カモナシェアハウス 最終週「おかえり…ただいま…」#54 ドラマ

前回のお話です。 https://film-buyer.jp/scenarios/3019
あゆむ。 9 0 0 03/27
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第一稿

〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・星七緒
・三柴雄太
・松本一樹
・長谷川なつき
・竹野内亮
・風祭時生
・ツバサ

〇『PART7』・中・ホール(夜)
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〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・星七緒
・三柴雄太
・松本一樹
・長谷川なつき
・竹野内亮
・風祭時生
・ツバサ

〇『PART7』・中・ホール(夜)
   宗介と千秋。
宗介「もう一度さ、ちゃんと話がしたくて…」
千秋「…」
宗介「俺もちゃんと話をするから。千秋もちゃんと素直な気持ち話して
 くれないか?」
千秋「(頷いて)分かった」
宗介「実はさ、昼間にツバサママがフィロメーナに来てさあ」
千秋「ツバサママが?」
宗介「うん。もう一度ちゃんと二人で話し合えって…。俺さ急に千秋か
 らPART7をクビにされた原因が本当に分からなくて。千秋がちゃ
 んと話してくれなかったのもあるし、俺もちゃんと千秋の事理解でき
 てなかったかもしれないから…だから、素直に千秋の気持ちを話して
 ほしい。どうして理由も言わずに俺をクビにしたのか話してほしい」
千秋「うん…本当の事を言うとね。ここの店辞めてほしくなかった」
宗介「そうだったのか?だったら…」
千秋「でも、宗ちゃんの夢…叶えて欲しかったから」
宗介「俺の…夢?」
千秋「宗ちゃん、前にいつか自分の店を持てるようになりたいって言っ
 てたじゃん」
宗介「…」
千秋「そんな時にフィロメーナの風祭さんが来てさ引き抜きの話が出た
 時、宗ちゃん嬉しそうだった。その時に思い出したんだ。宗ちゃんが
 自分の店を持ちたいって夢があったって事」
宗介「それは…」
千秋「俺だって宗ちゃんとは別れたくなかったから、クビにはしたくな
 かったけど。でも、宗ちゃんには夢を叶えて欲しいしフィロメーナな
 らその道に進むにはうちの店よりは最適だったし、宗ちゃんに理由話
 したら夢壊してしまいそうだったから…」
宗介「そうだったのか…」
   溜息を付く宗介。
千秋「ちゃんと言わなかったの、ごめん…」
   頭を下げる千秋。
宗介「そんな…俺こそ…なんかごめん」
千秋「宗ちゃんが謝る事じゃないよ。そもそもは俺がちゃんと言わなか
 ったのが原因なんだから。でも今もこの気持ちには変わりない。宗ち
 ゃんにはもっと料理の道を極めて自分の店を持つようになってほし
 い」
宗介「…」
千秋「宗ちゃんなら、出来るから言ってるんだよ」
宗介「千秋がそこまで、俺の事思ってくれてたなんてな…」
千秋「当たり前でしょ。宗ちゃんは俺の恋人なんだから。もう別れちゃ
 ったけど」
宗介「千秋…」
   悲しそうに微笑む千秋。
宗介「確かに、あの時俺そんな事言ったけどさ…俺、やっぱり千秋と一
 緒に居たい」
千秋「え…」
宗介「千秋とこの店で働きたい」
   宗介の目から涙が零れる。
宗介「千秋の真意が分からなくて、別れるとか言ったけど、本当は別れ
 たくなかったし、シェアハウス出て行ってしまったけど、本当は出て
 行きたくなかった」
千秋「…」
宗介「って言っても、もう遅いよな…荷物も運び出したし(店を見渡し
 ながら)ここも辞めちゃったし…」
千秋「宗ちゃん…」
宗介「俺がさ、まさか男を好きになって、そして付き合うなんてさ、今
 まで一ミリとも考えた事無かったけど…千秋と会って貴重な経験させ
 てもらったよ。シェアハウスの皆も面白い奴ばっかりでいい思い出沢
 山作れた。千秋…ありがとうな」
千秋「そんな…」   
   立ち上がる宗介。
宗介「仕事終わりで疲れてるのに、悪かったな」
   首を横に振る千秋。
宗介「じゃ、俺行くわ」
   宗介が行こうとすると立ち上がり千秋が、宗介の手首を掴む。
宗介「え…」
   泣いている千秋。
宗介「千秋…」
   涙目で宗介をじっと見ている千秋。
宗介「…」

〇シェアハウス・玄関・中(夜)
   千秋が帰ってくる。
千秋「ただいま」
   奥から七緒が来る。
七緒「おかえりなさい。どうでした?」
千秋「え?何が?」
七緒「宗介さんに会ってきたんですよね?」
千秋「あ…」
   千秋が七緒を見ると、頷いている。
   首を横に振る千秋。
七緒「…」
千秋「待ってくれてたのに、ごめんね。先に休むね」
   自分の部屋に入っていく千秋。
七緒「おやすみなさい」

〇同・一階・千秋の部屋・中(夜)
   千秋が入ってくる。
   ベッドに身を投げる千秋。
千秋M「お互いに…ちゃんと気持ち…言えたのかな…」

〇『フィロメーナ』・中・厨房(日替わり・ 朝)
   白のコック着で一人野菜のみじん切りをしている宗介。
   風祭が入ってくる。
風祭「あ、櫻庭さん。おはようございます」
宗介「オーナーおはようございます」
風祭「まだ準備の時間には早いのにどうしたんですか?」
宗介「まだまだ。ここでは新人なんで、色々と一人で出来る事やってお
 こうかなって思って」
風祭「それは、関心ですね。でも、櫻庭さん無理してませんか?」
宗介「え?」
風祭「張り切りすぎて、体調とか崩すなんて事あったら」
宗介「大丈夫ですよ。体だけは健康なんで」
風祭「そうですか。それを聞いて安心しました」
   宗介の下ごしらえを見ている風祭。
   宗介がどこか無理しているような表情に見えてくる風祭。
風祭「やっぱり、私の選択は間違ってたかなあ…」
宗介「え?」
風祭「いや、何でもないです。今日で研修も最後です。宜しくお願いし
 ますね」
宗介「宜しくお願いします」

〇『ブルースカイ』・中(夕)
   ツバサとなつきが開店の準備をしている。
ツバサ「はぁ?!あれだけ私が言ったのに結局ダメだったの?」   
なつき「ダメかどうかはまだ分からないけど、七ちゃんがどうだったか
 聞いたら、首を横に振ってもうダメだったみたいな事言ってたから」
ツバサ「ったく。もうどうしようもないわね…アタシがここまで動いた
 っていうのに!もう知らないわ!知らない!」
なつき「ママ…」

〇『PART7』・中・厨房(夜)
   閉店し、片付けをしている千秋達。
一樹「こっち終わりました」
雄太「こっちも終わりました」
千秋「二人共、ありがとう。もう、あがっていいよ」
亮「今日も忙しかったけど、何とかやり終えて良かった。お疲れ様」
一樹「お疲れ様です」
雄太「あの、千秋さん」
千秋「ん?」
雄太「宗介さん、戻ってこないんですか?」
千秋「あぁ…うん」
一樹「宗介さん、ここに来て千秋さんと話したんですよね?」
千秋「うん、そうなんだけど…でも、宗ちゃんは宗ちゃんの道もある
 し。一流のシェフになって戻って来た時には皆で迎えてあげよ」
   心配そうに千秋を見る、雄太と一樹。
   後ろで心配するなと優しく頷く亮。
雄太「分かりました…じゃ、お疲れ様でした 」
一樹「お疲れ様でした」
千秋「お疲れ様。明日も宜しくね!」
  厨房を出て行く雄太と一樹。
亮「じゃ、俺も上がらせてもらおうかな」
千秋「うん、亮さんもお疲れ様」
亮「うぃっす。あっ…」
千秋「何?」
亮「空元気も程々にしておかないと、体壊しますよ」
千秋「え」
亮「お疲れ様でした」

〇『フィロメーナ』・厨房・中(夜)
   後片付けをしている宗介。
   風祭が来る。
宗介「あっ、お疲れ様です」
風祭「お疲れ様です。櫻庭さん」
宗介「はい」
風祭「今日まで研修お疲れ様でした」
宗介「ありがとうございました。これでフィロメーナの正式スタッフと
 して働く事が出来そうなので、また気を引き締めて頑張りたいと思い
 ます」
風祭「はぁ…。そのですねぇ、研修結果の話なんですが」
宗介「は、はい…」
風祭「すみませんが…見送らせていただきます」
宗介「え?見送り?」
風祭「はい。こちらからスカウトさせて頂いておいて、大変申し訳ない
 のですが…」
宗介「え?何でですか?俺、何かマズいとこでもありましたか?」
風祭「私が、早まって櫻庭さんをここに連れてきたのがいけなかったん
 だと反省してい ます」
宗介「それは、どういう…」
風祭「櫻庭さん。貴方、やはり無理しています」
宗介「え…」
風祭「あなたが居るべき場所はここじゃないですね。櫻庭さんが居るべ
 き場所は」
宗介「…?」
風祭「PART7です」
宗介「えぇ…」
風祭「本当にすみません(頭を下げる)」
宗介「そんな…顔を上げて下さい」
   顔を上げる風祭。
風祭「ここでは、いい仕事をしてくれてました。本音を言えば、ここの
 店に居てもらいたいです」
宗介「だったら、何故」
風祭「それは、櫻庭さんが一番知ってるんじゃないでしょうか?」
宗介「…」
風祭「私も、長年色んな料理人の顔を見てきました。どんな事考えてる
 か位分かります…でも、それよりも私の為、ここの店の為に無理やり
 櫻庭さんを引き抜いてきてしまって…それじゃダメなんですよね。櫻
 庭さんの魅力はPART7の皆さんと楽しく料理を作ってる方が…貴
 方らしい」
宗介「オーナー…」
風祭「本当にこちらからお願いしておいて、申し訳ないのですが。櫻庭
 さんにはPART7に戻ってもらいたいです」
宗介「…」
   風祭が宗介の手を握る。
風祭「少しの間でもいっしょに仕事が出来て良かったです。ありがとう
 ございました」
宗介「はぁ…」

〇シェアハウス・玄関・前(朝)
   荷物を持った宗介が来る。
   溜息を付き、インターホンを押す宗介
千秋の声「はーい」
宗介「…」
千秋の声「どちら様ですか?」
宗介「…」

〇同・同・中(朝)
   千秋が玄関に立っている。
千秋「誰だろう…」
   ゆっくりとドアを開ける千秋が宗介が立っているのを見て驚く。
千秋「そ、宗ちゃん…」
宗介「おぅ」
千秋「ど、どしたの?」
宗介「…」
千秋「…」

最終話へ続く。

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