山海大戦 ファンタジー

襲来する銃声
牛若時緒 35 0 0 05/13
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第一稿

レイは感情をあらわにするミダを目の当たりにして、冷静になった。
キツネは白と赤の分身に変化し、レイに提案をする。
赤「それがしからの提案ではありますが…」
レイ「…ほお」
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レイは感情をあらわにするミダを目の当たりにして、冷静になった。
キツネは白と赤の分身に変化し、レイに提案をする。
赤「それがしからの提案ではありますが…」
レイ「…ほお」
白「わしらは今から祠に参り、巫女に変化してまいります。さすれば無駄な殺生もありないと思いまする」
レイ「みなはどうおもう」
赤と白は途端に美しい巫女に変化した。
タヌキ「動物のままだと食べられるのは目に見えておりまする、なのでわたくしめも」
みな、人間に変化し、祠で飲めや騒げやの宴会を始めた。
ミダ「ふふふ、さみしくない、ありがとう」
宴会が深夜に差し掛かるころ、ミダは痛みを伴うことなく無事に三つ子を生んでいた。
レイは感極まり、霊力を与えた。
巫女の格好のまま、御酒をかっくらい寝ていたキツネははと目を開けた。
まばゆいばかりの三つ子。これはきっといいことが起きるに違いない。
そう感じていたが、遠くから銃声が聞こえてきた。
いよいよ異国の船がこちらに向かってくるではないか。
レイは目を赤らめた。
赤「なりませぬ。なりませぬ。やっとややこができたおめでたいときに」
白「そうでございまする。これは人間たちの仕業。私たちは何の手立ても打てませぬ」
レイ「ミダを守るためにどうすればいいのじゃ」
真昼の月が上がるころ、ウサギは月に団子をお供えに行っていた。
レイは安心しきって寝入る。ミダはレイの額に口づけをして、みな川の字になって寝ていた。
変化が解けるころ、幕府内は騒然としていた。
人身御供も何も意味をなさないと知らしめる、そんな出来事をみな感じていたからだ。
誰もが貴い命。上下なんざ関係ない。将軍は寝ずにメリットデメリットについて考えていた。
何かを手にすれば誰かを失いかねない。それは何としてでも避けねばなるまい。こんな時に父上がいたら、と書物を読み漁っていた。

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