山海大戦 ファンタジー

ミダとレイの幸せそうな日常
牛若時緒 5 0 0 04/28
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第一稿

「ミダ様が来られてからここは穏やかになられましたなあ」
タヌキのお姉さんはミダに話しかける。
「レイ様がお優しいからよ」
スズメと燕が空で遊んでいる。
「レイ様、ごきげんよ ...続きを読む
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「ミダ様が来られてからここは穏やかになられましたなあ」
タヌキのお姉さんはミダに話しかける。
「レイ様がお優しいからよ」
スズメと燕が空で遊んでいる。
「レイ様、ごきげんよう」
「おお、こんにちは。秋も深まってまいったなあ」
「さきほどまで松茸をとっておりました。ミダ様に差し上げようかと」
「見事じゃ。では皆あつめて美味しい馳走でも作ろうではないか」
米俵から5キロほど頂戴したタヌキのお姉さんはお米を炊く準備に取り掛かる。
ミダは松茸を薄く切って、しょうゆと塩と砂糖の塩梅をタヌキのお姉さんに見てもらっていた。
匂いにつられ、キツネ、熊、ウサギなどが集まってくる。
皆それぞれ、ニンジンやタケノコなどを持ち寄る。
すると、タヌキはキツネと人間に化けて包丁で切り刻んでいく。
小鳥たちは朗らかに歌い、煙が立ち込める。
秋の真昼。月は薄白いほほえみを浮かべる。
青いそらと棚引く雲。
みんな人間に化けて焚き木を囲む。
腹いっぱい食べた後みなで変化を解き、寝入った。大きな白蛇は守るようにすべての動物を包み込み、ミダは満月を眺めながら眠りについた。
フクロウの鳴く声が心地いい。
ずっと幸せな日々が続きますように。
ミダはレイのことを一生愛することを天に誓っていた。

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