脚本を購入・交渉したいなら
buyするには会員登録・ログインが必要です。
※ ライターにメールを送ります。
※ buyしても購入確定ではありません。
本棚のご利用には ログイン が必要です。

コメント

  • まだコメントが投稿されていません。
コメントをするには会員登録・ログインが必要です。