カモナシェアハウス 第四週「灰色に包まれた恋」#20 ドラマ

前回のお話です。 https://film-buyer.jp/mypage/scenarios/2880
あゆむ。 84 0 0 02/07
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第一稿

〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・星七緒
・矢吹郁夫
・三柴雄太
・松本一樹
・古川紘
・長谷川なつき
・聖川琉華
・竹野内亮
・ツバサ

〇シェアハ ...続きを読む
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〇登場人物
・櫻庭宗介
・沢城千秋
・星七緒
・矢吹郁夫
・三柴雄太
・松本一樹
・古川紘
・長谷川なつき
・聖川琉華
・竹野内亮
・ツバサ

〇シェアハウス・七緒の部屋・中(朝)
   ベッドにもたれ、肩を寄せ合って眠っている七緒と千秋。
   七緒が目を覚ます。
七緒「あ、いつの間に…」
   隣で眠っている千秋を見る七緒。
ドアノックの音がし、七緒がドアを開ける。
宗介「おぅ、おはよう」
七緒「おはようございます」
宗介「大丈夫か?」
七緒「え?」
宗介「昨日の事だよ」
七緒「あ、えぇ…ご迷惑かけました」
宗介「いや、別に謝んなくてもいいけどさ」
   部屋の中を見る宗介。
宗介「何で、あいつが寝てるんだ?」
七緒「ま、まぁちょっと」
宗介「ちょっと…?」
七緒「今、起こしますから」
宗介「うん…」
   リビングへ行く宗介。
七緒「千秋さん…千秋さん、起きて下さい」
千秋「ん…ここ、どこ…あっ七ちゃんの部屋か」
七緒「おはようございます」
千秋「おはよう…ごめん、何だかここで寝ちゃってたね」
七緒「いいえ。それより、昨日はありがとうございました」
千秋「いいえ。七ちゃん大丈夫?」
七緒「はい。私はもう…この運命をちゃんと受け止めてまた歩き出しま
 す」
千秋「うん」
   宗介が七緒の部屋の前に来る。
宗介「朝飯食わねぇのかな」
七緒「あの、それで一つお願いが」
千秋「ん?」
宗介「…」
七緒「昨日、千秋さんの胸で泣いてしまった事…誰にも言わないでくれ
 ますか?」
宗介「え…」
千秋「うん、分かった」
七緒「ありがとうございます」
千秋「さっ朝ご飯食べに行こ」
宗介「やべっ!」
   早歩きでリビングへ行く宗介。
七緒「はい」

〇同・リビング(朝)
   宗介、千秋、七緒が朝食をとっている千秋、七緒をチラチラと
   見ながらご飯を食べる宗介。
千秋「ん、宗ちゃんどしたの?」
宗介「いや、別に」
   七緒が宗介を見ている。
宗介「な、何だよ」
七緒「いえ、ありがとうございます」
宗介「は?何がだよ」
七緒「何がって…昨日はご迷惑をおかけしたので」
宗介「あ、あぁ…まぁそれはいいって言ったろ」
七緒「はい」
   首を傾げながらご飯を食べる宗介。

〇『PART7』・中・厨房
   仕込みをしている亮と宗介。
   千秋が入ってくる。
千秋「そろそろ、お店開けるけど大丈夫?」
亮「はい、OKです」
宗介「あのさ、ちょっとお店始める前に皆に話が」
千秋「話?どしたの?ねぇ、雄太と一樹ちょっと来て」 
   雄太と一樹が来る。
一樹「はい」
雄太「どしたんすか?」
宗介「あのさ、明日なんだけど店終わった後でいいから、ここ貸し切り
 にさせて貰いたいなって思って」
亮「貸し切りですか?宗ちゃんの友人でも呼んでパーティーとか?」
宗介「いや…あのルームシェアのセブンが」
雄太「ん?セブン?」
一樹「七緒さんだよ」
雄太「あぁ…」
宗介「最近ちょっと元気がなかったから、皆でワッと盛り上がろうかな
 って。シェアハウスでやってもいいんだけど少し雰囲気も変えてどう
 かなって」
千秋「宗ちゃん…」
宗介「亮さんや雄太君や一樹君には別に残ってもらわなくてもいいんだ
 けど、ちゃんとこういうのは報告と相談もしとかなきゃなぁって」
亮「じゃあ、俺も皆と一緒に参加させて貰ってもいいかなあ?」
宗介「あぁ構わないですけど、いいんすか?」
亮「あぁ。久々にシェアハウスメンバーにも会いたいし」
雄太「あっ、じゃあ俺もいいっすか?」
一樹「お、俺も…」
宗介「あぁ、いいけど…」
   顔を見合わす宗介と千秋。

〇道(夜)
   宗介と千秋。
千秋「宗ちゃんありがとうね」
宗介「何が?」
千秋「七ちゃんの事」
宗介「あぁ…実はさ、朝千秋とセブンが話してたの聞いてしまったん
 だ」
千秋「そうだったんだ」
宗介「やっぱ、泣いてたんだな…」
千秋「うん。実際に気持ち伝えてフラれるより、自分の思いが言えない
 まま終わる方が辛かったんだと思う」
宗介「まぁな…やるだけやってダメだったって方がまだスッキリするよ
 なあ」
千秋「うん。でも七ちゃん本人は、大分気持ちもスッキリしたんじゃな
 いかな。本人あんな感じだから分かりにくいかもだけど」
宗介「そうだな(笑う)」
千秋「あっそうそう。さっきなっちゃんから電話があってツバサママも
 明日顔出すって」
宗介「え、あのママ来るの?俺苦手なんだよなあ」
千秋「あぁ見えて優しいんだから大丈夫だって!」
   宗介の背中を思い切り叩く千秋。
宗介「痛ってぇ!」

〇シェアハウス・リビング(朝)
   宗介達がひそひそと打ち合わせをしている。
   七緒が来る。
七緒「お、おはようございます」
宗介「おはよう」
七緒「珍しいですね。皆で集まってるのって」
琉華「俺となつきは仕事帰り」
七緒「お疲れ様です」
千秋「ねぇ、七ちゃん。今日夜時間ある?」
七緒「はい」
千秋「PART7で、たまにはご飯でも食べようってなってんだけど七
 ちゃんも来る?一応皆、行こうって話になってるんだけど」
七緒「わ、分かりました。でも、皆なら別にここでもいいのでは?」
紘「いいじゃん。たまには景色を変えて皆で飯食うのも」
七緒「景色…(首を傾げ)まぁ、分かりました」
宗介「じゃ、よろしく。(千秋に)店行くか」
千秋「うん」
琉華「俺、少し寝る」
なつき「僕も」
紘「俺も、仕事だから宗ちゃん、ちーちゃん途中まで一緒行こ」
   次々リビングから出て行き七緒一人になる。
   七緒のスマホが鳴りポケットからスマホを出し電話に出る。
七緒「もしもし?」

〇新宿バスターミナル(夕)
   七緒が早歩きで郁夫を探している。
   バスに乗る列に並んでいる郁夫。
七緒「郁夫さん!」
郁夫「あ、七緒さん…」
七緒「あぁ、間に合ってよかった」
郁夫「お見送りなんてよかったのに。だから電話で伝えたのに」
七緒「いいんです。私が見送りたかったんですから。ご実家に戻
 られるんですね」
郁夫「はい。青森に居る彼女迎えに行って一緒に暮らそうと思っ
 てます」
七緒「そうですか…郁夫さん。貴方のこれからの人生に幸多から
 ん事を祈ってます」
   クリスタルのネックレスを郁夫に渡す七緒。
七緒「お守りです」
郁夫「ありがとうございます」
   郁夫の乗るバスのアナウンスが流れる。
郁夫「じゃ、行きますね」
   頷く七緒。
   バスに乗り窓際の席に座り七緒に手を振る郁夫。
   七緒も手を振り返す。
七緒「私は、貴方の事が大好きでした」
   郁夫が七緒の声を聞き取ろうとしている。
七緒「ありがとう…さようなら」
   手を振る七緒。
   バスが動き出し、見えなくなるまで見送っている七緒。

〇『PART7』・中(夜)
   宗介達が料理を食べたりお酒を飲んだりしている。
琉華「なぁ。宗介、セブン遅くねぇか?」
宗介「だな。さっき電話したけど出ねぇし」
なつき「ちょっと、外出て見てこようか?」
千秋「来たくても、やっぱショックで来れないとか?」
   ドアが開き、七緒が入ってくる。
紘「七ちゃん来た!」
七緒「すみません。遅くなりました」
千秋「もぅ、待ってたんだよ。どうしたの?何かあった?」
琉華「主役が来ねぇから、もう始めちゃってたぞ」
   ツバサが来る。
ツバサ「あぁん、遅くなっちゃったー」
   店内が静かになる。
ツバサ「え?何?どうしてこんなに暗いのよ?」
雄太「ツバサママ…」
一樹「ちょっとタイミング…」
ツバサ「何よ。シェアハウスメンバーオールスターじゃない」
宗介「本当に来たんすね」
ツバサ「何よー。私が来ちゃいけないの?なつきから話聞いたから
 私も呼ばれたのよー七緒が最近元気ないって言ってたから皆で盛
 り上げようって(七緒に)どしたのよー元気ないって。男にでも
 フラれた?」
宗介「ちょっと…」
七緒「はい。フラれました」
ツバサ「え。本当だったの…?」
七緒「さっきちゃんとお別れしてきました。それで遅くなっちゃっ
 て…すみませんでした」
琉華「よし。これでスッキリしただろ?飲もうぜ!」
   七緒を自分の隣に座らせる琉華。
亮「じゃあ皆揃ったし、改めて乾杯…あっ乾杯じゃないですよね」
なつき「確かに乾杯って感じじゃないよね…」
七緒「いえ、乾杯でいいです」
宗介「え?いいのかよ」
七緒「いいんです。今日から新しいスタートを切るのでその乾杯
 でいいです」
ツバサ「じゃ、私がご馳走するからお酒沢山持ってきて頂戴!」
雄太「了解っす!俺も飲むぞー!」
一樹「俺も!」
   シャンパンを各グラスに入れていく雄太と一樹。
宗介「じゃあ、皆揃った?」
千秋達「OK」
宗介「じゃ、カンパーイ」
   各グラスを合わせお酒を飲みだす。
宗介N「この後、皆酒を飲みすぎ、俺自身酒あんまり飲めないの
 に調子に乗って飲みカオスになり店は翌日臨時休業となった
 …」
   F.O

〇シェアハウス・二階・なつきの部屋・中(朝)
   ベッドで眠っているなつき。
   何度も傍でスマホの着信が鳴っている
なつき「えぇ…もう誰…」
   スマホを手に取るなつき。
なつき「メールか…あぁ気持ち悪っ…」
   メールを確認するなつき。
なつき「えぇっ!」
   飛び起きるなつきだが、ふらついて倒れてしまう。

第五週「最後の一線と一戦」へ続。

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