登場人物
ナレーター
シャーロック・ホームズ 英国の顧問探偵
ジェームズ・モリアーティ ホームズの宿敵。
ナレーション「英国がまだヴィクトリア朝時代だった頃。スイス、ライヘンバッハの滝にて」
スイス、ライヘンバッハの滝に放り込まれたホームズ。勢いよく水面から顔を挙げる。
ホームズ「どこにいる」
陸に上がり、先ほどまで戦い続けていた宿敵。ジェームズ・モリアーティ教授を探すホームズ。そんな彼の前から、モリアーティ登場。
モリアーティ「生きていたのか、おまえはつい溺死したものかと」
モリアーティは、彼もまたずぶ濡れであったがどこか勝ち誇ったかのような口調で言う。
ホームズ「あんたこそ」
モリアーティ「いつもいつも、正義を語る者だけが生き残るとは限らん」
ホームズ『(心中で呟く)すまない、ワトスン。きみや、ロンドンで待っているアイリーンに悲しい思いをさせてしまったね。だが、わたしはこうして生きている』
何としてでも、わたしは生きて戻る。決断するホームズ。
そんなホームズに、嘲笑するように笑うモリアーティ。
モリアーティ「この戦いはわたしの勝ち、ということだ、ホームズ」
ホームズ「あんたとの戦いを、これで終わらせるつもりなどわたしにはないよ」
ホームズ、宣戦布告のように言い放つ。
ホームズ「あんたが生きている限り、わたしは生きて、あんたを追い続ける。あんたを滅ぼすまで、わたしは生き抜いて見せるよ」
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